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W杯2018 コロンビア vs 日本

コロンビア 1 – 2 日本
フアン キンテーロ39分 得点 香川 真司 6分PK
大迫 勇也 28分
ウィルマル バリオス 19分
ハメス ロドリゲス 41分
警告 川島 永嗣 49分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 1 川島 永嗣 5.0 失点シーン以外は悪くはなかったものの、失点になったFKは最後の所でゴールラインを割っており微妙なプレーの質の差が失点につながってしまった
DF 3 昌子 源 6.5 素晴しい守備を何度も見せてコロンビアの猛攻を抑える守備の中心的役割を果たした
DF 5 長友 佑都 4.5 何度も攻撃参加をみせたが代わりに裏をクアドラードに何度も進入を許し安定はしなかったがドリブルでの競り合いは見事に防いだ。1点リードしていたことを考えるとあの攻撃参加に意味があったのかは微妙なところで得点にもつながらず逆に失点を招いた。特に失点のシーンでは長友のクリアミスがファールになっておりかなり致命的なミスをしていた。良い面と悪い面が混在した
DF 19 酒井 宏樹 5.5 安定したプレーで右サイドを押さえた。後半になっても走りチームが苦しい場面でスタミナをみせた
DF 22 吉田 麻也 5.5 良くも悪くもいつもどおりのプレーを見せた。最後の所では CB の2人が堅実に弾き返した
MF 7 柴崎 岳 6.0 交代out後半35分 パスの供給源として機能しFKで持ち味も見せた。守備でもいつもよりも果敢なプレーを見せた
MF 8 原口 元気 6.0 素晴しい走力で後半の苦しい場面を原口のプレーで何度もしのいだ
MF 10 香川 真司 6.5 交代out 後半25分 開始早々に素晴しい攻めでファールを誘い一人退場。更にPKで1得点。事実上試合を決めるプレーをした。その後はやや消えたが、守備面でのプレスで上手く試合時間を潰す事に成功しておりリードした展開でのプレーとしては悪くなかった。
MF 14 乾 貴士 5.5 攻撃でなんどか良い形のシュートはみせたがパラグアイ戦のような攻撃は見せれなかった。特に長友との連携があまり上手くいっておらず、この形ならば長友の上がりが全く不要なのではないかと思った。長友が上がる事で乾が後ろのカバーにも回る形が何度もあり乾の守備力では不安が残った
MF 17 長谷部 誠 5.0 よくも悪くもいつもの長谷部ではあったが失点シーンではファールでFKを与えてしまった
FW 15 大迫 勇也 7.0 交代out後半40分 大事な場面で2点目のゴールを頭で決めて試合を勝ちに導いた。それ以外での場面でも素晴しいフィジカルを使ったポストプレーを魅せた。後半選手の足が止まるなかでも攻撃の中心的役割をになった。
交代
監督 西野朗 5.5 スタメンの選考でハメスがいないことを前提にしていたのか柴崎を入れて昌子を使ったのはかなりの英断だったように思う。逆に乾と長友が機能しなかった部分はやや疑問が残った。交代枠も本田は致命的に動きは悪かったが、アシストはしており投入した選手で逆転したと言う意味において采配としては当たっていたように思う。

日本代表のスタメン

試合後、西野監督のコメント

 西野監督は「落ち着いて選手が入ってくれて。先制できたのが非常にリズムをつくれた要因だと思います」と冷静に振り返った。「リアクションだけにならずに、自分たちのボールを持てる、そういう中でゴールを目指していく、そういう中盤の構成を考えました。柴崎あたりがゲームメークをしてくれた」。W杯初采配で初勝利となった「選手がタフに戦ってくれた。その結果だけなので」と冷静に、ダンディーに選手たちをたたえた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180619-00000150-dal-socc

スタッツ

この試合の動画

親善試合 パラグアイvs日本

試合前のスタメンを見た感想

これは前の試合よりは可能性が上がるけど、また勝てない組み合わせをなぜか選んでいる気がする。本田を外した所はまだ分かる。長友を外してもSBは割と人材がいるのでそれなりにはなる。香川を中心にしているのもいい。だけどこれは小学生とかがよくやる守備を考えないで火力ばかり入れ込むパターンのチームだと思う。守備に疑問が残る。

良い点

1.本田をサブで使っている。スタミナが持たない本田をスタメンで使うと交代枠を一つ削る事になるので交代枠が足りない
2.香川を中心にしている。現状のもっともよい攻撃的な選手は香川なので香川を抜きにした構成は考え難い
3.全体に平均年齢を下げて走力を挙げている(スタミナ的にも長谷部、本田、長友などを後から出すのは悪い案ではない)
4.調子の良い乾や、隠れているがいい植田、遠藤などを起用している
5.川島を外している点

良くない点

1.CBから吉田を外したら安定しない。
2.GKは正直今の代表では中村以外は他国に比べて明らかに守備で劣るってしまう。
3.柴崎をボランチにするとバイタルの守備力が落ちてカウンターを招く。(ザックジャパンの遠藤と同じ)
  +したがって柴崎を出すのならば、守備力が高い選手を固めて置かないと危ないが、同時に守備ができない乾を出しているので火力重視すぎて守備が安定しない

予想されるのは攻撃に出た後のカウンターで日本の柴崎サイドのバイタルエリアが薄くなってしまうパターン。これを書いていたら前半で既に大体思ったあたりを突破されて失点してしまった。遠藤のときもSBやボランチが上がると左サイドのバイタルが薄くなる構造だったので、同様に柴崎を出したら恐らくSBは常に柴崎の守備する場所をカバーしないとだめなんじゃないだろうか。

予想される形

火力とスピードがあるので本田を中心にした前のチームよりは点は取れるかも知れないが、守備力が不安定なので打ち合ったときに親善試合の手抜きパラグアイでも実力を考えると1点差位で打ち負ける可能性が一番高いと思う。

選手の寸評採点はなし

なぜならこの状態で選手の良し悪しよりもチームワークや戦術的な問題の方が大きすぎてしまうので。

Pos No. 選手名 採点 寸評
監督 西野 5.0 急遽監督就任した点で割と甘めの採点にしてみた。今回は本田を中心としたベテラン陣を排除しザックジャパン風からハリルジャパン風のスタメンでの試合となった。そのスタメン選考を選べた政治力でW杯に一応の期待は残した。このチームに若手が組み合わさっていたのならばと思われる出来。初めの代表選考が悔やまれる。

試合の全体印象

攻撃面
乾、香川で昔のセレッソのようなスピードのある攻撃が炸裂しており、2人の連携が良かった。本田を中心にしたチームに比べて攻撃スピードが速く縦に速いクルピセレッソ的な攻撃が目立った。よく考えたら山口もセレッソなので奪ってからの攻撃が一昔前のセレッソの形となって成立しているのかもしれない。

守備面
途中での交代で、GKを現在の代表では最良のGK中村に代え。柴崎のカバーが微妙だった遠藤を酒井に変えたことで全体に守備力が上がり硬くなった。更に大迫を入れた事で前線での高さ勝負に競り合えるようになり、運動量の上昇とあわせてボールのキープ力や競り合いからのロスト率が下がり攻撃の選手交代にもかかわらず守備力が上がった。これによりポゼッションもあげやすくなりスピードも落ちなくなった。

全体的にみるとパラグアイはW杯出場をしておらず、あまり試合に対してのモチベーションが高くなかったように思った。ラッキーな OG もあり、全体にテストとしては微妙ではあったが、W杯に向けて調子をつけるには丁度言い相手だったように思う。明らかに本田を中心にした本田ジャパンに比べれば、香川を中心にした香川ジャパンの方が切れ味に雲泥の差があった。ただし、予想ではW杯のグループHの相手をした場合、香川ジャパンでもグループ突破は難しいといわざるを得ず、基本的に相手のチームの不調やミスに期待する感じではあると思う。

それでも絶望的な本田ジャパンから比べるとかなり期待感はあがった。

スイス 2-0 日本 サッカー協会の失態の責任を誰が取るのか西野ではないはずだ

結果は予想通り過ぎて書くに値しない

 ハリルを首にしたことで日本サッカーの衰退の始まりではないかという危惧が頭にちらつく試合。これも採点や寸評を書くに値しない試合だった。というか採点を書いても仕方がない。なぜなら前回の試合でも書いたが、ベテランで安定させたあのメンバーで出たら程度の違いはあってそんな大きな変化は望めないからだ。

代表ーの選抜の問題とその責任

 これはメンバー選抜の段階で既に予想できた状態だった。しかし急遽監督になった西野監督としてはメンバーにベテランを選んで落ち着けるというのはむしろ定番の考え方であり違和感はない。何しろ自分でメンバーを吟味する時間が全くないのだから名前と実績だけで選ぶしかない。これは十分理解できる。

責任を取るべきはサッカー協会と、ハリル解任に圧力をかけていたあたりだろう。サッカー協会の理事が3月8日にあって、その後急遽ハリルが首なのだから、理事の責任問題としか思えない。西野監督も監督を引き受けた以上、いかに無能と罵られて次の監督キャリアが消えてしまう可能性あったとしてももう後には引けない。十分なリスクをとっている。押し付けられた形の西野監督はむしろ気の毒ですらある。

日本代表は8日、スイス・ルガーノのコルナレード・スタジアムでスイス代表と対戦。前半42分にPKでスイスに先制を許すと、後半37分に追加点を奪われて0-2の完封負けを喫した。日本は翌日にキャンプ地のオーストリアへと戻り、W杯前最後の親善試合となる12日のパラグアイ代表戦に向けて調整を進める。

 5月30日ガーナ戦(●0-2)は3-4-2-1で臨んだ日本だが、この試合は4-2-3-1を採用。ガーナ戦から先発1人を入れ替え、GKに川島永嗣、最終ラインは右からMF酒井高徳、DF吉田麻也、DF槙野智章、DF長友佑都、ボランチにMF長谷部誠とMF大島僚太を並べ、2列目は右からMF原口元気、MF本田圭佑、MF宇佐美貴史、1トップにFW大迫勇也を配置した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合開始直後はスイスに圧力をかけられる展開となり、前半4分には細かいパスワークから中央突破を許すなどPA内まで侵入される場面も作られるが、体を張った守備で先制点を許さず。攻撃に移ると左サイドをタイミング良く駆け上がる長友のクロスから好機を伺うが、クロスの流れから放った同6分の原口のシュートは枠外に飛び、同15分の大迫のシュートは相手選手のブロックに遭う。同25分には長谷部、同33分には大島がミドルレンジから果敢に狙うも、シュートはともにGKロマン・ビュルキの守備範囲に飛んでしまった。

 前半39分には日本をアクシデントが襲い、同35分にDFファビアン・シェアと接触して腰付近を気にしていた大迫が、ピッチ上に座り込んでプレー続行不可能と判断され、FW武藤嘉紀との交代を余儀なくされた。すると同41分、右サイドをFWブレール・エンボロに突破されると、PA内で吉田がファウルを犯してしまいPKを献上。このPKをDFリカルド・ロドリゲスに蹴り込まれ、スイスに先制を許してしまった。

 0-1とスイスにリードを許したまま後半を迎えると、立ち上がりから圧倒的にスイスにボールを保持され、押し込まれる時間帯が続く。後半10分には日本ベンチが動き、宇佐美に代えてMF乾貴士、酒井高に代えてDF酒井宏樹をピッチへと送り込んで状況を打開しようと試みる。すると、徐々に流れを引き寄せる日本は、テンポ良くボールを回して敵陣深くまでボールを運ぶ場面を増やしていく。だが好機を創出できずに試合が進むと、同25分には大島に代えてMF柴崎岳を投入する。

 後半26分にはカウンターを発動させ、本田のパスを右サイドで受けた原口が中央に切れ込んで左足で狙うもビュルキの正面を突いてしまう。同31分には本田に代えてMF香川真司を投入。しかし同37分、右サイドをMFシェルダン・シャキリに突破されてクロスを上げられると、ファーサイドのDFフランソワ・ムバンジュが折り返したボールをFWハリス・セフェロビッチに蹴り込まれてリードを2点差に広げられてしまう。その後も日本には得点は生まれずに0-2の完封負けを喫した。

https://web.gekisaka.jp/news/detail/?246655-246655-fl

西野ジャパン1試合目の感想

試合内容について

 試合内容についてはスタメンから想定されたもの以上ではなくあまりに悪い意味で予想通り過ぎた。採点や寸評は書くに値しない内容だったと思う。

西野ジャパンについて

 メンバー選抜した時点でも書いたが西野ジャパンは劣化ザックジャパンそのもので、実際の試合でもそれ以上でも以下でもなかった。

試合後の動き

日本代表のW杯メンバー23人が決定!!三竿、井手口、浅野が落選
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?246036-246036-fl

 試合後の動きで井出口が落選すると言う謎の動きで、ますますザックジャパンの課題であった遠藤、長谷部の交代枠を誰にするのか分からない状態になった。これによりチームの持続的な安定性は極めて落ちたように思われるので、スタメンが怪我をしないという確率に依存した一発勝負のメンバーになった。しかし実力的には長谷部を使っても良くも悪くもベテランでありプレーの触れ幅は小さい。したがって普段以上のプレーが出るタイプでもないので「確実に」、「安定して」、実力差が露呈する可能性も同時に増したのではないだろうか。これがまだ若手中心だった場合ならば、南ア大会のように何らかの組み合わせの奇跡が起きる可能性もあるが、少なくとも日本側はむしろベテランを選択した。南アでいえば怪我の中村を中心としたチームに戻した状態なので、ほとんど相手の不調やミスに依存しなければ勝てないという方法になったような気がする。
 もちろん相手が必ずしも万全で来るとは限らないので全ての可能性が消えたわけではない。ただしそれは一般的にいえば強者の戦略であり、W杯前の状態においては明らかに強いわけでもない日本がとるべき戦略ではない。

何故このような意図的とも思える弱体化を選ぶのか理解に苦しむ

ハリルの問題点もあったが、それ以上に監督交代で明らかに混乱した日本代表となっており、その影響を避ける為に極端に安定したメンバー選考を行ったが、それではシンガポールにすら敗れたあの日本代表以上でも以下でもなかった。それは誰もがわかっていた予想であり、誰もが想像しえる範囲であった。なぜ分かりきっていることをして分かりきった敗北をしたのか。
 これについて考えるとしたら、もはやサッカーではなく政治かなにかの部類になると思う。個人的な認識では現状の日本代表の選手はザックジャパン時代よりもいい選手が育っており、日本代表史上最高に近い状態にある。この総合力でみた場合恐らく史上最強のメンバーがそろうW杯において、このまま行くと日本代表は冬の時代を迎える可能性が高くなってきている。

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
監督 西野 4.0 急遽監督就任した点や、これが1試合目ということで割と甘めの採点にしてみた。その辺を考慮しない場合、ほぼ最低点に近い出来。

 

キリンチャレンジカップ ウクライナvs日本

ウクライナ 2 – 1 日本
前半21分:ヤロスラフ ラキツキー
後半24分:オレクサンドル カラバエフ
得点 前半41分:槙野 智章
前半46分:タラス ステパネンコ
後半9分:エドゥアルド ソボル
警告 後半14分:原口 元気
後半23分:植田 直通

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 1 川島 永嗣 5.0 失点すると思われるシーンでは失点しそれ以外のシーンでは無難に防いだ。無難である意味安定した計算しやすいプレーをした
DF 5 長友 佑都 6.0 最近は安定した守備が長所であったが、この試合では久しぶりに左サイドの攻撃も光った。久しぶりであった為か戦術的に長友の裏が突かれる形にもならなかった。長谷部が交代した後はキャプテンとしてベテランらしいプレーも見せた
DF 20 槙野 智章 6.5 攻守に素晴しい活躍。追いつく1点も決めて1ゴール
DF 21 酒井 高徳 4.5 攻撃では上がって攻撃参加しドリブル突破などもみせたが、守備ではクロスにまずいあわせ方をしてあわやOGになりかけたりサイドの1vs1を防ぎきれず失点する場面もあった
DF 22 植田 直通 5.0 不運なOGはあったが吉田以外とのCBと比べるならば年齢を考えれば十分比較検討できるプレーの質
MF 7 柴崎 岳 6.0 交代:後半34分 以前は運動量がなかった守備にも献身的に動いた。素晴しい守備とはいえなかったが以前に比べて守備の穴問題を軽減しているように感じた。攻撃でもフリーでボールをもらえれば決定的なパスを出しセットプレーから1アシストしたが、自由にプレーできる時間は短かった
MF 16 山口 蛍 5.0 長谷部と並びボールの回収役として機能したが、大事な場面でパスミスとファールがが気になった
MF 17 長谷部 誠 5.5 交代:後半36分 いつもどおりの安定したプレー。危険を冒すタイミングの見極めが相変わらず秀逸
FW 4 本田 圭佑 4.5 交代:後半20分 半年振りのスタメンだが決定的な活躍をする前に交代。見せ場を作ることはできなかった
FW 8 原口 元気 5.5 交代:後半42分 良い形でのしかけを何度も見せた。原口のドリブルでとったセットプレーから1得点とプレー自体は悪くなかったがゴールにはつながらなかった
FW 9 杉本 健勇 4.5 交代:後半11分 1失点目はもう少し速くつめていればという場面もありDFWばかりの日本としてはやや守備の意識が低めな印象。また高い相手が多いウクライナ相手に高さで競り合うも後半直ぐ怪我をしたようで決定的な見せ場がないまま交代
交代
FW 13 小林 悠 4.5 交代:後半11分 小林の所にまで中々ボールが届かず、中にクロスは上がるものの中で決定的な仕事はできなかった
FW 14 久保 裕也 5.0 交代:後半20分 右サイドで良い形で何度もボールを受けたが、中を固めたウクライナ相手にクロスを上げるプレーに終始した。中に入るとフィジカル面で負けてしまうため大迫のようなポストプレーはできなかった。試合終了間際にシュートチャンスもあったが決め切れなかった。良い点もあっただけにもう少し決定力が欲しいところ。同じプレーでも点を取れば採点は一気にあがるそういうプレーだった
FW 18 中島 翔哉 6.0 交代:後半34分 積極的で惜しいシュートやすばらしいクロスなども見せた。終了間際には良い位置でファールを取りすばらしいFKも見せるなど短い時間で明らかな違いを見せた。で全体としては左サイドが長友とやや被っておりプレーの端々に可能性は感じさせたが微妙に消極的になっていたのが慣れれば連携も大幅に良くなりそうで期待が持てた気になった。また出場時間も短く運動量を生かせるようなプレー時間が得られなかった
MF 26 三竿 健斗 5.5 交代:後半36分 中盤のそこで思わぬほどピンチに姿を現し予想以上に攻守に運動量が多かった。年齢を考えると素晴しいでき
FW 11 宇佐美 貴史 交代:後半42分 ほとんど時間がない中での出場で採点不能
監督 ハリルホジッチ 4.5 戦術的な問題以前としてスタメン器用には相変わらず疑問が残った。選抜されたメンバーの実力からすれば十分な結果ともいえると思う。試合後のコメントを見る限り明らかに選手選考のための試合と想定しているようだったのでテストをしていたのだと思われる

試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

この試合の感想
「負けたが前回のマリ戦より良い試合ができた」
「まだ準備ができているとはいえないが次に集まる時にはよくなっているだろう」

具体的な手ごたえは
「2試合で多くの選手を見る事ができた」
「見れなかった選手もいたがワールドカップの時にはよりよい日本代表を見せられるだろう」

「決意を持って準備をしていきたいと思う。難しいチャレンジが待っている。そこにのる為に準備をしたいと思う」

日本代表の印象

試合は負けたが日本側も十分に攻撃する形もあった。特に前半本田や長谷部、長友を中心とした古いザックジャパン風の攻撃が多く特に左サイドからの崩しが目立った。後半は中村が入って以後流れが変わり、試合終了間際に決定的なシーンが続いたが決めきる事ができなかった。新旧の代表のスタイルの違いも見る事ができて面白い試合だったように思う。また左サイドでは中島と長友がややぎこちないながら連携も見せた。もう少し慣れればよりよい形で左サイドが仕上がる可能性を感じた。

試合の総評

ウクライナの応援が面白い掛け声で新鮮だった。ウクライナとこの試合で選ばれたメンバーの日本代表が実力的にかなり似通っており、僅差の勝負となった。十分に勝機もあったしシュート数もウクライナを上回ったが決定力の差で勝負が負けた。

スタッツを一つ二つ

9 シュート 6
15 直接FK 17
0 間接FK 3
3 CK 2
0 PK 0
7 GK 6
0 オフサイド 3
日本 ウクライナ

親善試合 日本 – マリ

日本 1 – 1 マリ
得点:中島 翔哉 後半49分 得点 得点:アブドゥライ ディアビ
警告:宇賀神 友弥 前半19分 警告 警告:ママドゥ フォファナ 後半39分
警告:スレイマン ディアラ 後半41分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 23 中村 航輔 7.0 相変わらず安定しておりミスが少ないばかりか決定的な1vs1のシーンですらとめてみせた
DF 2 宇賀神 友弥 3.5 交代:前半45分 PKを与えてしまいそれ以外の良いプレーも全て差し引きしてマイナスの出来。他の選手と比較してもスタメンどころか代表に選考されたのおかしいプレーのレベルだった
DF 3 昌子 源 5.5 安定した守備で裏へのスピード勝負になりそうなシーンも上手く防いだ
DF 5 長友 佑都 5.0 相手のサイドの選手がかなりスピードがあり押し込まれそうになていたが致命的な攻撃は防いだ
DF 20 槙野 智章 5.5 素晴しいタックルでカウンターを止めるなど、アレほど不安だった槇野の守備が最近はかなり安定してきたような印象を受けた。DFはやはり晩成型のポジションなので今後にも期待できそう
MF 10 森岡 亮太 4.0 交代:後半20分 トップ下の動きであったようだが、ほぼ存在が消え気味でボールもあまりこなかった。スタメン起用されるレベルにはなかったが、10番の選手が不足しているのでサブとしては可能性は残した
MF 17 長谷部 誠 5.5 交代:後半15分 いつもどおりの安定したプレーだったが最高に良い状態とはいえなかった
MF 25 大島 僚太 4.5 交代:前半34分 途中で怪我で交代。交代までも決定的な仕事は出来なかった。これで前回の中国戦に続き怪我とコンディションが悪い。
FW 11 宇佐美 貴史 5.5 交代:後半15分 素晴しい裏へのボールやシュートを見せて可能性は感じさせた。あまり得意とはいえない守備からもボールを奪ってシュートの形も見せた
FW 14 久保 裕也 4.5 交代:後半25分 裏への抜け出しは相変わらずうまいが、シュート力と精度が足りず結果にはつながらなかった。成長が見られず現時点ではスタメンに選ばれる状態とは到底考えれない。同じポジションに岡崎、本田、堂安、伊東、などがいることを考えるとサブの代表からもれても違和感はない出来
FW 15 大迫 勇也 6.5 素晴しい守備と素晴しいポストプレーから何度もチャンスにつなげており、更にクロスにあわせる惜しいヘッドも見せた。守備面では久保、宇佐美の守備がザル気味の問題をほぼ大迫1人でカバーしていた
交代
MF 16 山口 蛍 5.0 交代:前半34分 安定はしていたが、試合の流れは大きく変わらず違いを見せることは出来なかった。守備に関しては安定をもたらした
DF 21 酒井 高徳 5.0 交代:後半0分 安定した守備と、攻撃参加を見せた。酒井になるまでほぼ決定的なサイドの攻撃参加がなかったため酒井の攻撃力参加が目立った
MF 26 三竿 健斗 6.0 交代:後半15分 長谷部と交代すると守備の問題が露呈する選手が多いのだが、比較的守備の問題が目立たずにすんだばかりか守備ではむしろ見るべき点があった。攻撃でも失敗もあったがチャンスも作るチャレンジするプレーが多く見せた。終了間際には中島へのクロスで1アシスト
FW 18 中島 翔哉 7.0 交代:後半15分 交代直後から攻撃が活性化し可能性を感じさせた。ドリブルは相手もスピードあり苦戦したが武器である惜しいミドルシュートなども見せた。出場時間が30分と短い中で試合終了間際に1ゴールで勝負強さも見せた
FW 13 小林 悠 4.5 交代:後半20分 交代出場したがあまりチャンスがなかった。連携面がまだ十分ではなくイメージどおりのボールの受け渡しに苦労していた
FW 4 本田 圭佑 5.5 交代:後半25分 ややスピードにはかけたが楔になるプレーで攻撃を見せた
監督 ハリルホジッチ 5.0 やや疑問の残るスタメン選抜などもあったが、結果的にはギリギリ引き分けに持ち込めた。試合後には不満そうではあったが、選考されたメンバーから考えるとそれほど予想外な結果ではなかったように思う。スタメンのメンバーからすれば引き分けに持ち込めたのはむしろ結果を出したといってもいいかもしれない采配ではあった

試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

「厳しい結果。いろんな情報があったが、すべてがポジティブではない。まだまだ練習しないといけない」。早口で話した指揮官。W杯本番で対戦するセネガル対策になったかという質問に「まだセネガルに対しての準備は出来ていないということ」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180323-01651860-gekisaka-socc

 親善試合でメンバーを固定しなかった事は過去のスター選手に依存していたチームや、勝って金が欲しいだけの監督達とは違う素晴しいチャレンジだったが、無理やりどこかの圧力でねじ込まれたのか、それとも単に試したかったのかは分からないが、新規で30歳前後の選手を試すのは明らかに異常事態。そして20歳前後で明らかに結果がでている選手がいて、それが何人も代表選考からもれていることを考えると圧力やなんかじゃなかったら本当にサッカー協会や監督には選手を見る目がないのではないかと疑わざるを得なくなる。特に若い選手を選んで失敗した場合は可能性を見ただけですむが、年を取った選手を選んで失敗した場合は、過去の実績やスタッツの分析が適当でコーチ陣やサッカー協会に選手を見る目がなかったといわざるをえない状態になる。

日本代表の印象

恐らく親善試合ということで、かなり変わった代表選考をしているが、選手選考がチャレンジングであったこと自体は問題ではなくむしろ評価できるポイントだった。特にここ最近代表で明らかに突出していたGK中島などの若手を選出する方向性は大変良かった。一方で以前試した段階で少し限界を感じさせていた久保や、前回の中国戦でも怪我で途中離脱していて微妙に不安の残る大島、年齢や過去の経験からすればなぜ選ばれたのかすら理解に苦しむ宇賀神など謎のスタメン選抜。そして案の定、大島は途中交代するはめになり、宇賀神はファールでPKを与えてしまう。あまりに試合前の段階で予測された不安がそのまま展開しておりなぜこの選出だったのかと思わざるを得ない部分は否めない。
また明らかに調子が良かった中島などもいたにもかかわらずスタメンに選ばれておらず、他にもいた調子の良かった若手の堂安などは呼ばれもしていなかった。サイドバックも前回からそれなりにプレーしていた室屋など若くて可能性がある選考は他にも色々考えられたが謎のスタメン選考となっていた。

日本側は1点差で負けているにもかかわらず、チャレンジする姿勢はやや物足りないものがあった。W杯本番でも日本がリードされる展開は十分考えられるので、日本が負けているときにどういうオプションがありえるのかは十分に吟味する必要があると感じた。

試合の総評

マリは若手中心だったが思ったよりもテクニカルで個人の能力としては平均値では日本側を上回っていたような印象。失点はPKの1点だけで得点も1点と、実力的にはそれほど差があったとはいえなかった。

スタッツを一つ二つ

12 シュート 7
14 直接FK 18
2 間接FK 3
5 CK 4
0 PK 1
7 GK 8
2 オフサイド 3

東アジア杯2017 日本vs韓国

韓国* 4 – 1 日本
前半13分 キム シヌク
前半23分 チョン ウヨン
前半35分 キム シヌク
後半24分 ヨム ギフン
得点 前半3分 小林 悠
前半2分 チャン ヒョンス
前半5分 コ ヨハン
警告 前半21分 車屋 紳太郎

*中継があったテレビの表記が何故か韓国-日本の表記だったので合わせたが、本来左側にホームのチームを書くべきなので順番がおかしい。放送はフジテレビ。解説はラモス。小野。山口。後半になったら何故か「日本-韓国」に表記が変わっており前半後半で表記が変わる前代未聞の謎のシステムとなっていた。

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 12 中村 航輔 6.5 失点はしたものの前回に続き素晴しいセービングを見せた
DF 3 昌子 源 4.0 今までの試合と違いハイボールで放り込まれる形が何度も見られハイボールに対する対処がよく分かる試合だった。主に対応していた昌子が高さで何度もせり負け少し強い相手ではハイボールでの勝負に不安が残る結果になった
DF 5 車屋 紳太郎 3.5 上がるタイミングが悪く基本的な守備ができていなかった。昌子がカバーする形で引っ張り出されて中があくという危ない形になんどもなった。出場した2試合続けてかなり問題があり代表レベルにはないように感じた
DF 6 三浦 弦太 4.5 競り合いにかてず韓国が中にロングボールを放り込むだけで日本を崩せてしまう形になっていた。高さでの勝負以外も守備の連携も課題が残った
DF 22 植田 直通 5.0 日本のDFラインはロングボールだけでボロボロになっていた状態で、DFが毎回一枚足りず右か左で誰かがフリーになる形を繰り返した。攻撃参加とクロス精度は相変わらず素晴しいモノがあった
MF 2 井手口 陽介 4.5 後半21分OUT 積極性は見せたがボールを上手くつなげずロストを繰り返し、相手に中盤を支配された
MF 13 土居 聖真 5.0 体の強さやポストプレーでは持ち味を見せたが連携が上手くいかずボールをつなげなかった
MF 17 今野 泰幸 4.0 守備ではいいプレーも見せたが、相手の荒さがあったとはいえ堅実なプレーが求められるベテランとは思えない浮き足立ったプレーが目立ちボールをロストする流れを繰り返した
FW 7 倉田 秋 4.0 後半36分OUT 序盤ボールがつなげず持ち味の運動量も有効ではなかった。中盤で流れを作ることが出来なかった
FW 11 小林 悠 4.5 ボールが前まで運ばれないので仕事が出来なかった。PKで1得点はしたが1点オウンゴールもした。オウンゴールがなければプレー自体は悪くはなかった
FW 14 伊東 純也 4.5 後半24分OUT 縦への突破は悪くないプレーがあったがあまりにも簡単にボールを失いすぎた
交代
MF 16 三竿 健斗 4.5 後半21分IN 交代で入ったが違いを見せることは出来なかった。まだ
FW 9 川又 堅碁 5.0 後半24分IN 体の強さは見せたが点にはつながらなかった
FW 18 阿部 浩之 5.5 後半36分IN 短い時間ではあったが相手のラインの裏へ抜ける動きが効果的に機能し攻撃を活性化させた
監督 ハリルホジッチ 5.5 選手のテストという目的は果たしたが結果は出なかった。辛抱強く若手を使った点は評価したいが韓国の戦術に対応できていなかった。日本の守備のについては韓国が良く分析していた。こういう日本のやり方をよく分かっている相手、よく分析してきている相手にどう戦うかは課題。試合中の戦術に関してはHTでの修正には失敗しており、選手交代も遅く判断に迷いを感じた。また高さを持ち味とする相手にロングボールを指示したため身長勝負になった。

試合後のコメント

DF昌子主将「いい時間帯に点が入って勢いを見せることができたと思う。そこから、監督にも『少し全員プレーするのを怖がっている』と言われたように、そういう風にとられてもおかしくないプレーだった。僕自身も相手の得意なプレーでやられた。反省するところが多い試合だった。攻守の切り替えが韓国の方が早かった。僕らが組み立てなくても真ん中を閉じているので隙を作れなかった。個人としては韓国、中国、北朝鮮は全部初めて。ACLを除いてこういう大会は初めて。アジアのレベルを肌で感じられた。監督から主将を命じられて、主将としても未熟なこの3試合だった」

 FW小林「後ろが“重たかった”。下がり過ぎたと思う。後ろで守備の時も余ってる選手もいたし、後ろからはめていって前に押し出せればよかったと思うが、少し重たかったかな…。後ろの3枚(の相手DF)を自分一人で追っている感じだった。もうちょっとうまく前に押し出して守備できれば、もうちょといい攻撃につなげられたかなと思う」。

 ハリルホジッチ監督「このチームが日本より強いことは試合前から分かっていた。レベルに差があった。韓国は勝利に値していたと。しっかり結果を残すことを望んでいたが、1点目を決めたあと、プレーを止めてしまった。なぜだかはわからない。相手がその状況をうまく利用して2得点。そこで我々のバランスが崩れた。韓国の方が格上だったと思う」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171216-00000172-sph-socc

コメントを見た感じ、一番客観的に試合を見ているのは小林ではないかと思った。ハリルは言い訳を言うのを良しとしていないようだし、昌子は冷静さを欠いているようだった。明らかに高さとフィジカルでCBが負けていた部分が大きかったと思う。勿論、小林も自分のオウンゴールがあったりと後ろばかりの問題ではなかったと思うが全体としてはDFのラインの高さやDMFのシステム的な問題が個人の能力異常に大きく影響していたように思う。

日本代表の印象

この試合はある意味沢山の見所がある試合だったし日本代表の課題が見えたいい強化試合となったので気になった所を書いてみる。

守備の話

 守備に関しては、相手のCFが少し強い場合、単純にクロスを上げられるとCBの二人が跳ね返すことが出来ないことが判明した。このCBコンビでは単純にロングボールをCFの場所に放り込むだけで何度かやれば崩せてしまう。まだ比較的経験があるはずの昌子も完全に抑えることが出来ておらず、いいボールがくれば失点は時間の問題だったといえるだろう。また相手のクロスやCFを警戒してラインが上げれずMFが浮いてしまいプレスが機能しなくなりボールを奪われやすくなっていた。
 韓国のサイドからの突破にもクロスされるとDFが真ん中で競り負けてしまう為に、SBが毎回付いていってマークする形になった。そこで日本のSBとCBのマークの受け渡しに問題があり、マークがずれて相手が一人フリーになる形が何度も見られた。逆サイドに毎回一人空く形。特にこの試合SBでは車屋、CBでは二人ともは不安が残った。

 GKの中村はすばらしくこの東アジア杯で代表でも通用すると発掘された素晴しい人材なのではないだろうか。

攻撃の話

 攻撃ではロングボールで速く攻撃しようとしたが前線でもフィジカルや高さ勝負になってしまいフィジカルを持ち味とする韓国相手に不利な戦いとなった。これは同じようにロングボールを使っても違う形も考えられた。例えば浅野のような速い選手が前にいる場合ならばスペースへボールを出してスピード勝負という形は考えられたし、裏に抜ける動きを得意とする選手を選べばで韓国のDFラインの裏へボールを出して抜け出るという形も考えられた。しかしこの試合では選手に合わせてボールを出す形になり、日本のFWはポストプレーをメインとしたので、相性的にも良くなかったように思う。

戦術と分析の問題

 代表全体に関しては選手交代による戦術対応がなく、ソレも遅くなっていた。これに関しては監督というより日本代表のコーチ陣全体に能力の低さを感じた。なぜかというとそもそも韓国という相手がフィジカルを武器としてくるは分かっていた事であり何度も戦ってきた相手である。オーストラリアや韓国ならこういう戦い方をする傾向があることは分かっていたはずであり、相手が取ってくる戦術に対して全く対応策が考えられてなかった。そればかりか逆に日本のDFを研究されておりそこを付かれていた。本来は日本が分析するべきであり相手の分析やこちらの対策という面で明らかに韓国に遅れをとっていたこれは選手の問題ではない。選手は若い選手が多く初めてこういうフィジカルタイプの相手と戦った可能性もあるわけで、あらかじめ戦術で対応すべき問題であったと思う。
 そして初めのプランが上手くいかなかったときの対応能力にも疑問を感じた。上手くいかなかった場合を想定していなかったように思えた。

試合の総評

 韓国のプレーのレベルも高いとはいえず、戦術も単純にロングボールを放り込む形でキックアンドラッシュをお互いに繰り返すような原始的な試合となった。ただしCBとCFの質で韓国が有利に試合を進めた。
 韓国の攻撃は、後ろからのロングボールか、サイドの突破というEPLでよくみるシンプルな形であったが、Jリーグでこういう放り込みサッカーをするチームがあまりないのでJの選手は対応しにくかった。中盤をなくして高さ勝負をして特にCBのハイボールを弾くの能力の勝負になった場合、日本のCBはハイボールに強いとは言い難いので韓国よりももっと弱いチームにも同じ方法で負けるのではないかと思う。
 日本はPKで1点取ったもののその後は失点を繰り返し、後半に入ってもオウンゴールで失点しHTでも対応できなかった。

スタッツを一つ二つ

日本 韓国
8 シュート 17
9 直接FK 20
2 間接FK 0
3 CK 7
1 PK 0
11 GK 4
2 オフサイド 0

東アジア杯 2018 日本 vs 中国

2 – 1
小林 悠 後半39分
昌子 源 後半43分
得点 ユー ダーバオ 後半49分
警告 前半15分 警告:リュウ イーミン
後半18分 警告:ユー ダーバオ
後半47分 警告:ヘー チャオ

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 1 東口 順昭 5.0 危機が多かったわけではないが、安定したプレーは見せた。失点はPKであり仕方がない面はあった
DF 3 昌子 源 6.5 手堅い守備でDFラインを支えた。また後半追加点が欲しい時間に浮き足立つ相手をみてロングシュートで1得点。予想外の点への嗅覚と試合の流れを読むプレーを見せた
DF 6 三浦 弦太 4.5 何度か危ないシーンがあり中国の選手のプレーの質が低く助かる形があった。強豪相手で同じプレーをしたらと考えるとCBとしてはやや不安が残った
DF 21 山本 脩斗 4.0 1vs1の守備は見るべき点があったが相手が縦に突破してくる所を抑えきることができなかった。連携した守備にも課題があった。また攻撃参加したときのプレーの質が低く、クロス精度も代表レベルにはなかった。攻撃が得意ではないのなら縦への突破を味方に任せる選択もあったがロストが目立った。これを書いていたらPKまで与えてしまったのでさらに減点
DF 22 植田 直通 6.0 やや安全志向過ぎるクリアもあったがピンチを招かないという意味では安定したプレーだった。また攻撃参加では素晴しいクロスを再三見せチームでも屈指のチャンスメーカーとなっていた。クロス精度は素晴しいものがあった
MF 10 大島 僚太 5.5 前半30分OUT 攻撃面でかなり主導権を握っておりプレーは悪くなかったが、前半にシュートしたタイミングで左足太もものの筋肉を負傷してしまった
MF 13 土居 聖真 5.0 後半37分OUT 山本の攻撃精度がやや問題があったため左サイドは課題が残ったが、土居のプレー自体はそこまで悪くはなかった。ただしスタミナ面、ハイボールの扱やクロスやシュートへの積極性などの課題はあった
MF 17 今野 泰幸 6.0 中盤でボールを回収するいいプレーを何度も見せた。後半になってもスタミナが落ちず年齢を感じさせない動きだった
FW 7 倉田 秋 5.5 攻守で安定したレベルでプレーしており、豊富な運動量と積極的なプレーで質の部分を補った。倉田の攻守の積極性はプレーの質を頭と運動量で補えるといういい実例なのではないかと思った
FW 11 小林 悠 6.5 試合終盤で重要な得点。FWとしては決定的な仕事をした。この試合ではいつもと違い何度もクロスが小林の所へ放り込まれて、チャンスが多かっただけに頭でも決めたかった
FW 14 伊東 純也 5.0 右サイドは何度も攻撃に成功しており植田との連携にはやや伊東のプレーに問題を感じた。ドリブルでの縦への突破などは見るべき点があったが、判断にやや迷いがあり持っている能力を生かしきれている感じではなかった。試合感覚が短いのでコンディション面も気になる所
交代
MF 2 井手口 陽介 6.0 前半30分IN 中盤でのプレーだけでなく得点への意識が高くMFとは思えない脅威を与えるシーンが多かった。また勝負が決まりそうな時間帯になると今野と並んで顔を出しベテラン選手のような嗅覚を見せた
FW 9 川又 堅碁 5.5 後半30分IN 時間が短い中、交代で入った後にいいポストプレーを何度か見せ日本の攻める流れを作った
FW 18 阿部 浩之 後半37分IN 時間が短すぎて採点不能
監督 ハリルホジッチ 6.0 新しい選手のテストに成功しながら2連勝は十分な結果。内容には課題もあったが、新しい選手のテストや若手の経験値を積ませることには成功した

試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

「すごく美しい勝利。素晴らしいフットボールをした選手を称えたい」
「3、4分悪い時間はあったが、多くのチャンスを作った」
「もう少し点を取れた」
「このトーナメントで一番強いのは韓国だと思っている。しっかりと準備したい」

日本代表の印象

スタメンの選手は個人的にはやや不満もあった。前回の試合でGKの中村がよかったがなぜかこの試合のGKは東口。個人的な印象では折角結果も出ていた若い中村に経験を積ませて欲しかった。SBも前回の車屋、室谷ではなく山本と植田。確かに車屋は問題があったが室谷はもっと試して経験をつませればよかったのではないかと思った。
攻撃陣は前回代表戦に出たときは酷い出来だった大島がそれなりにいいプレーも見せたが前半で怪我。FWは何度も決定的なチャンスがあったが中々決めることができなかった。この試合に関しては小林は何度もクロスが着ており、頭でも1点は取りたかったところではあったが、試合を決める時間で重要な1点を取り結果を出した。本当はもう1点2点取れるチャンスはあったが小林はこれで首の皮一枚でギリギリ代表争いに残ったのではないだろうか。全体でみると井手口に続き植田、昌子なども代表選考に入り込んだのではないだろうか。

試合の総評

膠着した試合展開ではあったが日本がミスをしても中国の最後のシュートの精度が低くミスの割には失点はせず、逆に日本の側もチャンスの割には点につながらない時間が長かった。後半の相手の集中力が切れた時間に日本が的確に攻め立てて先制点。浮き足立った中国に対して直ぐに追加点。相手の個人技とPKで1失点はしたももの戦略的には完全に中国を押さえ込んだ形になった。

スタッツを一つ二つ

日本 中国
18 シュート 7
18 直接FK 16
1 間接FK 5
4 CK 3
0 PK 1
7 GK 11
1 オフサイド 6

東アジア杯2017 日本 vs 北朝鮮

日本 1 – 0 北朝鮮
井手口 陽介 後半50分 得点
警告 キム ユソン前半46分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 12 中村 航輔 8.0 まだ若いにもかかわらず落ち着いたプレーで再三にわたる枠へ飛ぶシュートを何本も抑えてみせた。この試合で見えた数少ないポジティブな選手
DF 3 昌子 源 5.0 シュートを打たれる形もあったが1対1の場面を何度も抑えた。ハイボールの競り合いは競り負けるシーンが気になった
DF 4 谷口 彰悟 4.5 攻撃面では見所もあったがライン上の攻防で何度もシュートを許し控えのCBとしては心配な要素が目立った
DF 5 車屋 紳太郎 4.0 攻撃参加は見せたが決定的な仕事はできなかった。守備はカウンターで裏を付かれており、ハイボールの競り合いでも何度かピンチを招いた
DF 20 室屋 成 5.5 堅実な守備で、完全にサイドを突破される事はなかった。堅実な攻撃参加でいいクロスも見せた。初のA代表としては妙な安定感があった
MF 2 井手口 陽介 7.0 豊富な運動量で中盤の攻撃の基点となった。最後の所で抑えたシュートで1得点。勝負強さも見せた
MF 8 高萩 洋次郎 4.5 後半11分OUT ボールの奪い合いで負けており北朝鮮に攻め込まれてカウンターにもつなげることが出来なかった
MF 17 今野 泰幸 6.0 中盤で相手にボールを奪われるシーンが目立ちボールを奪うのに苦労したが、最後にいいアシストを見せて試合を決めた
FW 7 倉田 秋 5.5 後半36分OUT ほとんど攻める気があるのか分からない日本代表の中比較的積極性がありサイドの突破からクロスを何度かみせたが、ゴールにはつながらなかった
FW 11 小林 悠 5.5 何度かいい裏への飛び出しを見せチャンスを作った。小林の持ち味のヘッドはあまり見せ場がなかった。なかなかクロスが全く小林に飛んでこないので戦術的に問題があったように思う。折角小林をFWとして選ぶのならばもっとクロスが見たかった
FW 15 金崎 夢生 4.5 後半26分OUT 以前と比べると運動量の少なさが気になった。北朝鮮相手であることを考えるとドリブルでの勝負する場面の少なさや突破がゴールにつながらなかった点は評価しにくい
MF 14 伊東 純也 6.5 後半11分IN 伊東が入ることで押さえ込まれていた中盤が一気に流れを取り戻し得点チャンスを作った
FW 9 川又 堅碁 5.5 後半26分IN 後半からの交代出場だったため時間も少なく、いいシーンも見せたが相手に対応されてしまった。試合全体に対しては大きな変化も生む事はできなかった
FW 18 阿部 浩之 後半36分IN 時間が短すぎて採点不能
監督 ハリルホジッチ 5.5 これからの選手であるGKの中村や室屋など若手を試せた点は個人的には凄く評価したい。ただ試合内容は北朝鮮相手と考えるとやや物足りない結果だった

試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

運も味方にした。相手チームはしっかり守ってカウンターを徹底していた。低い位置でコンパクトにしており、プレースピードが足りなかった。諦めなかった選手たちを称えたい

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171209-00681929-soccerk-socc

日本代表の印象

攻め込まれる形が続き北朝鮮のシュートが何度もゴールの枠内に飛んだが、若干22歳の中村が獅子奮迅の働きで素晴しい仕事をした。この試合を見た限りでは中村は次世代のA代表の正ゴールキーパーに名乗りを上げたのではないだろうか。攻撃面に関しても21歳の井手口が残り時間僅かな所でミドルを入れて試合を決めた。逆に以前はかなりドリブルで目立っていた金崎はやや影を潜め、中盤でも若い24歳の伊東純也に変えたことで一気に流れが日本側に変わったりとサブのメンバーでも世代交代を感じさせる試合となった。
日本代表にとってはA代表で足りなかった部分をこの東アジア杯で発掘できる可能性もあるように思う。

試合の総評

双方無得点の状態で試合が進み、試合の流れが決まらない精神的な強さを試すような試合だったが最後の最後でベテランの今野と、若手なのにベテランのようなメンタルを見せ付けるミドルシュートで試合を決めた。

スタッツを一つ二つ

強化試合 ベルギー vs 日本 1-0

ベルギー 1 – 0 日本
ロメル ルカク 後半27分 得点
警告 警告:井手口 陽介 後半31分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 1 川島 永嗣 6.5 枠に飛んでくるシュートを何度もセーブし最近の試合では屈指の出来だった
DF 5 長友 佑都 5.5 決定的な仕事にはならなかったが手堅いプレーを見せた
DF 19 酒井 宏樹 6.0 交代:後半41分 右サイドから浅野と連携し再三にわたって攻撃参加を見せたが点にはつながらなかった
DF 20 槙野 智章 6.0 ブラジル戦に続きいい守備を見せた
DF 22 吉田 麻也 5.5 いつものに比べるとやや守備でのミスがあったが、逆に攻撃面では見せ場を作った
MF 2 井手口 陽介 6.0 カウンターにつながるミスなどもあったがブラジル戦に比べれば中盤での戦いも十分に競り合いFKで惜しいクロスを見せるなどボールを前に運ぶ仕事をした
MF 16 山口 蛍 5.5 ミスもあったが守備で中盤を固めた。後半は完全に中盤を支配されボールを運べない状態になってしまった
MF 25 長澤 和輝 4.5 交代:後半17分 やや攻撃面では物足りなさを感じたが、守備面での運動量は十分だった。ただし、この運動量ではスタミナが90分維持できそうになかった
FW 8 原口 元気 5.0 交代:後半33分 守備での運動量はあったが、攻撃面では決定的な仕事はできなかった
FW 15 大迫 勇也 5.5 交代:後半28分 相変わらずCFまでは中々ボールがこないが、いいポストプレーやヘディングシュートなどは見せた
FW 18 浅野 拓磨 6.0 交代:後半23分 何度かチャンスがあっただけに外してもいいのでもう少し積極的にシュートをしたかった。シュートを打たないよりシュートを打った方が可能性が上がるのでチャレンジして欲しかった
交代
DF 21 酒井 高徳 交代:後半41分 出場時間が短すぎるので評価不能
MF 14 森岡 亮太 5.5 交代:後半17分 惜しいシュートを見せるなど積極性は見せたが決めきることが出来なかった
FW 9 杉本 健勇 5.0 交代:後半28分 全体に消えている時間が長く存在感を示す事はできなかった。フリーで抜け出てシュートを打つ場面は作ったが、決め切れなかった。劣勢の中シュートの形を作った点は評価できる
FW 10 乾 貴士 交代:後半33分 時間が短すぎて評価不能。交代直後に直ぐシュートを打つなどサブとして必要な攻撃的な姿勢を見せた
FW 11 久保 裕也 4.5 交代:後半23分 短い時間の出場で前回に続き決定的な仕事はできなかった。攻撃面で目立たなかっただけでなく、相変わらず中盤での運動量が少なく守備が出来ていなかった
監督 ハリルホジッチ 5.0 ブラジル戦から修正してきたことで惜しい試合を見せたが、妥当な修正で妥当な結果。強豪相手には順当な結果で敗北。
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

──ブラジル戦からの改善点と評価は?(大住良之/フリーランス)

 まず、心理面でより良い準備ができた。ブラジル戦の後、彼らはブラジルに対抗するまではいかないけれど、かなりのところまでプレーできることに気付いた。ブラジル戦の最初の20分は、相手をリスペクトしすぎたところに問題があった。今日は最初の10分は入りがよく、2〜3回のチャンスも作った。最初の5分、10分で浅野(拓磨)にもう少し経験と冷静さがあればゴールできたと思う。

 試合全体を通してブロックの高い位置、低い位置のオーガナイズができていた。われわれが与えたアドバイスに対して、彼らはしっかりリスペクトしてやってくれた。ただ、パスのところで簡単に失ってしまったところが気になった。ラストパス、得点させるパスのところ、3対1のシチュエーションまでいけた(場面もあった)。いいチームなら何なく決めることができる。

https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201711140006-spnavi

日本代表の印象

ブラジル戦に比べて積極的な守備に出たが、スタミナが続かず後半は一方的に攻められる展開になり、1失点で試合がきまってしまった。劣勢になった時にどういう形でリスクをとって攻撃をするのかという問題残った。ブラジル戦とベルギー戦の試合を見ると一度劣勢になるとそこから盛り返す方方がほとんどないように見える。特に中盤の運動量が落ちてしまうとボールを前にすら運ぶことが出来なくなってしまう問題を抱えているように見えた。

スタッツを一つ二つ

12 シュート 11
8 直接FK 9
2 間接FK 1
3 CK 4
0 PK 0
13 GK 6
2 オフサイド 1