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国際親善試合 日本 vs ウルグアイ

日本 4 – 3 ウルグアイ
南野 拓実 前半10分
大迫 勇也 前半36分
堂安 律 後半14分
南野 拓実 後半21分
得点 ガストン ペレイロ 前半28分
エディンソン カバーニ 後半12分
ホナタン ロドリゲス 後半30分
警告 後半7分 警告:マルセロ サラッキ

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 1 東口 順昭 6.5 失点はしたものの、前半17分に素晴らしいセーブ。46分にもヘディングをセーブしてみせ決定的な仕事をした
DF 2 三浦 弦太 4.5 カバーニ相手に若手DFとしては十分に期待には答えたが、一瞬の隙で失点につながるバックパス。浮足立ったあのシーンだけは明らかに悔いが残る
DF 5 長友 佑都 6.0 中島との連動はぎこちなかったが従来どおり攻撃参加の持ち味は十分で、守備面でも後半の苦しい時間に守備で決定的なシーンを抑え経験値を見せた。上がるタイミングなどは以前よりも明らかにバランスが取れていたが、クロスの精度にはやや欠けた
DF 19 酒井 宏樹 5.5 上手く堂安とも連携し右サイドが攻撃の起点になっていた。攻守にフィジカルの強さも見せた。守備ではフィジカル面でも競り負けず相手を封殺した
DF 22 吉田 麻也 5.5 基本的には安定した守備をしたが、1失点目につながる不用意なファールもしてしまった
MF 6 遠藤 航 6.0 ダイレクトでボールを上手く前線に供給し中盤の優位を作り守備でもフィジカルの強さを見せた。若手が中心となったことで連携面も一段と良くなった。今までのイメージを打ち破り守備面での役割だけでなく攻撃面でも素晴らしいパスを供給してみせた
MF 7 柴崎 岳 5.5 後半29分交代 ややフィジカルで押される場面もあったが、激しい当たりから逃げずに戦う姿勢を見せハードワークした
MF 9 南野 拓実 7.5 試合の流れを決める大事な先制点を決め、これで代表戦3試合連続で得点。更に後半も相手を突き放す決定的な得点で2点目。守備でも上手く囲む動きを見せており守備の不安も感じさせなかった
MF 10 中島 翔哉 7.0 後半42分交代 前半は縦への攻撃を抑え込まれたが持ち味の思い切ったミドルが大迫の得点につながった。後半になるにつれじわじわと持久力の差を活かしドリブルが効きいていい形を作った。最後の所で自分の得点に繋げれなかったがやや惜しい
MF 21 堂安 律 8.0 追いつかれた苦しいシーンで自分で奪いドリブルから得点。得点した場面も時間帯も精神的に相手に押されなかった点でも素晴らしい。縦へのドリブルはやや封じられたが足元の技術で封じられたときの選択肢の多さを見せた。守備面でも献身的な戻りをみせた
FW 15 大迫 勇也 7.5 中島のミドルを弾いた所につめて1得点。他にもなんども決定的なシーンをみせた。攻撃では後ろに下がったりハイボールにポストプレーで効果的な崩しを見せた
交代
MF 17 青山 敏弘 5.0 交代:後半29分 疲れてきていた柴崎に変わり2点リードした状態を維持したかったが交代の隙で一瞬緩んだところが失点につながってしまっておりやや残念な交代となった
MF 8 原口 元気 交代:後半42分 プレー時間が短いなかしっかりとリードを維持する働きをした。採点は時間が短すぎたのでしない
監督 森保一 7.0 親善試合とはいえ本当の強豪のベストメンバーに近い相手に十分な内容の試合で、若手とベテランの分離もみられず見事にチームを融合してみせた。守備面にはやや課題も残った
試合後、森安監督のコメント

「選手たちが今回の招集から練習、パナマ戦、ウルグアイ戦と意識を共有し、続けてくれたと思います」
「今後に向けて自信になったと思います。しかしアジアカップでは違った戦いになってくると思うので、気を引き締めてやっていきたいと思います」
「埼玉スタジアムやテレビの前で応援してくれた皆さんに感謝したい。喜んでもらえる結果が出せて嬉しいです」

日本代表の印象

 W杯以来の本物の強豪といっていいウルグアイ相手に若手が躍動しベテランと上手く融合して理想的な試合展開を作った。特に両サイドは途中から縦へのドリブルがかなり警戒さていたが堂安は足元の技術と中へのドリブルで得点につなげ、中島は徐々に持久力と持ち味のミドルで崩しの形を作り続けた。一度通用しなくても違う形で勝負を仕掛けれており、それも両サイドからそういう複数の攻撃パターンをみせた。中央も大迫がポストプレーができ、南野の決定力も無視できるほど小さくないと攻撃面では非常に強力。しかも大迫、堂安などは守備にも献身的に戻っており攻撃一辺倒にもならずにすんでいた。また追いつかれて苦しくなった時間でも、中島、堂安、南野と気が強い3人がかえって攻撃を活性化させ、追いつかれても突き放すメンタル的な強さも見えた。
 失点が多く守備やセットプレーにはやや不安を残したものの、まだ控えに若手の冨安や昌子などのCB、GKにサブの権田、サイドには伊東や乾、武藤、トップ下には香川もカードとして残っている。チームは相当な層の厚みを見せており、相手に応じて試合に応じてこれらが使い分けれるとするならば、日本は本当に実力で強豪と張り合い更に選手のカードで相手に応じた戦術をとって常に日本に優位な形で戦いを進めることが出来るかもしれない。
 今までは戦術といっても弱者の戦術で取れる幅は狭かったが、選手の層が厚くなることで様々なカードを使い分けて本当に戦略の勝負が出来るようになろうとしている。これは凄いことだと思う。

試合の総評

スタッツ

日本 ウルグアイ
17 シュート 10
19 直接FK 10
1 間接FK 0
6 CK 4
0 PK 0
7 GK 7
1 オフサイド 0

国際親善試合 日本vsパナマ

日本 3 – 0 パナマ
南野 拓実 前半42分
伊東 純也 後半20分
川又 堅碁 後半40分
得点
警告 警告:フィデル エスコバル 後半24分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 12 権田 修一 6.5 久しぶりの代表戦だったが安定したプレーをみせた、GKは完全に世代交代を成功させたといっていいでき
DF 3 室屋 成 6.5 気の強さと堅実な守備を見せ、後半の決定的なシーンも体を張ることで相手にクロスを合わさせなかった。攻撃参加も機能しており素晴らしい裏への抜け出しも見せた前半の攻撃の組み立てのかなりの部分を富安青山から室屋伊藤への流れがになっていたがクロスの精度やシュート意識という面では課題が残った。年齢を考えると十分すぎる出来。
DF 4 佐々木 翔 5.0 サイドへ開いた場面でもしっかり対応しクロスが上る前に上手く防いだが、攻撃面はやや物足りなくクロス精度もやや課題が残った。
DF 16 冨安 健洋 6.0 親善試合とはいえ不安のない守備で十分A代表でも通用するのを示した。
DF 20 槙野 智章 5.5 試合を0点で抑えこみ、惜しいヘディングのシーンもあり攻撃でも見せ場があったが決めきれず、良くも悪くもいつもの槙野のプレーを見せた。
MF 8 原口 元気 6.0 激しい競り合いで持ち味を見せたが、ドリブルが相手に止められてしまっており攻撃面ではあまり機能していなかった。後半の終了間際に川又につなげるドリブルとパスを見せた。ただ、この試合はボールを上手く奪いボランチのような守備的なプレーがむしろ光った
MF 9 南野 拓実 7.0 後半21分交代 青山からのパスでゴール前で振り向いて1ゴール。他にもゴール前で決定的なチャンスが何度かあった。得点シーン以外でやや消えている時間もあったが、しっかり得点という形で結果を示した。守備面でも上手く高い位置でボールを奪えていた
MF 14 伊東 純也 7.0 後半36分交代 ボールを持っていないときの視野の広さや裏に抜ける創造性ある動きを見せたが、スピードの競り合いでパナマのDFの足が早かったこともあり競り負けてしまうシーンが目立った。決定的なチャンスもあったが最終的に後半のチャンスにしっかりとゴールを決めた
MF 17 青山 敏弘 6.5 後半43分交代 堅実なプレーと素晴らしいスルーパスを何度も見せ南野へのアシストを決め前半のうちに試合の流れを作る大事な先制点を演出した。ただややパスまでの時間が長く徐々に裏へのパスのパターンを相手に読まれたシーンもあったので、強豪を相手にした時どうなるのかが気になった
MF 18 三竿 健斗 5.5 いい場面でミドルを打つシーンなどもあったが、全体を見るとやや消えている時間が長かった。この試合では攻撃よりも守備面でのプレーが目立った
FW 15 大迫 勇也 6.0 後半21分交代 元々持っているポストプレーに加え裏への抜け出しをみせオールマイティな強みを見せた。シュート意識も十分で決定的なシーンもあったが決めきることが出来なかった
交代
FW 11 川又 堅碁 6.0 交代:後半21分 ゴール前に泥臭い形ではあったが1得点。少ない時間でしっかりと結果を出してみせた
FW 13 北川 航也 5.0 交代:後半21分 短い出場時間ではあったが、あまり見せ場は作ることなく試合終了を迎えてしまった
MF 21 堂安 律 5.5 交代:後半36分 試合の流れを作っていた伊藤の怪我で交代で入ったが、急な出場でも試合の流れを変えさせることもなく上手く無失点のまま試合を終わらせることには成功した。
MF 7 柴崎 岳 交代:後半43分 プレー時間が短すぎて採点不能
監督 森保一 6.5 この試合では中島、堂安以外に伊藤や南野を使った攻撃が綺麗に決まっており新しいカードを使えることで戦術の幅が一段と広がっていた。幅広い選択肢から選手を選ぶことで結果的に戦術の幅も大きく広げることに成功している

試合後、森安監督のコメント

-ロシア組の先発は2人だった。化学反応は

森保監督 10月の2試合で、できるだけ多くの選手にピッチに立ってもらい、やろうとしていることを公式戦の中でレベルアップできるように選びました。融合については初出場の選手がいたり、経験ある選手と一緒にプレーすることで、化学反応かどうか分かりませんけど、融合、全体的な戦術浸透、レベルアップにはつながったかなと思います。

-攻撃はW杯で点を取った2人と、9月に点を取った2人の融合。手応えは

森保監督 そうですね、今の質問(の答え)は現時点でのベストはやってくれた。合わないところ、合わせていこうとお互いチャレンジし、トライしてくれている。現時点でのベスト。これから、さらに良くなっていく可能性があることを示してくれたと思います。

-相手がハードだった

森保監督 選手が局面、局面でフィジカルも、運ぶ技術も持っている中、粘り強く対応してくれて、チームとしても個人としてもよくやってくれた。でも、この局面で相手を上回っていけるようレベルアップさせないといけない。

相手がフレッシュで、時間とスペースを与えてくれない中で、攻撃を仕掛けてくれた。チャンスをつくれたところは良かったかなと思います。後半、我々がリードしてる展開の中で、相手が前掛かりで間延びした時にカウンターを仕掛けるのは悪くない。しかし、選手に言いましたけど、シュートチャンスまで行ける状況があった中で、崩しのところがうまくいかず、ロストしてしまい、相手にチャンス(を与えた)。いい守備からいい攻撃は悪くないけど、攻撃を完結させられなかったこと、そこで難しい守備をしなければならなかったことは、反省しないといけないと思います。

-不用意にボールを取られることが見られた。10月の1試合目。次の試合では違うのか

森保監督 さらに、いい内容の試合をできるようにしたい。おっしゃられたように、まだ何試合もしているわけではなくて、監督や戦術が変わった中でプレーする選手がいた。質を上げてミスを少なくできれば、越したことはない。姿勢を…ミスで終わらない、取り返す姿勢やリアクションを見せてくれた。周りも、次に切り替えられたことをポジティブに(とらえたい)。まだまだクオリティーは上げていかないといけないけど、トライしてくれたことを評価したい。もし、できていなければ失点もあった。ミスが当たり前と思ってトライして、取り返すために全員でやってくれたことをポジティブにとらえたい。

-若手が代表のユニホームを着る意義について

森保監督 選手には、日本代表でプレーする誇りや責任、喜びを、今日の試合前には話してません。ハードワーク、最後まで戦い抜く、規律を持つ。そういうところを、チームとしてこだわっていきたい。我々を見て応援してくださっている国民の皆さんが見てくれているところを選手には話しましたし、選ばれた場所にいることも。日常のクラブでやっていることがつながっている。ただ、私が言わなくても豊富な経験を持っている選手たちが責任、誇りや重みは伝えてくれていると思います。

-日本のファウルが多かった。カードは1枚もなかったが、ファウルが多くなった理由は

森保監督 できれば、我々のピンチとなる直接FKや、間接(FK)でも相手のプラスになるセットプレーは与えたくない。ロストする局面もあったと思いますし、ボールを奪い返しに行ってくれる。粘り強く、はいいけど、守備の部分のクオリティーを上げていかないと。フェアプレーについては言った。激しく厳しく粘り強くやっていかないと。我々のペースも乱れるようなことや、見ている人たちが不快な思いをすることはやめていこう、と選手には話しています。

-要所でメモを取っていた。先月より多い? ペンの色は?

森保監督 内容はお話しできませんけど、局面での気になることをメモしていて、9月より量は少なかったかなと思っています。色ですけど、今日は黒と赤と青を使ったと思います。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181012-00360218-nksports-socc

日本代表の印象

 実力が既にはっきりしている吉田や長友、酒井という主軸のDFを使わずに、守備陣は若手の冨安、室屋とサブの佐々木を使ったが守備は安定しており、攻撃でも室屋の素晴らしい攻撃参加も見せた。攻撃陣も最近何かと話題の中島堂安がスタメンで出場しなかったにもかかわらず代わりの伊藤がサイドでの牽引力となって試合をすすめた。試合途中で右足首を痛めて交代したので怪我が気になる所。
 前半からボールをキープして崩しは成功していたが最後のところでやや決定力にかけた感じはあった。最終的には前半に青山からのパスを受けた南野が決め、しっかり得点につなげることが出来た。前後半通して攻守に目立ったのは室屋。室屋は怪我の影響もあり代表ではあまり出てこなかったが、リオオリンピックでも素晴らしいプレーを見せておりこの世代で突出した選手ではないかと個人的には思っている。興味深かったのは原口で、すっかり攻撃力が消えてしまっていたが献身的な守備のプレーがめだった。フィジカルの強さや献身的な守備を考えると守備面も重視した山口や長谷部の代わりのDMFをした方がいいのではないかというようなDMF寄りのプレーをしていた。見ていたらフィジカルを生かしていっそDMFの選手としてのプレーもありなのではないかという気もした。

スタッツ

日本 パナマ
16 シュート 6
8 直接FK 21
0 間接FK 1
4 CK 3
0 PK 0
6 GK 8
0 オフサイド 1

キリンチャレンジカップ 2017 日本vsニュージーランド 2-1

日本 2 – 1 ニュージーランド
大迫 勇也後半5分
倉田 秋 後半42分
得点 クリス ウッド後半14分
警告 クリス ウッド前半44分
アンドリュー デュランテ後半5分
Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 1 川島 永嗣 5.5 DF全体に高さ対策には不安要素を残した
DF 5 長友 佑都 5.5 以前からすれば考えられないほどクロスの精度が上がっており攻撃面ではクロスという武器が強みになっていた。特に後半には乾、井手口とのいいプレーもあり、選手同士の連携にも期待が持てた。守備に関しては失点シーンで左サイドを破られておりそのクロスから失点につながってしまっていた
DF 19 酒井 宏樹 6.5 クロスに頭で合わせて1アシスト。サイドからの攻撃で裏に抜ける浅野へのパスもよかった。相手のセップレーやハイボールに対して身長が高いという強みが出ていた
DF 20 槙野 智章 5.5 相変わらず守備がやや軽く大柄なニュージーランドのFW相手としてみた場合、CBとしては空中戦にも不安が残った
DF 22 吉田 麻也 5.5 高さでウッドに対抗できていたのが吉田だけだったが失点シーンで上手く防げなかったのも吉田と酒井の所だったため評価が難しい
MF 2 井手口 陽介 5.5 山口と共に中盤をほぼ支配した。日本代表で心配されているDMFのポジションの選手としても既に数戦にわたっていいプレーを見せておりプレーの安定性も評価できる。失点シーンで長友と上手く守備の連動が出来ずに抜かれてしまったのはやや課題が残った OUT:後半37分
MF 10 香川 真司 5.5 再三にわたってシュートチャンスはあったものの決めきることが出来なかった。怪我明けである事を考えるとコンディションの向上と共に解決されるかもしれないが、相手の実力を考えると決定力に不安を残した OUT:後半15分
MF 16 山口 蛍 6.0 中盤を井手口と共に抑えて守備的な働きをした。攻撃面では山口のミドルからPKにつながった OUT:後半48分
FW 9 武藤 嘉紀 5.0 やや動きに精彩をかき、消えている時間も長かった。OUT:後半25分
FW 11 久保 裕也 5.0 決めきることが出来ず、交代ででた浅野が敵陣を切り裂いた事を考えると若干物足りない出来。 OUT:後半33分
FW 15 大迫 勇也 6.0 PKを決めて1ゴール。また得点にはならなかったものの前線で期待されるポストプレーや高さで見せ場を何度も作ったOUT:後半15分
MF 6 遠藤 航 IN:後半48分
MF 7 倉田 秋 6.5 短い時間で結果を出し1ゴール。IN:後半37分
MF 17 小林 祐希 5.0 中盤では井手口乾長友の連携と浅野の裏抜けばかりが目立ち小林は存在感を示せなかった IN:後半15分
FW 13 杉本 健勇 4.5 サイドから何度も乾、浅野の崩しがあったが杉本にはつながらなかった。攻撃のシーンでも基本的に消えていた IN:後半15分
FW 14 乾 貴士 6.0 ほぼ左サイドを完全に切り崩しており、乾のクロスから2点目につながった。左サイドでは長友や井手口とのいい連動もみれられた。 IN:後半25分
FW 18 浅野 拓磨 5.5 短い時間ながら何度も右サイドの裏に抜け相手DFラインを切り裂いたが、結果にはつなげることは出来なかった IN:後半33分
監督 ハリルホジッチ 5.5 若手戦力の育成機会としてはやや積極性にかけるスタメンだったももの交代をちゃんと使い切りサブのメンバーの状態を確認でき、試合にも勝てたという点で価値があったように思う。
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

──香川真司はどうして代表に来るとパッとしないのか?

 香川は長い間、けがをしていた。もちろん(今は)彼のトップフォームではない。本人にも、本来のレベルを取り戻してほしいと要求した。

出だしの20分は良かったが、その後ペースが落ちてしまった。後半、得点してからも相手にペースを握られた。これらについての分析は?(大住良之/フリーランス)

 このような形になるのは初めてではない。毎回ではないが、得点を取ったあと、止まってしまうことがたまにある。そのような時間帯で相手のCKやスローインが増えることも偶然ではない。ペナルティーエリアに入ってきて、日本の選手が少し焦る場面もあった。つまりゲームをコントロールできず、相手にそこを突かれてしまった。失点の場面も2対1の場面から簡単にクロスを上げられてしまった。そして9番の選手(ウッド)も、イングランドのチャンピオンシップ(2部リーグ)で得点王になったのが偶然ではないというプレーを見せていた。

 ただ(日本には)新しい選手がたくさんいることも考えなければならない。私も今日はいろいろと試した。チームとしてのトップフォームから程遠いことも、もちろん私は分かっている。今後の数カ月を使って、しっかりチームの状態を良くしていきたい。自らのレベルを上げないといけない選手も何人かいる。全員がトップフォームでいるわけではない。

 次の2試合目(ハイチ戦)も、新しい選手が何人か出てくる。このような形で戦うと、ハイレベルで戦うことは難しくなる。それでも私は、失点したあとに(攻撃の)形を作ってスペースを作ったことは評価したい。新たに入った選手たちが、プレーにクイックネスやスピードを与えたと思う。私も今、いろいろと探しているところだ。完ぺきなゲームでなかったことも認識しているが、勝利したので(選手を)たたえたい。

 また、対戦相手のフィジカルが強く、いいチームだったことも考慮しなければならない。コンフェデレーションズカップでは、ロシア、ポルトガル、メキシコが彼らに勝利している。大きな点差で勝った試合もあったが、どのチームも勝利するために苦しんだ。ただわれわれも、ボールをもう少し失わないようにゲームをコントロールしないといけないと思う。スピードアップはしっかりと上げて、ペースを落としてボールをもう少ししっかり扱う時は、時間をしっかり使うことも考えないといけない。

 そこまで正確にできない、あるいは相手から読まれやすいプレーになってしまったかもしれない。相手はマンツーマンの形でマークしていたが、その激しさでボールを奪われてしまった。また、このようなスリッピーなグラウンドの場合、テクニックのクオリティーも上げていかないといかない。修正点はたくさんある。これからしっかりトレーニングしないといけないが、勝利を収めた。精神的なところで、いい影響があったと思う。何度も攻撃を仕掛け、形を作り、シュートを打った姿勢も良かった。そして、あのような素晴らしいプレーから得点が生まれたのは、このチームにとっての(正当な)報酬でもある。

https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201710060006-spnavi

スタッツを一つ二つ

日本 スタッツ ニュージーランド
18 シュート 6
14 直接FK 14
0 間接FK 1
11 CK 3
1 PK 0
3 GK 16
0 オフサイド 1

キリンチャレンジカップ 日本 vs イラク

日本 4-1 イラク
本田圭佑(前半5分)
槙野智章(前半9分)
岡崎慎司(前半33分)
原口元気(後半39分)
得点
警告 サド・アブドゥラミル(前半37分)

キリンチャレンジカップ2015 SAMURAI BLUE(日本代表) 対 イラク代表【6-11(木)@日産スタジアム】  JFA|公益財団法人日本サッカー協会

採点

選手 採点 寸評
GK 川島永嗣 4.5 ミスが目立った
DF 長友佑都 6.0 後半まで運動量が落ちず、前線の攻撃陣が入れ替わり組み立て出来なくなってからは攻撃参加も目立った
DF 槙野智章 6.5 無失点に抑え、得点も決めた
DF 吉田麻也 5.5 クリアミスはあったが、それ以外は安定した守備をみせた
DF 酒井高徳 5.5 運動量も多く、右サイドの攻撃組み立てにかなり機能した
MF 柴崎岳 7.0 攻撃の基点となり効果的に機能した
MF 香川真司 5.5 マークが厳しく決定的な仕事は出来なかった
MF 長谷部誠 6.0 中盤の守備で効果的に機能した
FW 本田圭佑 6.5 1得点を決め連携した右サイドからの崩しも見せた
FW 岡崎慎司 7.0 決定機を何度も見せ1得点、いつもどおり守備にも献身的に動いた
FW 宇佐美貴史 6.5 スタミナ不足が気になったが、アシストをし何度も決定機を作り出した
途中出場
FW 大迫 5.5 ポストプレーやハイボールの競り合いなど岡崎とは違う特色を見せた
FW 武藤 5.0 意欲は見せていたが見せ場はなかった
FW 永井 5.5 スピードが速く、意外と山口や大迫との連携のよさも見せた
FW 原口 6.5 途中交代からゴールし短い時間で結果を出した
FW 山口 6.5 守備だけではなくパスも永井や大迫などと連携が取れており見るべき点があった
FW 谷口 5.0 守備的役割を期待で入ったが長谷部と比べるとややボールが取りきれない
監督 ハリルホジッチ 6.5 アジアでは強豪の部類に入るイラクを相手に4-0は十分な結果。W杯前後で落ち込んでいた日本代表を立て直し、若手をセオリー通り起用した。当たり前のことを当たり前に積み重ねただけと思う人もいるかもしれないが、組織の思惑などで選ばれない選手をしっかり選び実力で評価するというのは実際は大変な事だろう。
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

われわれはかなりいい試合をした。そして効果的だった。ディフェンスも素晴らしいポジションを取っていた。いくつかのプレーはオフェンス面でもハイレベルだった。少し慌てたシーンもあったが、もう少し点は取れたと思う。この美しい勝利には満足したい。選手にはおめでとうと言いたいし、全国民の皆さんにはありがとうと言いたい。

試合前のハリルホジッチ監督のコメント

選手のトレーニングに対する姿勢には敬意を表したい。ただし川又(堅碁)が少しけがをしたのは残念だ。ももに衝撃があってトレーニングができない状態だ。清武(弘嗣)も右足に少し問題がある。大したけがではないが、リスクをとらないようにしたい。そのために永井(謙佑)を呼んでトレーニングさせた。

http://sports.yahoo.co.jp/sports/soccer/japan/2015/columndtl/201506100007-spnavi

永井のスピードには見るべきものも感じたのではないだろうか。

日本代表の印象

岡崎、香川、宇佐美、本田の4人は明らかにレベルが高く、しかも新しく加入した宇佐美や柴崎も十分連携が出来ており、イラク代表と比べると中盤から前ではかなりの差を感じた。ただ、守備面やスタミナ面では明らかに課題も残っており、運動量は後半急激に落ちたのでスタミナ不足が目に付いた。また守備力も途中交代したメンバーはボール奪取に苦労しており、組み立てで岡崎や長友などの本来違う役割だったスタメンに頼る部分が多かった。スタメンと比べ、武藤、原口、永井あたりを投入してからは若干守備の問題があり、相手のボール保持時間が増えた。これらの問題は恐らくチームとしての役割や連携を重視すれば改善しそうなだけに、代表全体がサブメンバーをどう生かすかが大事だろう。その後交代で入った山口は十分柴崎の代役を出来ており、特に大迫や永井と山口の組み立てや連携ではかなり見るべき点があったと思う。

試合の総評

もう少し強い相手でなければこのチームのポテンシャルを測るのは難しかったと思うが、イラク代表も平均年齢の若いチームで、日本代表でいえばサブで入った若いメンバーの方が中心になって作られているようなチームだったので、同年代で見れば後半の交代してからの試合内容程度の実力差だったのではないかと思った。

試合のハイライト動画

個人的に気になった点とか

個人的に一番気になったのは、長谷部の交代前と長谷部の交代後の変化。正直前線が変わってもボールがつなげなくなりロスト率は上がったが、急激に攻められやすくなった分けではないと思った。しかし長谷部交代後は相手の攻撃が目立ちだした。長谷部の交代要員は今の所、谷口では荷が重いのではないかと思う。以前アギーレ時代に森重がアンカーをやったときにかなり機能していたので、守備力としてみれば森重なんかも結構有力なのではないかと。