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ゴールは何分に決まるのか

今シーズンのCLの278ゴールが何分に決まったのかを分類した表

Time Total
Total 278
Minute 1-15 42
Minute 16-30 47
Minute 31-45 41
Additional time (1st half) 9
Minute 46-60 49
Minute 61-75 31
Minute 76-90 48
Additional time (2nd half) 11
Extra time (1st half) 0
Extra time (2nd half) 0

http://www.uefa.com/uefachampionsleague/season=2017/statistics/index.html

意外だったのは後半の61-75分以外は、それほど極端に差がないというあたり。通常前後半の開始直後と終わり際が得点が多いなんていうのだけどCLだから違うのだろうか。

プレミア、リーガ、セリエの勝敗比較

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プレミア2001-2011の10年分

20チーム×38節×10年=7600試合
勝2812 (37.00%)
分1976 (26.00%)
負2812 (37.00%)
得点9928 (1.31点/一試合)
失点9928 (1.31点/一試合)

リーガ2001-2011の10年分

20チーム×38節×10年=7600試合
勝2852 (37.53%)
分1896 (24.95%)
負2852 (37.53%)
得点10046 (1.32点/一試合)
失点10046 (1.32点/一試合)

セリエA2001-2011の10年分

18チーム×34節×3年+20チーム×38節×7年=7156試合
(2001、2002、2003シーズンは18チーム、34節)
勝2551 (35.65%)
分2054 (28.70%)
負2551 (35.65%)
得点10046 (1.29点/一試合)
失点10046 (1.29点/一試合)

Jリーグ2006-2010の5年分

18チーム×34節×5年=3060試合
勝1175 (38.40%)
分710 (23.20%)
負1175 (38.40%)
得点4229 (1.38点/一試合)
失点4229 (1.38点/一試合)

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1274695552

数値がどこまで正確なのかはわからないけど、Jリーグは意外と点が入るリーグ。そして引き分けが少ない。イタリアはイメージどおり守備が堅い。

7―2―1の法則

7―2―1の法則

 サッカーの試合自体にも先制の重要性は大きく影響している。これを「7―2―1の法則」と呼んでいる(表5)。先取点さえ取れば、「7割」はその試合に勝利し、「2割」は引き分けになる。さらに、逆転負けは「1割」しかしない――。実は、こんな確率を示す法則があるのだ。ここでも「先手必勝」なのである。

 これを裏付ける統計がある。

 表6は2010年のJ1(18チーム)、J2(19チーム)の全試合のうち、先取点を取った試合の結果である。どちらも「約7割」が勝利し、「約2割」が引き分け、「約1割」が逆転負けしているのが分かる。まさに「7―2―1の法則」が当てはまっている。

 詳しくいうと、J1の全試合から0対0の試合を除く284試合で、先取点を取ったチームが勝ったのは196試合(69.0%)、引き分けたのは58試合(20.4%)、負けたのは30試合(10.6%)。同じくJ2の全試合から0対0の試合を除く310試合で、先取点を取ったチームが勝ったのは212試合(68.4%)、引き分けたのは55試合(17.7%)、負けたのは43試合(13.9%)。

 やはり「先取点」の意味は極めて重いのだ。

 もし先取点を取ったチームが、リードしたまま試合前半を終了すれば、勝率はさらに高まる。J1では「74.4%」が試合に勝ち、「19.3%」が引き分け、「6.3%」が逆転負け。J2でも「74.6%」が試合に勝ち、「13.0%」が引き分け、「12.4%」が逆転負けだった。

 つまり、勝率は約69%から約75%に上がるのだ。

http://www.nikkei.com/article/DGXBZO35526900S1A011C1000001/?df=4

PKでゴールが決まる確率

面白い話だったので。

  • PKは先行有利
  • PKのゴールが決まる確率は6割程度
  • ゴールを決めるにはメンタルが重要

男子W杯のPK戦でゴールが決まる確率

先攻の方が明らかに有利で、後攻では2人目以降の成功確率が50%台以下に大きく低下しているのが分かる。しかも5人目では、先攻が89%、後攻が33%と予想以上にかけ離れた開きが出ている。

 なぜだろうか?

「PK戦は心理戦だからですよ」。鳥越准教授はこう解説する。

 本来、PK戦はゴールキーパーよりもキッカーの方が有利とされる。だから、1人目でも先攻が77%、後攻が69%でやや「先攻有利」になっている。さらに先攻が1人目でゴールを決めれば、後攻のキッカーにより大きなプレッシャーをかけられるというわけ。

 2人目以降になると、この差は一段と増幅される。すでに先攻は優位に立っており、「たとえ外してもまだ同点」と気持ちにゆとりを持ってPK戦に臨める。逆に、後攻は大きなプレッシャーを感じながらボールをけらざるを得ない。こうして、最初の小さな差が雪だるま式に膨らんでいく。

(1)先攻を選んだ方が勝てる確率が明らかに高まる
(2)先攻の1人目が成功したら、試合を一気に有利に進められる
(3)後攻では特に2人目以降、こうしたプレッシャーをはねのける強い精神力が必要になる――ことが分かる。

http://www.nikkei.com/article/DGXBZO35526900S1A011C1000001/

サッカーは思っている以上にメンタルが重要なゲームだなということが、この話からも結構分かる。「勝者のメンタリティ」ってのは本当に言葉だけの問題じゃなさそう。そして数値的には、PKでも3回に1回はは外れると言うこと。実はPKじゃなくてもGKが枠内シュートをセーブする率が4~7割位はある。この辺を理解が普及してれば日本代表でよく見かけるシュートを外した選手への異常なまでの叩きは減るんじゃないのかと思ったり。

サッカーは走行距離が多いほど勝てるのか?

最近Jリーグでは色々なスタッツを公式サイトから見ることが出来るのだけど、その中に走行距離がある。オシム以来、走るサッカーというのが言われているが、走っているチームは本当に勝てるのだろうかという事が気になったので調べてみた。

トラッキングデータ 走行距離ランキング:Jリーグ.jp

まずはこちらが、Jのチームの走行距離。平均で出されているのもチーム傾向が分りやすくていい。そして次はチームの順位

Jリーグ 順位

なんというか、まず目に付くのが湘南、新潟、サガンで、この走行距離3トップがリーグでは最下位を争っており、走行距離では最下位近くにいる川崎が順位では1位。ひょっとしてこれはむしろ走らない方が強いのではないかという疑惑すら生まれる関係性。

勝手な感想

「走るだけじゃ勝てない」

データとしてみた時、上位と下位にはむしろ走行距離と順位は全く逆の関係性にあり、少なくともJリーグにおいては、ほぼ走行距離と勝率にあまり関係性はないようにみえる。まあ良く考えたら当たり前だよね。そういえばオシムも「走るサッカー」ではなく「考えて走るサッカー」を持論としていたわけで、考えなしに走っても意味ないのかもしれない。

ただし、データは注意深く見る必要があるとは思う。全体でみると走行距離上位の浦和と柏、ガンバなどJではここ数年勝ち続けている強豪が多いのも確か。必要以上に走るだけでは勝てないが、走らなければ勝てるわけではない。全体の走行距離が119kmの時は勝率が著しく落ちるが、116km前後ではむしろ勝率が高い。

ちなみに、ブンデスリーガでは走行距離とスプリント回数に勝るチームが勝つ確率が高いというデータがある。なぜJリーグ違うのかも気になるところ。以前から勝つためにスタッツを詳細に分析して来ていた欧州のチームと比べ、Jリーグではこの走行距離を公開しだしたのは比較的最近の話なので、単純にJではまだ分析が進んでいないのかもしれないし、そもそもスタッツ以前に戦術レベルがブンデスリーガと比べると劣る可能性も否定できない。なにしろ走っているのに勝てないということは完全に無駄に走っているという事になるわけで、これは選手の純粋な走力の問題ではなく戦術的な問題が大いにありそうだ。

数値には読み方がある

2chでハリルジャパンでの通算得点の比較がでているのだけど、前も書いたように相変わらずデータの書き方がおかしい。どんなデータをしているのか、どこに問題があるのかについて。

出ているスタッツ

399: 名無しさん@恐縮です@\(^o^)/ 2015/10/10(土) 19:29:45.49 ID:8AWisEC80.net
アギーレ・ハリル通算成績 2015/10/09

本田  10G8A
岡崎  9G1A
香川  4G4A
柴崎  3G1A
吉田  3G
乾    2G1A
遠藤  2G
武藤雄 2G
山口  1G3A
宇佐美 2G2A
原口  1G2A
森重  1G2A
武藤  1G1A
豊田  1G
今野  1G
槙野  1G
川又  1G
長谷部 1A
遠藤航 1A
長友  1A
倉田  1A 
米倉  1A
太田  1A

このスタッツの出し方の何がいけないのか

1.90分あたりに換算されてない

まず、ほとんど出場できていない選手と出場時間の長い選手を同じように比較している点。これでは流石に控えメンバーはつらい。特に、代表戦のように試合数が少ない場合は1試合あたりに換算しないと全く無意味になってしまう。ほとんどのスタッツサイトではゴール数と1試合あたりのゴール数やシュート数を同時に掲載している。そうしないと控え選手の評価ができないからだ。

これは似たような事でタッチ数1回あたりで割るパターンもある。割る母数を時間とするか、タッチ数とするか、それぞれのデータごとに適切な母数で割らないと駄目なのだが、この単純な割り算が出来るサッカー好きは日本には極めて少ない。野球ならば「打率」として1打席あたりのヒットを打つ確率を誰もが当たり前のように比較するがサッカーでは日本人はまだ文化的に未熟な部分があるといわざるをえない。

2.ポジションの違いが無視されている

サッカーでは、ポジション毎に求められる役割に違いがある。FWとMFとDFは全て求められるものが違う。以前ミランで本田がゴールをしていない事が騒がれていた時期に色々書いたが、ミランの歴代の名選手といわれるMFは必ずしもゴール数が多いわけではない。そもそもMFの場合あまりゴールで評価されるわけではないのだ。だからまずFWとMFとDFは別々にしないと比較が出来ない。武藤と原口、宇佐美、岡崎あたりを比較するのとき、その中に1人遠藤航を入れて1Aしかないと非難しては全くナンセンスだ。

そういう点ではアギーレと、ハリルでは使われている選手も違えば、フォーメーションも違うため二つをたしてしまうと、当然、本田、香川、岡崎という変わらず使われている選手で、ゴールに近い選手が並ぶ事になる。あえて言えばゴールに近い位置で試合で出場した選手ランキングになってしまっているわけで。

多分、野球で言うと誰でもわかる

・打数より打率
・先頭番打者、4番打者をホームランの数で比較する奴はいない

日本のサッカーの文化は野球なら当たり前の打率やポジションの話すらほとんど理解されていないと言っていい。

2014年の欧州のリーグ毎の移籍金額と移籍人数

夏の移籍市場で5大リーグで費やされた移籍金

Latest figures; $2.14B spent by the #BIG5 countries this summer. #transferdeadlineday is over

この夏にビッグ5は移籍に 2.14 billion (21.4 億ドル) 費やした

この夏の移籍で5大リーグで契約した選手の人数

day is closed; 1164 players engaged this summer by ENG, ESP, FRA, GER & ITA.

この夏、イギリス、スペイン、フランス、ドイツ、イタリアで1164人のプレイヤーが契約した