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アジア杯 日本 vs UAE

日本 1-1 UAE
柴崎岳(後半36分) 得点 マブフート(前半7分)
警告 アル・ハマディ(前半26分)
イスマイール(前半45+3分)
アハメド(延長後半11分)
アブドゥラフマン(延長後半14分)

PK 日本×○○○○× UAE○○×○○○

採点

選手 採点 寸評
GK 川島永嗣 5.0 大事な試合で1失点。PK戦でも止める事は出来ず勝負弱さを見せた。
DF 長友佑都 5.0 スタミナが売りだったが長友が、延長になるとまさかの故障。既に交代枠を使い切っておりかなり試合に影響してしまった。それ以外では守備でも素晴らしい活躍を見せ攻撃参加もしたがDFラインとしては失点を許した。
DF 森重真人 4.5 失点シーンでは裏を取られてしまった。
DF 吉田麻也 5.0 森重と共に、失点シーンでは裏を取られてしまったが、守備ラインからの組み立てでは見るべきプレーもあった。
DF 酒井高徳 5.5 素晴らしい攻撃の組み立てを見せ、守備でも序盤にあったミス以外はほぼ封じ込めた。
MF 遠藤保仁 4.5 この試合では存在感を出す事ができず、パスで違いを生み出す事が出来なかった。スピード不足も悪い意味で目立ってしまった
MF 香川真司 5.5 中二日と思えない運動量と技術で局地的には圧倒したが得点には繋がらなかった。PK戦では最後の一発を外し敗北を決定付けた
MF 長谷部誠 5.0 守備で奮闘したが、開始直後の浮き足立つ場面で押さえこむ事が出来ず失点してしまった。少し動きが重たかったように見えた
FW 本田圭佑 6.0 右サイドはほぼ崩す事ができた、突破してからの形が見えなかった。長友の故障時にカバーにはいるなどリーダーシップも見せた。ただFKも生かすことはできず、PK戦では1発目で外してしまうなどプレースキックの精度の劣化も見えた。
FW 岡崎慎司 5.0 守備では献身的に走ったが肝心の攻撃では消えていた。
FW 乾 貴士 5.0 惜しいシュートを放つなど攻撃では目だったが、点には繋がらなかった
途中出場
FW 武藤嘉紀 5.5 途中出場で入る事で積極的なシュートで流れを変えた
FW 豊田 陽平 4.5 チャンスはあったが生かす事は出来ず途中からは消えていた
FW 柴崎岳 6.5 途中出場で1ゴールし、パスでも違いを作った。更に延長戦ではSBもこなす等圧倒的な存在感を見せた
監督 アギーレ 4.0 中二日と苦しい日程で、先発メンバーを固定してしまい遠藤、長谷部、森重などが明らかに動きが悪く長友などは故障してしまった。こう対策はそれなりに結果を見せたが、試合には敗れ、これにより日本代表はアジア杯をベスト8で終わることになった。これは最近の過去のアジア杯の成績と比較して著しく悪い成績となった。
試合後、アギーレ監督のコメント

相手を全ての面で上回っていた。選手たちは最後まで戦ったし、最後までトライをした。だから今日のチームに対しては誇りを感じる。チャンスは作っていたので後は決めるだけだ。このサッカーを続けていきたい。

https://twitter.com/afcasiancup_jp/status/558610696791785473

PK戦にもつれ込んでしまったのは選手の選考や、高齢化したメンバーの固定化など選手の責任よりは監督やサッカー協会のリスクを取らない戦わない姿勢が影響したのではないかと思わざるを得ない。もしサブにいたのが宇佐美だったら。もし柴崎をヨルダン戦で使えていたら、もし細貝や山口をヨルダン戦で長谷部の変わりに使えていたら。もし大田を1試合スタメンで起用し長友に休養が与えられていたら、長友はあそこで足を痛めることはなかっただろう。いくつもの可能性の中からアギーレは最も保守的な選択をしたと思う。どんな偉大な選手も、どこかでいつかは若手と交代するのは避けれない。

日本代表の印象

日本の攻撃のチャンスは大量にあったものの決めきる事が出来なかった。豊田を投入するも相変わらずゴール前まで押し込んで敵をゴール前に溜めてしまってからのテレフォンパンチのような攻撃を繰り返す事に。相変わらずカウンターの時にも速度を上げる事が出来ず、常にゆったりとした攻めで緩急の使い分けが出来ない状態に。これは中村俊輔の高齢化で停滞しつつあった南アフリカのW杯前の日本代表によく似たような状況なのではないかと言う印象を受けた。ただし、柴崎や武藤の活躍など連戦していなかった選手はほぼ安定して活躍し、若手の台頭という意味では望ましい面も見られた。日本代表の主力メンバーの年齢的な衰えが厳しい日程と暑さの中での延長戦で露骨に目立ってしまう形となった。

試合の総評

スタッツを一つ二つ

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https://twitter.com/afcasiancup_jp/status/558598821727334402/photo/1

この試合1試合では判断する事は出来ないが、日本代表の決定率が低いのは何故なのかもう一度考えてみる必要があると思う。

アジア杯 日本vsヨルダン

日本 ヨルダン
本田圭佑(前半24分)
香川真司(後半37分)
得点
岡崎慎司(後半1分)
乾 貴士(後半4分)
警告 ムスタファ(前半11分)
ユーセフ・モハメド(前半38分)

採点

選手 採点 寸評
GK 川島永嗣 6.0 あまり出番はなかったが無失点に抑えた
DF 長友佑都 5.5 これまでよりも積極的にボールを触り左サイドからの攻撃でも存在感を見せた
DF 森重真人 5.0 守備は良かったが、攻撃の組み立てはミスしてはいけない形でのミスが気になった
DF 吉田麻也 6.0 安定した守備と組み立てで攻守に渡り安定をもたらした
DF 酒井高徳 6.5 ここ数試合の流れと同じく、この試合でも素晴らしい組み立てを見せチーム最高のパス成功率を記録し、ほぼ全てのパスを通した
MF 遠藤保仁 6.0 タッチ数こそ多くなかったが周りを生かすオフザボールの動きが光った
MF 香川真司 7.0 ダメ押しとなる2ゴール目を決め、チーム最多のタッチ数で長谷部と共に中盤のボール回しで貢献
MF 長谷部誠 7.0 ヨルダンの攻撃の目を尽く潰し、組み立て MF の能力の違いで圧倒した
FW 本田圭佑 7.0 先制点を決め試合を安定させた
FW 岡崎慎司 6.5 素晴らしい運動量で攻守に目立ち、本田のゴールにつながるシュートを放った
FW 乾 貴士 6.5 素晴らしい崩しとシュートを見せた
途中出場
FW 武藤 6.0 2点目のアシストを決め少ない時間で結果を残した
MF 5.0 清武 途中出場としては運動量が少なく見せ場を作る事が出来なかった
MF 柴崎 5.0 パスは悪くなかったが、清武同様に強みを見せることは出来なかった
監督 アギーレ 6.5 この試合でグループ突破を決め、新しいフォーメーションでも今の所チームの状態は一定のレベル以上で安定しさせる事に成功している。交代策も当たり交替選手が直後にアシストを記録するなど選手交代の上手さもみせた
試合後、アギーレ監督のコメント

両チームともに勝ちたいと思って戦った試合だった。あとはレフェリーの判断に任せたというところだ。より落ち着いたゲーム展開にするために2点目を取ろうとハーフタイムで話したが、楽な試合ではなかった

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150120-00000532-sanspo-socc

日本代表の印象

この試合で3連勝し、アジア杯のグループリーグを1位で突破する事に成功した。日本代表としては日程を考えると本来サブで勝てないと苦しい試合だったかもしれない。

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https://twitter.com/afcasiancup_jp/status/557496196013363201/photo/1

試合の総評

アギーレ監督の試合後の話もで少し触れているように感じたが、この試合の審判も不思議な判定を続け厳しいのか緩いのかすらよく分からない展開だった。ヨルダンはアレだけ怪我になりそうな危険なラフなプレーを繰り返したにもかかわらず何故かカードは日本と同じイエローが2枚。更にゴールラインを割っていないように見える乾のゴールや、オフサイドには見えない本田のゴールも取り消しており、全体的に見て日本が 4-0 か 3-0 くらいでもっと楽に勝負できたはずの試合だったと思うた。これにより次の試合は中二日で迎える事になるが、サッカーの試合としてはこれも厳しい日程だ。

スタッツを一つ二つ

今回も酒井の組み立てが思った以上に機能しており、この試合では酒井、長谷部、香川のラインが恐ろしいタッチ数とパス成功率を記録しておりヨルダンを完全に支配した事がよく分かる。得に酒井はレギュラー争いに常に敗れてサブ出ていたが、この試合での出来が安定しているのならば酒井は SB の代表レギュラー争いで一歩リードしたのではないだろうか

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https://twitter.com/afcasiancup_jp/status/557494359751274496/photo/1

マンオブザマッチは香川

AFC asia cup 2015 ヨルダン戦 MoM
https://twitter.com/afcasiancup_jp/status/557494111872102401

アジア杯 日本VSイラク

日本 イラク
本田圭佑(前半23分) 得点
清武弘嗣(後半28分)
今野泰幸(後半47分)
警告 アラー・アブドゥル(後半6分)
サラム・シャキル(後半16分)

採点

選手 採点 寸評
GK 川島永嗣 6.0 イラクのシュートは多くはなかったが、2回のセーブで0点でに抑えた。
DF 長友佑都 5.5 体の小ささからくる弱点も感じたが、素晴らしいスタミナで試合終了直前まで攻撃参加ししっかり戻る守備でスプリントをみせるなどカバーした。
DF 森重真人 5.0 守備は安定していたがDFラインのカで見るとボールへの関与が少なく存在感が薄くなっていた。得に左サイドからのパスによる組み立てはあまり成功しているとは言い難い状態だった
DF 吉田麻也 6.0 安定した守備で、攻撃でも惜しいヘディングによるシュート、高いパス精度で組み立てに貢献した
DF 酒井高徳 6.0 前の試合に続き今回もタッチ数が多く日本代表の組み立てのかなりの部分を担った。ここ数試合のDFのパスの起点となっている。
MF 遠藤保仁 7.0 決定的なパスを前半で連発しPKに繋がる形を作り上げた。この試合ではタッチ数も多く試合の流れを作った
MF 香川真司 6.5 遠藤と共に決定的な形をつくり、ボールをもらう側の動きも見せた。
MF 長谷部誠 5.5 守備では機能したがパスミスも目立った。前回に比べるとボールへの関与が少なく、前にボールを運べない状況が多かった
FW 本田圭佑 7.0 PKをもらい自らPKを決めた。ポストやバーに何度も当てるなど決定機を得たがゴールは出来なかった。また、右サイドからの崩しはあまり機能していなかった
FW 岡崎慎司 6.0 献身的な動きで前線を安定させた。香川からのボールに惜しい形もあったが外す。マークがキツイ
FW 乾 貴士 6.5 フィジカルで押される部分はあったがパス成功率は100%を記録
途中出場
MF 今野泰幸 6.5 遠藤の交代として守備的なよさで安定をもたらし遠藤とは違う守備的な良さをみせた。
MF 清武弘嗣 6.0 前戦に入った事で前回に比べ清武のクロスが生きたが、攻撃が右サイドに偏重したためパスがあまりもらえずチームとしては機能しにくかった
監督 アギーレ 5.5 手堅く勝利はした点や、遠藤と今野の交代は以前の交代の仕方に比べてチームが安定するなど後半の時間帯の戦術で改善が見られた。ただ、全体としての完成度は高いとはいえなかった。
試合後、アギーレ監督のコメント

相手がしっかり守ってきて、攻撃に危険な選手を置いていたので、あまり大きな展開のない試合になった。より早い時間に2点目を取っていれば良かったが、それは簡単ではない。

(後半途中から選手を代え、システムを変えた狙いは?)システムは変えていない。中盤の選手たちは頑張っていたが、疲れていたのでリフレッシュしようとした。(練習していたクロスからPKのシーンを迎えたが)今日はクロスを何度かトライして、良い形になって良かった。
(ヨルダン戦は)今日もそうだが、勝ちを狙う。勝ち点を9に伸ばしたい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150116-00301146-gekisaka-socc

日本代表の印象

この試合では決定機があった割にはゴールにつながらなかった。チャンスは十分作れているので組み立てに問題があるとは思えないが、最後の所の微妙な差でゴールを逃すシーンが多く。まだチームとしての調整が完璧ではないが、調整で克服できる可能性は十分に感じさせる内容だった。

試合の総評

安定して勝利したが、良くいっても審判が少し笛を吹きやすいタイプだった点で、全体の試合運びには課題を残した印象。特に不用意なロストした時にどうしても時間を作るため、素早くプレスする必要がある。そこでDFが無理をしてしまうとファールになりFKを誘発しやすい。この試合ではFKがイラクの攻撃の一番の脅威になっていた。かといってプレスしないのがいいとは言えない。従って不用意な攻撃のロストでカウンターをされないようにするか、それともリスクをとってでも攻撃に行くのかを相手や審判に応じてもう少し戦略的に選択できれば

スタッツを一つ二つ

前回に続き酒井からの組み立てが多い。今回は長谷部を前回ほど極端には経由せずに直接香川と本田につなげる形を多用した。その為左サイドが少し物足りないものとなったがそこに遠藤が時折見せる鋭いパスで左サイドの切れ味も残す形になった。

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https://twitter.com/afcasiancup_jp/status/556041650338660352/photo/1

シュート数の割りに攻撃が成功していない点も注目に値するスタッツだろう。

Match Centre  Asian Cup

マンオブザマッチは本田

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https://twitter.com/afcasiancup/status/556042581943922689

アジア杯 日本 vs パレスチナ

日本 4 – 0 パレスチナ
遠藤保仁(前半8分)
岡崎慎司(前半25分)
本田圭佑(前半44分)
吉田麻也(後半4分)
得点
警告 マハジナー(前半46分、後半28分)
アラモール(後半15分)
アル・バハダリ(後半24分)

採点

GK 川島永嗣 6.0 日本の攻撃が多く見せ場は少なかったが、素晴らしい飛び出しでカウンターを防ぐなど無失点に抑えた
DF 長友佑都 6.0 攻撃は物足りなかったが、しっかりと戻り最近の代表の試合ではベストに近い守備を見せた
DF 森重真人 5.5 安定した守備を見せた
DF 酒井高徳 6.0 DFラインで一番のタッチ数。DFからの攻撃の組み立てに貢献したが、一部不用意なミスもあった
DF 吉田麻也 7.0 素晴らしいヘッドで1ゴール。更に守備ではクリーンシートに貢献した
MF 遠藤保仁 7.5 試合の流れを作る先制点を含め完全に試合をコントロールした
MF 香川真司 8.0 2アシストとPKになるファールを取るなど3得点に絡み、決定機をほぼ全て演出した
MF 長谷部誠 7.0 マークの厳しい主要メンバーの間を縫うようにボールをもらいチームNo1のタッチ数を記録、酒井とともにボールを運ぶ裏方を見事にこなした。守備でもカウンターを防ぐ素晴らしい守備と安定したプレーを見せた
FW 本田圭佑 6.5 PKで1ゴール。それ以外も安定したプレーをしたが、本来の本田からすればコンディションは完璧とは言い難い状態だった
FW 岡崎慎司 7.0 素晴らしい反応で1ゴール。前線でボールをロストしにくく攻守にわたってチームを安定させた
FW 乾 貴士 6.5 1点目の遠藤への素晴らしいパスで先制点を演出した
途中出場
FW 武藤嘉紀 5.5 持ち味のドリブルや強引なシュートなどが影を潜めていた
FW 豊田陽平 5.0 交代して入った頃には相手ボールの時間も増えており不運な面もあったがチャンスを生かせなかった
FW 清武弘嗣 5.0 遠藤の代わりとなる事はできなかった。
監督 アギーレ 6.5 大事な初戦で安定したゲームを展開し勝利をもたらした。後半にメンバーを交代させた所まではほぼ完璧な試合展開を見せたが、相手に退場者が出て数的有利を作った後の日本代表はあまり機能しておらず交代メンバーで構成するチームに不安要素を残した。
試合後、アギーレ監督のコメントから気になった所だけ

――満足できるのは勝てたことと勝ち点3を取れたことということだが、攻撃面での連携についてはどうか?(田村修一/フリーランス)

アギーレ 今日のパレスチナはしっかりと守備ができていたと思う。時間帯によって、形がまったく崩れずにプレッシャーをかけながら守ることができていた。インテンシティー(プレー強度)のある、戦えるチームだった。われわれに欠けていたのは、前半はスピードだったかもしれない。後半はミドルシュートだった。1本、2本、アンラッキーなミドルがあったが、そういったところももう少しトレーニングしないといけない。

これは個人的にも思ったけど、パレスチナの守備はけして悪くはなかった。1点目は立ち上がりの隙を突く狡猾なゴールで、2点目は運もあったし、3点目はPKとならなくてもおかしくはなかった。4点目は綺麗なゴールだったが、既に3失点しているパレスチナにどこまで意欲が残っていたかというと怪しい。それにもかかわらず10人になってからも守備をし続けた気持ちの強いチームだという印象。

アギーレ 日本とパレスチナの間に差があったように思われるかもしれないが、難しいゲームだった。彼らは中国やウズベキスタンと親善試合をしているが、中国には引き分け(2014年12月21日、0−0)、ウズベキスタンには1失点しか与えなかった(14年12月13日、0−1)。決して弱いチームではない相手に、これだけのスコアを挙げるのは簡単ではない。

これも日本では勘違いされてそうな点を言及している。備考として最近のパレスチナの試合の結果を調べてみた。FIFAのページの情報では下のように、サウジに0-2、中国に0-0、ウズベキスタンに0-1と最近はそれなりの試合をしている。実はそこまでの弱小国ではない。

パレスチナの最近の試合
パレスチナ 0-2 サウジ
パレスチナ 0-1 ウズベキスタン
パレスチナ 0-0 中国

Palestine- Fixtures and Results - FIFA.com
http://www.fifa.com/associations/association=ple/fixturesresults/gender=m/index.html

日本代表の印象

主に遠藤の経験値に頼った試合展開だったと言う点で遠藤を交代した後半のチーム構成に問題点を感じた。厳しいマークが予想された香川は意外と普通にプレーできており、特に香川はタッチ数も多く攻守に渡り決定的な仕事をし3ゴールに絡むなど違いを見せたが、後半に相手チームが一人退場し数的に有利な場面でも遠藤が交代してしまうとチームが機能しなくなったのは注目に値する。遠藤が抜けると、香川、本田、長谷部、清武などのゲームを作れる選手がいる状態でも試合の流れをどうするかという全体像が失われてしまい無駄に攻め急いだり、攻撃できそうな場面でも溜めてしまうなど、試合の流れとしては悪くなってしまっていた。ここは遠藤の年齢を考えると大きな課題といわざるを得ない。

試合の総評

開始直後の相手チームの運動量を安定したプレーでいなし、ベテランの遠藤が上手く機能し先制点を上げるなどチームの経験値での違いを見せた。メンバーを上手く温存する形で交代している点も今後の体調面では有利に働きそうな試合の流れにする事ができた。ほぼ日本のプランどおりの展開だったのではないだろうか。

スタッツを一つ二つ

今回はAFCアジア杯の公式ページがあるので詳しくスタッツを見る事ができる。まずは試合全体のスタッツを適当に

Sports Centre  OptaSports Centre  Opta(1)Sports Centre  Opta(2)Sports Centre  Opta(3)

特に個人的に興味を引かれたスタッツ

いつもの遠藤ではなく酒井と長谷部のタッチ数が多く、右サイドによる組み立てで試合を作っており、更に前の選手では香川が多く、遠藤が意外と触っていないと言う点はかなり試合を見た直感とは違う数値なのではないだろうか。確かにいつもは遠藤のタッチ数が多いのだがこの試合では少ない。にも拘らず後半遠藤が抜けるとゲーム展開が変わったと言うのは興味深い点だと思う。遠藤の試合コントロールというのは必ずしもボールに触る事だけではなく、オフザボールの動きコミュニケーション、メンタル的なものが相当にあるようだ。

アジア杯:日本 – パレスチナ 戦 の日本代表タッチ数
選手 タッチ数
酒井 101
長谷部 101
香川 86
本田 71
長友 63
遠藤 46
清武 46
29

http://www.afcasiancup.com/match-centre/en/

レアル・マドリーvsクスル・アスル「最高のベンゼマ」がゴールで2-0

クラブワールドカップ準決勝、レアル・マドリーvsクスル・アスル。前半終わった段階で2-0とレアルがリード。フランスの至宝ベンゼマがキレまくりで素晴らしい動き。以前から思ってるのだけどレアルはCR7やベイル、ハメスという強力な選手も居るが、実はベンゼマが一番効果的に機能しているのではないかと。個人的には最近は特にベンゼマのチームという印象になっている。ボール回収のためのMFやDFも勿論優秀なのだけど、その辺のコントロールはクロースがいるし、元々カウンターの切れ味で勝負できるチームなのでポゼッションのためのボールキープがそこまで必要ではないという点も大きいように思う。

アレックス・ファーガソン「ジネディーヌ・ジダンを思わせる」
アーセン・ベンゲル「知性を感じる動きをし、連動して違いがつくれる選手」

1- 7 「歴史を作る魔法のスコア」

ローマ 7 – 1 バイエルン
Y. ジェルヴィーニョ 66′ A. ロッベン 8′, 30′,
M. ゲッツェ 23′,
R. レヴァンドフスキ 25′,
T. ミュラー 36′,
F. リベリー 78′,
X. シャチリ 80′

CL グループE第3節、ローマ vs バイエルンの一戦。アウェーのバイエルンが7-1でローマを粉々に粉砕。相変わらずバイエルンは恐ろしい強さを誇ってはいるが、流石に 7-1 というスコアを予想した人は少なかったのではないだろうか。同時にこの結果は、ローマがセリエでかなり好調であったという点からも、イタリアの落日とドイツの台頭を象徴する一戦になったとも言えそうだ。

試合のハイライト動画


http://www.nicovideo.jp/watch/sm24744600

これで現時点でCLの勝敗は

  • リーガ  10戦5勝1分4敗
  • プレミア 10勝4勝3分3敗
  • ブンデス 10戦7勝2分1敗
  • セリエ   5戦2勝1分2敗

となっており、相変わらず強いリーガと、ブンデスの全体的な底上げが明確になっており、プレミア勢は明らかに伸び悩んでおり、セリエは勝てなくなっているのがはっきりと数字に出ている。

また、7-1 というスコアは大量得点にも拘らずCLやW杯などの歴史的な試合で定期的に現れる興味深いスコアだと思う。以下過去の7-1を適当に並べてみるが、非常に面白い気がする。

  • 2007: マンチェスターユナイテッド vs ローマ 7-1
  • 2012: バルセロナvsレバークーゼン 7-1
  • 2014: ドイツvsブラジル 7-1

それぞれの時代ごとに強さを見せていたチームが7-1というスコアの試合をしているのは、非常に象徴的だと思う。

日本 vs ベネズエラ

日本 2-2 ベネズエラ
武藤嘉紀(後半6分)
柴崎岳(後半21分)
得点 マリオ・ロンドン(後半13分)
ガブリエル・シチェロ(後半26分)
森重真人(前半29分) 警告 ルイス・マヌエル・セイハス(前半10分)

採点

GK 川島永嗣 3.5 防げるコースのロングシュートを弾いて致命的な失点
DF 水本裕貴 4.0 敵のカウンターでファールしPKを与える
DF 長友佑都 4.5 攻撃参加で上がった所を狙われ1失点目のミスにも絡む
DF 森重真人 5.0 守備に安定感をもたらした
DF 吉田麻也 5.5 決定機を防ぐ守備で貢献
DF 酒井高徳 5.0 積極的な攻撃参加で攻守に目立った
MF 細貝萌 5.0 狭い場所での細かい技術を見せた
MF 柴崎岳 6.5 攻撃の組み立ての中心となり1得点
FW 本田圭佑 5.0 精度の高いクロス、FKがあったが点には繋がらず
FW 柿谷曜一朗 4.5 良いポジショニングで決定機を得るが外す
FW 大迫勇也 5.0 日本代表では希少なボールキープやポストプレーを見せる
FW 武藤嘉紀 6.0 ウルグアイ戦に続きドリブルからのシュートを見せ1得点
FW 岡崎慎司 5.5 途中出場し良い連携で流れを変え1アシスト
アギーレ 5.5 選手交代が成功し上手く流れを変えたが、勝ちきれなかった。初戦から続き守備的な選手選考でカウンターによる速攻をするシステムだったが、バランスが取れており速攻以外の崩しも見せた。守備陣のミスには課題が残る。
試合後、アギーレ監督のコメント

「前半はベネズエラが日本を上回っていたと思います。(日本は)相手にとって危険なプレーをつくることができませんでした。後半は選手交代も上手くいって、2得点決めることができましたが、引き分けになってしまいました」

「日本の新しい血が活躍したことは嬉しいですね。われわれは、4年後に向けてプロジェクトを進めているので、満足しています」

「試合にはミスがつきものです。みなさまも見たように、ミスからの失点でした。まだ親善試合でこういうミスが起こったことは、良かったと思います」

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?146837-146837-fl

総評

ベネズエラも実は意外と日本代表は苦手としているチームで、過去の試合ではいずれも引き分けており*元々余裕で勝てる相手ではなかったとは思うが、日本の失点は単純なミスによる2失点で、ゴールは一定の崩しを見せていたので内容的には勝てた試合だった気がする。日本は試合巧者で巧みに隙を付く南米のチームは全体に苦手としており、この試合でもその傾向があったように思う。

日本代表の印象

ウルグアイ戦に続き守備陣の個人的なミスで試合が決まっている為、アギーレジャパンのシステムの効果自体が分かりにくくなっているが、武藤や柴崎など新しく選ばれた若いメンバーによるゴールで、新しい戦力の発掘には一定の成果があったと思う。

スタッツを一つ二つ

と思ったけど、いつもスタッツを見てるGoal.comにまだスタッツが出ていなかったので、とりあえず後で見つけたら何か書く予定

日本 vs ウルグアイ

日本 0-2 ウルグアイ
0 (前半) 1
0 (後半) 1
得点 エディンソン・カバーニ(前半34分)
アベル・エルナンデス(後半28分)
警告 マルティン・カセレス(後半22分)

採点

川島永嗣  4.0 DFの崩れで2失点。DFが統率しきれていない
吉田麻也  5.5 いつもどおり一定の守備力を見せた
長友佑都  5.0 運動量豊富でクロスも上げたが効果が薄かった
森重真人  5.0 守備は効いていたが攻撃への繋ぎは凡庸
酒井宏樹  4.5 失点に繋がるクリアミス。攻撃も右サイドが機能不全
坂井達弥  1.5 2失点に絡む致命的なミス。代表DFとしては不十分
細貝萌   4.5 守備では潰していたが、攻撃では違いが作れない
田中順也  5.0 足元は通用したがクロスやパスの精度が低すぎ
本田圭佑  4.5 サイドの選手としては突破力や運動量が物足りない
岡崎慎司  6.0 良い崩しを見せたがその先の仕事は出来なかった
皆川佑介  5.5 高さとポストプレーで機能。日本代表では希少価値

武藤嘉紀  5.0 目立たないシーンが続いたが慣れてからは決定機も
柿谷曜一朗 4.0 交代出場するが動量が少なく試合から消えていた
酒井高徳  - 
森岡亮太  - 

アギーレ  5  新しいシステムの緒戦としては意図は分かりやすかったが、意図を実現するメンバーの意思疎通や選抜はこれからと言う印象

試合後、アギーレ監督のコメント

ウルグアイは非常に強い相手なのでミスを犯してはいけない。今日は守備のミスが2つあり、それで試合が決まってしまった。今日がデビュー戦だった選手を含めよかったと思う。選手たちが90分間戦ったのがよかったし、武藤のシュートも惜しかった。修正点はたくさんある。例えば、守備のときの集中力だ」

http://live.sportsnavi.yahoo.co.jp/live/sports/soccer_japan/2705

総評

ホームとはいえ、強豪国を良いメンバーで招いた為劣勢は予想された試合だったが、予想以上に実力差があったと言う印象。守備に関してはもう少し粘れればウルグアイのもう少し力を入れた攻撃を経験する事が出来たと思うだけにそこは非常に残念。負荷テストのはずが部分的な問題で製品全体の強度が調べる事が出来なかったのではないだろうか。特にこういう守備的な構成で臨んだ試合の場合の0-2は割りと大敗だと言っていいと思う。0-0や0-1のような緊張した展開に持ち込めなければ守備的なチームは失点した後こちらから点が取れない分、逆転の望みが薄いチームといえると思うからだ。

日本代表の印象

アギーレジャパンの方向性は見えたものの、そのシステムを研ぎ澄ましていく作業が必要だという事も同時に分かった。守備面では坂井のミスが大き過ぎた為、この試合での問題点の洗い出しは難しい気がする。攻撃面では右サイドで本田を使う効果が薄い気がした。

スタッツを一つ二つ

上の採点でも、右サイドの攻撃の問題点と、両サイドからのクロスの精度で減点しているが、その理由はスタッツを見てもらえば割と分かりやすい。まず日本代表のクロスの数だが、圧倒的に左に偏っている。

左クロス 15
右クロス 6

http://www.goal.com/jp/match/%E6%97%A5%E6%9C%AC-vs-%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%82%A4/1837187/stats?ICID=MP_MS_4

これは単純に右サイドからの攻撃より左サイドからの攻撃の方が多かったと言う点がある。長友の突破力が攻撃ではこういう数字になって現れているが、逆にいうと左サイドもこれだけの本数を上げているにも拘らず点につながらない点で、クロスの精度は問題がある事が分かる。

次に、オフサイドの数。日本は基本的に裏への飛び出しが少なかったのではないかと思う。そしてシュート精度の差。スタッツ的に見て突出してウルグアイと差があるのはやはりこの辺りだけでそこで試合が決まっているとも言えそう。DFがある程度機能して、しかも日本が相手と同じ回数だけシュートチャンスを作っても、現状では日本は決定力の差で負けてしまう事を意味していると思う。分かりやすく言うとスタッツ的にはこの精度で戦ったらシュートを3倍打たなければいけないわけで、後半に点を取り返す動きを見せれなかったことも気になる点。

オフサイドの数
日本 0
ウルグアイ 6
7 合計シュート数 8
1 枠内シュート 3
4 ブロックされたシュート 2

http://www.goal.com/jp/match/%E6%97%A5%E6%9C%AC-vs-%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%82%A4/1837187/stats?ICID=MP_MS_4

ブラジルvsドイツ 2014W杯

ドイツのショートパスを主体としたカウンターがブラジルを切り裂く

ブラジル 1 vs 7 ドイツ
0 (前半) 5
1 (後半) 2
ブラジル ドイツ
得点 オスカル (後半45分) トーマス ミュラー (前半11分)
ミロスラフ クローゼ (前半23分)
トニ クロース (前半24分)
トニ クロース (前半26分)
サミ ケディラ (前半29分)
アンドレ シュールレ (後半24分)
アンドレ シュールレ (後半34分)
警告 ダンテ (後半23分)
ブラジル ドイツ
18 シュート 14
14 直接FK 11
0 間接FK 3
7 CK 5
0 オフサイド 3
51 ボール支配率 49

http://brazil2014.yahoo.co.jp/game/result/?gid=2014070801

2014年ブラジルW杯で、恐らくもっとも衝撃的な試合となったブラジルvsドイツ戦。実は試合前情報でもブラジル人たちはネイマールの怪我とチアゴシウバが欠場により、始まる前から苦戦するだろうと予想をしており半ば敗戦ムードすら漂っていたという部分がある。そしてその攻守の要がかけた代償は思った以上に大きかったようだ。試合の総評は、すでに語りつくされてそうだし、特にいう事がないのでこんな所で。

スタッツを一つ

この試合で気になったスタッツを一つ二つ。あちこちのニュースやブログなどで、ドイツのメンバーはバイエルンの選手が多く、パスサッカーが炸裂して買ったのでペップの影響が大きい。というような話が良く出ているが正直、スタッツは全くそうではない。下に両チームのパス回数とポゼッションを載せる

ブラジル ドイツ
381 パス成功回数 428
86% パス成功率 84%
47% ポゼッション 53%

http://www.goal.com/jp/match/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AB-vs-%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84/1220138/stats?ICID=MP_MS_4

パス回数はドイツが多いが、パス成功率ではドイツが負けており、ポゼッションもそれほど差がない。これはどういう事かといえば、ドイツは攻撃時に早く攻めたという事だ。ショートパスは主体としたが、バルサやペップ流にポゼッションを高める為のボールキープは選択していない。逆にこのパス回数と試合内容としてはポゼッションが低すぎるので、ドイツはボールを取ったらすぐにショートパスを主体としたカウンターで攻めあがったといえると思う。これはバルサ流の兎に角ボール保持率を高めるやり方のサッカーとはとても呼べないし、カウンターだからといっても一発のスルーパスやロングパスでCR7が裏へ出てドリブルで切り裂くレアルのような今良く見るカウンターサッカーとも別のスタイルだといっていい。持ち上がる時に細かく繋ぐショートパス主体のカウンターチームという組み合わせは、結果的に見てみると意外と新しいサッカーだといわざるを得ない。