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強化試合 ブラジル vs 日本 3-1

ブラジル 3 – 1 日本
前半10分ネイマール
前半17分マルセロ
前半36分ガブリエル ジェズス
得点 後半18分槙野 智章
警告:ネイマール後半12分 警告 吉田 麻也 前半9分
原口 元気 後半9分
井手口 陽介 後半13分
酒井 宏樹 後半22分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 1 川島 永嗣 5.0 失点は増えたもののPKを一本止めるなど試合とは別にGKとしては評価すべき点もあった
DF 5 長友 佑都 6.0 ブラジルがネイマールマルセロのサイドから頻繁に攻めていた事もあるが、日本の左サイドは攻撃面で比較的通用していたように思える。ただ、ややつなげる意識が強すぎてクロスを上げるタイミングシュートに行くタイミングが遅くなり勝ちだったのはきになった。
DF 19 酒井 宏樹 5.5 右サイドではネイマールに何度も仕掛けられたが、最終的には相手の動きに対応して見せた。後半は疲労からかやや相手のマークがずれるシーンもあった
DF 20 槙野 智章 6.5 試合としてはボロボロであったが、この試合では回りも酷いプレーが多かった為かえって守備面がみんな酷いとすると牧野の攻撃面のよさがプラスに見えた。例えばロングパス精度の高さやCBとしてはスピード感あるプレーなどが肯定的に見えた。この文面を書いた後に1点得点までしたのでさらに驚いて採点を+0.5した。負けている中での気持ちの強さも見せた。
DF 22 吉田 麻也 5.5 FKでポストにあてるなど今まで見せていなかった武器を見せた。攻守に見所はあったが、EPL基準なら恐らくファールではないプレーがVARでファール判定になりPKを与えてしまった。今後VARが普及した場合EPL的なプレーがどうなるのか一つの未来図が見えた。
MF 2 井手口 陽介 5.5 後半41分OUT プレー自体は良かった肝心の場面でクリアミスし2失点目につながった。ただし、それ以外の点ではむしろMFでは一番可能性を感じた。強豪相手になった時まだ21歳という年齢を考えると将来に期待が持てる結果だった
MF 16 山口 蛍 5.0 中盤でボールを奪うことがほとんどで出来ず支配された。守備の役目は果たせなかったが、それだけではなくパスからロストすることもあり中盤からボールを運べなかったのが気になった
MF 17 長谷部 誠 4.5 後半25分OUT 相手の攻めの流れがつながってくる時にボールを奪うことが出来ず中盤を支配された。長谷部がよくやるタクティカルファールも見られずやや審判の判定が辛いことが影響していたように思う。コンディション面も心配になるプレーだった
FW 8 原口 元気 4.5 後半25分OUT 攻守に特に見せ場がなく、守備でも持ち味の運動量や前でチェイスは影を潜めた
FW 11 久保 裕也 4.0 今まで見えてこなかったものが色々見えた。特に少なすぎる運動量。技術がある相手と退治した時のあまりの守備のできなさ。久保ってこんなに守備が出来ないんだと思わず思った。これでは点を取れなければ使ってはいけない選手になってしまっていたように思う
FW 15 大迫 勇也 5.0 後半35分OUT FW陣は全体に共通していえることだが、チャンスが少ないのでボールを回すよりもシュートへの積極性が欲しかった
FW 18 浅野 拓磨 5.5 後半0分IN 少ないチャンスの中で積極的なシュートをなんどか見せチャンスの少ない試合においてのプレーの質を見せた
FW 10 乾 貴士 5.0 後半25分IN 決定的な仕事はできなかったが、ドリブルの仕掛けでファールをとり運動量で守備にも貢献した。体が小さいが運動量で守備も補った
MF 14 森岡 亮太 5.0 後半25分IN 長谷部に交代して入り中盤に安定をもたらした。ブラジルが手を抜き出していたという事実もあると思われるが、それにしてもそれなりのプレーは見せた
FW 9 杉本 健勇 5.5 後半35分IN オフサイドとなったヘディングなど高さに強みを持つFWが少ない今の日本代表で自分の持ち味を見せた。決めていれば決定的な仕事なったがオフサイドであった
MF 6 遠藤 航 後半41分IN 時間が短すぎて採点不能
監督 ハリルホジッチ 4.5 引いてからのカウンターを狙う作戦だったようだが、むしろ逆に日本が引いた守備が機能せずに一方的に攻撃される展開になった。後半からは日本が前からプレスをかけて十分いい試合となったが初めからある程度のプレスを前提としたカウンター攻撃だったならば全然違う試合になったのではないだろうか

試合後の監督のコメント

「前半はブラジルを相手に少しびっくりしてしまった」
「後半だけみれば0-1の試合を見せた」

 確かにネイマール以外に対してはそれほど危険な状態に陥っておらず、ファールが厳しくPKが2回も取られたことを考えると失点もそれほど大きなものには思えないのも事実。後半の試合展開を考えると、相手に対して戦術的な対策を練って微妙に選手を変えるだけで、それだけで以外とブラジル相手でも可能性が十分に出てくるようにも思えた。

日本代表の印象

 明らかに前半の作戦がブラジルとかみ合っていなかった面があったように思う。特に失点が多いのでDF陣の問題にも見えるが、実際はほとんどの場面でボールを支配されており、MFがボールを奪うことが出来ずにいたためずっとDFがブラジルの攻撃に晒され続ける事になった。DFが多少頑張っても45分ずっとブラジルに攻撃され続けて防ぎきれるほど日本代表のDFは固くないように思った。
 また審判が厳しく2回もPKを選び、ファールを恐れて日本のDFが萎縮した所を攻撃される展開で審判と守備的な戦術の相性も良くなかったように見えた。審判がファールを沢山とる場合はDFでボールを取るのはPKの危険性が高くなるのでMFで奪いたい所だったが、日本のMFは中盤を支配されていた。FWのチェイスをなくした日本のMFの守備は普段からそれほどいいとはいえないので(それこそ遠藤長谷部がMFで並んでいたブラジルW杯からの伝統といってもいい)、普段はFWがDFWといわれるような岡崎を中心に元ボランチの香川と、カウンター時の守備にはかなり献身的に戻る本田など、攻撃陣がそれぞれ特徴的な守備のよさで中盤の奪い合いで誤魔化してきた事が見事に浮き彫りになっていた。

試合の総評

VARが導入された試合だったが、正直言うとブンデスリーガなどで見られるVARにくらべて明らかに判定が時間がかかりすぎておりまだシステムがこなれていなかった。ただし、判定内容自体はVARを導入した方がフェアな判定となっていたので、結果的にはすばやく判定を出来るように工夫さえすればVARはどんどん導入するべき仕組みに見えた。

スタッツ

6 シュート 10
12 直接FK 14
2 間接FK 4
6 CK 3
0 PK 2
3 GK 8
2 オフサイド 4

五輪前ラストマッチでブラジルvs日本 2-0

日本、五輪前ラストマッチで優勝候補ブラジルに敗れる

サッカー男子のリオデジャネイロ五輪日本代表は30日(日本時間31日)、ブラジル中部のゴイアニアで五輪優勝候補で開催国のブラジルと国際親善試合を行い、0―2で敗れた。

 五輪前最後の実戦。日本はオーバーエイジ(OA)枠で選出されたFW興梠が1トップに入り、同じくDF塩谷、藤春もスタメン出場。GKは柏で活躍する中村を起用。ブラジルはOA枠のネイマールが先発し、フル出場した。

 日本は序盤、ブラジルに攻め込まれながらもGK中村の好セーブなどもあって無失点に抑えていたが、前半20分過ぎからは我慢の時間が続き、同33分にMF先制ゴールを決めたガブリエウ・バルボサにドリブル突破を許し、左足のシュートはDF植田に当たって方向が変わり、ゴール右に吸い込まれ、先制を許した。同41分にはネイマールの右CKからDFマルキーニョスに豪快なヘッドを決められて2点目を失った。

 日本は後半開始からGK櫛引、MF大島、FW浅野を投入。さらに同14分にDF亀川、23分にMF井手口など計8選手を入れ替えたが、決定的なチャンスはつかめず。ただ、後半はブラジルにも追加点を許さなかった。(以下略、全文はリンク先で)

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/07/31/kiji/K20160731013068140.html


https://www.youtube.com/watch?v=j1ybv0O0o5U

親善試合とはいえ相手はブラジル。結果はそんな悲観するほどではないと思うけど。なぜこのタイミングでブラジルと親善試合をしたのかは謎。本番前は対戦相手を想定した似たチームと試合をするか、少し格下との調整試合が普通なんじゃないかと思うけど。流石に本番直前にブラジルとやって選手が張り切りすぎて怪我でもしたら大問題だと思う。

Flag_of_Brazil.svg

水沼貴史の記事から見える水沼貴史という人物

水沼貴史の記事は水沼貴史を語る

昔は解説者として個人的にそれほど水沼貴史の評価をしていたわけではないが、数年程前に見た水沼貴史が語る日本代表の記事を見て個人的な評価が全く変わった。現在の日本人解説者というと、選手時代の目線を引きずりすぎて自分のやっていたポジションばかりへの偏った解説をする人や、理解していても上手く言語にできない感覚的な解説をする人。スポンサーやサッカー協会やクラブとの大人の関係によって無難な発言しかしない人。そんな人が多すぎる。割と批判的な事が言える重鎮すら現代の戦術的な問題には言及できず精神論を繰り返す有様。

そんな中ブラジルのW杯前に水沼貴史の書いた記事を見た。現状把握から改善点に至るまでセットになっており、素晴らしい見識だった。まあ私が何か言うより見てもらう方が実際読んでもらった方が理解してもらえると思うので、適当に抜き出してみる。

 日本代表が0対1で敗れたベラルーシ代表戦を見ていて、非常に気になるシーンがあった。FWハーフナー・マイク(フィテッセ)が投入された後半40分以降、アルベルト・ザッケローニ監督がタッチライン際で何度も大きなゼスチャーを見せていた点だ。派手なボディーランゲージから伝わってくる選手たちへの指示は明確だった。

「ハーフナーへクロスを上げろ」

 しかし、身長194cmのハーフナーの高さは、最後まで生きることはなかった。というよりも、あえて生かそうとしない周囲の選手たちがいたと表現したほうがいいかもしれない。
 ピッチ上の選手たちのプレーを見ていれば、彼らが何を狙っているのかはテレビ越しでもよく分かった。前線で孤立してしまったハーフナーが気の毒でならない。

 日本代表の選手たちが狙っていたこととは、試合後にMF本田圭佑(CSKAモスクワ)が言及した「新しいこと」に集約されるだろう。ベラルーシ戦では、FW香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)が最終ラインの前あたりの低い位置にまで何度も下がってきていた。
 ときには本田が下がることもあったように、ポジションを流動的にしながら相手の隙を突いて、ボールを受けて、さばいて、あえて相手選手が密集している中央を崩そうという意図だったと思う。

ザッケローニ監督は「飾り物」

 いままでのようにDF長友佑都(インテル)を中心とする左サイドに偏ってばかりいたら、来年のW杯で世界を驚かすことはできない。ならば、いまのうちに新しいことを試そうと選手たちが考えるのは、進歩を促す意味でも決して悪いことではない。

 しかし、現状において危惧されるのは、ザッケローニ監督と選手たちとの間でしっかりとコミュニケーションが取れているのかどうかという点だ。

 監督が新たな方向性を掲げ、その上で選手たちが話し合ってトライしているのならばまだいい。あくまでも私の憶測になるが、試合内容や試合後の選手たちコメントから外に伝わってくるのは、ザッケローニ監督という存在がどうしても「飾り物」に見えてしまう点だ。

ザックと選手の意図が大きくずれている

 ハーフナーの高さを生かそうとしない点だけではない。FW柿谷曜一朗(セレッソ大阪)の相手の裏に抜ける能力が生かされない点も、ザッケローニ監督と選手たちの意図が大きくずれていることを物語っているように思えてならない。

 ベラルーシ戦後には、セレッソのチームメイトであるMF山口螢がこんなコメントを残している。
 

「ボランチの選手がボールを持ったときに、曜一朗君は背後を取るような動き出しを何度もしている」

 一方でMF遠藤保仁(ガンバ大阪)は「裏を取れない」と言っている。原因は何なのか。ただ単に前を見ていないのか。見ているけどタイミングが合わなくて縦パスを出せなかったのか。あるいは、タテ一発で素速く崩すサッカーを志向していないのか。

この先も変わらなければチームは成り立たない

 本田は誰もが認めるリーダーであり、これまでも周囲の高い期待に応えてきたし、ベラルーシ戦後にコメントしていたように、これからもぶれることなく日本代表をけん引しようとするだろう。
 ただ、ぶれない、イコール、意固地にはなってほしくない。現状を見る限り、本田が意固地になりかけていると映ってしまうからこそ、あえてこのようなメッセージを送りたい。
 今回の欧州遠征で内容を伴わない試合が2つも続き、この先も変わらないようであれば、W杯本大会を前にしてチームの体をなさなくなってしまうおそれがあるからだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131019-00000003-wordleafs-socc

記事の中で出てきた「この先も変わらないようであれば、W杯本大会を前にしてチームの体をなさなくなってしまうおそれがあるからだ。」という危惧は見事に的中し、その後のブラジルW杯で日本代表は空中分解する。これを見抜く慧眼だけではなく、サッカーに対する正直な姿勢は特筆すべき物があると思う。私はこれを見て、というかこの記事を1度書いただけでも今後個人的な水沼さんの評価が落ちる事はないと思う。色々なスポーツ記事を見ているけど、こういうレベルに達して予想まで見事に当てている記事は中々ない。そもそも、こういう素晴らしい見識を披露する機会というのはそんなに多くはない。W杯の予見をするのは4年に1度のチャンスしかなく、その時に適切な問題点を見抜き政治的な課題をクリアし実際に記事に出来る解説者が一体何人いるだろうか。これを書いた結果ひょっとしたら水沼さん自身は少々苦境に陥ったかもしれないが、それすらこの記事を輝かせている材料の一つだと思う。

ハーフナーが再び代表へ招集される可能性が高い中、またこの記事が再び意味を持ち出していると思う。

マリーシア

TVでマスコミが叫ぶ日本代表には「マリーシア」が足りないと。でも「マリーシア」って何?っていう話。

マリーシア(ポルトガル語: malicia)とは、ポルトガル語で「ずる賢さ」を意味するブラジル発祥の言葉である。サッカーの試合時におけるさまざまな駆け引きを指す言葉でもあるが、国によってその解釈は異なっている。イタリア語では「マリッツィア(Malizia)」と呼ばれる

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2

ただし、これも日本で言われている「マリーシア」はどうやら勘違いがあるらしい。以下のページの説明によると日本のTVなどのマスコミはかなりこれを誤用しているとしか思えない。

日本で「マリーシア」というと、ついずるい行為や反則スレスレのプレーがイメージされがちですが、実際にはそういう行為は「マランダラージ」と呼ばれるものであって、本来の意味ではありません。

ブラジルのほとんどの地域では、マリーシアは男女関係の駆け引きの時に使われているだけで、サッカー用語で「マリーシア」を使っているのは南部の一部の地域だけなのだそうです。そこで言われる本来のマリーシアとはずる賢いとは少し違うニュアンスで語られていて、「豊富な経験から得た知恵」、つまりマリーシアが足りないということは、「経験が足りない」というようなニュアンスになるわけです。

http://news.livedoor.com/article/detail/4801410/

日本 vs ブラジル

日本 0 – 4 ブラジル
得点 ネイマール(前半18分)
ネイマール(後半3分)
ネイマール(後半32分)
ネイマール(後半36分)
警告

採点

サッカー日本代表
選手名 採点 寸評
GK 川島永嗣 4.0 曖昧な位置取りから裏へのボール、そして失点
DF 酒井高徳 5.5 安定して攻撃参加し守備も要所で活躍した
DF 塩谷 司 5.5 新人DFとしては可能性を感じさせる働き
DF 太田 宏介 6.0 素晴らしいクロス精度と適当な守備
MF 森重真人 4.5 肝心な所で相手のスルーパスを抑えれなかった
MF 柴崎岳 3.5 素晴らしい攻撃と酷すぎる守備。ほぼ全ての失点に絡むロスト。今後の可能性に期待
MF 田中順也 4.5 攻撃は光る所もあったが、ほぼ消えていた
MF 森岡亮太 4.0 守備での失敗とロストが目立った
MF 田口 泰士 4.0 ほぼ消えていた
FW 岡崎慎司 5.0 ミスも合ったがまずボールが岡崎まで来なかった
FW 小林 悠 3.5 年齢を考えると代表は期待できそうにない
MF 細貝萌 5 守備を期待されたが抑えきる事は出来なかった
FW 本田圭佑 5.5 安定していたがコンディションは相変わらず悪そう
FW 柿谷曜一朗 4.5 1回のチャンス以外は見せ場がなかった
FW 武藤嘉紀 5.0 守備の動きが逆サイドの本田と比べかなり見劣りした
監督 アギーレ 4.0 守備陣の建て直しには失敗しており、また交代策も特に効果を見せることはなかった。前半で分析されて後半で対応したブラジルと比べると後半でそのまま失速した日本側はハーフタイムの戦術面でも差をつけられていたように思う。

総評

守備陣とMFとの連携が取れておらず裏へのスルーパスに対応できていない。またスルーパスの出所も同様に潰す事が出来ていない。柴崎の所で取られる可能性を守備陣が想定しておらず、柴崎のロストがほぼ毎回致命的な攻撃に繋がっていた。その割には柴崎が囲まれるまでフォローもない。柴崎に限らずボールを取られた後にほぼ確実にカウンターで数的不利な状況を作っており、日本側のMFがカウンターされた時に戻れずDFだけで守備をするシーンも。基本的に以前から見られるMFのロストでカウンターされる日本の失点パターンへの対策がされていない。

以前から見られる日本代表の典型的な失点パターンは。

  1. トップ下とボランチでロスト
  2. 攻撃参加したSBの裏やDFの裏へスルー
  3. ラインの裏へ出たボールは何故か毎回GKは処理できない
  4. 最終的に1vs1の形で何故かDFが付かずにフリーに

大体この流れで、いずれもカウンターやロストしたタイミングからの守備の対策がほぼ全くなにも拘らずSBやMFが前がかりになっている状態で起きている。走って戻る事になっているのか、そもそもバランスを取って攻撃参加の人数を減らすのかどうもどういう対策になっているのかが分からない。更に高いラインを取る場合のボール回しがおかしくてラインが高いにも拘らず致命的な場面でリスキーな挑戦をしすぎている。FW がクロスに競り負けたり裏への飛び出しに失敗してロストするのとボランチやトップ下が囲まれて取られるのは話が全然違うが、そこで何故かフォローが足りずに取られるし、フォローに行ってないから取られた後もDFしかいない。その後裏へ出されると川島はほぼスルーパスを上がって止める事は出来ないしSBが上がったときなどはサイドへ出されたら川島ではなくてもGKには止めれない。そこからクロスされたらマークするしかないのだが、中のマークがずれてフリーになる。新しく監督になったアギーレはここに至って始めて現状認識するかもしれないが、サッカー協会に関しては前から何度も何度も繰り返し見てるシーンなので、問題はほとんど明らかだと思うんだけど何故か全く対策をしないのは不思議としか言いようがない。

ちなみに以前から代表戦で長友の裏を問題視するのは、このパターンが常に内田の裏ではなく長友サイドで起きており、さらに遠藤と本田のところで起きていたので本田の評価が下がりがちだという点については明記しておかなければいけない。その点、香川は左サイドばかりで起用されておりそういう問題は起きておらず、しかも守備が上手かったので代表での香川押しは戦術的に香川の本田へのフォローが素晴らしく機能しているという印象を与えた体。今回は本田が右で相手のマークはゆるくなり変わりにボールの供給源の柴崎へとプレスが集まった。しかし何故か誰もそれをフォローしないのだ。特に守備の未熟さが見えたのが武藤、田中、田口、大田で、攻撃で良い所が合った大田と武藤はまだしも田中と田口の評価はその点だけでも落第点に限りなく近いと思う。

日本の選手選考について

今回はあまりに酷い選手選考だと思ったのであえてスタッツではなく、代表選手の選出について書く。アギーレジャパンというかサッカー協会の選手選考は戦術以前にかなり不思議な点が多い。まずSBの大田だが、この試合では素晴らしい出来だったので、もう少し若い頃から経験を踏めていれば素晴らしいサブになったはず。ただし残念ながら左SBは長友ばかり使っており大田は既に年を取りすぎている。4年後には大田は31歳とW杯の可能性は相当に低い。小林悠や田中順也も同様で22歳ならば可能性を感じるが、27歳としてはもう全てが遅すぎた。今からFWとして経験を積み足りない部分を補っていくのはあまりにもつらすぎる。現時点での勝負というと、大田は長友並みに、そして小林、田中は岡崎や本田と勝負していかなければいけない年齢で、流石に見劣りしてしまうからだ。控えで考える場合も若くて今後の成長や長期的に見て可能性がある選手がいるなか、この辺を選ぶ意味がよく分からない。そしてそれなりに実力があるだけに、選ぶのがあまりに遅く選手にとっても悲惨としか言いようがない。特にMFやFWに関してはその辺は致命的な問題となる。DFやGKの場合は年齢を増して経験が能力に反映される場合も多いが若い身体能力がモノを言う場合が多い攻撃陣など後になるほど難しくなる。

同じ問題を繰り返さない為にも、現時点で18~22歳くらいの選手を積極的に代表に選びベテランと一緒に練習やプレーをさせて色々なものを吸収させ伝えていかなければいけないのではないかと思う。若い内は試合に出さなくても色々選出して経験の蓄積で後になったときに素晴らしい選手になる可能性が残るわけで、単に選手をテストして「ダメです、ハイお終い」となってしまう年齢でテストをするのはあまりに厳しい。

その点で言えば今回の塩谷や柴崎の選出は意味があり、失敗しても可能性がある分だけ遥かにマシといえるが、Jで好調でしかも実績もある宇佐美や、海外でプレーしている宮市をテストしていない理由が分からない。それ以外にもU19で大活躍している南野などは代表のタイミングが許す限り呼ぶべきメンバーに思える。逆に、香川や本田、岡崎などは既に十分に計算できる選手で実際には出場しなくてもいいし、親善試合では控えでも構わない選手たちだ。むしろそういうクラブでの活躍があり実力が分かっている選手はコンディション調整をしてW杯やアジア杯などの大事なシーンで怪我をしていないようにする必要がある。特に年齢が高い選手やスケジュールが忙しい選手はこの調整が絶対条件だ。ザックジャパンのメンバー固定で怪我人続出という日本代表史上屈指の悲劇(怪我人の数を思い出してみて欲しい)からサッカー協会はコンディション調整や若手育成ターンオーバーについて学ぶべきだと思う。それも、単にデメリットばかりではなく、若手やJの選手が活躍する事で結果的にJの人気につながり代表は新人が発掘できて一石三鳥くらいの効果は期待できるはずだ。年齢については下の以前書いた投稿も参照してみて欲しい。次のW杯に丁度良い人材は今何歳なのか直ぐ逆算できるはずだ。

2014年のW杯チームの平均年齢は? | footballologies
http://football.ologies.net/2014/06/27/2014%e5%b9%b4%e3%81%aew%e6%9d%af%e3%83%81%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%81%ae%e5%b9%b3%e5%9d%87%e5%b9%b4%e9%bd%a2%e3%81%af%ef%bc%9f/

勿論多少のベテランはいてもいいしW杯の合間にピークの年齢を迎える選手もいるだろうから、そこは常識的に判断できる所だと思う。

ブラジルvsドイツ 2014W杯

ドイツのショートパスを主体としたカウンターがブラジルを切り裂く

ブラジル 1 vs 7 ドイツ
0 (前半) 5
1 (後半) 2
ブラジル ドイツ
得点 オスカル (後半45分) トーマス ミュラー (前半11分)
ミロスラフ クローゼ (前半23分)
トニ クロース (前半24分)
トニ クロース (前半26分)
サミ ケディラ (前半29分)
アンドレ シュールレ (後半24分)
アンドレ シュールレ (後半34分)
警告 ダンテ (後半23分)
ブラジル ドイツ
18 シュート 14
14 直接FK 11
0 間接FK 3
7 CK 5
0 オフサイド 3
51 ボール支配率 49

http://brazil2014.yahoo.co.jp/game/result/?gid=2014070801

2014年ブラジルW杯で、恐らくもっとも衝撃的な試合となったブラジルvsドイツ戦。実は試合前情報でもブラジル人たちはネイマールの怪我とチアゴシウバが欠場により、始まる前から苦戦するだろうと予想をしており半ば敗戦ムードすら漂っていたという部分がある。そしてその攻守の要がかけた代償は思った以上に大きかったようだ。試合の総評は、すでに語りつくされてそうだし、特にいう事がないのでこんな所で。

スタッツを一つ

この試合で気になったスタッツを一つ二つ。あちこちのニュースやブログなどで、ドイツのメンバーはバイエルンの選手が多く、パスサッカーが炸裂して買ったのでペップの影響が大きい。というような話が良く出ているが正直、スタッツは全くそうではない。下に両チームのパス回数とポゼッションを載せる

ブラジル ドイツ
381 パス成功回数 428
86% パス成功率 84%
47% ポゼッション 53%

http://www.goal.com/jp/match/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AB-vs-%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84/1220138/stats?ICID=MP_MS_4

パス回数はドイツが多いが、パス成功率ではドイツが負けており、ポゼッションもそれほど差がない。これはどういう事かといえば、ドイツは攻撃時に早く攻めたという事だ。ショートパスは主体としたが、バルサやペップ流にポゼッションを高める為のボールキープは選択していない。逆にこのパス回数と試合内容としてはポゼッションが低すぎるので、ドイツはボールを取ったらすぐにショートパスを主体としたカウンターで攻めあがったといえると思う。これはバルサ流の兎に角ボール保持率を高めるやり方のサッカーとはとても呼べないし、カウンターだからといっても一発のスルーパスやロングパスでCR7が裏へ出てドリブルで切り裂くレアルのような今良く見るカウンターサッカーとも別のスタイルだといっていい。持ち上がる時に細かく繋ぐショートパス主体のカウンターチームという組み合わせは、結果的に見てみると意外と新しいサッカーだといわざるを得ない。

日本vsコロンビア

日本 1 vs 4 コロンビア
1 (前半) 1
0 (後半) 3
日本 コロンビア
得点 岡崎 慎司 (前半46分) フアン クアドラード (前半17分)
ジャクソン マルティネス (後半10分)
ジャクソン マルティネス (後半37分)
ハメス ロドリゲス (後半45分)
警告 今野 泰幸 (前半16分) フレディ グアリン (後半18分)
23 シュート 13
19 直接FK 9
2 間接FK 0
9 CK 2
2 オフサイド 0
56 ボール支配率 44

日本代表の選手のプレーとかで気になった所

採点

川島 4 パスは及第点だが失点が多すぎた
吉田 4.5 肝心のシーンでの位置が悪く防ぎきれない
今野 4.5 PKは仕方がないとしてもミスが多すぎた
内田 5.5 いい組み立ては見せ、守備でも素晴らしい戻りを見せた
長友 4.5 攻撃のバランスがよく、何時もよりボールを無駄にしなかった
長谷部 6 素晴らしい守備とボール回しだが不用意なロストも
青山 3.5 パスミスが多く、失点時には常に守備の軽さが目立つ
香川 5.5 ほぼ全ての攻撃の起点となって違いを見せ守備でも貢献した
本田 5.5 マークは厳しいが1アシスト、最低限の仕事はする
岡崎 6 攻守に献身的に動き1得点
大久保 4 素晴らしい動きでチャンスは作るが、何度も決定機を外す

柿谷 4.5 特に何も出来なかった
清武 4.5 完全に消えていた

ザッケローニ 4 セットプレーのチャンスが多いがキッカーが本田しかいない選抜になっており、本田は長くFKが不調で決めていないので、セットプレーがあまり期待できなくなってしまっていた。このあたりは完全にメンバー選考に依存した問題でありセットプレー対策をどうするか考えるべき余地があったと思う。また就任当初からあった左サイドの長友が上がった後の穴は、結局最後までふさぐ事が出来なかった。ただし、攻撃の組み立ては普段の日本に戻す事に成功しており、2戦目から3戦目にかけてメンタル面の管理では手腕を見せた。

総評

PKやファールから失点が多く、一方の日本側は岡崎が顔から出血してもファールにならないなど審判の判定の厳しさがあった。点差以上に僅差の試合でむしろ試合全体では日本が終始支配したが、最終的な決定力の差で日本がねじ伏せられた形になった。

日本代表の印象

日本のカウンターに弱い部分を狙われてしまったが、試合内容自体は日本に見るべき点も沢山ありポゼッションやパスでは普段の日本を取り戻した部分もあった。3失点目、4失点目は何時もの日本のカウンターされるパターンで、左サイドの長友の上がった所にパスを出されて、フリーになった選手が日本の右サイドに素晴らしいボールを供給するという、いつものパターン。全体としてはいつもの日本のように攻撃的なサッカーを見せチームは持ち直し、ギリシャ戦やコートジボワール戦に比べれば見るべき所があったが、このW杯も最後は決定力といういつもの日本の課題が残った。

スタッツを一つ二つ

パス成功率は高く、パス回数も多く、日本はいつものパスサッカーをある程度取り戻していたし、試合は終始日本が支配したといっていいと思う。これはギリシャ戦やコートジボワール戦では見られなかったので、W杯で始めて見せた日本のサッカーといってもいいだろう。

日本 コロンビア
343 パス回数 212
81% パス成功率 75%

日本とコロンビアの勝敗を分けた部分は特に決定力で、シュート回数を見るとチャンス自体は圧倒的に日本の方が回数が多い。差がでたのは決定力という点だけだったように思う。更に枠内シュート数を見るとコロンビアは4本しか枠に飛んでおらずその全てを入れた事になる。決定力だけではなく、GKの守備力という点についても色々考えさせられるものがある数値だ。

日本 コロンビア
23 合計シュート 13
7 枠内シュート 4

http://www.goal.com/jp/match/%E6%97%A5%E6%9C%AC-vs-%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%93%E3%82%A2/1220086/stats?ICID=MP_MS_4

日本vsギリシャ

日本 0 vs 0 ギリシャ
0 (前半) 0
0 (後半) 0
日本 ギリシャ
得点
警告 長谷部 誠 (前半12分) コンスタンティノス カツラニス (前半27分)
コンスタンティノス カツラニス (前半38分)
ゲオルギオス サマラス (後半10分)
バシリオス トロシディス (後半44分)
14 シュート 8
17 直接FK 19
3 間接FK 2
5 CK 7
3 オフサイド 1
70 ボール支配率 30

http://brazil2014.yahoo.co.jp/game/text/?gid=2014061903

日本代表の選手のプレーとかで気になった所

採点
川島 5.5 何度か素晴らしいセーブをみせ、パスも良くつないだ
内田 6  攻守にわたって見せ場を作り、素晴らしい崩しをみせた
長友 4.5 守備は安定するも攻撃は最後まで単調なクロスに終始した
今野 5.5 危険な場面を防ぎ、攻撃の組み立ての起点となった
吉田 5  守備は良かったが、後半の攻撃参加は放り込みを招いた
山口 5  ボール回収に奔走しよく繋いだが攻撃では見所がなかった
長谷部 5.5 素晴らしい危機察知能力を見せた
本田 4.5 チームの中心となったが相手を崩しきれなかった
岡崎 4.5 攻守に走ったがパスをつなげずボールをもらえなかった
大久保 4.5 素晴らしい攻撃で違いを見せたが、決定機を外しすぎた
大迫 4  チャンスは十分あったが決め切れなかった

遠藤 5  良いFKと崩しを見せ守備にもよく走ったが決定打にはならず
香川 4.5 崩しを期待されるも、ボールが来ないゴール前で待ちすぎた

ザッケローニ 4.5 勝てる試合を落とした。采配というより前回の試合を引き摺るチームのメンタル面を回復させる事ができなかった点が問題だった。

試合の総評

前半のレッドカードで日本が1人多い中、チャンスも作ったが点を決めきれずに引き分けた。一人少ない中では完全にギリシャのプランどおりに試合を運ばれた。

日本代表の印象

コートジボワール戦とは違いパス回数を増やしポゼッションも高く、長く続けているサッカーのスタイルを取り戻したが、後半になると今までザッケローニが指示しても頑なに拒否していたロングパスを多用した放り込みやパワープレーを開始した。ただし、日本代表は予選などでパワープレーをしなかった為、代表メンバーからパワープレーに向いた選手は尽く落選しており、放り込みに対応できるメンバーがほとんどいない中、望みのないロングボールを入れ続けた。特に左サイトからはクロスを連発し、ギリシャの守備の強みである高さに挑み続けたが弾かれた。

スタッツを一つ
日本が見せつける謎のクロスのスタッツ

高さと守備の堅さを誇るギリシャに対し日本がパスで崩すのかと思いきや、謎のクロス攻勢。

日本 ギリシャ
25 クロス 17
15 左クロス 8
10 右クロス 9
9 ペナルディエリア外 4

http://www.goal.com/jp/match/%E6%97%A5%E6%9C%AC-vs-%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%A3/1220085/stats?ICID=MP_MS_4

高さを売りとするギリシャのクロス本数17を大幅に上回る25本。

ザッケローニ監督によるコートジボワール戦の分析

試合後のザッケローニのインタビュー

勝手なまとめ

――後半の分析
・ピッチでの距離を埋められなかった。
・コートジボワールはスペースがあった
・日本は通常なら素早くプレーできるが、今夜はスペースを与えすぎた
――失点の理由
・阻止すべきクロスを上げさせた
――遠藤投入の意図
・交代は試合前から決めていた
・長谷部に最大限にプレーさせ、遠藤の集中的なプレーに期待した

――どのように逆転を考えたか
・もっとボールをキープすべきだった

――コンディションはピークにして臨んだ。どこに問題があったか
・日本が通常のプレーができなかった

――相手の両サイドバックが高い位置を取ると、日本が押し込まれる展開がザンビア戦でも見られた。ザンビア戦の教訓をどう生かしたのか?

 まずは相手が良かったということだ。ボールを上手く回して、サイドでうまく空間を利用していた。そのためにわれわれの弱みを突かれてしまった

――守備の課題をどう修正するか?
・守備的にもアグレッシブではなかった
・チームの状態の確認
・士気を上げたい

http://brazil2014.yahoo.co.jp/column/detail/201406150004-spnavi?p=1

特にこの質問は興味深いと思った。

――相手の両サイドバックが高い位置を取ると、日本が押し込まれる展開がザンビア戦でも見られた。ザンビア戦の教訓をどう生かしたのか?

 まずは相手が良かったということだ。ボールを上手く回して、サイドでうまく空間を利用していた。そのためにわれわれの弱みを突かれてしまった

ザッケローニが「サイドを利用され→日本の弱点をつかれてた」といっているのは注目すべき発言だと思う。サイドを利用されて日本の弱みをつかれたという話。ネット上ではザンビア戦もコスタリカ戦も長友絶賛の嵐であまり言われる事はなかったが、個人的には左サイドには問題があると思う。ここ数戦に限らずかなりの期間、左サイドの裏は日本としては失点を招く注意する必要があるエリアだった。危険な理由は日本がSBが攻撃参加する攻撃的なサッカーをやるからで、相手にカウンターをされるとSBの裏ががら空きになるケースが多いという戦術的な問題点がある。特に左サイドは、ボランチの中では守備が弱い遠藤が入るのも大きな要因の一つで、そこに内田より過激に攻撃参加する長友という組み合わせ。これで非常に裏が狙われやすい場所になっている。

以下気になったスタッツとかの話
続きを読む ザッケローニ監督によるコートジボワール戦の分析

ブラジルvsクロアチアのPKについて

W杯開幕戦のブラジルVSクロアチア戦ではPKとファールで2点も点が動き審判が試合の結果を作ったが、なんとその審判が日本人という複雑な気分になる話。

試合の概要

ブラジル クロアチア
3 1
ブラジル クロアチア
得点 ネイマール(前半29分)
ネイマール(後半26分)
オスカル(後半46分)
O・G(前半11分)
警告 ネイマール(前半27分)
ルイス グスタボ(後半43分)
ベドラン チョルルカ(後半21分)
デヤン ロブレン(後半24分)

前半にクロアチアが先制し、ブラジルがネイマールのゴールで追いついた所までは試合は順当に進んだのだが、その次がPKによる得点になってしまった。このプレーの動画

日本人が審判だったという点を加味して甘く見ても、かなり微妙なファールなのは間違いない。しかもイエローカード。

このファールについて

約20年の現役生活でレッドカードはおろか、イエローカードを一枚も受けたことがなく、90年にはFIFAから個人としては初めて「FIFAフェアプレー賞」が贈られた。そのミスタークリーンで知られるリネカー氏は「開幕戦のマンオブマッチは、ネイマールか、主審か選ぶのは難題だ」と、痛烈なつぶやきを世界に発信した

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00010006-soccermzw-socc
とか。

実は、この日の日本人審判はサッカー好きの間では割と有名な審判で、以前もブラジル戦で問題のレッドカードを出した事がある。その時の動画。

ただ、この時は確かにファールではあったと思う。問題はジャッジが強すぎるという点だと思う。つまりレッドじゃなくてイエローだったならば、今回も同様だがPKではなかったならば話は全然違う。審判が試合結果に強く影響してしまうとジャッジが問題視されるのは当然。審判で勝敗が付くのは望ましくないので、個人的には審判はファールやイエローを使い上手くコントロールしてPKやレッドカードになるようなプレーを抑制する必要があったのではないかなと思う。

ちなみにこの西村審判は昔から色々と噂の審判で、「うるさい! お前は黙ってプレーしておけ。死ね!」と言ったとか英語力に問題があるとか、イランVSウズベキスタン戦での疑惑の判定とか、ファールした中国人を間違えて、別の選手を退場させるとか、人を間違えて退場にしてしまう事件をJリーグでも起こしているなど以前も数々の問題を起こしてきた審判で、今後の展開もちょっと心配になる所がある。

この問題は日本のスポーツメディアだけではなく、色々な所で出ており、例えばウォール・ストリート・ジャーナルのようなスポーツとは少し距離があるメディアでも「ブラジルのMVP」は西村主審-W杯開幕戦の判定に批判などとして報道している。