「日本代表」カテゴリーアーカイブ

W杯予選 シリア vs 日本

シリア 0-3 日本
得点 後半10分(日本)本田
後半25分(日本)岡崎
後半43分(日本)宇佐美

採点

選手名 採点 寸評

今回は試合を見てないので採点はなし。

試合後の監督のコメント

 ロジカルな勝利だったと思う。これがわれわれの目的だった。前半は満足していないが、その後修正した。後半はゲームコントロールの面、特にゴールを決めるところでよくなった。初めてPKを取ったが、それも含めてこの勝利はわれわれに良いものをもたらした。ただチームはもっと向上すると思う。この勝利のスパイラルを続けなければならない。

──後半の修正点は?(大住良之/フリーランス)

 特にボールを使ってゲームを支配することだ。われわれは簡単なパスミスをしていたが、グラウンドが柔らかく疲労もあったと思う。背後へのプレーがなかなかできず、足元で(ボールを)もらうシーンが多かった。そのため、相手は後ろに残った状態のまま前に向かって守備ができた。後半はいくつかの良いアクションがあったが、ワンタッチを伴ったプレーをすることでかなりのチャンスが作れた。左からの素晴らしいアクションで点が取れなかったのが残念だが、そうしたプレーがわれわれのプレーのアイデンティティーとなる。繰り返しになるが、このチームはまだまだ向上の余地がある。われわれのグループで一番難しい相手に勝つという目的を果たすことができた。ただし(選手は)少しプレッシャーを感じていたのかもしれないし、テクニックも習慣化されていない印象だ。後半、より多くのものをもたらしてゴールにつながった。

──ハーフタイムの修正によって勝利できたことをどう評価するか?

 何人かの選手に修正を加えた。山口(蛍)、長谷部(誠)と(香川)真司。さらに本田と原口( 元気)。彼らが広がった状態になって、足元でもらう動きが多かった。岡崎と真司、本田、原口には、お互いもう少し近くでプレーするように要求した。個人よりも組織のアクションが増えると考えたからだ。人が動いて、もっとボールが動くことを要求した。

http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201510090001-spnavi

ニコ生にあったロングハイライト

ハイライトを見た感想

これを見た限りこの試合で重要だったのは、PKを取った岡崎だと思う。その後岡崎自身でもゴールを決めており、FWとしては圧倒的。現在レスターではチーム状況はいいものの岡崎個人は割りと不遇な扱いになっているが、やはり選手としては衰えてはいなかった。MoMも岡崎だと思う。勿論香川、本田も重要な働きはしていたが、相変わらず香川はシュートには消極的なようで、本田もスピード不足と、右足が使えない為シュートが打てないという感じで、二人とも気になる点も相変わらず同じような感じ。

注目した選手
 原口、清武、宇佐美は注目に値する動きをした。前半の原口が運動量があり意外と良かった。それと清武が完全に復活しており、怪我の前どころか全盛期のようなプレーを連発していた。メンタルとコンディションさえ維持できれば、これからは清武の時代も来るのではないだろうか。特にMFは長期的に見ると本田、長谷部の高齢化で必ず補強が必要なのでポジション的には空きが出る。宇佐美は相手の足が止まってきている状況での破壊力があった。ただ、宇佐美は今の所波がある選手なのであとは安定してこのパフォーマンスを続けられるかも課題。

スタッツ

Syria vs. Japan - 8 October 2015 - Soccerway
http://int.soccerway.com/matches/2015/10/08/asia/wc-qualifying-asia/syria/japan/2028677/

W杯予選 アフガニスタン vs 日本

アフガニスタン 0-6 日本
得点 香川真司(前半10分)
森重真人(前半35分)
香川真司(後半5分)
岡崎慎司(後半12分)
岡崎慎司(後半15分)
本田圭佑(後半28分)

採点

選手 採点 寸評
GK 西川周作 5.5 ほとんどシュートを打たれることもなかったが0点に抑えた。パスミス、クリアミスなどが少し目に付いた
DF 長友佑都 6.5 堅い守備を見せた。攻撃面では浮かせたボールが基点となるシーンも
DF 森重真人 6.5 ロングパスの精度に課題は残したが1ゴール。守備では完璧に押さえ込んだ
DF 酒井宏樹 5.5 右サイドからはあまり決定的な形にならなかった。
DF 吉田麻也 6.0 手堅い安定した守備を見せた
MF 本田圭佑 6.5 1ゴールはしたが、コンディション面では不安の残る動き
MF 香川真司 7.5 早い時間での得点で試合の流れをつくり、3点目で決定付けた
MF 山口蛍 6.5 カウンターになりそうなシーンを何度も潰し守備で貢献した
MF 長谷部誠 6.5 カンボジア戦よりは積極的な攻撃参加を見せたが決定機に外しゴールにはつながらなかった
FW 原口元気 6.5 持ち味の中に切れ込むドリブルで何度も突破した。突破した後のクロスは精度に欠けたが、ショートパスでは香川との上手い連携を何度かみせた。後半は何故か右SBをやる事になったがSBの動きはあまり慣れているとはいえなかった。
FW 岡崎慎司 7.0 ハイボールに合せるシーンでは苦労していたが、流れの中ではしっかりと仕事をし2得点
FW 宇佐美貴史 5.5 交代で入ったが違いを作る事は出来なかった
FW 武藤嘉紀 5.0 ドリブルでは突破できなかったが体を使ったプレーでファールなどを取っていた。ただしアフガニスタン相手という事を考えるとストロングポイントのフィジカルを使ったドリブルで突破できなかったというのは逆に課題
MF 遠藤航 5.5 遅い時間で投入された為、評価するのは難しいが、短い時間では特に違いは作れなかった
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

 -6-0の快勝

 ハリルホジッチ監督 この大差で勝ってすばらしいと思います。それを要求していたのでこのような日にこのような大差をつけて勝つのは難しかったので、よくやってくれた。

 -次のシリア戦に向けて

 ハリルホジッチ監督 しっかり休んで、そこからだと思う。しっかり休んだ後に次の準備をしたいと。おそらくこのグループで一番強いのはシリアだと思います。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150908-00000142-nksports-socc

日本代表の印象

基本的には圧倒的に攻め失点もなくシンガポール戦の二の舞は避ける事ができた。しかし、本田と岡崎は若干疲労も見えた。移動距離が長い海外組みは構造的に常にコンディション面での問題があると思う。何らかの対応はしなければいけないだろう。アフガニスタンやカンボジアのような相手には本来ターンオーバーでスタメンから温存しても良かったのではないかと思う。それにその場合、宇佐美や武藤、原口などの実力を試すにはアフガニスタンでも程よい実力になるのではないだろうか。

試合の総評

アフガニスタンは、前回のカンボジアやシンガポールに比べれば攻撃をする動きが見られたが、全体としては終始日本が攻撃し続けほとんどハーフラインを超える事なく0-6で試合を終えた。日本側の攻撃に関しては、いつもの香川、岡崎、本田の3人だった。守備は大体、森重、吉田。それ以外の交代で出た若手などには決定的な部分での仕事に少し不満が残る試合だったかもしれない。

スタッツを一つ二つ

続きを読む W杯予選 アフガニスタン vs 日本

W杯予選 日本 vs カンボジア

日本 3-0 カンボジア

チームの得点を書くほどの試合ではなく、一方的な展開だったので、特に注目した日本の選手と戦術についてだけ。特にマスコミの評価とかが毎回代表戦はおかしい気がするので、これが普通じゃないのと思った事を重視して書いて見る。

点が取れない問題

点が取れない問題で、何がダメなのか。まず、シュートを打たない。30本打ったというけどチャンスに打った本数は少ない。チャンスにパスで、見かねた選手が中に切れ込む。中に入りすぎて結局ゴール前にDFを並べてからシュートをしている。そりゃはいらないよね。でも、その前には打つチャンスがなかったわけではない。その上、あそこまで下がらせてゴール前しか人がいない。その割りに開いた後のクロスの精度が低いし、中であわせる武藤や岡崎は前に行き過ぎててボールにあってない。なんか今の日本代表というのは非常に基本的なことのレベルが低いまま、変わったプレーに特化して質が上がっているというのがよく分った。

 1.シュートを打たない
 2.中に切れ込みすぎ
 3.中にDF並べてるのにフリーのクロスが精度低すぎ
 4.中にDF並べてるのにフリーのミドルが少なすぎ
 5.セットプレーが酷すぎ
 6.責任問題

左サイドが機能しなさすぎ

露呈したのは武藤の連携の出来なさ。左サイド武藤だった時には長友とも中とも全くあわないまま試合をしていた。武藤が中に切れ込みすぎていたのは間違いなく、武藤と長友との連携もなかった。日本代表の攻撃は終始右サイドの本田酒井に頼っていた。ボール自体はは左サイドにも展開したが、武藤サイドから崩す事は結局最後まで出来なかった。また中にDFを並べているカンボジアに対して、武藤が中にドリブルを仕掛ける意味もよく分らなかった。むしろサイドに開いて縦に突破からクロスかマイナスに折り返すとか、中央に戻してバイタルから相手を引き出すミドルとか、サイドチェンジとかそういう右サイドで普通に行われていた組み合わせが何故か左サイドでは機能しなかった。

日本代表のクロスは下手

「俺たちのサッカー」とかいうパスサッカーっぽいものをやりすぎた弊害か、恐ろしくクロスが下手になっているのではないかと。相手がカンボジアならクロスを放り込んでも勝てない相手ではない。戦術の問題はいいわけにはならない。相手DFと比べて高さでも勝ってる。クロスはフリーで上げ放題、何故一度もあわないのか。アレだけ上がったクロスがあるにもかかわらず、中でボールをあわせる岡崎、武藤のあわなさ。現代表はクロスを上げる方もあわせる方も下手だといって良いだろう。Jのチームでもカンボジア相手ならばクロスで点を取ることができるのではないか。

ミドルシュートを何故か打たない

次に、ミドル。普通はあそこまで相手が引いたら引き出す為にミドルを打つのは常套手段だけど、ミドルを打たない。唯一打って決めたのは本田。山口はミドルの精度が低すぎ。凄く寄せられているわけでもない場面でアレだけ枠外というのはまずい。まあそれでも打たなかった長谷部の100倍くらい山口の方が個人的な評価は高い。あれだけ下がられた状況というのは明らかにミドルを打つべき状況だし、バイタルエリアでフリーでボールを持ってミドルも十分打てる長谷部と山口が打たないという選択肢はないでしょ。事実日本の得点は本田と吉田のミドルシュートだったのだから、ミドルが決定的に有効だった事は試合中の得点で証明しているようなもの。

プレースキッカーもいなければ、セットプレーの作戦もない

セットプレーのCKの時の頭のあわなさも相当に酷い。CKの精度も遠藤と比べると相当に問題を感じる。以前の遠藤がいた時はCKはチャンスだったしFKは中村がいればかなりの確率で入るイメージがあった。今は一体どうなっているのか知らないが、あのCKでは10回やっても20回やっても入らないのではないかと。実際この試合での9回のCKは全くいい感じではなかった。そもそもキッカーだけではなく、合せるべきタワーがFWにはいないし、交代カードにも高さ対策は用意されていないように思う。

FWが不調すぎ

アレだけ攻めているのに点が入らないのは正直DFのせいではない。どう考えても攻撃陣が点を取れていない。責任問題で考えるならこの試合でDFを攻める事は出来ない。SBですら酒井や長友が致命的なミスをしたわけでもなく、クロスも沢山あげていたし、右は本田と連携して酒井はむしろ攻撃の核になっていた。長友も香川が左に流れてからは非常に上手く機能した。この試合のメンバーで言うと一番ゴールに近くてチャンスもあるFWの責任は相当にでかい。

次になんといっても香川。いつもは戦術的な問題点で香川擁護をしているが、この試合のシュートに関しては擁護できない。どうみてもメンタル的な問題を抱えている。ドルトムントでは好調で、代表ではこれというのは明らかに精神的なものとしか思えない。しかも問題が代表にのみあると考えると、その理由はかなり絞られるのではないか。これだけメンタル的に影響を受ける選手だというのが分っていれば、よく分らない謂れのない中傷の影響も気になる。代表での香川といえばよく分らないメディアスクラムによって叩きまくられており、よく分らないプロレス的な本田と香川の対立軸で戦わせられているという。本来はサッカー協会がもう少し選手を守るべきだろう。芸能人じゃないんだからね。

 1.武藤連携できなさすぎ
 2.マスゴミの口を閉ざさせるべき

監督の采配について

先発メンバーについて

先発メンバー自体は、非常に無難なので特にいう事もない。ザックの戦術をそのままやるなら、メンバーに遠藤がいない事が問題かなと思う程度。今のメンバーから考えても、せめて柴崎か太田を出さないとセットプレーやクロスが物足りない。

試合中の交代について

ハリルが直ぐに武藤と香川の位置を入れ替えたのは非常に理解できる采配だった。変えた途端、左サイドは機能し始め長友のよさも香川の良さも目立ち始めた。連携で崩すというザックジャパン風の攻撃においては武藤が相当なネックなのはこの試合の展開からは明らかで、そういう意味ではそれを見抜いて位置を交代させたハリルの現場での観察眼は興味深い点だった。またその後中央でも機能しないと見ると宇佐美と武藤を交代し、宇佐美で左サイドにした場合に機能するかの確認もできて、宇佐美だと長友との連携も香川との連携も右サイドに比べて劣るわけではない事が分った気がする。
そして疲労問題を考えて海外組みで日程が厳しい岡崎やコンディション調整が難しくなっている本田を温存して交代したのも非常に分りやすい交代だったと思う。

戦術について

特に目新しい戦術はなく、結局古いポゼッションサッカーのスタイルに戻っていたし、相手が引いてくる場合にはむしろザックジャパン風のやり方の方が遥かに機能しそうだという事しか分らなかった。以前だとこの状態に加えて遠藤や中村のセットプレーが武器となっていたので、今のメンバーの場合はザックジャパン風にしてもピースが欠けており相手が引いてこられるとイマイチ攻撃力に欠ける事も分った。

Japan vs. Cambodia - 3 September 2015 - Soccerway
http://int.soccerway.com/matches/2015/09/03/asia/wc-qualifying-asia/japan/cambodia/2028673/

東アジア杯2015 中国 vs 日本

中国 1-1 日本
前半10分(中国)ウー・レイ 得点 前半41分(日本)武藤

採点

選手名 採点 寸評
GK 東口順昭 5.0 長く代表で試合に出ていなかったが、酷いプレーはなくまずまずの出来。ただし良い意味で違いが見えるプレーも見当たらなかった。
DF 槙野智章 5.0 素晴らしいプレーもあるが波があり、MFなら問題ではないがDFとしては相変わらず安定性に欠けた
DF 森重真人(Cap) 6.0 安定した守備を見せた。またMFが司令塔として機能しない中、攻撃でも最終ラインから相手をかわしてのパスなどが目立ち、事実上のレジスタ的な役割もこなした。
DF 丹羽大輝 4.5 失点シーンでは寄せ切れず、上がった後の裏を突かれるシーンもあったが、試合全体では悪くはなかった。ただし、数回あった一瞬のミスの内の一つが失点へとつながった。
DF 遠藤航 5.5 ボランチの位置で十分機能し非常に安定していたが、若干守備的で攻撃面では同ポジションの柴崎などと比べると物足りなさも残った。
DF 米倉恒貴 5.0 攻撃面で良いプレーを何度か見せたが、決定的なものではなかった。
MF 山口蛍 5.5 守備に奔走したがミドルは打たせてしまっていた。攻撃では縦への良いパスもあったが、このチームではその後パスをつなぐ技術もシュートに行く積極性もなかった点を考えると、司令塔としては難しい部分もあった。
MF 武藤雄樹 6.0 FW陣が調子が出ない中、1ゴールを決め結果を出した。
FW 永井謙佑 5.0 前半の引っ込み思案で消極的なプレーと、後半の吹っ切れたチェイスと運動量で良い面悪い面両方出ていた。
FW 宇佐美貴史 5.0 いいシュートはあったが、相変わらず運動量が少ない。得意のドリブルも少なく突破力に欠けた。
FW 川又堅碁 4.0 ポストプレーのかなりの場面で失敗し、小さなミスの連続でチームの攻撃が途切れてしまった。
MF 柴崎岳 5.0 交代後のパスにアクセントはつける事が出来たが得点にはつながらなかった
FW 興梠慎三 5.0 パスをつないで、川又との違いは見せたが結果にはつながらなかった
FW 浅野拓磨 時間が短すぎて採点不能
監督 バヒド・ハリルホジッチ 4.5 大きく先発メンバーを変えたが、効果的な組み合わせとは言い切れなかった。縦への攻撃も逆に攻め急ぐ形となるシーンが多く見られ、このメンバーの場合においては突破力が足りず、戦術的な幅の狭さも露呈した。
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

「いい試合をしたと思う。勝てる資格はあったと思う。徐々に向上している。フィジカル的にもフレッシュな状態で2、3日前に現地に入っていれば全ての試合に勝てたと思う」

「課題はたくさんあります。それを解決していこうと思いう」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150809-00000268-sph-socc

確かに試合の印象としては相手の技術的なレベルがあまり高くなかったので、どの試合でも選手の技量で負けていた感じはなかった。ただし、勝てなかった。

日本代表の印象

試合を通じて攻撃をみると、シュートにまで持っていけるのが、宇佐美、武藤の2人だけだった。永井は前線からのチェイスや豊富な運動量など献身性は見られたが、スピードで裏に抜けることは出来なかった。宇佐美もシュートは見せたが数は少なく、持ち味を十分生かせない形で選手のストロングポイントがあまり生きていなかった。また相手も1ゴール後は十分守備的で裏にそれほどスペースもなかったが、引いた相手の裏を狙うロングパスが多く、真ん中の縦へと出すボールがほとんど通っていなかった。またパスが通ったシーンでも永井や川又のトラップミスが気になった。縦に速く出すパスが多く最終的に囲まれた川又にボールを出すことになっていた。これでは事実上、戦術川又になっていたが、それにはもう少し川又のポストプレーか裏への飛び出しで絶対的な武器が必要だったのではないだろうか。そこまでやるならCF永井とか宇佐美で、一発の抜け出しやシュートの方が強みとしては強かったのではないかとすら思えてしまった。また偶々サイドから抜け出しても中に人が入っていないなど連携的にもあっていない部分があり、全体的に自滅するような形が多すぎたように思う。

試合の総評

中国が凄く上手かったとか凄く強かったという感じもなかったが、DFラインだけ普通に固めていた日本は点が取れなかった。MFからの崩しはあまり意識されておらず、得点シーン以外は日本の側にも決定的な攻撃が作れてはいなかった。こういう少ない攻撃チャンスで決める試合をするには、日本はもう少し守備が堅くなければ機能しないように思ったし、中国も1点取った後の守備が以外とゆるかった。お互い特に攻撃の形がもなく微妙な守備の崩れから偶に入ってしまうゴール。W杯予選でもこの水準の試合をしてしまうと苦戦するのではないだろうか。

東アジア杯の日本代表の総評

攻撃は意図した縦への攻撃という戦術では機能していなかったように思う。この大会では宇佐美、永井などスピードとドリブルのある選手を両サイドにそろえていたが、あまり効果的にサイドから突破できたシーンはなく、両サイドの本来の破壊力やスピードからすると少し物足りない。相手が引いてきた場合に裏にスペースがないと突破できないという点や、相手が十分に警戒して戻りが早いと返って孤立して囲まれて取られてしまうというシーンが多かった。また攻撃が結局CFを経由する崩しだったのでCFがボールをキープできないと成立しない。このやり方で攻撃を通すにはCFのポストプレーやキープ力がかなり大事に成るのではないかと思うが、日本のCFは岡崎くらいしか安定しておらず、その岡崎もそういうボールをさばいたりポストプレーが売りという選手でもない。むしろ日本で言えば本田などが一番得意とするプレーだが、本田は最近サイドをやっており、ハイボールに弱くポストプレーがほとんど出来ない香川がトップ下なので戦術的な相性は最悪の部類になりそうな事を試している気がする。少しちぐはぐな部分があるように思えた。

東アジア杯2015 日本 vs 韓国

日本 1-1 韓国
前半39分 山口 得点 前半27分 張賢秀
警告

採点

選手名 採点 寸評
GK 西川周作 5.0 PK以外は失点しなかった。ハイボールの処理も、FKも上手く処理した。ただ攻撃ではパスの技術的な上手さと戦術的な難点が混在していた
DF 太田宏介 5.0 守備で貢献したが、得意のクロスは精度が低く、攻撃時のパスの連携も微妙で見せ場なく終わった
DF 槙野智章 5.5 少し危ないシーンもあったが何とか守りきった、また攻撃でも光るパスを見せた
DF 森重真人 5.0 守備の要となっていたが、PKを招いたファールもした
DF 遠藤航 6.0 前回の試合から引き続き攻守に安定しており、安定性ではこの代表では一番といって良い出来
MF 柴崎岳 5.5 何度もいいパスを見せたが、ボールをロストして危険なシーンも作った
MF 藤田直之 5.0 裏方役として中盤の運動量を支えた
MF 山口蛍 6.5 攻守の核として機能し、更に1ゴール
FW 永井謙佑 4.5 足はみせたが、パスの遅さ、判断の遅さ、パスの位置が常にマイナスに来る悪い癖が出ていた
FW 興梠慎三 4.0 空中戦にほとんど負け決定的な仕事はできず後半にはスタミナが切れて運動量まで落ちた
FW 倉田秋 6.5 攻撃面では十分に機能し1アシスト素晴らしい動きを見せた
FW 川又堅碁 4.5 途中出場で時間が短かったものの前試合同様、見せ場は作ることが出来なかった
FW 宇佐美貴史 5.0 宇佐美という選手は、最後のシュートチャンスに宇佐美へとボールが集まらないと評価するのが難しい。今回はシュートを打つ所までボールが運ばれなかった
FW 浅野拓磨 5.5 ボールチェイスなどで上手い追い込みを見せ守備の良さが出ていた
監督 バヒド・ハリルホジッチ 4.5 フィジカルの強い相手に守備面では対策することが出来たが、縦への早い攻撃はこの試合でも上手く機能していなかった。そして大会連覇を逃した。
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

 試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「今日はディフェンス面に関しては、かなり前回よりも良い状態だった。我々はしっかりポジションをとってコントロールしました」と試合を振り返った。そして、「我々よりもフィジカル的に強い相手だったので、厳しい状況でしたけど、後半少し得点のチャンスがあって、慌てた状況がなければ勝つ可能性もあったと思います」と、勝利への可能性に言及するが、「同等の結果だった」とコメントしている。

http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150805/337343.html

日本代表の印象

前回の北朝鮮戦から見ると、かなり守備の対策が戦術的に整理されてきており、前にいる相手の大型のFWを押さえるためのDFの動きや、相手にボールをあげさせないプレッシャーをかける守備などが北朝鮮戦よりは上手く機能していた。攻撃面にまではまだ手が回っておらず、攻撃の方向性やカウンターで急ぐ場面と落ち着かせてキープする場面の緩急をどうするのか、常にラインを上げプレスをかけるのか引いて守るのか、細かい所はまだ完成度が高いとはいえなかった。PKに関してはやや不運で、持っているポテンシャルとしては現在のメンバーでも調整時間さえあれば十分勝てたのではないかと思う。また更に良くなる可能性を秘めている感じさせた。ただし現時点ではチームとしては海外組みを含むの日本代表とはかなりレベル差があるといわざるをえない。今回は遠藤と倉田という控えが機能しそうだという点は、かなり成果があったと思う。

試合の総評

韓国は北朝鮮と比べると放り込みよりつなぐサッカーを意識していたが、韓国もチームとしての技術力の問題があり、つなぐサッカーにはかなり綻びが見えた。日本の方が技術的にはかなり上だったと思うが、日本もまだチームとしては戦術的な意思統一に問題があり結果的には、良い勝負になった。また審判が少し癖がありPKやオフサイド、最後の森重のファールなどもちょっと特殊な傾向があるジャッジだったと思う。結果的にそれも日本に不利に働き、この試合に引き分けたことで、東アジア杯の優勝の可能性はなくなった。

試合のハイライト動画

https://www.youtube.com/watch?v=1MuvtiY_pl8
https://www.youtube.com/watch?v=1MuvtiY_pl8

試合のスタッツ

日本 vs 韓国 試合情報 - LEGENDSSTADIUM with EAFF東アジアカップ2015 公式動画

東アジア杯2015 日韓戦スタメン

スタメン
ポジション 選手名
GK 西川周作
DF 太田宏介
DF 槙野智章
DF 森重真人
DF 遠藤航
MF 柴崎岳
MF 藤田直之
MF 山口蛍
FW 永井謙佑
FW 興梠慎三
FW 倉田秋
控え
GK 東口順昭
GK 六反勇治
DF 水本裕貴
DF 藤春廣輝
DF 米倉恒貴
DF 丹羽大輝
MF 武藤雄樹
MF 米本拓司
MF 谷口彰悟
FW 川又堅碁
FW 宇佐美貴史
FW 浅野拓磨
監督 バヒド・ハリルホジッチ

参考

日本対韓国 – サッカー日本代表スコア詳細 : 日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/soccer/japan/score/2015/2015080501.html

さり気なくミスリードするメディアと、柔軟性の足りないハリル

──前半、内容は良かったが得点が取れなかった。それを受けて後半、どのような修正を考えたか?(大住良之/フリーランス)

 ハーフタイムでは2点目を狙いに行こうと言った。それによって、おそらくわれわれが完全に試合を握ることができた。われわれはボールを奪ったときに、前に行くべきか、少しキープすべきかというところで迷いがあり、ボールを簡単に失ってしまった。また、先ほども言ったように、フィジカル的にきつい選手が何人かいた。暑さもあったが、試合が進むにつれて、何人かの選手が走れなくなっていた。

 この失敗した試合に関しては多くのディスカッションをしないといけない。選手とはたくさんの話し合いをしてきたし、準備もしてきた。だが、われわれよりもフィジカルが強い相手に対して、対抗することができなかった。今日も10以上の決定的なチャンスがあったが、このように失敗し続けてはいけない。がっかりしているが、こうなってしまったと言うしかない。なでしこが負けていたので、われわれは勝たなければならないと思っていただけに、本当にがっかりしている。

──今後も日程的にきつい状況が続く中、フィジカルに関して今後どのような対応を考えているのか?(田村修一/フリーランス)

 次の準備としては、何人かの選手を交代して使うと思う。何人かの選手はかなり疲労しているし、けがもあるのでおそらくプレーできない。今日は空中戦でかなり支配されていた。大したことはできないが、他の選手にチャンスを与えるということだ。日本のフットボール界の責任ある方々は、今日何が起こったのかをしっかり見てほしいと思う。われわれに対して、きちんと疑問を抱かなければならない試合だった。この大会に入る前にも疑問を投げかけたが、今日もそれを繰り返そう。残念ながら私の方に理があると思う。真実を見ないといけない。これが日本のフットボールの現状だと思っている。

http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201508020006-spnavi

この質問と回答の記事で前後を読み飛ばしているマスコミがあったので、あまりに酷いと思ったから、良心的に全部書いてるスポーツナビのを引用してみた。この省略されてない奴を見て欲しい。

「他の選手にチャンスを与える」の真意

  「他の選手にチャンスを与える」⇒懲罰

のような印象を与えるが、実際には

  日程的にきつい⇒選手をローテーションする

という意味であるのが上の質問と回答を見ると直ぐ分る。

「フィジカル的にきつい選手が何人かいた」の意味

  「フィジカル的にきつい選手が何人かいた」⇒選手のスタミナやフィジカルの問題

のような印象を与えるが、上の質疑応答を見る限り実際には

  「フィジカル的にきつい」⇒日程に問題がある

という意味だと思われる

それでも疑問符も付くハリルの戦術

日程的に厳しいのは随分前から分っていたのではないだろうか。そもそも日程が厳しいからといって負けるほど強い相手だったとも思えない。それでも勝てたでしょと思わざるをえない部分が。コンディションが非常に悪かったとしても、今度は何故そういうコンディション面に配慮した戦術にしなかったのか疑問が出てくる。北朝鮮戦でも、縦に速い永井や突破力のある宇佐美など、前と同じく縦に速い戦術を前提とした布陣だったのは明らか。そしてボールキープせずに素早く攻撃するので当然スタミナが減る。これについてはDFの槙野も苦言を呈している。といっても、槙野も北朝鮮戦では2失点に絡む活躍だったので言い訳なのかもしれないけど。

 今後の修正点としては「90分タテに速いサッカーっていうのはあまりにも不可能」と認めた上で、「ゆっくりする時間帯とタメを作る時間っていうのは必要かなと思います」と語った。

「監督はタテタテと言うけど、もう少し幅を利かせたプレーだったりとか、ボールを動かすこと、時間を作ることを、僕たちが後ろから指示を出すことも必要なのかなと思いますね」

http://news.livedoor.com/article/detail/10425012/

東アジア杯 日本 vs 北朝鮮

日本 北朝鮮
1 得点 2

採点

選手名 採点 寸評
GK 西川周作 5.0 ハイボールに飛び出してキャッチできない点は気になった。守備範囲の広い長身GKならば放り込みの多くをGKで処理できたのではないかと思う。
DF 槙野智章 4.5 槙野の裏から2失点と守備に苦しんだ
DF 森重真人(Cap) 5.5 何度も空中戦を繰り返したがかなり勝利し手堅い守備を見せた
DF 藤春廣輝 4.5 良い点もあったが小さなミスの積み重ねが気になった。
DF 遠藤航 6.5 上がりは見せ場が少なかったが1アシスト、守備ではサイドからの突破を何度も止めた
MF 武藤雄樹 6.5 色々気になる点もあったが1ゴールと仕事はした
MF 山口蛍 5.0 ボールを取りに行く時の良さはあったが、放り込みには対処できなかった
MF 谷口彰悟 4.0 守備は見るべき点もあったが、あまりに簡単にロストし中盤の支配権を北朝鮮にもたらした
FW 永井謙佑 5.5 スピードでの突破とシュートの良さはあったが、結果にはつながらなかった
FW 川又堅碁 4.5 かなりの数のポストプレーに失敗しポゼッションを下げた
FW 宇佐美貴史 5.5 良いシュートは何度か見せたが決め切れなかった。スタミナ不足と運動量不足は相変わらず
監督 ハリルホジッチ 3.5 相手がハイボールとフィジカルで攻めてくる可能性はかなり高かったにもかかわらず、実際相手の放り込みが機能してしまい戦術的な対策が取れていなかった。また交代策も終盤に追いつかれてから勝ちに行く攻撃の選手を投入したが得点にはつながらず更に失点を招いた。運動量の減っていたMFや明らかに高さを狙われていたところに何か手を打つべきだったと思う。

北朝鮮 vs 日本 試合情報 - LEGENDSSTADIUM with EAFF東アジアカップ2015 公式動画
https://www.legendsstadium.com/eaffeastasiancup-mens/match/821664/member/

試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

試合後、ハリルホジッチ監督は「フィジカル的に準備ができていなかった。決定的なチャンスはたくさんあったが、仕事をしきれなかった。それに対して、相手は長身の選手が2つの決定的なプレーで試合を決定づけた」と振り返った。

 今大会に臨むにあたり「野心を見せてほしい」と繰り返していた指揮官だが、「選手たちはしっかり野心を見せたと思うが、フィジカル的な問題で制限された。選手は疲れていたし、忍耐が足りなかったと思う」とコンディション不良を強調。険しい表情で、足早にピッチを後にした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150802-00336191-soccerk-socc

日本代表の印象

暑さの影響もあってかなりスタミナ不足が目立ちコンディション面での調整が上手く言ってない印象。MFがあまりに相手を自由にしてしまった為、ポゼッションが落ちクロスが上げ放題となっていた。これに関してはかなりの戦術的なミスだと思う。またMFがボールをキープできないだけではなく、落下点にフリーで入ったのにトラップせずヘッドで弾き返し、セカンドボールで敵に渡ってカウンターされるシーンも目立った。基本的に空中戦に弱いのに空中戦で勝負する戦術的選択をしすぎていた印象。
攻撃では、長井と宇佐美を配置したことで、本来は縦へのスピードや突破能力は相当上がっていたはずだが、長井へ上手くボールが渡ることは少なく、川俣に出たボールが孤立して取られるというパターンを繰り返していた。

試合の総評

以前から問題視されている日本の高さ不足をつかれ、事前にわかっている日本の弱点をついた放り込みだけで負けてしまった。全体としては日本の選手の方がレベルが低かったとも思えず、勝てる試合を落としたという印象。

試合の得点シーンの動画

https://www.youtube.com/watch?v=eHqDze0j5hk

スタッツを一つ二つ

この試合、印象どおり中盤で既に北朝鮮に支配されており、全体に試合をコントロールされていた。ただ、ポゼッションが低いだけならば致命的な問題とはいえなかったかもしれないが、相手が組み立ててきた所にカウンターを決めることも出来ていなかった点と、相手がゆっくりと押し上げるのではなく、適当に中盤で回してフリーになったら放り込むという作戦を繰り返していただけで高さとフィジカルだけで押し切られてしまった。ここは何らかの対策が必要だろう。これはオーストラリアでも韓国でも中国でも、日本よりフィジカルが強く高さがあるチームならば必ず日本対策として考えてくる戦術の一つだし、過去だけではなくこれからもしばらくはこれが日本には有効だと教えてしまっている。

北朝鮮 日本
55% ボール支配率 45%
67% パス成功率 64%

https://www.legendsstadium.com/eaffeastasiancup-mens/match/821664/stats/

トカゲじゃないから切れた尻尾は生えない

宮市が前十字じん帯断裂で長期離脱に…新天地加入からわずか1カ月 SOCCER KING 7月23日(木)23時25分配信

宮市が前十字じん帯断裂で長期離脱に…新天地加入からわずか1カ月

 ブンデスリーガ2部のザンクトパウリは23日、同クラブに所属するFW宮市亮が負傷したことを発表した。同クラブ公式HPが伝えている。

 発表によると、宮市は18日に行われた親善試合ラージョ・バジェカーノ戦で負傷。左ひざ前十字じん帯の断裂で23日に手術を受け、長期離脱を強いられる模様となっている。

 現在22歳の宮市は、2010年12月に中京大中京高校からアーセナルへ加入。フェイエノールトやボルトン、トゥエンテなどへのレンタル移籍を経験し、先月18日にザンクトパウリと3年契約を結んでいた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150723-00333521-soccerk-socc

人間はトカゲと違って切れた尻尾は生えてこない

残念だけど骨や筋肉と違って、関節や関節近くの靭帯などの怪我は基本的に一度やるとシツコク何度でも怪我をする。何故か体の中だと必ず治ると思っているような節が2chなどではあるが、指が取れてしまったら生えてこないように。物理的に壊されてしまうと戻らない怪我というのがある。特に関節、靭帯は基本治らない怪我だと思っていたほうがいいと思う。上手くやれば元の8割程度までは戻るとしても繰り返していくと明らかにパフォーマンスが落ちるし怪我をしている期間が長くなる。宮市は特にスピードが武器の選手だったのでそういう意味では大分厳しい。長友などもそうだけど身体能力が武器の選手の怪我は本当に致命的になる場合がある。過去にも怪我でつぶれた天才が日本人だけでも沢山いる。怪我は治るものという認識は少し問題があると思う。場合によっては、指が取れたら生えてこないのと同じであると認識していないといけない。怪我はしてはいけない。重大な怪我は選手生命を終わらせてしまう。

宮市の怪我の歴史

2011年11月 左足首捻挫
2012年04月 右肩負傷
2012年11月 右足首靭帯損傷
2013年03月 右足首靭帯損傷
2014年04月 左ハムストリング損傷
2015年07月 アキレス腱痛
2015年07月 左膝前十字靭帯損傷

このシーンに限らず、宮市へのスライディングや足を狙って蹴られるプレーは相当に荒く、怪我をしても当たり前かなと思うところも。酷いときには、明らかに蹴るぞと見方に合図を出した後宮市の足を蹴って払っていた時なども合った。確かにカードは出るのだが、その後の宮市の動きは痛みと恐れで鈍くなる。そして何度かやれば当然怪我をする。スターとしてリーグに守ってもらえるブランド力を持たない場合、プレミアはフィジカルで圧倒的に勝てる選手以外は向いてないと思う。

プレミアリーグの笛の特殊性

そういう意味でブランドで守られる前にプレミアに行ってしまうのは危険すぎる。宮市以外にウォルコットなどもそうだったが、プレミアのスピードスターは尽く怪我をしている。テクニックを重視するMFにもロシツキーやウィルシャーなど怪我が多い。しかも、ファールで止めてもカードが出ても、それで削れて潰せるならOKだというのがプレミアの守備。下手をしたらレッドが出なければ何をしてもいいというような雰囲気すらある。

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Sky Sport News
‏@SkySportNewsHD

Kreuzbandriss: Der Japaner Ryo Miyaichi von St. Pauli fällt mehrere Monate aus. #ssnhd

https://twitter.com/SkySportNewsHD/status/624228876718342148

なでしこジャパンW杯2015準優勝のピッチに浮かぶ光と影

なでしこジャパン FIFA女子ワールドカップ カナダ 2015 準優勝 http://bit.ly/1H2z6cJ #jfa #daihyo

なでしこW杯準優勝
https://twitter.com/jfa_samuraiblue/status/617865666062741504

ほぼアウェイで不利な条件

この試合のピッチの上には強烈な光と影が映し出されていた。日本だけ前半は一方的に日差しの条件が悪く、後半には日が傾きアメリカにはそれほど影響が出てないなど、素直にアメリカを褒めたくない気がする試合ではあった。もう一度やれば日本はもっと勝てるチャンスがあると思うし、実際点数以上に僅差の実力だったのではないだろうか。

ポゼッションで支配できるもの

もやもやしたものは残るが、ピッチの条件を直ぐに察知して試合のペースを落として、チャレンジを減らしたり、つなぐのに徹したりとかそういう工夫は必要だったと思う。前半のあの眩しい時間をもっと確実に通り抜けて、後半で勝負という戦略だって立てれたはず。そして日本代表は自陣に引いて守備というよりボールを回してつなぐ攻撃が得意だったので選択しとしては選べた一つだったのではないかと思う。この試合の教訓としては、アウェイにおいては、可能な限り条件が良い場所でボールを回し、太陽の光や時刻すらポゼッションで支配しなければいけないという事だと思う。

それでも準優勝

試合日程の関係上試合間隔も日本の方が短く、ピッチもショートパスでつなぐ日本に不利な人工芝、会場はアメリカ人だらけ、審判も少し会場の雰囲気に影響されアメリカより、ほぼアウェイの会場。更に太陽光が差し込みハイボールに弱い日本には問題を引き起こす条件。かなり日本に不利な条件だったにもかかわらず、相当良い勝負を見せて準優勝。戦略や政治的には随分負けたが、それは選手の問題ではない。選手のレベルにおいては十分にその不利を挽回したと思う。


https://www.youtube.com/watch?v=3sNlHyHI25A