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W杯予選 日本 VS イラク 2-1

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日本 2 – 1 イラク
原口 元気 前半25分
山口 蛍 後半 50分
得点 サード アブドゥルアミール 後半15分
酒井 宏樹 後半21分 警告 ワリード サリム 後半27分
モハメド ハミード 後半37分
アラー アブドゥルザフラ 後半49分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 12 西川 周作 5.0 この試合では前回と違い相手がシュートを何本も打ち込み失点の可能性もあったが流れの中での失点は抑えた。失点したセットプレーの場面は止めれた可能性があったように思う。
DF 6 森重 真人 5.0 流れの中からの失点は防いだが、セットプレーにCBの課題が残った。
DF 19 酒井 宏樹 4.5 簡単パスミスなどがあり、失点の原因となるファールもあった。一方でイラクの高さやフィジカルに対抗するためにSBというより高さ対策として効果があった。
DF 21 酒井 高徳 4.5 試合の流れの中では安定していたが、失点したセットプレーの場面での対応はもう少しがんばってほしかった。
DF 22 吉田 麻也 5.5 イラクと比べ高さに課題があった日本の守備の高さを埋めた。また終盤ロスタイムに攻撃参加しで追いつく流れを作った。
MF 4 本田 圭佑 5.5 サイドではほぼ突破できず上げるクロスも精度を欠いたが中央に入ってのヘッドやポストプレーが効いており、特に原口清武のクロスに対しては実質的にはCFのような価値があった。
MF 7 柏木 陽介 5.5 攻撃面では中盤の底からの組み立てで大事な役割を果たした。守備面でも以前よりよく戻っており、清武と柏木という組み合わせに感じた守備の不安を払拭した。点につながる攻撃や、守備で動いた時のスタミナやフィジカルの問題はこれからに期待。
MF 13 清武 弘嗣 6.5 前半にカウンターから走って1アシスト。組み立てではワンタッチのダイレクトプレーで違いをみせた。ワンタッチでボールを保持しないことで危険なカウンターを未然に防いだ。またセップレーでのキックの高い精度も武器となった。
MF 17 長谷部 誠 5.5 攻撃面は柏木より目立たなかったが、守備では危険な場面でいいプレーを見せた。特に終盤の厳しい時間での戦術的なファールや、吉田を前に出して守備に入った長谷部の戦術面での幅の広さが光った。
FW 8 原口 元気 7.0 いい守備で自らボールを奪い、その後カウンターから流れの中で得点。またドリブルで常に左サイドを突破しサイドでのプレーの質の高さを示した。また終盤まで積極的に走りスタミナも見せた。
FW 9 岡崎 慎司 5.0 裏へ抜け出すいいシーンはあったが得点にはつながらなかった。
MF 16 山口 蛍 6.5 交代出場でミドルでゴールを決めた。このゴールで勝利をもたらした。得意の守備でもボールを奪う能力を見せた。
FW 14 小林 悠 4.0 途中出場で時間がなかったとはいえ完全に消えていた。またゴールに関連しない場面でも、途中出場の利点であるスタミナの違いや運動量の違いを見せることが出来ず、結果的にボールはスタメンの選手が運んでおり戦術的にも問題があった。年齢を考えるとベテランであり、戦術的な判断にも疑問が残る。代表に残るには出来る限り速く結果が必要だろう。
FW 18 浅野 拓磨 5.5 少ない時間で吉田のポストプレーと連携した攻撃の流れをみせ、高さがない選手にもかかわらずクロスからの攻撃でも可能性を感じさせた。
監督 ハリルホジッチ 5.0 内容はかなり問題を含んでいたが、この試合に関しては予選落ちの可能性まで出てきていたので、まずはこの試合に勝った事に意味がある。

試合後のハリルホジッチ監督のコメント

 「ドラマティックな試合でしたけど、あきらめずに戦った選手を褒めたい。最後まで応援してくれたサポーター、国民に感謝したい」

http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=19422

 試合後に目を赤くしていたとか、コメントを見る限り、流石にギリギリの戦いになった点に対して何か感じることがあるんじゃないかと思った。今後の対応に期待。

 交代策に関しては、結果的に山口が得点した事を考えれば成功したといっていいと思う。ただし小林は完全に消えており、終盤にパワープレーで高さで攻めたことを考えれば本田を残した方がよかったのではないかと思った。

柏木+清武の守備の改善

 スタメンに関しては、柏木と清武というやや守備面に心配がある組み合わせではないかと思ったが、柏木の守備の意識が以前より明らかに高く、予想以上に機能していた。また清武に対するプレスが強かったが、ワンタッチでボールをさばくセンスと上手くファールを誘う事が出来ていた。その結果前にボールを出した時に取られるリスクを下げて長谷部、柏木とDFラインの連携で安定してボールがまわせるようになっていた。本田を主体としたトップ下の時にはトップ下でボールをキープしてからボールを出す形が多かった為、トップ下のプレスがきつい強豪相手には苦戦していたが今回の形はトップ下本田の代わりの戦術の一つとしての形にはなっていたように思う。ただチームとしてこの形で機能するにはもう少しプレーの質や連携がよくなる必要があるとは思った。

日本代表の印象

 試合を通しての戦術がザック時代の回して連携で崩したのとも、引いて守ってカウンターとも違った形になっていた。ボランチで回して清武に当てて連携で崩すパターンと、柏木やサイドの原口が突破してのクロスを多用していた。この攻撃方法の場合、CFを裏に抜けるタイプにするのかタワータイプにするのか考える余地があるように思う。後半に吉田を前に上げて放り込むだけで簡単に崩せた事からも、浅野や岡崎のようなスピードや裏抜けが得意な選手だけではなく高さで勝負できる選択肢がFWにないのは問題がある。現状のメンバーで考えるならCF本田にして岡崎を右にするか。吉田森重の誰かを前にあげて代わりのCBを入れるしかない。
 また、守備面では、この試合でも流れの中からの失点はしておらず、セットプレーで失点しており、守備は相変わらずセットプレー対策や高さ対策が課題の一つだったように思う。

試合の総評

 前半に日本が1点入れる事でリードしたが、一方的な展開ではなくイラクも十分チャンスがある均衡した試合となった。実力では全体に日本の方がややウワ待ったが決定的な差とは言いにくかった。シュート数は日本が12に対してイラクが8で、決定力と守備の差で日本が上回ったという試合だったと思う。

スタッツ

12 シュート 8
13 直接FK 14
2 間接FK 2
3 CK 7
0 PK 0
5 GK 9
2 オフサイド 2

W杯予選 タイ VS 日本 0-2

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タイ 0 – 2 日本
得点 前半18分 原口 元気
後半30分 浅野 拓磨
後半40分 プラキット ディープロム
後半44分 プラキット ディープロム
警告 前半28分 森重 真人
後半38分 西川 周作
Pos 番号 選手名 採点 寸評
GK 12 西川 周作 5.5 日本が一方的に攻めた為あまり活躍の場がなかったが、1対1のシーンはしっかり押さえた。カードは余計だった。
DF 6 森重 真人 5.5 無失点に抑え守備では貢献したが、不用意に手でボールを掴みカードをもらったのはよくなかった。
DF 19 酒井 宏樹 6.5 日本が一方的に攻めた事もあるが、あがっての攻撃参加がいい意味で目立った。原口の1点目を良いクロスでアシストした。
DF 21 酒井 高徳 6.0 攻守にわたりサイドの相手の選手と個の力の違いが見えた。
DF 22 吉田 麻也 6.0 安定した守備で確実に抑えた。
MF 4 本田 圭佑 5.0 チャンスは何度もあったが点にはつながらず、本田の能力とタイ相手という事を考えるとやや物足りない試合だった。
MF 10 香川 真司 4.5 前回のUAE戦に続きあまりパフォーマンスはよくなく、明らかに調子を落としている。コンディション面などの問題が気になる所。
MF 16 山口 蛍 6.0 強豪との対戦でミスが目立ち代表から遠ざかっていたが、アジアレベルでは十分に機能することを見せ付けた。
MF 17 長谷部 誠 5.5 中盤を抑えて、日本が一方的に攻撃する流れを作った。
FW 8 原口 元気 7.0 先発で出場し18分に酒井のクロスに合わせて1点目を決め、決め切れなかった試合の流れを作った。
FW 18 浅野 拓磨 6.5 岡崎の代役として入り、裏へのボールから1ゴール。望まれた裏のスペースを突く役割で、しっかり結果を出した。
FW 11 宇佐美 貴史 時間が短すぎて採点不可
FW 14 小林 悠 時間が短すぎて採点不可
FW 20 武藤 嘉紀 5.5 時間はあったが、試合がほぼ決まった状態であったため、FWとしては違いを見せる事はなかったが、武藤が怪我から復帰しただけでも日本代表としてはFWの選択肢が広がったと思う。
監督 ハリルホジッチ 6.0 前回の敗戦から持ち直し勝利を手に入れた。交代や選手選考は前回のUAE戦を踏まえると妥当なもので、スタメン起用した原口、浅野がそれぞれ得点を決めた。
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

 みなさん、コンバンワ。簡単ではなかったが、非常に重要な勝利だった。このチームがどのような心理状況で試合に臨むのか不安もあったが、この試合に本当に勝ちたいという気持ちで臨んだ。またしてもたくさんの決定機を作ったが、(ゴールにならなかったのは)集中力の欠如からなのか。それでも良い試合だったと思う。グラウンドは難しい状況だったし、最後にプレゼントをひとつふたつ与えてしまったかもしれないが、そういう状況に陥るのは心理面でまだまだ問題があるのかもしれない。

 選手を祝福したい。ここから日本がより強くなってくれると思う。合宿中はけが人や疲労など、さまざまな問題もあった。しかしメディカルやアドミニ含めて、すべてのスタッフと選手が良い準備をしてくれた。それから、素晴らしい戦いをしたタイ代表も祝福したい。タイと対戦する多くの国は困難に直面することだろう。

──UAE戦から3選手を替えた意図と選手への評価は?

 先ほど試合後のインタビューでも言ったが、少し競争を見たかった。と同時に、何人かの選手が疲労を抱えていたし、けがもあったので、若い浅野をはじめ新しい選手を試した。経験のある選手と若い選手を競争させたかった。

 出場した選手は良いプレーをしてくれた。そして偶然というか、彼らがゴールを決めてくれたおかげでチームに良い雰囲気をもたらしてくれた。選手を替えたのは、(外れた)彼らが悪かったからではない。UAE戦もまったく良い試合でなかったわけではなかった。ただ、このチームにフレッシュさをもたらしたい意図があった。

 われわれは(タイに)プレッシャーをかなりかけたと思う。(それによって)相手はオフェンスの組み立てで、何ももたらすことができなかった。この2試合で、われわれにも変化をもたらすことができることを見せたかった。また、国内でパフォーマンスの良い選手、アウェーで良い選手がいることも理解できたと思う。そうはいっても、プレーしなかった選手が悪かったというわけではない。

http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201609060014-spnavi

日本代表の印象

UAE戦とタイ戦では起用された選手に明暗が分かれた。相手がタイでUAEよりやや弱かった気がするが、トップは交代で入った浅野がしっかりと結果を出た。UAE戦でやや不調だった岡崎のバックアップとしては十分にアピールできたのではないだろうか。サイドも原口、清武は結果を出しており選手の層が厚くなっている。ただし、柏木の怪我だけでUAE戦のような問題が起きてしまうとすると、DMFは気になる。年齢や手術した事などを考えると長谷部が試合に出れなかった場合の対策も課題として残っている。また、もし香川が出れなかった場合の戦術の選択も気になる所。

試合の総評

この試合もタイのホームということで、タイにアドバンテージがあったが、UAE戦とは違いクリーンな試合で実力どおりの結果だった。試合は日本が一方的に押し込む展開となり、原口が1点目を決めると以降は流れが変わる事はなかった。タイは守備を固めてからのカウンターをする形となっていたが機能してなかったように思う。特にフィジカル面で空中戦と、スピードへの対応には問題があり、そこから日本の得点につながった。また、同じ理由からカウンターでロングボールを出しても競り合いをしてもセカンドボールが拾えないため、攻撃面も機能していなかった。もしタイと同じ戦術を取られたとして、もう少しフィジカルの強い国だった場合にはやや違った結果になったかもしれない。ただし、選手個人でみるとタイの実力は以前代表戦で戦った時より確実にあがっており、タイのサッカーが成長している感じは受けた。

スタッツを一つ二つ

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試合のハイライト動画

W杯予選 日本 vs UAE 2-1

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日本 1 – 2 UAE
本田 圭佑 前半11分 得点 アハメド ハリル 前半20分
アハメド ハリル 後半9分 PK
酒井 宏樹
吉田 麻也
警告 モハナド サレム
ワリド アッバス

採点

Pos 背番号 選手名 採点 寸評
GK 12 西川 周作 4.5 セットプレーからの失点は止めれた可能性もあるだけにGKの能力が問われてしまったと思う。
DF 6 森重 真人 5.0 守備では致命的なミスではないが、結果的に2失点につながってしまうプレーもあり、攻撃面でも見せ場はほとんどなかった。
DF 19 酒井 宏樹 5.0 本田のポジショニングとの関係もあるが、あがっての攻撃はあまり機能していなかった。
DF 21 酒井 高徳 5.5 左サイドからの崩しは成功していたが、得点にはつながっていなかった。
DF 22 吉田 麻也 5.5 失点につながるPKを与えてしまったが、その手前のプレーにからの流れを考えればファール自体は抜かれるよりはマシだったのでそこまで重要な問題ではなかったと思う。総合的には悪くはなかった。
MF 4 本田 圭佑 6.5 セットプレーから頭で1得点。前線に高い選手が少ないため、本田のハイボールへの強さが生きた。
MF 7 大島 僚太 3.5 PKを与えるファールは取られても仕方がない面があり、単純に審判を責めることは出来ない。攻撃面でも一部の縦パスを除くとパススピードの遅さや展開の遅さが目立った。守備面でも戻りが遅く長谷部の影に隠れていた
MF 10 香川 真司 5.5 守備面では貢献したが、攻撃でも決定的なチャンスもあったが決める事が出来なかった。大島が入る事で中盤の流れが若干違ったのかもしれないが、香川の本来の能力から考えればいい出来とはいえない
MF 13 清武 弘嗣 6.0 セットプレーからの素晴しいボールで1アシスト。清武が入る事で、遠藤が抜けてから課題の残っていたプレースキッカーの問題を解消していた。
MF 17 長谷部 誠 5.5 中盤の問題を長谷部と香川がかなりカバーする展開だったが、流れの中から失点しなかったのは長谷部の貢献による所が大きかったと思う。
FW 9 岡崎 慎司 5.0 チャンスはあっただけに得点がほしかった
FW 8 原口 元気 5.0 ハリルになってから何故かFWではなくMFと交代で出場する事が何度かあり、今回も大島との交代で原口の本来のポジションとは少し違った動きを求めらていたのかもしれない。
FW 11 宇佐美 貴史 5.5 途中出場で一方的に日本が攻める流れにしたが、得点にはつながらなかった
FW 18 浅野 拓磨 6.0 途中出場で、ゴールも決めたが審判の判定で得点には至らなかった。
監督 ハリルホジッチ 5.0 審判の判定にミスがあったので、実際には引き分けだったと思うが、求められていたのは勝利だった事を考えれば十分ではなかった。ただし、柏木の怪我や選手のコンディションなどハリルの責任とはいえない部分で難しさもあったので、仕方がない所もあったと思う。
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

引き分けくらいが妥当だった

 この結果で、現時点でのわれわれの実力が示された。これを受け入れるしかない。このチームは期待されていたと思う。トレーニングも準備もしたが、皆さんが期待したとおりのプレーができなかった。ボールをより速く動かすように要求したが、残念ながらそれができなかった。われわれが望んだプレーが実行できなかった。相手の方がリアリストで、決定的な機会がいくつかあった。

──ボールを速く動かすサッカーができなかった要因は何か? 選手のコンディションなのか、それとも判定によるものか?

 疲労は考えられる。そして何人かの選手は、(勝つための)プレーを実行するだけのフィジカルコンディションではなく、何人かの選手はほとんどプレーができなかった。なぜこの選手を選んでしまったのかと私も自分自身への疑問もある。ただ、その選手以外に良い選手がいなかった。代表監督は責任があるわけで、相手の方がパフォーマンスが良かった。デュエル(1対1の競り合い)に勝てなかった。4回、5回のうち1回は勝つ必要があった。相手の方がしっかりオーガナイズされていたし、2〜3人はハイレベルな選手をそろえていた。素晴らしい選手たちだったと思う。

 われわれにとって、この試合は少し早すぎたのかもしれない。フィジカル的なレベルで言えば、引き分けくらいが妥当だったと思うが、まだ9試合残っている。試合を負けたことは受け入れがたいが、これが現実だ。何人かの選手はこの試合で失敗したと思うし、恥ずかしさも出してしまった。勇気と勇敢さが足りていなかった。観客の皆さんが素晴らしい雰囲気を作ってくれただけに申しわけなく思う。

──大島僚太を送り出すにあたって期待したことと評価は?

 もう少し期待はしていた。(大島は)けがをした柏木(陽介)と競争していて、若い選手を決断した。まだ少し、このような試合で恥ずかしさを見せる面はあったが、そのようなチョイスをしたのは私の責任だ。

http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201609010006-spnavi

大島の問題については至って冷静に分析しており、責任は選んだ自分にあるといっている点も真摯な姿勢といえると思う。もし変な事を言っていたらハリルの問題点について書こうかと思っていたけど試合後のコメントは至ってまともだったので次回のリカバリーに期待したい所。大島の問題は柏木が怪我だった事で、若い世代のテストの意味もあったのだろう。次善の策としてのチョイスだったと思えば仕方がない面もあると思う。ただし、どのポジションも控えのメンバーをある程度想定しておくべきだとは思う。

遠藤が抜けてからの代わりの候補としては、過去に、遠藤航、柴崎、森重(アギーレ時代)、柏木、青島、山口などが試されたが定着した選手はいないと思う。攻撃面では柴崎、柏木が目立ったが、守備面での課題が大きかった。逆に、遠藤航では今度は攻撃面で物足りなさがあったし守備も最高とはいえなかった。アギーレがアンカーにCBの森重を選んだのはその辺を割り切った考えだったのかもしれない。
このポジションは浮いたボールを処理する事も多くCBのようにある程度の高さやフィジカルも守備で必要というところが毎回問題となっている気がする。日本人は小柄+ハイボールに弱いMFの選手が多く、判断が早く攻撃に魅力がある選手がいたとしても、守備面や安定したボールキープで考えると問題が出てきてしまったりする。

日本代表の印象

柏木の怪我などで選手選考が難しかった。また選手のコンディションもあまり良いとは思えなかった。ただし、負ける理由もなく、決めてもいいシーンが何度もあった。惜しいシーンでしっかりと得点していれば、普通に勝てる試合だったように思う。UAEが凄く強かったとも思えなかったので、審判の問題があっても日本側の今の実力を考えれば十分勝てる相手だったように思う。

一方で、攻撃陣は一応実質2得点を挙げており、0点で全く機能しなかったわけではない。また、守備面も流れの中からは失点しておらず、全く機能しなかったわけではない。実質的には引き分けか2-1くらいで競り勝てるプレー内容だったともいえる。しかし色々な条件を考えれば3-0くらいで勝てるプレーが求められていたと思う。たとえばFKとPKは西川がどちらか一本は止めてもおかしくはなかったし、PA内で大島がファールをしなくてもよかったし。吉田のファールも前で森重と上手く止めてもよかった。攻撃でも香川も、岡崎も、清武も、宇佐美も1点取れそうなシーンもあったわけで決めていてもよかった。例え審判の問題があったとしても、そういう小さな積み重ねが審判の判定と合わさって1-2という結果になっている気がする。

試合の総評

審判が凄く目立つ試合でUAEよりの判定を繰り返した。失点シーンはファールやPKを取られても仕方がないシーンではあったが、取らなくてもおかしくはなかったし、日本の得点とならなかった浅野のシュートも得点と判定されてもおかしくはないものだった。またUAEの選手が怪我のフリをして何度も倒れこんだり、倒れこんだ時にボールを外に出さなかった事に対して日本選手に講義をして時間を使ったり、いつもの「中東」を繰り返したが、延長時間は4分と何故か短かったように思う。

試合のハイライト動画

https://www.youtube.com/watch?v=bB6t052vD3Y

五輪前ラストマッチでブラジルvs日本 2-0

日本、五輪前ラストマッチで優勝候補ブラジルに敗れる

サッカー男子のリオデジャネイロ五輪日本代表は30日(日本時間31日)、ブラジル中部のゴイアニアで五輪優勝候補で開催国のブラジルと国際親善試合を行い、0―2で敗れた。

 五輪前最後の実戦。日本はオーバーエイジ(OA)枠で選出されたFW興梠が1トップに入り、同じくDF塩谷、藤春もスタメン出場。GKは柏で活躍する中村を起用。ブラジルはOA枠のネイマールが先発し、フル出場した。

 日本は序盤、ブラジルに攻め込まれながらもGK中村の好セーブなどもあって無失点に抑えていたが、前半20分過ぎからは我慢の時間が続き、同33分にMF先制ゴールを決めたガブリエウ・バルボサにドリブル突破を許し、左足のシュートはDF植田に当たって方向が変わり、ゴール右に吸い込まれ、先制を許した。同41分にはネイマールの右CKからDFマルキーニョスに豪快なヘッドを決められて2点目を失った。

 日本は後半開始からGK櫛引、MF大島、FW浅野を投入。さらに同14分にDF亀川、23分にMF井手口など計8選手を入れ替えたが、決定的なチャンスはつかめず。ただ、後半はブラジルにも追加点を許さなかった。(以下略、全文はリンク先で)

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/07/31/kiji/K20160731013068140.html

https://www.youtube.com/watch?v=j1ybv0O0o5U
https://www.youtube.com/watch?v=j1ybv0O0o5U

親善試合とはいえ相手はブラジル。結果はそんな悲観するほどではないと思うけど。なぜこのタイミングでブラジルと親善試合をしたのかは謎。本番前は対戦相手を想定した似たチームと試合をするか、少し格下との調整試合が普通なんじゃないかと思うけど。流石に本番直前にブラジルとやって選手が張り切りすぎて怪我でもしたら大問題だと思う。

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モウリーニョと中田英寿の対談

なかなか面白い話だったので動画を紹介。

モウリーニョ × 中田英寿  「今はフォワードというポジションが存在しません」

https://www.youtube.com/watch?v=YjANzYiVpjQ

動画のタイトルは少し問題があって、動画を見ると実際にはモウリーニョは「フォワード」ではなく「ストライカー」がいないと話している。

これ以外の話もなかなか興味深いと思う。

モウリーニョ × 中田英寿  「今はフォワードというポジションが存在しません」 - YouTube

アモーレ藤浪

「アモーレ藤浪」とは

まあ、まずはこの動画を見てもらいたい。それ以上に説明は必要ないと思うから

アモーレ‼︎ #代表合宿 #アモーレ

槙野智章 Tomoaki Makinoさん(@makino.5_official)が投稿した動画 –

 サッカー日本代表のDF槙野智章(29)が3日、女優・平愛梨(31)との結婚を前提とした交際を公表したDF長友佑都(29)をネタにした動画をブログで公開した。

 FW浅野、FW岡崎、GK西川といった日本代表の面々が、長友の熱愛を報じるスポーツ紙各紙を手に「アモーレ!」と次々に絶叫。最後に槙野が登場したが、なぜか手には阪神タイガースの藤浪晋太郎投手の完封勝利を報じる紙面が…。

 そして、満面の笑みで「アモーレ!藤浪!」と叫び、オチをつけていた。

 サッカー日本代表は「アモーレ」が大流行。MF香川がゴールした際に長友と一緒に喜んだため、ロッカーで「アモーレの前で俺に浮気したけど大丈夫?」と冷やかしたり、DF吉田も「俺のアモーレも(スタジアムに)来てるよ」と張り合ったりと、長友と平の熱愛で選手が盛り上がっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160603-00000125-dal-socc

アモーレ藤浪 footballologies

スペイン人フィジカルコーチが語る「日本人はサッカーに適した、アスリート向きの人種」

やや以外だったけど、スペイン人の目線とデータから良くと日本人には色々特性があるらしい。

元フィジカルコーチが語る日本代表。驚いたのは乾、武藤、そしてヤット!?

「日本人はサッカーに適した、アスリート向きの人種です」

 そう断言するスペイン人がいる。

 ハビエル・アギーレが日本代表監督を務めていた頃、フィジカルコーチとして日本代表に帯同したフアン・イリバレンだ。

 アギーレの右腕として、オサスナやエスパニョールでフィジカルコーチを務めてきた。現在はアラブ首長国連邦のアルワハダでアギーレと共に働いている。

 日本代表のフィジカルコーチに就任する前、イリバレンは日本人のフィジカルについての知識はゼロだった。日本のクラブに携わったことも、欧州で日本人選手と仕事をしたこともなかったからだ。

 2014年夏、日本に渡った彼は選手を近くで見て、触れ、言葉を交わし、あらゆる種類の測定を行った。彼はまず、日本人のフィジカル、その特性を見出そうとした。
遺伝的に突出した爆発的なスピードと持久力。

 そこでイリバレンを驚かせたのは、ふたつの数値だった。

「スピードと持久力です。ヨーロッパ人と比較すると、日本人はこの数値が非常に高かった。爆発的なスピードを持っていながら、同時に持久力もある。どちらかで高い数値を持つ選手は多くいますが、高いレベルでこれを併せ持つ選手は限られます。後半など、疲労時のパフォーマンス発揮も素晴らしかった。

 これらの特性は遺伝的なもので、欧米人にはないものです。分かりやすい例は長友佑都です。スピードも持久力も一級品で、他にもこの資質を持った多くの選手がいました。

 一方で、ドイツ人やイングランド人など、アングロ・サクソン系の人種と比較した場合、筋量や骨格、サイズの面で差があります。私とアギーレはその差を日本人の特性で埋めようとした。スピードやアジリティ、持久力を生かしたサッカーです」

 アギーレはパス意識が強かった日本に、スピードと縦の意識を植え付けようと取り組んだ。イリバレンが見つけた、これらの特性を生かそうとしたのだ。

http://number.bunshun.jp/articles/-/825362

index

代表の怪我人の多さはU23でも同じ傾向に・・・

U23代表 アジア予選優勝以降のけが人続出

9 U-名無しさん@実況・無断転載は禁止です (ワッチョイ 3b08-G0cz) sage 2016/05/22(日) 01:22:06.35 cYjPnVu50

1月メンバー(FPオンリー)
松原 怪我
山中 怪我
亀川 怪我 NEW!
奈良 怪我
室屋 怪我
岩波 怪我 NEW!
植田
三竿
大島 怪我→復帰
遠藤
原川
矢島
中島 怪我
豊川 怪我
南野
井手口 怪我→復帰
久保 怪我
武蔵 怪我
浅野 怪我→復帰
阿道

洒落にならん

http://hanabi.2sc.net/test/read.cgi/soccer/1463847551/

あんまりU23期にしてなかったけどこれは酷い。数人の怪我があるくらいならおかしくはないが、並んだメンバーを見るとむしろ怪我人の方が多いという。海外組みを使うと怪我人が多くなると長い間、日本代表は弁護されてきたと思うけど。これを見るとほとんどJリーグなので、海外組みと違って移動による負担で怪我をしているとは思えない。つまり代表とリーグ(J、海外リーグ問わず)の日程調整が全く機能していないとしかいえない。普通のチームでこれだけ怪我人が出たらフィジカルコーチは首になるレベルだと思うが。

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「シャルケの右サイドバック、内田の今シーズンは終了」という記事を見て思った事

日本ではすっかりなかった事になっている内田だが、最近ドイツの新聞でこんな記事が出ていたとか

シャルケの右サイドバック、内田の今シーズンは終了

シャルケ04の右サイドバックの内田篤人の今シーズン中のカムバックはなくなった。火曜日にアンドレ・ブライテンライター監督が示唆している。“彼は何度もトレーニングに参加しようと試みていた。でも100%の状態だったことは一度もない。なのでメディカル・チームが、彼を再び日本の執刀医の下に送る決断を下したんだ。私の最新の情報によれば、彼は数週間そこに留まるようだね。”とブライテンライターは伝えた。

シャルケのマネージャー、ホルスト・ヘルトは最近、内田が3月上旬にゲルゼンキルヒェンに戻って来ると言っていた。しかしこうした楽観論もなくなってしまったようだ。この27歳の選手はひざの負傷のためにほぼ一年間休まなければならなかった。チーム医の助言に反して、彼は故郷で手術を受けている。

http://ichliebefussball.net/blog-entry-895.html

これを読んで日本サッカー協会への不信感が高まらないサッカーファンはいないだろう。何しろブラジルW杯前から既に内田は怪我をしており予選段階や親善試合の段階でも休養を必要としていたのは明らかだったからだ。しかも内田本人が代表を辞退したいといっていた時期すらあったのに選手側が辞退するとか勝手に決めれるものではないとか難癖をつけた挙句無理やり呼び出して怪我を悪化させていたのを見ていたからだ。代表選手を潰すのが日本サッカー協会の仕事だとは思えないし、手術に関してもドイツでは反対されていたにも拘らず無理やり押し切って日本で手術する形になっている事や日本代表の明らかに深刻な状態でもOKを出し続けるメディカルスタッフに至っては今でも無能だといわざるを得ない。内田に限らず、本田も同様に深刻な状態から完全に回復する事はなく選手としては2流の選手になってしまったといわざるをえない部分がある。本田に怪我がなければ病気がなければどれほど今が違ったか分らない。更に少し前は長友も怪我で潰し、長谷部も怪我で手術。日本代表に呼ばれた選手が尽く怪我をしていく、クラブチームの怪我と比べても比率が高すぎてもはや異常としか言いようがない。

2014.08.08 (Fri) 内田篤人はなぜ代表引退を考えたのか 試練が気づかせてくれた“本当の気持ち”

「中途半端になるのが一番嫌だった。欧州から日本に移動し、代表戦をやって、また戻って試合をする。状態が良くないまま、ずっと試合を続けている。もう4年以上、代表にいさせてもらっているから、この日程でも、やらなければいけないのが宿命だと分かっているつもり。

 でもね、このまま続けていったら、日本代表でも、シャルケでも良い結果につながらない。全部が中途半端になってしまう気がして……。『このままでいいのかな』という気持ちで国を背負って戦うことは、応援してくれる人や、他の選手にとっても失礼だと思っていた。だから、どこかで区切りをつけなければいけないと思い始めた。これは身勝手かもしれないけれど、このままじゃいけないと思った。代表にも迷惑を掛けてしまう」

http://www.soccermagazine-zone.com/archives/2424

「長い間代表俺どうなのかなと思っていて。理由は1つじゃないですけど、試合終わった後ロッカーで代理人に電話して『もう呼ばないでいいって言ってくれ』って言ったこともある。代理人は『2014年終わるまでは続けてくれ』と言っていて」とこれまでも葛藤があったことを告白した。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/08/02/kiji/K20140802008678030.html

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日本代表の体脂肪率

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http://www.iza.ne.jp/kiji/sports/news/150414/spo15041415510031-n1.html

今まで表に出てこないような興味深いデータがぽろりと。ただ、これにより、サッカーには単純に体脂肪率が低ければいいのではないという事も割りと赤裸々になったような気がする。選手の体脂肪率は大体10%前後に集中しており、日本の何万人というサッカー選手の頂点に立つ選手たちがこの体脂肪率という事は注目すべき点といってもいいだろう。単に体脂肪率が低い選手を探すだけならば簡単にもっと低い選手がいくらでもいるだろうが、それらの選手たちが必ずしも結果を残していないという事は特筆すべき点だ。データの分布にある種の偏りがあり、それが10%前後だという意味では、そもそもある一定上に体脂肪率が高い、またはある一定上に体脂肪率が低いことは普通のサッカー選手にとってはあまり有利に働かないという事を意味しているといえる。

川島 2015.3.25 12or3?.4 赤マーク
西川 2015.3.24 11.4
今野 2015.3.24 11.2
内田 2015.3.25 11.3
岡崎 2015.3.25 10.9
香川 2015.3.25 10.4
興梠 2015.3.24 16?.4 赤マーク
長谷 2015.3.25 10.5
本田 2015.3.25 5.5
槙野 2015.3.24 11.7? 黄マーク
永井 2015.3.24 9.3
高徳 2015.3.25 11.1
権田 2015.3.25 11.3
吉田 2015.3.24 12.7? 赤マーク
東口 2015.3.24 12   赤マーク
宇佐 2015.3.24 14?.1 赤マーク
清武 2015.3.25 11.8 黄マーク
酒宏 2015.3.25 11.8 黄マーク
柴崎 2015.3.25 11.8 黄マーク
水本 2015.3.24 10.9
森重 2015.3.24 12?.3 赤マーク
青山 2015.3.24 10.4
山口 2015.3.24 11.? 黄マーク
?? 2015.3.25 7.2
?? 2015.3.24 8.3
?? 2015.3.24 ?? 赤マーク
?? 2015.3.24 ?? 赤マーク
?? 2015.3.24 ?.5?
?? ???  ??

http://hello.2ch.sc/test/read.cgi/soccer/1429005339/

守備の選手は体脂肪率が高めの方がいい?

見ていくとGKやDFは体脂肪率が高めの選手が多い。相撲取りのように、はやり体で当てられた時にある程度の脂肪があった方が有利だという事なのだろうか。

後日談

さすがの名将も、ばつが悪そうに切り出した。普段は声量のある野太い声で矢継ぎ早に話すハリルホジッチ監督が、慎重に言葉を選びながら謝罪した。

 「詳細なデータが出たことにはがっかりしている。とにかく選手には『ごめんなさい』と心の底から謝りたい」

http://www.sanspo.com/soccer/news/20150416/jpn15041605030001-n1.html