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スイス 2-0 日本 サッカー協会の失態の責任を誰が取るのか西野ではないはずだ

結果は予想通り過ぎて書くに値しない

 ハリルを首にしたことで日本サッカーの衰退の始まりではないかという危惧が頭にちらつく試合。これも採点や寸評を書くに値しない試合だった。というか採点を書いても仕方がない。なぜなら前回の試合でも書いたが、ベテランで安定させたあのメンバーで出たら程度の違いはあってそんな大きな変化は望めないからだ。

代表ーの選抜の問題とその責任

 これはメンバー選抜の段階で既に予想できた状態だった。しかし急遽監督になった西野監督としてはメンバーにベテランを選んで落ち着けるというのはむしろ定番の考え方であり違和感はない。何しろ自分でメンバーを吟味する時間が全くないのだから名前と実績だけで選ぶしかない。これは十分理解できる。

責任を取るべきはサッカー協会と、ハリル解任に圧力をかけていたあたりだろう。サッカー協会の理事が3月8日にあって、その後急遽ハリルが首なのだから、理事の責任問題としか思えない。西野監督も監督を引き受けた以上、いかに無能と罵られて次の監督キャリアが消えてしまう可能性あったとしてももう後には引けない。十分なリスクをとっている。押し付けられた形の西野監督はむしろ気の毒ですらある。

日本代表は8日、スイス・ルガーノのコルナレード・スタジアムでスイス代表と対戦。前半42分にPKでスイスに先制を許すと、後半37分に追加点を奪われて0-2の完封負けを喫した。日本は翌日にキャンプ地のオーストリアへと戻り、W杯前最後の親善試合となる12日のパラグアイ代表戦に向けて調整を進める。

 5月30日ガーナ戦(●0-2)は3-4-2-1で臨んだ日本だが、この試合は4-2-3-1を採用。ガーナ戦から先発1人を入れ替え、GKに川島永嗣、最終ラインは右からMF酒井高徳、DF吉田麻也、DF槙野智章、DF長友佑都、ボランチにMF長谷部誠とMF大島僚太を並べ、2列目は右からMF原口元気、MF本田圭佑、MF宇佐美貴史、1トップにFW大迫勇也を配置した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合開始直後はスイスに圧力をかけられる展開となり、前半4分には細かいパスワークから中央突破を許すなどPA内まで侵入される場面も作られるが、体を張った守備で先制点を許さず。攻撃に移ると左サイドをタイミング良く駆け上がる長友のクロスから好機を伺うが、クロスの流れから放った同6分の原口のシュートは枠外に飛び、同15分の大迫のシュートは相手選手のブロックに遭う。同25分には長谷部、同33分には大島がミドルレンジから果敢に狙うも、シュートはともにGKロマン・ビュルキの守備範囲に飛んでしまった。

 前半39分には日本をアクシデントが襲い、同35分にDFファビアン・シェアと接触して腰付近を気にしていた大迫が、ピッチ上に座り込んでプレー続行不可能と判断され、FW武藤嘉紀との交代を余儀なくされた。すると同41分、右サイドをFWブレール・エンボロに突破されると、PA内で吉田がファウルを犯してしまいPKを献上。このPKをDFリカルド・ロドリゲスに蹴り込まれ、スイスに先制を許してしまった。

 0-1とスイスにリードを許したまま後半を迎えると、立ち上がりから圧倒的にスイスにボールを保持され、押し込まれる時間帯が続く。後半10分には日本ベンチが動き、宇佐美に代えてMF乾貴士、酒井高に代えてDF酒井宏樹をピッチへと送り込んで状況を打開しようと試みる。すると、徐々に流れを引き寄せる日本は、テンポ良くボールを回して敵陣深くまでボールを運ぶ場面を増やしていく。だが好機を創出できずに試合が進むと、同25分には大島に代えてMF柴崎岳を投入する。

 後半26分にはカウンターを発動させ、本田のパスを右サイドで受けた原口が中央に切れ込んで左足で狙うもビュルキの正面を突いてしまう。同31分には本田に代えてMF香川真司を投入。しかし同37分、右サイドをMFシェルダン・シャキリに突破されてクロスを上げられると、ファーサイドのDFフランソワ・ムバンジュが折り返したボールをFWハリス・セフェロビッチに蹴り込まれてリードを2点差に広げられてしまう。その後も日本には得点は生まれずに0-2の完封負けを喫した。

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