admin のすべての投稿

PKでゴールが決まる確率

面白い話だったので。

  • PKは先行有利
  • PKのゴールが決まる確率は6割程度
  • ゴールを決めるにはメンタルが重要

男子W杯のPK戦でゴールが決まる確率

先攻の方が明らかに有利で、後攻では2人目以降の成功確率が50%台以下に大きく低下しているのが分かる。しかも5人目では、先攻が89%、後攻が33%と予想以上にかけ離れた開きが出ている。

 なぜだろうか?

「PK戦は心理戦だからですよ」。鳥越准教授はこう解説する。

 本来、PK戦はゴールキーパーよりもキッカーの方が有利とされる。だから、1人目でも先攻が77%、後攻が69%でやや「先攻有利」になっている。さらに先攻が1人目でゴールを決めれば、後攻のキッカーにより大きなプレッシャーをかけられるというわけ。

 2人目以降になると、この差は一段と増幅される。すでに先攻は優位に立っており、「たとえ外してもまだ同点」と気持ちにゆとりを持ってPK戦に臨める。逆に、後攻は大きなプレッシャーを感じながらボールをけらざるを得ない。こうして、最初の小さな差が雪だるま式に膨らんでいく。

(1)先攻を選んだ方が勝てる確率が明らかに高まる
(2)先攻の1人目が成功したら、試合を一気に有利に進められる
(3)後攻では特に2人目以降、こうしたプレッシャーをはねのける強い精神力が必要になる――ことが分かる。

http://www.nikkei.com/article/DGXBZO35526900S1A011C1000001/

サッカーは思っている以上にメンタルが重要なゲームだなということが、この話からも結構分かる。「勝者のメンタリティ」ってのは本当に言葉だけの問題じゃなさそう。そして数値的には、PKでも3回に1回はは外れると言うこと。実はPKじゃなくてもGKが枠内シュートをセーブする率が4~7割位はある。この辺を理解が普及してれば日本代表でよく見かけるシュートを外した選手への異常なまでの叩きは減るんじゃないのかと思ったり。

Jリーグのユニフォームメーカー

2017年 Jリーグノユニフォームサプライヤー

Adidas(アディダス)

松本

アシックス(Asics)

神戸

アスレタ(Athleta)

八戸

Finta(フィンタ)

山口

ガビック(Gavic)

水戸

ゴル(gol.)

相模原

Kappa(カッパ/フェニックス)

札幌

ミズノ(Mizuno)

名古屋、愛媛

New Balance(ニューバランス)

岐阜

Nike(ナイキ)

鹿島、浦和、広島

Penalty(ペナルティ/ウインスポーツ)

岡山

Puma(プーマ)

磐田、清水、C大阪、熊本

サッカージャンキー(Soccer Junky)

横浜FC

スボルメ(Svolme)

町田、YSCC

Umbro(アンブロ/デサント)

FC東京

Under Armour(アンダーアーマー/ドーム)

大宮

ヨネックス(Yonex)

2016年 Jリーグノユニフォームサプライヤー

メーカー 供給チーム数
Puma 6
Adidas 5
Athleta 5
Gol. 3
Hummel 3
Mizuno 3
Nike 3
Penalty 3
Svolme 3
Finta 2
Kappa 2
Mitre 2
New Balance 2
Umbro 2
Asics 1
Bonera 1
GAViC 1
Goldwin 1
le coq sportif 1
Soccer Junky 1
Under Armour 1
Wacoal 1
Yonex 1

Puma(プーマ)

川崎、磐田、清水、C大阪、熊本、大分

adidas(アディダス)

横浜FM、仙台、新潟、松本、金沢

アスレタ(Athleta)

福岡、東京V、讃岐、栃木、秋田

ゴル(gol.)

岐阜、相模原、藤枝

Hummel(ヒュンメル/エスエスケイ)

長崎、鳥取、福島

ミズノ(Mizuno)

甲府、愛媛、徳島

Nike(ナイキ)

広島、浦和、鹿島

Penalty(ペナルティ/ウインスポーツ)

湘南、岡山、長野

スボルメ(Svolme)

町田、盛岡、YSCC横浜

Finta(フィンタ)

群馬、山口

Kappa(カッパ/フェニックス)

千葉、札幌

Mitre(マイター/イミオ)

琉球、鹿児島

New Balance(ニューバランス)

鳥栖、山形

Umbro(アンブロ/デサント)

G大阪、FC東京

アシックス(Asics)

神戸

ボネーラ(Bonera)

北九州

ガビック(GAViC)

水戸

ゴールドウイン(Goldwin)

富山

le coq sportif(ルコックスポルティフ/デサント)

名古屋

サッカージャンキー(Soccer Junky)

横浜FC

Under Armour(アンダーアーマー/ドーム)

大宮

ワコール(Wacoal)

京都

ヨネックス(Yonex)

世界の代表チームのユニフォームメーカー

ワールドマップ

ヨーロッパ


https://www.reddit.com/r/MapPorn/comments/5a8mrq/national_football_team_kit_suppliers_2426x1185/
http://geolic.net/maps/world-map-of-national-football-team-kit-suppliers/

日本代表は22年までアディダス

 日本代表はアディダス・ジャパン社(アディダス社)とのオフィシャル・サプライヤー契約しており、期間は15年4月1日から22年12月末までの7年9カ月で、総額250億円超の大型契約だとか。

参考:http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20140724-1339550.html

スペイン紙マルカが選ぶ2016年の選手100人

「マルカの100人」というタイトルで2016年に活躍した選手を特集。100位からカウントダウン形式で紹介している。

 100位には今年11月にコロンビアで発生したチャーター機墜落事故で被害にあったブラジル1部シャペコエンセが例外的にチームとして選出されているが、それに続く99位に柴崎が選出されている。12月に日本で開催されたクラブW杯の決勝レアル戦では2得点を決めて一躍その名を世界に知らしめたプレーメーカーの活躍は、決してまぐれではないと絶賛されている。

「この日本人MFはクラブW杯決勝でレアル相手に2得点を決め、無名から世間の注目を浴びる存在になった。ケイラー・ナバスを破った2ゴールは偶然ではない。彼はチームで最も価値のある選手で、今では日本を去りヨーロッパで成功することも選択肢にある」

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161231-00010005-soccermzw-socc

1位から60位

1. Cristiano Ronaldo (Real Madrid).
2. Lionel Messi (FC Barcelona).
3. Neymar (FC Barcelona).
4. Luis Suarez (FC Barcelona).
5. Gareth Bale (Real Madrid).
6. Sergio Aguero (Manchester City).
7. Zlatan Ibrahimovic (Manchester United).
8. Manuel Neuer (Bayern Munich).
9. Andres Iniesta (FC Barcelona).
10. Paul Pogba (Manchester United).
11. Robert Lewandowski (Bayern Munich).
12. Kevin De Bruyne (Manchester City).
13. Jerome Boateng (Bayern Munich).
14. Mesut Ozil (Arsenal).
15. David De Gea (Manchester United).
16. Pierre-Emerick Aubameyang (Borussia Dortmund).
17. Diego Costa (Chelsea).
18. Eden Hazard (Chelsea).
19. Antoine Griezmann (Atletico de Madrid).
20. Thomas Muller (Bayern Munich).
21. Karim Benzema (Real Madrid).
22. Pepe (Real Madrid).
23. Luka Modric (Real Madrid).
24. Gonzalo Higuain (Juventus).
25. David Silva (Manchester City).
26. Giorgio Chiellini (Juventus).
27. Edinson Cavani (PSG).
28. Toni Kroos (Real Madrid).
29. David Alaba (Bayern Munich).
30. Alexis Sanchez (Arsenal).
31. Sergio Ramos (Real Madrid).
32. Diego Godin (Atletico de Madrid).
33. Philipp Lahm (Bayern Munich).
34. Thiago Silva (PSG).
35. Sergio Busquets (FC Barcelona).
36. Leonardo Bonucci (Juventus).
37. Gerard Pique (FC Barcelona).
38. James Rodriguez (Real Madrid).
39. Ivan Rakitic (FC Barcelona).
40. Angel Di Maria (PSG).
41. Marco Reus (Borussia Dortmund).
42. Raphael Varane (Real Madrid).
43. Dimitri Payet (West Ham).
44. Philippe Coutinho (Liverpool).
45. Harry Kane (Tottenham).
46. Gianluigi Buffon (Juventus).
47. Arturo Vidal (Bayern Munich).
48. Saul (Atletico de Madrid).
49. Arjen Robben (Bayern Munich).
50. Hugo Lloris (Tottenham).
51. Riyad Mahrez (Leicester City).
52. Dani Alves (Juventus).
53. Raheem Sterling (Manchester City).
54. Roberto Firmino (Liverpool).
55. Alexandre Lacazette (Lyon).
56. Marcelo (Real Madrid).
57. Granit Xhaka (Arsenal).
58. Jan Oblak (Atletico de Madrid).
59. Marco Verratti (PSG).
60. Koke (Atletico de Madrid).

60位から100位

61. N’Golo Kante (Chelsea).
62. Anthony Martial (Manchester United).
63. Paulo Dybala (Juventus).
64. Cesc Fabregas (Chelsea).
65. Javier Mascherano (FC Barcelona).
66. Mario Gotze (Borussia Dortmund).
67. Santi Cazorla (Arsenal).
68. Toby Alderweireld (Tottenham).
69. Mats Hummels (Bayern Munich).
70. Wayne Rooney (Manchester United).
71. Blaise Matuidi (PSG).
72. Dele Alli (Tottenham).
73. Henrikh Mkhitaryan (Manchester United).
74. Douglas Costa (Bayern Munich).
75. Juan Mata (Manchester United).
76. Thiago Alcantara (Bayern Munich).
77. Laurent Koscielny (Arsenal).
78. Radja Nainggolan (AS Roma).
79. Alvaro Morata (Real Madrid).
80. Thibaut Courtois (Chelsea).
81. Ilkay Gundogan (Manchester City).
82. Eric Bailly (Manchester United).
83. Jamie Vardy (Leicester City).
84. Jordi Alba (FC Barcelona).
85. Xabi Alonso (Bayern Munich).
86. Javier Pastore (PSG).
87. Kurt Zouma (Chelsea).
88. Mauro Icardi (Internazionale).
89. Ander Herrera (Manchester United).
90. Carlos Tevez (Boca Juniors).
91. Carlos Bacca (AC Milan).
92. Ezequiel Lavezzi (Hebei China Fortune).
93. Grzegorz Krychowiak (PSG).
94. Stephan Lichtsteiner (Juventus).
95. Samir Handanovic (Internazionale).
96. Miralem Pjanic (Juventus).
97. Marcus Rashford (Manchester United).
98. William Carvalho (Sporting Lisboa).
99. Son Heung-Min (Tottenham).
100. Petr Cech (Arsenal).

http://www.marca.com/deporte/100-mejores-jugadores/equipo-chapecoense.html

W杯予選 日本vsサウジアラビア

saudi_arabia

日本 2 – 1 サウジアラビア
清武 弘嗣 前半45分
原口 元気 後半35分
得点 オマルイブラヒム オスマン 後半45分
酒井 宏樹 後半43分 警告 アブドゥルマレク アルハイブリ 前半9分
オマルイブラヒム オスマン 前半10分
オサマ ハウサウィ 後半3分
オサマ ハウサウィ 後半47分
ナシル アルシャムラニ 後半48分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 12 西川 周作 4.5 終盤で乱れて1失点は余計だった。終盤の失点はDFとのボールの受け渡しで何度か危ない場面がありやや連携で気になった。
DF 5 長友 佑都 5.5 原口との連携はあまり上手くいかなかったが、本田香川との連携は相変わらずよかった。攻撃面では目だったが最後の時間に失点したのはよくなかった。
DF 6 森重 真人 5.0 安定した守備だったが最後の1失点は余計だった。
DF 19 酒井 宏樹 5.0 縦への突破が目立った。守備でも右サイドも完全に崩されるシーンはほとんどなかった。
DF 22 吉田 麻也 5.5 攻守に日本の高さを補った。セットプレーでも惜しいシーンがあった。
MF 13 清武 弘嗣 7.0 司令塔として存在感を見せ、高いパス精度で攻撃での違いを作った。PKから1ゴール
MF 16 山口 蛍 5.0 守備面では貢献したが、試合終了間際にはプレスが機能しなくなっていた
MF 17 長谷部 誠 6.0 大事な場面での守備で貢献し、老獪な立ち回りを見せた。PKの場面や、終了間際の危ない場面など要所でベテランの持ち味が出ていた。
FW 8 原口 元気 6.5 やや攻め急いでシュートを外すシーンなどもあったが1ゴールで試合を決めた。
FW 14 久保 裕也 4.5 良い位置にいてシュートは打てたがややシュートの精度に精彩を欠いた。またパスの連携でのミスも目立った。あえて久保の立場でいえば、そもそもこの試合でいきなりの出場が厳しい。若手なのだから負けれないこのW杯予選ではなく、むしろ前回のオマーン戦で出すべき選手だったと思う。
FW 15 大迫 勇也 6.5 ハイボールでの競り合い、ポストプレー、そして裏への飛び出しに、体を張った競り合いも強く、攻撃ではあらゆる面で際立った。
MF 10 香川 真司 5.5 清武にはセットプレーの精度では及ばなかったが、違いを見せる連携で本田長友のワンツーから香川のタッチでアシストし原口のゴール。このゴールが決定打となった
FW 9 岡崎 慎司 出場時間が短すぎて採点不能
FW 4 本田 圭佑 5.5 途中出場ながら、2点目のシーンで重要な役割を果たした。
監督 ハリルホジッチ 5 無難な勝利。ただしW杯予選でここまで追い詰められている時点で勝利が大事なので意味はあった

日本代表の印象

大迫清武原口が連動し日本の左サイドからの攻撃で圧倒した。また守備も終盤になり運動量が落ちるまではしっかり機能していたように思う。久保はやや残念な所もあったが、彼がまだ若い選手であるということを考えれば及第点だといえると思う。問題は大事な試合でそんなテストをしたという点にあると思う。大失敗にならなかったからいいものの、万が一負けていたらW杯予選落ちという可能性が出てくるような場面でテストをするべきだとは思えなかった。直前にオマーンとの親善試合があったのだからむしろテストする機会は他にあったのではないかと。

試合の総評

サウジアラビアも一瞬のプレーの質は見せたが、基本的には日本が圧倒した。試合は2-1で日本の勝利となったが、シュートチャンスは多く本来は2-0か3-0で勝てる試合だったように思う。特に枠に飛んだシュート回数からすると、もう1点から2点追加点があってもおかしくない試合。逆に相手のシュートは少なく、危険な攻撃も数回しかなかった。またサウジのプレーは荒く、ファールも多かった為、日本側はPKでホームアドバンテージも生かせた部分もあったと思う。

個人的に思ったこと

毎回思うんだけど日本は負傷したプレイヤーを長くピッチに残しすぎているように感じる。例え軽症でもある程度のファールを受けた場合は速めに交代を優先した方がいいのではないだろうか。日本代表の怪我率は通常のチームと比べると異常なほど高いのだからなんらかの理由があるだろうし対策も必要だろう。なぜ重症になる可能性がある選手が居るにもかかわらず毎回続行させるのだろうか。このやりかたで何人選手を駄目にすればいいのだろうか。

それ以前にハリルの交代が毎回やや遅い気がする

終盤の失点には日本側の気の緩みがあったように思うが、ただ、足が止まる苦しい時間だったので本来はもっと交代を上手く無失点で終えれる試合だったのではないだろうか。明らかに疲労し運動量がおちていた選手がいたのだから、どこでもいいから交代で運動量を上げるべきだったと思う。また怪我をした清武ももっと早く交代するべきだったように思う。前回に続き交代策が少しずつ遅い印象。

ただし、そもそも試合日程や怪我の判断、スタメンの決定、交代の判断のどこまでが監督の裁量なのか分からないので監督だけの問題ではない。怪我の判断をしている医療スタッフや、選手のコンディション管理をしているスタッフ、宿泊や移動の日程、試合日程を管理しているスタッフなどの総合力の問題なので、それを監督一人の問題としがちなマスコミ風潮には賛同し難い。だからそういう部分でみえるのは選手や監督以外のスタッフのレベルの向上も大事なのではないかと思った。

親善試合 日本vsオマーン 4-0

flag_of_oman

キリンチャレンジカップ 2016

サッカー日本代表は、ワールドカップアジア最終予選のサウジアラビア戦にむけた強化試合でオマーンと対戦し、4対0で快勝しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161111/k10010765881000.html

この試合は見たのだけど露骨に「親善試合」でオマーンにやる気が見られなかったので寸評や採点は意味がないと思ったのでなしで。あえて特筆すべきとしたら大迫と清武の連携がよかった点と代表に何故か呼ばれなかった斉藤などがやっぱり良いプレーをしたくらい。まあ全体的には、試合結果的にも選手の能力的にも特に変わった所もない順当な結果だった。

試合のハイライト動画

https://www.youtube.com/watch?v=vZ7IdCoEfEw
https://www.youtube.com/watch?v=vZ7IdCoEfEw

この試合の問題点

代わりといっては何だけど、別の問題点がある。

 ・試合日程と選手選考の組み合わせ

まず試合日程だけど、試合間隔が詰まりすぎている。移動日がある代表戦そして親善試合ではない負けれないW杯予選がある。その割には試合間隔が狭すぎる。サブの選手の育成のための時間も必要なので、割り切って若手を試す試合にするのならば何の問題もない。しかし明らかにコンディション調整が難しそうな本田なども試合に出てしまっていた。

確かに大迫や斉藤など本来実力が十分があるのに出場機会がない選手や本来控えの選手を育てたいCBなどでサブ起用できていたのは素晴しい点ではあったが、普段のスタメン選手は一人も出さない位の割り切りでちょうど良い日程だったと思う。何故か不思議なことに親善試合でもまだ勝ちにいっていた。サポーターだって麒麟チャレンジカップは勝ち負けよりも可能性を見に行く試合だと思うんだよ。

W杯2018予選 オーストラリア vs 日本 1-1

flag_of_australia_converted-svg

オーストラリア 1 – 1 日本
マイル ジェディナク 後半 得点 原口 元気 前半5分
ライアン マクゴーワン 前半40分
マッシモ ルオンゴ 前半47分
警告 槙野 智章 後半42分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 12 西川 周作 5.0 失点はPKのみだが、毎試合セットプレーでやられておりファールやセットプレーへの対策が必要だろう。
DF 6 森重 真人 5.0 フィジカルで押される中で競り合い流れの中では失点しなかった。
DF 20 槙野 智章 4.5 いいプレスや目立つプレーもあった代わりに、イージーなミスも目に付いた。
DF 21 酒井 高徳 5.0 右サイドがあまり機能していなかったが酒井が攻撃参加したタイミングでは一応崩すことが出来ていた。ただ、崩した後のクロス精度がほしかった。守備は致命的なミスは起きなかった。
DF 22 吉田 麻也 5.0 今回は攻撃参加はあまりなかったが、フィジカルで押される日本側の守備では重要な役割をはたした。
MF 4 本田 圭佑 6.0 ワントップでポストプレーでボールをつなぎ組み立てで何度もチャンスを作った。スピードのなさから相手が押し上げてきた時に裏を付くことは出来なかったが、得点シーンでは決定的なパスでアシストをした。
MF 10 香川 真司 5.5 得点シーンでは原口と連動してプレスしそこからカウンターが決まった。運動量が多くプレスでは中盤で非常に重要な役割を果たしたが、OMFとしては後ろに下がってプレーすることが多く攻撃参加が減ってしまった。
MF 16 山口 蛍 5.0 プレスは機能していたがDMFとしてはフィジカルで押された場面やハイボールの処理に課題は残った。
MF 17 長谷部 誠 5.5 安定した守備と左サイドで原口香川と連動し攻撃の組み立てを見せた。
FW 8 原口 元気 6.0 自らボールを奪ってから左サイドを突破し3試合連続の得点。守備でも献身的に動いたがPKにつながるファールをしてしまったのが唯一よくない点だった。
FW 14 小林 悠 4.0 後半に惜しいヘッドがあったものの攻撃ではほぼ消えていた。縦への突破はほぼ成功しておらずパスも精度を欠いた。右サイドは左サイドと違い酒井の上がりがあったにもかかわらず存在感を示すことが出来なかった点でベンチにいたのが好調の清武や浅野だと考えると采配に疑問。守備面では比較的動いたが、守備面でも控え選手に岡崎がいることを考えると運動量では物足りない。ベテラン枠でもあったことを考えるとチームに対しての影響力も弱すぎたように思う。
DF 2 丸山 祐市 出場時間が短く採点不可。何のためにハリルがDFをあの時間に交代をしたのかもよく分からなかった。いつもの東京ガスのスポンサー枠か何かだろうか。
MF 13 清武 弘嗣 5.5 前回続き好調を維持しており、短い時間ながら違いを見せた。
FW 18 浅野 拓磨 5.5 足の止まった時間に出場しチームの運動量を補った。攻撃のチャンスも作った。
監督 ハリル 4.0 同点に追いつかれてから日本の足が止まっているにもかかわらず交代枠を残したまま雨後かなったことで引き分けを決定付けた。スタメンの問題は賛否両論あるとしても、試合中の交代枠の運用には明らかに問題があった。

日本代表の印象

選手選考と配置

 前回の試合で本田のポストプレーが好調だったためか、この試合では本田のワントップで、本田の高さを生かす配置にになっており、実際に試合でも左サイドを原口がえぐり折り返しての形や、香川や長谷部の崩しから本田に当てる形などが見られ、左サイドを中心とした攻撃は機能していた。ただし、右サイドは裏に抜ける動き一辺倒でほとんど崩す形を作ることは出来ず、酒井が上がった時のみ機能する形になっていた。これはCF本田のポストプレーをする全体の形に対して、右サイドの小林が裏に抜けるのが得意な選手ということで全体の戦術と右サイドの戦術がちぐはぐだったと思う。選手の持ち味と配置という意味では、右サイドにもクロスが得意な清武や組み立てもできゴール前での得点力もある岡崎、縦に突破して折り返せる浅野などもいたが何故か小林だった。
 また裏抜けではなく本田を利用する形をチームとしては選んでいたが、オーストラリアはイラクなどと違いDFラインが高く後ろにスペースがあったことを考えると左サイド同様に、スピードで突破できる選手を配置したほうが相性的にはよかったのではないかと思う。

交代策

 1-1に追いつかれるまでは兎も角、追いつかれてからカードを切れなかったのはかなり問題だったと思う。追いつかなければいけない時間に明らかに日本側の足が止まっており、なぜ選手交代をしなかったのか。また、相手のラインが高かったことを考えれば、後半の早い段階でスピードで裏に抜けれる浅野や、足の止まった選手に変えて全体の運動量を増やしてボールを取るための岡崎や清武を投入するべきだったと思う。
 実際は明らかに時間がなくなった段階で交代選手を投入したが、投入したことにより流れ自体は日本に傾いたように思う。ただし得点をえるにはあまりに時間が短かった。

感想

 ちぐはぐなスタメンや遅すぎる交代と、全体を通して監督の采配が謎だったが、いくらなんでも最後の交代などは疑問が残りすぎるので、出場枠が決まっていて仕方がなく使ったとか何か理由があるのではないかという気がする。そもそも最近代表で見かけた、大島、小林、丸山、この辺は出すのがかわいそうな位な状況であり明らかに異質すぎた。大島はまだ若手枠という事で分かるが、小林や丸山は年齢を考えても29歳と27歳と、若手枠でもなく小林に至っては年齢的に次のW杯でも同じパフォーマンスが出来るかという時点でギリギリの選手。これだけ有力な若手が台頭する中どういう意図で選らんだのか理解に苦しむ。

試合の総評

 オーストラリアが近年の弱体化からやや持ち直しかけてはいたが、それでもまだプレーが雑でフィジカルに頼ったチームのままだったと思う。これなら以前のロングボール主体の放り込みで一発の方がおそらく日本とは相性がよかったとは思うが、この試合ではオーストラリアが中盤をつなげて来たためほとんどオーストラリア側から決定的な形になることはほとんどなかった。一番危険なシーンはセットプレーで、日本のファールから高さで放り込まれる所だった。オーストラリアのホームという事もあってか、審判がややオーストラリアに有利で危ない位置で何度も笛が吹かれた。ファールとならなくてもおかしくはないが吹かれてもおかしくないというシーンではほぼファール扱いだったので、審判の癖をみてPKも含めファールには注意すべきだったようには思う。まあ日本側の顔への蹴りや足首を手で掴み倒すプレーなどレッドでもいいラフプレーがイエローだった点という点からして審判が日本に不利な笛を吹くという意識は必要だったかもしれない。
 全体としては、オーストラリアはあまり強くなかったので勝って当たり前の相手ではあったと思う。PKに関しては原口の責任もあるが、前の選手に全員が釣られて後ろで一人フリーにしてしまった所に原口が戻って寄せた形なので、そもそもあそこで完全にフリーで受けていたことに問題があったように思う。そしてPKも入れられたことは仕方がないとしても、コースは緩く西川がける前からこけていたのは若干残念だった。総じて全体的に温い相手と厳しい審判で何故か負けるという最近よくある試合だったと思う。

スタッツ

australia-vs-japan-11-october-2016-soccerway

W杯予選 日本 VS イラク 2-1

flag_of_iraq-svg

日本 2 – 1 イラク
原口 元気 前半25分
山口 蛍 後半 50分
得点 サード アブドゥルアミール 後半15分
酒井 宏樹 後半21分 警告 ワリード サリム 後半27分
モハメド ハミード 後半37分
アラー アブドゥルザフラ 後半49分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 12 西川 周作 5.0 この試合では前回と違い相手がシュートを何本も打ち込み失点の可能性もあったが流れの中での失点は抑えた。失点したセットプレーの場面は止めれた可能性があったように思う。
DF 6 森重 真人 5.0 流れの中からの失点は防いだが、セットプレーにCBの課題が残った。
DF 19 酒井 宏樹 4.5 簡単パスミスなどがあり、失点の原因となるファールもあった。一方でイラクの高さやフィジカルに対抗するためにSBというより高さ対策として効果があった。
DF 21 酒井 高徳 4.5 試合の流れの中では安定していたが、失点したセットプレーの場面での対応はもう少しがんばってほしかった。
DF 22 吉田 麻也 5.5 イラクと比べ高さに課題があった日本の守備の高さを埋めた。また終盤ロスタイムに攻撃参加しで追いつく流れを作った。
MF 4 本田 圭佑 5.5 サイドではほぼ突破できず上げるクロスも精度を欠いたが中央に入ってのヘッドやポストプレーが効いており、特に原口清武のクロスに対しては実質的にはCFのような価値があった。
MF 7 柏木 陽介 5.5 攻撃面では中盤の底からの組み立てで大事な役割を果たした。守備面でも以前よりよく戻っており、清武と柏木という組み合わせに感じた守備の不安を払拭した。点につながる攻撃や、守備で動いた時のスタミナやフィジカルの問題はこれからに期待。
MF 13 清武 弘嗣 6.5 前半にカウンターから走って1アシスト。組み立てではワンタッチのダイレクトプレーで違いをみせた。ワンタッチでボールを保持しないことで危険なカウンターを未然に防いだ。またセップレーでのキックの高い精度も武器となった。
MF 17 長谷部 誠 5.5 攻撃面は柏木より目立たなかったが、守備では危険な場面でいいプレーを見せた。特に終盤の厳しい時間での戦術的なファールや、吉田を前に出して守備に入った長谷部の戦術面での幅の広さが光った。
FW 8 原口 元気 7.0 いい守備で自らボールを奪い、その後カウンターから流れの中で得点。またドリブルで常に左サイドを突破しサイドでのプレーの質の高さを示した。また終盤まで積極的に走りスタミナも見せた。
FW 9 岡崎 慎司 5.0 裏へ抜け出すいいシーンはあったが得点にはつながらなかった。
MF 16 山口 蛍 6.5 交代出場でミドルでゴールを決めた。このゴールで勝利をもたらした。得意の守備でもボールを奪う能力を見せた。
FW 14 小林 悠 4.0 途中出場で時間がなかったとはいえ完全に消えていた。またゴールに関連しない場面でも、途中出場の利点であるスタミナの違いや運動量の違いを見せることが出来ず、結果的にボールはスタメンの選手が運んでおり戦術的にも問題があった。年齢を考えるとベテランであり、戦術的な判断にも疑問が残る。代表に残るには出来る限り速く結果が必要だろう。
FW 18 浅野 拓磨 5.5 少ない時間で吉田のポストプレーと連携した攻撃の流れをみせ、高さがない選手にもかかわらずクロスからの攻撃でも可能性を感じさせた。
監督 ハリルホジッチ 5.0 内容はかなり問題を含んでいたが、この試合に関しては予選落ちの可能性まで出てきていたので、まずはこの試合に勝った事に意味がある。

試合後のハリルホジッチ監督のコメント

 「ドラマティックな試合でしたけど、あきらめずに戦った選手を褒めたい。最後まで応援してくれたサポーター、国民に感謝したい」

http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=19422

 試合後に目を赤くしていたとか、コメントを見る限り、流石にギリギリの戦いになった点に対して何か感じることがあるんじゃないかと思った。今後の対応に期待。

 交代策に関しては、結果的に山口が得点した事を考えれば成功したといっていいと思う。ただし小林は完全に消えており、終盤にパワープレーで高さで攻めたことを考えれば本田を残した方がよかったのではないかと思った。

柏木+清武の守備の改善

 スタメンに関しては、柏木と清武というやや守備面に心配がある組み合わせではないかと思ったが、柏木の守備の意識が以前より明らかに高く、予想以上に機能していた。また清武に対するプレスが強かったが、ワンタッチでボールをさばくセンスと上手くファールを誘う事が出来ていた。その結果前にボールを出した時に取られるリスクを下げて長谷部、柏木とDFラインの連携で安定してボールがまわせるようになっていた。本田を主体としたトップ下の時にはトップ下でボールをキープしてからボールを出す形が多かった為、トップ下のプレスがきつい強豪相手には苦戦していたが今回の形はトップ下本田の代わりの戦術の一つとしての形にはなっていたように思う。ただチームとしてこの形で機能するにはもう少しプレーの質や連携がよくなる必要があるとは思った。

日本代表の印象

 試合を通しての戦術がザック時代の回して連携で崩したのとも、引いて守ってカウンターとも違った形になっていた。ボランチで回して清武に当てて連携で崩すパターンと、柏木やサイドの原口が突破してのクロスを多用していた。この攻撃方法の場合、CFを裏に抜けるタイプにするのかタワータイプにするのか考える余地があるように思う。後半に吉田を前に上げて放り込むだけで簡単に崩せた事からも、浅野や岡崎のようなスピードや裏抜けが得意な選手だけではなく高さで勝負できる選択肢がFWにないのは問題がある。現状のメンバーで考えるならCF本田にして岡崎を右にするか。吉田森重の誰かを前にあげて代わりのCBを入れるしかない。
 また、守備面では、この試合でも流れの中からの失点はしておらず、セットプレーで失点しており、守備は相変わらずセットプレー対策や高さ対策が課題の一つだったように思う。

試合の総評

 前半に日本が1点入れる事でリードしたが、一方的な展開ではなくイラクも十分チャンスがある均衡した試合となった。実力では全体に日本の方がややウワ待ったが決定的な差とは言いにくかった。シュート数は日本が12に対してイラクが8で、決定力と守備の差で日本が上回ったという試合だったと思う。

スタッツ

12 シュート 8
13 直接FK 14
2 間接FK 2
3 CK 7
0 PK 0
5 GK 9
2 オフサイド 2

W杯予選 タイ VS 日本 0-2

th

タイ 0 – 2 日本
得点 前半18分 原口 元気
後半30分 浅野 拓磨
後半40分 プラキット ディープロム
後半44分 プラキット ディープロム
警告 前半28分 森重 真人
後半38分 西川 周作
Pos 番号 選手名 採点 寸評
GK 12 西川 周作 5.5 日本が一方的に攻めた為あまり活躍の場がなかったが、1対1のシーンはしっかり押さえた。カードは余計だった。
DF 6 森重 真人 5.5 無失点に抑え守備では貢献したが、不用意に手でボールを掴みカードをもらったのはよくなかった。
DF 19 酒井 宏樹 6.5 日本が一方的に攻めた事もあるが、あがっての攻撃参加がいい意味で目立った。原口の1点目を良いクロスでアシストした。
DF 21 酒井 高徳 6.0 攻守にわたりサイドの相手の選手と個の力の違いが見えた。
DF 22 吉田 麻也 6.0 安定した守備で確実に抑えた。
MF 4 本田 圭佑 5.0 チャンスは何度もあったが点にはつながらず、本田の能力とタイ相手という事を考えるとやや物足りない試合だった。
MF 10 香川 真司 4.5 前回のUAE戦に続きあまりパフォーマンスはよくなく、明らかに調子を落としている。コンディション面などの問題が気になる所。
MF 16 山口 蛍 6.0 強豪との対戦でミスが目立ち代表から遠ざかっていたが、アジアレベルでは十分に機能することを見せ付けた。
MF 17 長谷部 誠 5.5 中盤を抑えて、日本が一方的に攻撃する流れを作った。
FW 8 原口 元気 7.0 先発で出場し18分に酒井のクロスに合わせて1点目を決め、決め切れなかった試合の流れを作った。
FW 18 浅野 拓磨 6.5 岡崎の代役として入り、裏へのボールから1ゴール。望まれた裏のスペースを突く役割で、しっかり結果を出した。
FW 11 宇佐美 貴史 時間が短すぎて採点不可
FW 14 小林 悠 時間が短すぎて採点不可
FW 20 武藤 嘉紀 5.5 時間はあったが、試合がほぼ決まった状態であったため、FWとしては違いを見せる事はなかったが、武藤が怪我から復帰しただけでも日本代表としてはFWの選択肢が広がったと思う。
監督 ハリルホジッチ 6.0 前回の敗戦から持ち直し勝利を手に入れた。交代や選手選考は前回のUAE戦を踏まえると妥当なもので、スタメン起用した原口、浅野がそれぞれ得点を決めた。
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

 みなさん、コンバンワ。簡単ではなかったが、非常に重要な勝利だった。このチームがどのような心理状況で試合に臨むのか不安もあったが、この試合に本当に勝ちたいという気持ちで臨んだ。またしてもたくさんの決定機を作ったが、(ゴールにならなかったのは)集中力の欠如からなのか。それでも良い試合だったと思う。グラウンドは難しい状況だったし、最後にプレゼントをひとつふたつ与えてしまったかもしれないが、そういう状況に陥るのは心理面でまだまだ問題があるのかもしれない。

 選手を祝福したい。ここから日本がより強くなってくれると思う。合宿中はけが人や疲労など、さまざまな問題もあった。しかしメディカルやアドミニ含めて、すべてのスタッフと選手が良い準備をしてくれた。それから、素晴らしい戦いをしたタイ代表も祝福したい。タイと対戦する多くの国は困難に直面することだろう。

──UAE戦から3選手を替えた意図と選手への評価は?

 先ほど試合後のインタビューでも言ったが、少し競争を見たかった。と同時に、何人かの選手が疲労を抱えていたし、けがもあったので、若い浅野をはじめ新しい選手を試した。経験のある選手と若い選手を競争させたかった。

 出場した選手は良いプレーをしてくれた。そして偶然というか、彼らがゴールを決めてくれたおかげでチームに良い雰囲気をもたらしてくれた。選手を替えたのは、(外れた)彼らが悪かったからではない。UAE戦もまったく良い試合でなかったわけではなかった。ただ、このチームにフレッシュさをもたらしたい意図があった。

 われわれは(タイに)プレッシャーをかなりかけたと思う。(それによって)相手はオフェンスの組み立てで、何ももたらすことができなかった。この2試合で、われわれにも変化をもたらすことができることを見せたかった。また、国内でパフォーマンスの良い選手、アウェーで良い選手がいることも理解できたと思う。そうはいっても、プレーしなかった選手が悪かったというわけではない。

http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201609060014-spnavi

日本代表の印象

UAE戦とタイ戦では起用された選手に明暗が分かれた。相手がタイでUAEよりやや弱かった気がするが、トップは交代で入った浅野がしっかりと結果を出た。UAE戦でやや不調だった岡崎のバックアップとしては十分にアピールできたのではないだろうか。サイドも原口、清武は結果を出しており選手の層が厚くなっている。ただし、柏木の怪我だけでUAE戦のような問題が起きてしまうとすると、DMFは気になる。年齢や手術した事などを考えると長谷部が試合に出れなかった場合の対策も課題として残っている。また、もし香川が出れなかった場合の戦術の選択も気になる所。

試合の総評

この試合もタイのホームということで、タイにアドバンテージがあったが、UAE戦とは違いクリーンな試合で実力どおりの結果だった。試合は日本が一方的に押し込む展開となり、原口が1点目を決めると以降は流れが変わる事はなかった。タイは守備を固めてからのカウンターをする形となっていたが機能してなかったように思う。特にフィジカル面で空中戦と、スピードへの対応には問題があり、そこから日本の得点につながった。また、同じ理由からカウンターでロングボールを出しても競り合いをしてもセカンドボールが拾えないため、攻撃面も機能していなかった。もしタイと同じ戦術を取られたとして、もう少しフィジカルの強い国だった場合にはやや違った結果になったかもしれない。ただし、選手個人でみるとタイの実力は以前代表戦で戦った時より確実にあがっており、タイのサッカーが成長している感じは受けた。

スタッツを一つ二つ

thailand-vs-japan-6-september-2016

試合のハイライト動画

W杯予選 日本 vs UAE 2-1

Flag_of_the_United_Arab_Emirates.svg

日本 1 – 2 UAE
本田 圭佑 前半11分 得点 アハメド ハリル 前半20分
アハメド ハリル 後半9分 PK
酒井 宏樹
吉田 麻也
警告 モハナド サレム
ワリド アッバス

採点

Pos 背番号 選手名 採点 寸評
GK 12 西川 周作 4.5 セットプレーからの失点は止めれた可能性もあるだけにGKの能力が問われてしまったと思う。
DF 6 森重 真人 5.0 守備では致命的なミスではないが、結果的に2失点につながってしまうプレーもあり、攻撃面でも見せ場はほとんどなかった。
DF 19 酒井 宏樹 5.0 本田のポジショニングとの関係もあるが、あがっての攻撃はあまり機能していなかった。
DF 21 酒井 高徳 5.5 左サイドからの崩しは成功していたが、得点にはつながっていなかった。
DF 22 吉田 麻也 5.5 失点につながるPKを与えてしまったが、その手前のプレーにからの流れを考えればファール自体は抜かれるよりはマシだったのでそこまで重要な問題ではなかったと思う。総合的には悪くはなかった。
MF 4 本田 圭佑 6.5 セットプレーから頭で1得点。前線に高い選手が少ないため、本田のハイボールへの強さが生きた。
MF 7 大島 僚太 3.5 PKを与えるファールは取られても仕方がない面があり、単純に審判を責めることは出来ない。攻撃面でも一部の縦パスを除くとパススピードの遅さや展開の遅さが目立った。守備面でも戻りが遅く長谷部の影に隠れていた
MF 10 香川 真司 5.5 守備面では貢献したが、攻撃でも決定的なチャンスもあったが決める事が出来なかった。大島が入る事で中盤の流れが若干違ったのかもしれないが、香川の本来の能力から考えればいい出来とはいえない
MF 13 清武 弘嗣 6.0 セットプレーからの素晴しいボールで1アシスト。清武が入る事で、遠藤が抜けてから課題の残っていたプレースキッカーの問題を解消していた。
MF 17 長谷部 誠 5.5 中盤の問題を長谷部と香川がかなりカバーする展開だったが、流れの中から失点しなかったのは長谷部の貢献による所が大きかったと思う。
FW 9 岡崎 慎司 5.0 チャンスはあっただけに得点がほしかった
FW 8 原口 元気 5.0 ハリルになってから何故かFWではなくMFと交代で出場する事が何度かあり、今回も大島との交代で原口の本来のポジションとは少し違った動きを求めらていたのかもしれない。
FW 11 宇佐美 貴史 5.5 途中出場で一方的に日本が攻める流れにしたが、得点にはつながらなかった
FW 18 浅野 拓磨 6.0 途中出場で、ゴールも決めたが審判の判定で得点には至らなかった。
監督 ハリルホジッチ 5.0 審判の判定にミスがあったので、実際には引き分けだったと思うが、求められていたのは勝利だった事を考えれば十分ではなかった。ただし、柏木の怪我や選手のコンディションなどハリルの責任とはいえない部分で難しさもあったので、仕方がない所もあったと思う。
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

引き分けくらいが妥当だった

 この結果で、現時点でのわれわれの実力が示された。これを受け入れるしかない。このチームは期待されていたと思う。トレーニングも準備もしたが、皆さんが期待したとおりのプレーができなかった。ボールをより速く動かすように要求したが、残念ながらそれができなかった。われわれが望んだプレーが実行できなかった。相手の方がリアリストで、決定的な機会がいくつかあった。

──ボールを速く動かすサッカーができなかった要因は何か? 選手のコンディションなのか、それとも判定によるものか?

 疲労は考えられる。そして何人かの選手は、(勝つための)プレーを実行するだけのフィジカルコンディションではなく、何人かの選手はほとんどプレーができなかった。なぜこの選手を選んでしまったのかと私も自分自身への疑問もある。ただ、その選手以外に良い選手がいなかった。代表監督は責任があるわけで、相手の方がパフォーマンスが良かった。デュエル(1対1の競り合い)に勝てなかった。4回、5回のうち1回は勝つ必要があった。相手の方がしっかりオーガナイズされていたし、2〜3人はハイレベルな選手をそろえていた。素晴らしい選手たちだったと思う。

 われわれにとって、この試合は少し早すぎたのかもしれない。フィジカル的なレベルで言えば、引き分けくらいが妥当だったと思うが、まだ9試合残っている。試合を負けたことは受け入れがたいが、これが現実だ。何人かの選手はこの試合で失敗したと思うし、恥ずかしさも出してしまった。勇気と勇敢さが足りていなかった。観客の皆さんが素晴らしい雰囲気を作ってくれただけに申しわけなく思う。

──大島僚太を送り出すにあたって期待したことと評価は?

 もう少し期待はしていた。(大島は)けがをした柏木(陽介)と競争していて、若い選手を決断した。まだ少し、このような試合で恥ずかしさを見せる面はあったが、そのようなチョイスをしたのは私の責任だ。

http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201609010006-spnavi

大島の問題については至って冷静に分析しており、責任は選んだ自分にあるといっている点も真摯な姿勢といえると思う。もし変な事を言っていたらハリルの問題点について書こうかと思っていたけど試合後のコメントは至ってまともだったので次回のリカバリーに期待したい所。大島の問題は柏木が怪我だった事で、若い世代のテストの意味もあったのだろう。次善の策としてのチョイスだったと思えば仕方がない面もあると思う。ただし、どのポジションも控えのメンバーをある程度想定しておくべきだとは思う。

遠藤が抜けてからの代わりの候補としては、過去に、遠藤航、柴崎、森重(アギーレ時代)、柏木、青島、山口などが試されたが定着した選手はいないと思う。攻撃面では柴崎、柏木が目立ったが、守備面での課題が大きかった。逆に、遠藤航では今度は攻撃面で物足りなさがあったし守備も最高とはいえなかった。アギーレがアンカーにCBの森重を選んだのはその辺を割り切った考えだったのかもしれない。
このポジションは浮いたボールを処理する事も多くCBのようにある程度の高さやフィジカルも守備で必要というところが毎回問題となっている気がする。日本人は小柄+ハイボールに弱いMFの選手が多く、判断が早く攻撃に魅力がある選手がいたとしても、守備面や安定したボールキープで考えると問題が出てきてしまったりする。

日本代表の印象

柏木の怪我などで選手選考が難しかった。また選手のコンディションもあまり良いとは思えなかった。ただし、負ける理由もなく、決めてもいいシーンが何度もあった。惜しいシーンでしっかりと得点していれば、普通に勝てる試合だったように思う。UAEが凄く強かったとも思えなかったので、審判の問題があっても日本側の今の実力を考えれば十分勝てる相手だったように思う。

一方で、攻撃陣は一応実質2得点を挙げており、0点で全く機能しなかったわけではない。また、守備面も流れの中からは失点しておらず、全く機能しなかったわけではない。実質的には引き分けか2-1くらいで競り勝てるプレー内容だったともいえる。しかし色々な条件を考えれば3-0くらいで勝てるプレーが求められていたと思う。たとえばFKとPKは西川がどちらか一本は止めてもおかしくはなかったし、PA内で大島がファールをしなくてもよかったし。吉田のファールも前で森重と上手く止めてもよかった。攻撃でも香川も、岡崎も、清武も、宇佐美も1点取れそうなシーンもあったわけで決めていてもよかった。例え審判の問題があったとしても、そういう小さな積み重ねが審判の判定と合わさって1-2という結果になっている気がする。

試合の総評

審判が凄く目立つ試合でUAEよりの判定を繰り返した。失点シーンはファールやPKを取られても仕方がないシーンではあったが、取らなくてもおかしくはなかったし、日本の得点とならなかった浅野のシュートも得点と判定されてもおかしくはないものだった。またUAEの選手が怪我のフリをして何度も倒れこんだり、倒れこんだ時にボールを外に出さなかった事に対して日本選手に講義をして時間を使ったり、いつもの「中東」を繰り返したが、延長時間は4分と何故か短かったように思う。

試合のハイライト動画

https://www.youtube.com/watch?v=bB6t052vD3Y