親善試合 日本vsベネズエラ

1 – 1
酒井 宏樹 前半39分 得点 トマス リンコン 後半36分
大迫 勇也 後半16分 警告 ナウエル フェラレーシ 後半13分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 23 シュミット ダニエル 6.5 安定したプレーで失点を抑え、GKの世代交代の素晴らしい選択肢になった。失点もPKでの1点のみで足元の上手さやキック力もみせた。今後は実力だけを見てもあえてベテラン陣を入れる必要がないと言い切れる出来
DF 4 佐々木 翔 4.5 長友と比べると攻撃面では圧倒的に見劣りしたがDFとしての仕事はできた
DF 16 冨安 健洋 6.0 前半11分に決定的な場面を防ぐなど若手とは思えない守備の活躍を見せた
DF 19 酒井 宏樹 6.0 中島のFK似合わせ体を生かして1得点。試合の流れを作る決定的な仕事をした。守備面ではPKを取られるなどやや不安を残した
DF 22 吉田 麻也 5.5 攻撃で素晴らしいパスを何回かみせ後半にはオフサイドにはなったが素晴らしいヘディングも見せた。守備面では流れの中からの失点は0に抑えた
MF 6 遠藤 航 5.5 前回の素晴らしいウルグアイ戦と比べるとややパフォーマンスは落ちていたが攻守に安定したプレーはみせた
MF 7 柴崎 岳 5.5 攻撃での時折見せる持ち味の鋭いパスが何本かあった。また中盤がやや押し込まれる場面があり守備面でよく走った
MF 9 南野 拓実 5.5 後半32分OUT この試合では攻撃面より守備面で目立っておりいいプレスを見せた。できれば攻撃で得点に絡みたかった
MF 10 中島 翔哉 6.5 後半23分OUT 裏への飛び出しで何度もチャンスを作り、1得点目のアシストになるFKで素晴らしいボールをみせた
MF 21 堂安 律 6.5 後半32分OUT 右サイドを何度もドリブルでチャレンジして1点目につながるファールを得た
FW 15 大迫 勇也 5.5 後半23分OUT 真ん中では相変わらず日本代表においては大迫以外には出来ないプレーを見せ攻撃の組み立て、ポストプレーから高い位置での守備と総合力で他の選手と比べてCFでは一枚抜きん出たプレーを見せた
交代
MF 8 原口 元気 5.0 後半23分IN 左サイドのドリブル突破と献身的な守備を見せ、守備でも交代で崩れずにチームを維持する意識を見せた
FW 13 北川 航也 4.5 後半23分IN ゴール前でいい形でのターンからシュートを見せたが点にはつながらなかった。若手の中でもJリーグで活躍が目立つ選手で、アジア杯の前に控え選手を試す出場機会を作れたことだけでも意味はあった
MF 14 伊東 純也 5.0 後半32分IN 交代直後に失点してしまっており、交代での入り方にやや課題が残った
FW 11 杉本 健勇 4.0 後半32分IN 伊藤と同じく交代直後に失点してしまっており、交代での入り方にやや課題が残った。大迫と比べるとポストプレーでのキープ力にやや課題を残した
監督 森保一 5.5 最近あまり見なかったセットプレーからの得点の形を見せセットプレー対策の成果を感じさせた。メンバー選抜には怪我や病気で選抜で選べずやや控えの層が薄くなってしまった。戦術部分よりもメンバー選考の不安が残る試合だった

試合後、森安監督のコメント

「選手たちがなかなかウォーミングアップもできないなかで、最善の準備をしてくれて、その後に先制点を取ってくれた」
「追加点を取れなかったのは課題なので、そこはしっかりと勝ち切れるようになっていきたい」
「今日、ホテルから来る時に凄く渋滞をしていて、試合開始に間に合わないと思ったところで、大分の警察の方が先導して下さった。恐らく多くのサポーターが試合に間に合わなかったと思いますけど、道を空けて下さって今日の試合ができました。サポーターの皆様や試合開催に尽力してくださった方々に感謝をしたい」

日本代表スタメン

今まで散々待望されていたGKシュミット、CB冨安。あとは取り立てて書くべき点もないメンバー選考でアジア杯で期待されていた選抜ではやや控えのメンバー不安が残る選抜だった。

あえていえば特徴的だったのは佐々木翔。普通の基準では選抜するメンバーではなく、しかも若手の出場機会を増やすことが望まれているLSBで長友の居ない極めて珍しい試合で次のW杯は考えにくい29歳の佐々木というのはかなり疑問の残る選考。おそらく急遽抜けた穴を埋めるため広島のつながりで佐々木になったのだと思われるが、29歳を今から選ぶということは、それだけ長友の代わりが居ないとも言える選抜。

控えの選手に関してはかなり問題が残っており、大迫の控えの選択肢だった鈴木が怪我で試せず杉本を選ぶもスタメン落ちしておりCFの控えの選手の問題を感じさせるスタメンだった。DMFも元々ベテラン陣が引退しており柴崎遠藤以外の選択肢が事実上ないままなので一人でも怪我をすれば連戦のアジア杯では勝てない場面も想定されてしまう。それにもかかわらず新しい控えの選手を見いだせていない。このまま行くとおそらくCFとLSB、DMFには控えの選手の問題を抱えたままアジア杯に突入することになり、連鎖的に次のW杯でのメンバー選抜で実績があるSBとCFが不足してくることが目に浮かぶような状況になってきている。

試合の総評

極端にどちらかが一方的になるような試合展開にはならず、最近の試合の中ではベネズエラは十分に手応えのある相手だったと言えると思う。親善試合にしてはベネズエラも簡単に負けるプレーはしておらず、アジア杯に向けて実力が近い相手と試合を出来たのは大きな意味があった。

個人的な選抜に関する感想

鈴木が怪我で呼べなかったのは仕方がないが、CFでは他にもベルギーで今絶好調の鎌田(個人的にはなぜ呼ばれないのか理解出来ないが)や、一弾落ちても杉本寄りは好調な鈴木武蔵、オナイウなど体が大きくて得点力がそれなりにある選手が比較的何人も若手に居るのに試していないことで事実上使えるCFが大迫だけになってしまっている。これは森保ジャパンになってからはっきりと分かるミスの采配だったように思う。
またDMFもコンディションが不安定な青山に依存してしまったことで事実上選択肢が柴崎と遠藤だけしかおらず控えが存在しない。サイドは人材が溢れているが交代下メンバーのなかで伊東と原口以外は交代枠としては微妙だったことがはっきりと示されてしまった。
GKはこの時点でシュミットとベテランで権田、若手で中村を選ぶ形になりそうなので、川島はもちろんだが西川や東口もほとんどポジションがないのではないだろうか。むしろ現時点では呼んでも3番手のGKとしてコンディションの悪い中村の代わりとして東口を呼ぶか呼ばないかという選択のような気がする。完全に世代交代の時期を迎えている。

スタッツ

14 シュート 9
13 直接FK 18
0 間接FK 5
3 CK 3
0 PK 1
7 GK 10
0 オフサイド 5

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