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「オシムとハリルホジッチ監督」旧ユーゴ出身

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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%92%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%81

――旧ユーゴ出身ということでオシム氏との関連も指摘される

千田:報道では「オシムの推薦」と言われているが、それはない。
なぜかと言えば、自分の意見が何かに影響するのを避けたい、それがオシムさんのポリシーなので。
例えば「お墨付き」で誰かが監督になれば、その人は「コネを使った」と分析されるかもしれないし、推薦しなかった自分に近い人間に恨まれるかもしれない。
だから日本で「推薦」の記事が出たときにはかなり怒っていた。

――日本では同郷とあって、期待も大きい

千田:2人とも頑固なのは同じだが、ワヒドさんの方がベンチ前での気性も感情の起伏も激しいようだ。
(アルジェリア代表を率いた)ブラジルW杯でドイツと試合後に涙してましたしね。
オシムさんの方が経験している分、感情をあまり表に出さないし(日本代表監督時代に)泣くようなことはなかった。その違いはある。

――なるほど

千田:旧ユーゴの指導者は論理的な人が多いが、ワヒドさんは緻密な考えを積み上げて行うタイプで、それを忠実に厳しく実行する。
オシムさんも同じように論理的だが、そこにインスピレーションを加える。
それが、精密な電気工学を学んだワヒドさんに対し、ひらめきが大事な数学を学んだオシムさんとの差ではないか。
例えばだが、人間国宝の技を見て、他人がまったく同じようにやってもマネできないのと同じ。
オシムさんは天気や気温、風などさまざまな面を考慮して練習メニューを変えますし、
選手の雰囲気などでも声のかけ方を変えていたから。そこは同じにはならないし、ワヒドさん流のやり方になると思う。

 ――他に心配な面は

千田:オシムさんもそうでしたが、雑用をさせないこと。必要のない取材やスポンサー会社役員との食事会、CM(撮影)など代表監督の役割はいっぱいある。真面目な監督なので大事なものはやるが、あまりにも多いと嫌がるので。グラウンドに集中させたほうがいいでしょう。何かできることがあれば協力したい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150404-00000004-tospoweb-socc

オシムさんもそうでしたが、雑用をさせないこと。必要のない取材やスポンサー会社役員との食事会、CM(撮影)など代表監督の役割はいっぱいある。真面目な監督なので大事なものはやるが、あまりにも多いと嫌がる

こんな事をさせていたのかと思うと悲しくなってくるね・・・。その辺はサッカー協会がむしろ矢面に立って営業して川渕キャプテン的な別のマスコミ受けする人を置いた方がずっといいような気がするが。

ウズベキスタン戦後選手コメントから見える所属チームとの違い

試合後のコメントにそれぞれの選手の立ち位置が見える。どのステージにいるのか、どういう印象をうけているのか。

香川「ドルトムントと共通しているところはたくさんある」

「ドルトムントと共通しているところはたくさんある」と前向きに捉える香川は、「若い選手も出てきて結果を残して、良いチームになってきていると思う。そういう中で個人的にはもっと結果を出して、最後のところで相手の脅威になれるように。まずはドルトムントで結果を残すことが一番だと思います」

http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150401/297453.html

内田「シャルケの方がもっと速い」

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督だが、内田は「言ってることはホントにスタンダードだと思います」と理解を示すと、「細かく要求してくるけど、ヨーロッパはもっと高く要求してくるから、俺らはそういうところはね、毎日やってるから別にとは思うけど、チームとしてもっとできないと勝てない。クラブチームでやってるんだから、代表はもっとできなきゃダメだね」と、代表チームでもっとレベルを上げることが必要だと主張。さらに「やっとパスとか速くなってきたけど、シャルケの方がもっと速いからね」と日本代表と所属クラブとの差を指摘するが、「意識が出てるってのはすごいいいことだと思いますけどね」

http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150401/297445.html

本田「ミランがもしこんな勝ち方をしたら、どんなに喜ぶのかな」

「あのスピードで正確さを求めていくんですよ。正確さを求めるがゆえにスピードを落とすことではなく、最高のスピードを求めていく。それはすごく必要だと感じているし、やっていてすごく楽しい。攻撃面は今日の5得点が一つの評価だと思う」

「このサッカーだと何が必要なのかは自分の中では明確なので、その大変さを感じつつも、トライしていく楽しみは新鮮な気持ちでいっぱいですよね。ミランがもしこんな勝ち方をしたら、どんなに喜ぶのかなって想像した」

http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150401/297513.html

宇佐美「やっとスタートが切れた」

「自信を持っていたので良かった」と得点シーンを振り返ると、「代表に入ってから長かったですけど、やっとスタートが切れた。良いアピールができました」

http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150331/297414.html

宇佐美貴という才能


https://www.youtube.com/watch?v=6XSqYXyG4Fg

「JALチャレンジカップ、日本-ウズベキスタン」(31日、味スタ)

 日本代表が5-1と爆発的な攻撃力でウズベキスタンを圧倒した。途中出場のFW宇佐美貴史(22)=
G大阪=は後半38分、代表初ゴールを決めた。以下は試合後の宇佐美の一問一答。

 -シュートの瞬間はどんな気持ち?
 「いい感じで抜けられたんで、1対1でしたし、
落ち着いて蹴れば入るだろうという自信は持っていたんで、よかったです」

 -ここまでの道のりは、長かったのでは?
 「初めて(代表に)入ってから本当に長かったですけど、やっと、スタートが切れたというか、
いい時間に使ってもらって、アピールできたかと思います」

 -これからどんなアピールをしていきたい?
 「今日のように結果を残すこともそうですし、
少しでも監督が求めるサッカーを体現するプレーヤーになれればいいと思います」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150331-00000100-dal-socc

(シュートは)いい感じで抜け出たので、1対1でしたし、落ち着いて蹴れば入るだろうという自信はありました。初めて代表に選ばれてから長かったですけれど、やっとスタートが切れたというか、良い時間に使ってもらえたのでアピールができたと思います。

(これからどんなアピールをするか)今日のように結果を残すのもそうだし、少しでも監督の求めるサッカーを体現できる選手になれればいいなと思います。

http://live.sportsnavi.yahoo.co.jp/live/sports/soccer_japan/3803

個人的には前から宇佐美だけではなく、22歳以下の選手でも代表に呼ぶべきじゃないかと思っている方だし、今でも南野や宮市などは試してみる価値はあると思っている。恐らく宮市などもJである程度復調する期間と怪我の問題さえクリアすれば、同じく海外から戻った永井程度には活躍するのではないか。何よりスピードばかり注目されてるが、怪我前のシュートの技術の高さは宇佐美などと通じる基礎技術の高さがあった。またGKも親善試合などでは権田などの若手(もはや若手ではないかもしれないが)に経験を積ませる方がいいと思う。大事な試合はやはり川島でいくとしても、サブのGKが国内でしかほぼ試合ができない事を考慮するとサブとしても機能しないのではないかと思うからだ。DF も同様で親善試合で試さないと、いつ若手を試すのかという問題になる。まさかW杯予選などで、いきなり本番のような形使うのはリスクが高すぎる。そう考えると試合数の関係からすれば、ほぼ全ての親善試合に常に若手や国内選手をテストしてもいい程度には数少ないチャンスではないだろうか

そしてやっぱりこれ


https://www.youtube.com/watch?v=XqKNO2QrrZs

確かに原さんの言いたい事は凄く分かる。途中交代で入った割りにこの試合でも運動量が落ちすぎている。途中で歩いたり守備は本人がやる気になった所でザルといっても過言ではない。しかし、宇佐美にはやっぱり持ってるものはあると言わざるを得ない気はする。

日本 vs ウズベキスタン

日本 5-1 ウズベキスタン
青山敏弘(前半6分)
岡崎慎司(後半9分)
柴崎岳(後半35分)
宇佐美貴史(後半38分)
川又堅碁(後半45分)
得点 トゥフタフジャエフ(後半37分)
警告 L・トゥラエフ(後半5分)

採点

選手 採点 寸評
GK 川島永嗣 5.0 相手のシュート数が少なく日本ペースだった試合での失点があり、スタメンのGKとしては不安が残る部分も
DF 森重真人 6.5 吉田がいないDFラインで安定した守備を見せ、相変わらず謎の攻撃力も健在でテクニカルなアシストも記録した
DF 内田篤人 6.0 素晴らしい守備で右サイドをほぼ完全に押さえ込んだ。攻撃では目立たなかった
DF 酒井高徳 6.0 怪我人が多い日本代表のSBの中で安定してプレーできており、プレー以外でもコンディションの安定感が目立った
DF 昌子 源 5.0 吉田がいない中それなりのプレーを見せたが、吉田森重を抑えてスタメンで出れる要素もなかった
MF 今野泰幸 5.5 本来は秘めている高い守備力があるものの若干プレーが以前の代表のように遅めだった。偶に見られる縦への攻撃参加では何度かいい形を作っており、速攻にも対応できるポテンシャルは感じた
MF 青山敏弘 7.0 素晴らしいシュートで1得点。先制点を日本にもたらした事で、相手の攻撃を引き出し裏のスペースを使える試合展開を期待できるようになった戦術的に価値が高いゴールだった
MF 香川真司 6.0 厳しいマークが常に付いており、決定的な仕事は出来なかったが相手を引き付ける役割としては機能した
FW 岡崎慎司 6.5 得点も記録。守備でも献身的に戻り攻守に機能した
FW 本田圭佑 5.5 チームが速攻主体で見せ場が少なくなっていたが、交代した柴崎宇佐美と比較すると守備での良さが際立った
FW 乾 貴士 5.5 運動量が多くアグレッシブでどこにでも顔を出したが、アグレッシブすぎるドリブルでのこねすぎや、チャレンジしすぎてのロストもあった
途中出場
FW 川又堅碁 10分程度の短い出場時間で得点するなど、結果を残した
FW 宇佐美貴史 7.0 Jリーグ以外でもあのボールを持った時の違いを見せれる事を証明した。守備にも良く戻ったが純粋に守備能力自体が低いという点は否めない部分があった
FW 大迫勇也 5.0 アシストは記録したが、サイドでは攻撃での連携があまり上手く言っておらずミスも気になった。
FW 柴崎 岳 6.0 岡崎からのプレゼント的なゴールになるが、攻撃でのよさを見せた。守備は相変わらず不安が残る
SB 太田宏介 6.5 課題も感じたが、相変わらずの素晴らしいクロスから1アシスト。怪我人が多いSBの控えとしては素晴らしいプレー。
MF 水本裕貴 6.0 ボランチで守備的にプレーする選手が長谷部今野と高齢化している中で、その代役としての可能性を感じさせた
監督 ハリルホジッチ 7.5 様々なテストをしながらアジアではそれなりに強いウズベキスタンを相手にしっかりと結果を残した。チームを崩壊させず若手を混ぜる事に成功し、長谷部遠藤という高齢化したボランチの代案、吉田以外のCBというテスト、長友内田という怪我人以外のSB、宇佐美柴崎という一長一短の個性のチームへの融合、ありとあらゆる事を同時に試しながら、アジアでも日本代表が苦手とする強豪相手に5-1という結果は考えられる結果の中でもほぼ最高に近いのではないか。更に、交代策はほぼ全て成功しており、交代した選手や若手の多くが得点にからんだ。メンバー的に非常に多様な選択しがある事、ポゼッションを重視した以外の戦術も機能する事を証明したといえると思う。今回は日本のホームで親善試合だったという点もあるので、重要な試合で対策されてもこれが安定して何度も再現できるのかどうかという課題は残している。
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

本当にスペクタクルで良い試合だった。ウズベキスタンは諦めないで最後まで向かってくる素晴らしいチームだと思った。でも日本はきちんとオーガナイズされたチームでたくさんゴールを決めることができた。選手たちに「ブラボー! おめでとう」と言いたい。

(収穫は)まず5-1で勝ったこと。ウズベキスタンは強いチームで、そこに5-1で勝ったが、まだ修正すべき点はある。

http://live.sportsnavi.yahoo.co.jp/live/sports/soccer_japan/3803

「先に高い位置から行けといった。ただ、第1ラインと第2ラインがスペースを空けていたのでそれを修正した。ピッチ上で後半は罠を作った。(守備)ブロックを作ってスペースを空け、相手に攻めさせた。そしてカウンターから4点を奪った」

http://news.livedoor.com/article/detail/9955583/

後半の相手にボールを持たせたあとのカウンターは作戦だったという事が分かる。

日本代表の印象

以前のポゼッションを主体としたスペインやバルセロナのようなパスサッカーではなく、かなり速いペースで攻撃する速攻カウンター型の戦術を採用しており、ザックジャパン時代と比べ明らかな戦術の変更がされていた。またこの速攻が必ずしも機能したとはいえない部分もあったが、早めのミドルも一定数打つ事で相手のDFラインが下がってしまう問題への対処をしているなど、細やかな部分もあった。これにより、以前の日本がポゼッションした時に、相手にドン引きされてバイタルだけ密度をあげてショートパス対策されてしまうと攻め手がなくなってしまう問題にある程度対応したといえるのではないだろうか。以前の日本は高さ勝負しないためクロスが効かず、つなぐためにミドルもあまり打たないし、つなぐために攻めが遅くなり相手に引かれてしまう問題があった。これは、それに対するハリルジャパンの回答といえるのではないだろうか。ただし、これもまだ戦術を見せたばかりなので相手の国も対応してきていないだけという可能性は残しているし、あまり日本代表に苦しくなるシーンがなかったので、押し込まれた時にどう対処するかなど、強豪相手にこれが通用するのかどうかもよく分からない部分は残しているとは思う。

試合の総評

ウズベキスタンのコンディション面にも課題があったのか日本代表が優れていたのか、終始日本のペースで試合が進み結果的には日本の圧勝といっていい内容。ただし、得点は後半に集中しており、試合終了10分前の本田香川が抜けた後に4得点という点は注目に値するだろう。実際には1-0の状態で試合は進んでいたのだから。


https://www.youtube.com/watch?v=-sH23EQF6fE

今見ると違って見えるアジア杯のインタビュー

この試合を見た後、以前に読んだ豊田のインタビューを思い出さざるを得なかった。

「今の日本代表は、みんなが圭佑(本田)にボールを集めるというチームです。圭佑もそれを要求するし、たしかにあいつは本当に上手いんですよ。圭佑としては、”つないで攻めたい”という気持ちはあったんでしょう。(1-1で迎えたUAE戦の終盤も)わざわざショートコーナーにするくらいでしたからね。アジアレベルならそのやり方で勝たないといけないし、勝てるはず、負けるはずはない、という彼なりの自信があったんだと思います」

 豊田は一度言葉を切ってから、こう継いだ。

「でも、そうだとすると僕は”どうやったらこのチームで生きるのか”というのを悩んでしまった。自分が中心選手ではない中、それは我慢するしかないんですけどね。例えば東アジア選手権のときは、”選手全員が優勝に向かい、一丸となって戦った”という手応えが残りました。それが今回は感じられなかった。UAEを相手に、最後まで意地を張ったようなプレイを続けて負けてしまったわけで……。その点は、ブラジルW杯の代表と同じでしたね」

http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2015/03/18/post_882/index2.php

今でも豊田やハーフナーなども、ちゃんとタワーを考慮した戦術でならそれなりに機能したのではないかという気はするし、パワープレイなど負けているときにどういう方法で対応するかは今でも試行錯誤する余地があると思っている。今日は確かに本田は王様ではなかったし、本田をトップ下にしてボールを集めれば本田のよさや能力はもっと発揮できただろう。ただ、チームとしての総合力でどのスタイルが強いのかを考えた時に、今のコンディション不良の本田を王様にするスタイルが一番強いとは思えないし、それが今日の結果には如実に出ているのではないだろうか。実際ミランで求められるようなサイドでの動きで勝負してもチュニジア戦のように必ずしも本田が消えてしまうわけではない。ミランで苦しむ今の本田はそれも恐らく自分で理解しているのではないだろうか。

日本代表の監督に外国人監督が選ばれる理由

最近日本代表の監督選びが話題を呼んでおり外国人監督の選定がされているが、なぜ日本人監督ではいけないのかなぜ外国人監督を選ぶのか疑問に思っている人もいるかもしれない。その答えはJリーグでの勝率なんかを見ていると自然と何となく分かるのではないかと思ったので、Jリーグの監督勝率をトップ10を下の表に。

Jリーグでの勝率ランキング
順位 監督 勝率
1 鈴木 政一 80.82
2 バウミール 76.47
3 森下 仁之 69.7
4 ハビエル・アスカルゴルタ 68.18
5 エメルソン レオン 67.07
6 ゼ・マリオ 65.63
7 ホルヘ・ソラリ 65
8 オタシリオ 64.52
9 アーセン・ベンゲル 64.38
10 レネ・デザイェレ 63.33

http://footballgeist.com/manager_ranking

監督の勝率ランキングなどを見ていくと、ほとんどが外国人監督。勿論強いチームが外人の監督を呼ぶという傾向がある事は考えなければいけないが、勝率が50%程度(50%勝てる監督は実は凄い監督なのだが)まで外国人監督がずらずらと並んでしまっている。日本人の監督が有名人でもほぼ40%台の勝率しかないという事実は恐ろしい。しかも40%台の日本人監督でも日本人としては正直言って名将の部類なのだ。以前書いた日本人の有名監督の勝率を再度書くと

  • 西野朗 52.88 % (勝数は最多)
  • 関塚 隆 52.68 % (1試合あたりの得点数は日本人監督では歴代2位)
  • レヴィー クルピ 50.56 %
  • 長谷川健太 44 %
  • 反町 康治 43.88 %
  • 岡田武史 43 %
  • 早野宏史 41 %
  • 原博実 41 %

早野監督や原監督が41%だからといって酷い監督だとは言えない。実はむしろいい監督に分類される。悪い場合は勝率が30%台の日本人監督もかなりいるからだ。2013年からのセレッソなどは顕著だが、ほぼ同じ選手でも監督が変わると負けたりしており、監督の影響力の大きさは見逃せない。むしろ、なぜ日本の監督は勝率が低いのか、なぜ日本人の監督は同じ選手を使っているのにJですら外国人監督に勝てないのか、どこが違うのかは正直私には分からないが、実際勝てなくなってしまうのを見ると何かが違うのだろうと思わざるを得ないのだ。

最近活躍してるけどあまり報道されない海外の日本人選手

今年に入ってから活躍した海外の日本人選手はかなり多く、復調しつつある香川の活躍や、CLで目立っていた内田など有名な選手がいい試合をしたためそちらばかりが注目されたが、それ以外にも全体的に日本人選手の活躍が多かった。

田中順也3ゴール目

 ポルトガル・スーペルリーガ第22節が22日に行われ、FW田中順也が所属するスポルティング・リスボンとジル・ヴィセンテが対戦。田中はスポルティング移籍後、初のリーグ戦先発起用となった。

 試合は前半をスコアレスで折り返すと、後半に入って52分に田中が先発起用に応える。右サイドでのCKから、ニアサイドのナニがヘディングでボールのコースを変えると、ファーサイドの田中が左太ももで押し込み、先制点をもたらした。

http://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20150223/283966.html

宮市1ゴール

 26日、トゥエンテに所属するFW宮市亮がオランダリーグ2部のヨングPSV戦に出場し、1ゴールを挙げた。クラブ公式サイトが伝えている。

http://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20150127/275634.html

酒井高徳ブンデス初ゴール

39分、左サイドからのFKで、クリアされたボールを拾った酒井がエリア手前からシュートを放つが、目前のDFがブロック。さらに酒井がそのこぼれ球にいち早く反応し、エリア内で右足を振り抜くと、シュートはDFの体に当たりコースが変わったため、GKが逆を突かれ、ゴールに吸い込まれた。酒井はブンデスリーガでは初得点となった

http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20150215/281312.html

CL出場も見えてきた吉田麻也

 第24節を終了した時点で、サウサンプトンは首位のチェルシー、2位のマンチェスター・シティに続いて3位に位置している。前週まで一つ順位が上にいたマンチェスター・ユナイテッドを抜き去り、2位との勝ち点差もたったの4。さらに総失点数は首位のチェルシーの21よりも少ない17で、リーグ最少である。このままの調子で行けば、ヨーロッパの舞台は現実的な目標だ。

http://number.bunshun.jp/articles/-/822676?page=2

世界は日本人が思っているより若い

日本代表では、去年は25歳の柿谷やら24歳の大迫を新人のように持ち上げてみたり。27歳になってから初めて小林悠を呼んでみたり、27歳になるまでほとんど代表では使われず無駄にしていた大田がいたり。正直若手と考えている範囲が高齢化している。世界のクラブの主力は外国人なので年齢が分かり難いが、実際に年齢を良く見ると活躍している選手が衝撃的に若い。例えば

  • ハメス・ロドリゲス 年齢:22
  • ゲッツェ 年齢:22
  • イスコ 年齢:22
  • オスカール 年齢:22
  • ドラクスラー 年齢:20
  • アザール 年齢:23
  • ポグバ 年齢:21
  • ギュンドアン 年齢:23
  • ルカク 年齢:21
  • ムサ 年齢:21
  • コケ 年齢:22
  • アラバ 年齢:22

しかも十分すぎるほどに既に実績を上げて22歳程度だ。つまり10代後半や20前後で既にチームの主力に呼ばれ、しかも実績を上げているから重要な試合に出ているわけで、これが意味するのは22歳というのはただの若手ではなく既に実績を上げて成果を出す年齢だという事。日本でいう10代後半から20くらいの大学生が若手の期間で、卒業する頃には実力者は既に実績を持っているという事になる。最近は不調だが躍進していた時期のドルトムントはチーム平均が一時は22.2歳という驚異的な若さ*1。シャルケでも23.8歳*2という恐ろしくチーム全体が若く、内田は実は十分すぎるほどのベテラン枠になっている。

つまり、日本でいったら22歳の武藤はすでに実績を持っていなければいけない。それも世界のレベルで。日本代表という視点で見るとこれは非常に厳しい現実で、如何に選抜するタイミングが遅いかという事になる。日本にも折角実績のある21歳の宇佐美や20歳前後で活躍していた南野や宮市がいたが、いい時期には全く代表に呼ばれていない。ベテランの起用は問題ではないと思うが、ベテランもいて若手も居る、またはこのチームはベテラン中心のチームだが、この若手も混ぜるといったような多様性がもう少しあった方がいい気はする。日本の場合Jリーグですらあまり若手が使われないので22歳前後になった時に実績を積むのが難しいという構造的な問題があるのではないか。そもそも、まずJリーグなんて正直な話世界のレベルから見ればベテランで安定した成績を狙わなければ行けないほどの守るものもないと思う。リーグとして、もっとアグレッシブで挑戦的な選手起用をしても、そのまま埋もれて行くよりは遥かにマシではないのか。そしてもし実力のある若手が見つかりでもすれば、それはJリーグが思っている異常に本当は凄い事なんだと思う。

CLで最適な年齢は? 近年の優勝チームは若手主体がトレンド | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!
http://www.footballchannel.jp/2014/11/28/post58241/
2/2 サッカーにおいて24歳は若いのか? [サッカー] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/377433/2/

ELO レーティング

サッカーの世界で代表チームのランキングとして有名なFIFAランキングがあるが、この定期的に発表されるFIFA公式のランキングは怪しい算出方法によってランキングを決めており、そのいい加減さは割と定評があるランキングだ。一方あまり知られていない非公式なランキングとして、「ELO レーティング」(イロレーティング)でランキングしたランクが存在する。このELOレーティングはチェスの強さをなどを正確にあらわす為に算出する方法で、勝敗が突く競技などでは統計的な公平性が高い為広く使われている。

ELOレーティングの見方

レートの見方として覚えておくと良い点は以下の2つ

  • 平均のレートは1500(1500よりレートが大きいと強く、小さいと弱い)
  • 200点のレート差があると、レートの高い側が約76パーセントの確率で勝利する

この点を踏まえてみると、FIFAランキングよりは割りと体感的に納得できるランキングになるのではないかと思う。

ELOレーティングによる代表チームのランキング

ワールドフットボールイロレーティング - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%95%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

注意点

注意点としては、国の代表チームによる試合数は十分に多いわけではないので、元となるデータが少ないという点において問題は含んでいる。また代表の選手もかなり入れ替わる為、単純に強さを比較するのは難しい面もある。

参考

イロレーティング – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
World Football Elo Ratings
http://www.eloratings.net/

関連項目

ELO レーティングによる欧州クラブチームランキングTop100 footballologies
http://football.ologies.net/2015/02/23/elo-rating-fc-ranking-top-100/
ELOレーティングによるリーグの強さ footballologies
http://football.ologies.net/2015/03/02/league-elo-rating-goalimpact/

アギーレの後継者候補

アギーレ解任

 アギーレ監督はブラジル・ワールドカップ終了後に退任したアルベルト・ザッケローニ監督の後任として、2014年8月に日本代表の指揮官に就任。しかし、スペインのレアル・サラゴサの指揮をしていた2010-11シーズンの八百長問題が浮上。スペインの検察から告発され、その後受理されたと現地で報じられていた。

 同日に会見を行った大仁邦彌会長は、2日に告発を受理されたことが確認されたため、今回の契約解除に至ったとしている。

アギーレのコメント

「日本で仕事ができたことはとても幸せでした。日本のサポーターの皆様の応援に感謝しています。日本代表チームの将来に幸運を祈っています」

http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150203/277788.html

最後に悪態を付かずに、いいコメントをしてくれたのでアギーレ監督にかえっていい印象を抱いた日本人も多いのではないだろうか。日本人としてもアギーレ監督の将来に幸運を祈っています。

アギーレの後任

ストイコビッチ・J1名古屋元監督、スコラリ・元ブラジル代表監督が監督候補として取り上げられているという報道があったが、2ch を見ていたら意外とフリーになっている監督がいないわけでもないようだ。

プランデッリ(伊) → 元イタリア代表監督。現在フリー。
スパレッティ(伊) → 前ゼニト監督。現在フリー。
マッツァーリ(伊) → 前インテル監督。現在フリー。
ラニエリ(伊) → 前ギリシャ代表監督。現在フリー。
ザッケローニ(伊) → 前日本代表監督。現在フリー。
レオナルド(伯) → 前PSGゼネラル・マネージャー。 現在フリー。
セードルフ(蘭) → 前ACミラン監督。現在フリー。
ライカールト(蘭) → 元バルセロナ監督。現在フリー。
ファンマルバイク(蘭) → 元オランダ代表監督。韓国とは交渉決裂。現在フリー。
シュスター(独) → 元レアル・マドリー監督。現在フリー。
マガト(独) → 前フラム監督。現在フリー。
トゥヘル(独) → 前マインツ監督。現在フリー。
ドメネク(仏) → 元フランス代表監督。現在フリー。

http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1422965873/2