日本代表GKの未来は実は明るいと思う

 森保ジャパンの初のスタメンが発表されたのでついでに。日本人選手のGK不足や日本代表で高齢化している川島を代替できるGKについては話題になる事があるが、最近見ていて思うのだけど今の若手GKはそんな心配するほど悪いのだろうか。特にサッカーファンには何故か信じてもらえないのだが、権田(オーバートレーニング症候群で一時期やや調子を落としていたが)は素晴しいGKだし、W杯前も書いたように個人的な認識では中村(脳震盪問題で怪我については不安だが)もコンディションさえ万全なら既に川島よりいいGKなのではないかと思う。

 といっても中々信じてもらえないので、丁度いい具合に少し前に見かけたOPTAの数字を

93.8 – 権田修一は8月以降、J1ではリーグベストのセーブ率93.8%を記録している。この期間での無失点試合数は最多タイであり、失点数は最少タイ(どちらも西川周作と並び)。砦。

https://twitter.com/OptaJiro/status/1029722369810608129

そう現時点でも権田は十分に素晴しいGKなんだと、言いたい。東口、西川といった日本代表でも見かけるGKはJリーグで明らかに外人GKなどを上回るスタッツを見せているし、若手でも中村、権田は上位を安定的に独占しているメンバー。

ついでにGKの打率的なセーブ率について

GKとスタッツというのはFWとスタッツと同じ位スタッツで分析しやすく数値的な解析と相性がいい。GKならばシュート数に対して何本ゴールを決められているか、枠に飛んできたボールをどのくらいの比率で防げるのかを調べれば露骨にボールを止めるという一番大事な仕事の数字が出るから。そしてこのGKのセーブ率というのは大体6割から8割位のあいだにほとんどの選手が納まる。勿論短期的にはもっと低いセーブ率のGKもいればもっと高いセーブ率のGKもいるが、シーズンを通してみると大体その程度の数値に収まる。年間で6割以下というとリーグ最下位くらいのレベル(参考)。

 そこから言える事が実は沢山ある。試合を見てて前半の段階でシュート数と失点数を見ると、その試合でそのGKがミスをしていたのかそれだけ打たれたのだからある意味し方がない失点だったのかといった簡単な基準は見ている側でも実は直ぐに理解できる。例えば枠に3本打たれたら1本入るという計算は統計的にある意味妥当だということも分かる。だから4本も5本もシュートを打たれていたら止めていても次のシュートは失点に成ってもある意味致し方ない面があるなとか、打たれすぎているから守備が上手くいっていないとか、逆に2本しか枠に飛んでないのに1失点している場合は、ちょっと失点が多いがDFの調子自体は悪いとはいえないなとか。そういう付随する部分が勝手に見えてくる。

別に川島も悪いGKではない

 非難が集まりがちなGK。日本代表でも川島は問題視されがちで実際凄くいいGKかどうかは確かに議論の余地はあるが、物凄い悪いGKでもないという事実はあえて書いておきたい。下の表はW杯のセーブ数ランキング。W杯でも川島は6位であり、別に凄い順位が低いわけではない。セーブ以外の仕事もGKにはあるので総合力では世界屈指のGKと比べると差はあるかもしれないが、極端に悪いというほどでもないという点は一般のサッカーファンが思うイメージとやや剥離があるのではないかと思う。またセーブ率の所で話したがいいGKと悪いGKの差は精々10~20%程度のセーブ率の差でしかないという事。10本もシュートを打ってはじめて1本か2本違うかどうかという事なのだから、ある程度以上のGKの差はそれだけで決定的な差になるとは言い切れない。

W杯2018のセーブ数ランキング

順位 選手名 セーブ数
1 ティボー クルトワ 26
2 ギジェルモ オチョア 23
3 カスパー シュマイケル 16
3 ジョーダン ピックフォード 16
5 イゴール アキンフェエフ 15
6 川島 永嗣 13
6 ヤン ゾマー 13
6 ダニエル スバシッチ 13
9 チョ ヒョヌ 12
10 ウーゴ ロリス 11
11 フェルナンド ムスレラ 10
11 ブラディミル ストイコビッチ 10
11 ロビン オルセン 10
14 マヌエル ノイアー 9
14 ハネス ハルドルソン 9
14 ルイ パトリシオ 9
14 ダビド オスピナ 9
14 ファルーク ベンムスタファ 9
19 アリレザ ベイランバンド 8
19 マシュー ライアン 8
19 ケイロル ナバス 8
22 ハイメ ペネド 7
22 ペドロ ガジェセ 7
24 フランシス ウゾホ 6
25 ムニル モハンド モハメディ 5
25 モハメド エルシェナウィ 5
25 ロブレ カリニッチ 5
25 エサム エルハダリ 5
25 アリソン 5
30 カディム エンディアイエ 4

まあ、悲観的に見れば、お互いのチームがシュートを枠内に10本打ったようなチームが競り合った状態ならば、間違いなくGKの能力によって勝ち負けが変わるというのは否めない。ただし最近になるまで日本代表は強豪国に対してそこまで僅差での勝負が出来ていなかった点を考えると、むしろフィールドプレイヤーの質が上がった今だからこそ、これからGKが大事になるようになってきたのではないかと思う。しかも今の若手は十分に期待できるものがある選手がいるという点が重要だと思う。

「森保ジャパン」初のスタメン発表

森安ジャパン

▽GK
東口順昭(G大阪)
権田修一(鳥栖)
シュミット・ダニエル(仙台)

▽DF
槙野智章(浦和)
佐々木翔(広島)
車屋紳太郎(川崎F)
遠藤航(シントトロイデン)
室屋成(FC東京)
植田直通(セルクル・ブルージュ)
三浦弦太(G大阪)
冨安健洋(シントトロイデン)

▽MF
青山敏弘(広島)
山口蛍(C大阪)
大島僚太(川崎F)
伊東純也(柏)
中島翔哉(ポルティモネンセ)
南野拓実(ザルツブルク)
三竿健斗(鹿島)
伊藤達哉(ハンブルガーSV)
堂安律(フローニンゲン)

▽FW
小林悠(川崎F)
杉本健勇(C大阪)
浅野拓磨(ハノーファー)

https://web.gekisaka.jp/news/detail/?253211-253211-fl

個人的な感想

 西野ジャパンはW杯直前のギリギリのタイミングでの監督だったため、今までの実績があるベテランばかりを選ぶ安全策にならざるをえなかった面があったが、今回の森保ジャパンは今から4年後を見据えた幅広い選択になりそうな選抜になっている。しかもザックジャパンやハリルジャパンなどの外国人監督が選抜するチームと明らかに違うのは初めから十分にJリーグで実績のある選手や若手の選手がそろっている選抜になっている点だ。

 そして、今まで期待されつつも中々A代表でチャンスがなかった堂安、中島、伊藤、南野、伊東、車屋、室屋、権田とみんなが気になっていただろう期待の若手がコレでもかと入っている。次は親善試合なので既に実力が分かっている今までのスタメンではなく、新しい若手を見出す機会にしていくのだと思う。勿論このスタメンが全てベストという選抜ではなく、恐らくこの中からチャンスをものにした選手が残っていく感じになるのだろうと思われる。そういうスタメンだと思った。

moriyasu

 あえて気になる点を言うなら青山がベテラン枠すぎて次のW杯には辛いのではないかという問題はあるが、そこは元サンフレッチェ広島という点を考えれば森保サッカーのピッチ上での伝道者としての立場もあるのではないかという気はする。また小林も年齢を考えると疑問符がつく選抜。次のW杯を考えた年齢層としては普通なら選ばれないが、Jでの得点を考えればとりあえず勝つためには分かる選抜かもしれない。ただし得点だけで行けば若手の調子のいい西村拓真がいるわけで4年後を見るならこちらは試さない理由もない気がするが、移籍などのチーム状況の問題があるのかもしれない。
 あとは調子を落としている杉本を選んでいるのも気になる。去年の成績を維持していても選抜される基準としてはギリギリだが、今年は明らかに調子を落としておりJリーグ内の選手としても今選ぶ理由は少ないように思う。身長が高く体を張れるというのならば、若手ならば鈴木武蔵やベテランなら川又や金崎などもJリーグで悪くない選手はいる。もっと言えばJリーグでの調子をみるならかなり存在感のある鈴木優磨や清水のFW陣なども十分に活躍しているわけで、どちらかというとテストする枠は不足気味な中に入れるのは別の理由が必要な気がする。

中田英寿が監督になる可能性

中田英寿が監督について語る

 アトランタ五輪でともに戦い、衝突もした西野朗氏が代表監督となった。将来的に日本代表の監督を中田氏が……。会場がそんな空気に包まれると、きっぱりと言った。

「それはないですね。指導者は辛いですよ。僕は、選手がどれだけ監督の言うことを聞かないかを知っていますから(笑)。僕は小学校の頃から自分の意見を言う子供だったんで。これまでの指導者全員と言い争いをしています。西野さんだけじゃないです」

http://number.bunshun.jp/articles/-/830509?page=3

何となく中田の監督という話を見たので調べてみたけど、これを見る限り全くなさそう。

第18回アジア競技大会のU21日本代表

代表とU21世代の監督がともに同じ森保一監督が率いているので、A代表のメンバー選考などにも大いに影響があると思われる。アンダー世代の大会としては関心が集まる事になりそう。

第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ・パレンバン)に臨むU-21日本代表のメンバーを発表!
▽大会情報はこちら http://www.jfa.jp/national_team/u21_2018/asiangames_jakarta_2018_men/ … #jfa #daihyo

https://twitter.com/jfa_samuraiblue/status/1025237339671474176

スタッフ

チームリーダー:山本 昌邦 ヤマモト マサクニ(日本サッカー協会技術委員)
監督:森保 一 モリヤス ハジメ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
コーチ:横内 昭展 ヨコウチ アキノブ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
コーチ:和田 一郎 ワダ イチロウ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
GKコーチ:下田 崇 シモダ タカシ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
フィジカルコーチ:松本 良一 マツモト リョウイチ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)

選手

GK
1 小島 亨介 コジマ リョウスケ(早稲田大)
12 オビ パウエルオビンナ オビ パウエルオビンナ(流通経済大)

DF
4 板倉 滉 イタクラ コウ(ベガルタ仙台)
20 立田 悠悟 タツタ ユウゴ(清水エスパルス)
7 原 輝綺 ハラ テルキ(アルビレックス新潟)
5 杉岡 大暉 スギオカ ダイキ(湘南ベルマーレ)
3 岡崎 慎 オカザキ マコト(FC東京)

MF
10 三好 康児 ミヨシ コウジ(北海道コンサドーレ札幌)
2 長沼 洋一 ナガヌマ ヨウイチ(FC岐阜)
17 神谷 優太 カミヤ ユウタ(愛媛FC)
8 三笘 薫 ミトマ カオル(筑波大)
6 初瀬 亮 ハツセ リョウ(ガンバ大阪)
11 遠藤 渓太 エンドウ ケイタ(横浜F・マリノス)
19 舩木 翔 フナキ カケル(セレッソ大阪)
13 岩崎 悠人 イワサキ ユウト(京都サンガF.C.)
14 松本 泰志 マツモト タイシ(サンフレッチェ広島)
16 渡辺 皓太 ワタナベ コウタ(東京ヴェルディ)

FW
18 前田 大然 マエダ ダイゼン(松本山雅FC)
9 旗手 怜央 ハタテ レオ(順天堂大)
15 上田 綺世 ウエダ アヤセ(法政大)

森保一 監督コメント

2年後の東京オリンピックで最高、最強のチームを作り、一番の力を発揮できる状態にするべく、全体的に底上げをしながら進めています。視察を多く重ねてきたなかで、いいパフォーマンスをしている選手を中心に、今後につながるメンバーを選考しました。世界につなげるためには、今大会はベスト4以上には入りたい。大会で一試合でも多くやること、そのために結果にこだわることを選手たちに追求していきます。オリンピック代表が立ち上がってから5回目の活動となりますが、前回のトゥーロン大会を踏まえても、チームとしての積み上げやコンセプトの浸透は確実にできてきています。しかし主導権を握りながらもミスから展開が変わる場面もまだまだあり、チームとして、個人としてのクォリティを上げていかなければいけません。男女ともにいい結果を出して、応援してもらえるようにベストを尽くします。

http://www.jfa.jp/national_team/news/00018306/

西野監督から森保監督へ新旧代表監督の違い

Jリーグでの成績比較

監督 試合 勝率
森保 一 187 92 40 55 48.1%
西野 朗 524 270 91 163 51.5%
スタッツの読み方

 勝利数 / 試合数 = 勝率

 常々書いているように野球文化になじみが深い日本では勝率の感覚もあまり馴染みがない感じになる。その一つはサッカーには引き分けがあるので、そのため勝率の平均は50%ではなくなる。引き分けがある分だけ50%を下回る勝率が平均値になる。だから森保監督の48%数字は低い勝率ではない。むしろ逆に高い勝率といえる。48%の勝率の間にサンフレッチェで3回もJリーグで優勝している。
 そういう意味では西野監督の勝率は非常に高い。勝利数も日本人監督としては最多で、同じリーグで比較しやすいJリーグの日本人監督の中では明らかに頭一つ抜けた実績だろう。ただ、公平を期すためにあえて言及しておくと、森保監督はサンフレッチェで監督をし、西野監督はガンバであった点は無視できない。ガンバは資金が潤沢で強豪チームであったが、サンフレッチェはJリーグで毎回ほかのチームに選手を引き抜かれてしまう立場であった点を考えると森保監督の勝率が低いとは言えない。特にサンフレッチェは浦和に選手を引き抜かれる事が多かった為、一時期は浦和の選手に元サンフレッチェの選手が多くなり「サンフレッズ」などといわれていた時期もある。

参考

日本代表監督の公式戦勝率と試合数

監督 勝率 試合数
ハリルホジッチ 62.5% 24
アルベルト・ザッケローニ 48.3% 29
岡田武史 56.7% 30
ジーコ 61.8% 34

ハリル監督の勝率は4試合しか公式戦をしなかったアギーレ監督を除けば近年の監督で一番高い。これもW杯直前のハリル監督交代劇に疑問符がついた一つの要因でもあると思う。負けていたどころか明らかに日本代表史上でも屈指の成績だったと言わざるを得なかったためだ。

https://twitter.com/OptaJiro/status/1022434521260515328

酒井高徳「結果を残せなかった選手は代表に居続けるべきではない」

結果を残せなかった選手は代表に居続けるべきではない

日本代表からの引退についても改めてコメント。「今まで自分がやってきた立場を次の4年間でもう1度やる可能性を考えた際、
そこのポジションは僕の歳でやる必要はないかなと思う。やっぱり結果を残せなかった選手は代表に居続けるべきではない。
もちろん寂しいし、結果を残せなかったので悔いしかない。ただ、決心はついているので言葉は覆さない」と胸中を告白した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180723-00000141-spnannex-socc

これは潔い。

ポジションによる年齢の違い

一部で失敗し続けたが成長した吉田などと比較して、まだまだやれるという声もあるようだった。たしかに完全に引退するにはやや速い。しかし、これは以前から日本でよくあるサッカーの文化が少し足りてないから起きる感覚なのではないかとも思う。一般的に CB や GK というのは経験がモノを言うポジションなので、むしろ成熟するのは比較的ベテランになってからとなる。つまり吉田は今が旬の収穫期を迎えている選手で逆に若い時は成長を期待して使われていた選手だったと思う。

一方SBは上がり下がりが多いし、スピードやスタミナが勝負になるので体力が落ちたらその時点で能力は落ちてきてしまう。そして、次のW杯は来年ではなく4年後。4年後は32歳とかそれくらいになっているはずで、同じ走力を維持できる年齢かで考えた場合、体力面はやや落ちてしまう。それは客観的な判断だし後進を育てる意味でも抜けて4年の期間で若手が育つ土壌を作ると言うのも頷ける話。ただ、それで実際に辞めるとなったら中々渋る選手の方が多いと思う。これは中々イケメン。

サッカーにおける年齢の感覚

守備やGKはベテランが有利とか、こういうのは本当は野球で言えばショートは守備が上手い人がやるみたいなもので、ある程度の常識的な感覚があるような気がするが、日本においてはそういう文化があまり根付いていないので、感覚的に分かり難い問題かもしれない。

同じような例でいうとW杯ロシア大会はヤングプレーヤー賞に、19歳のエムバペが選ばれた。このヤングプレイヤー賞(最優秀若手選手賞)は、1つの大会で最も活躍した21歳以下の選手から選出される。しかし今大会の日本には該当する選手がおらず、最年少は23歳のGK中村。つまり日本代表には若手と呼べる選手は1人もいなかったという事になる。ただし日本代表の場合は高齢の選手も外す為、平均値で見ると他国の代表と大差ない数値になる。若手もベテランも全く採用せずに、恐らく一番いい時期と思われる選手だけに妙に偏って選出している。

これは今回だけの話ではなく以前も香川が南ア大会の時に素晴しい実績を上げていたにもかかわらず選ばれなかった。今回も中島や堂安など欧州での輝かしい実績を引っさげて登場していたが、選ばれることはなかった。若手もベテランも、どこか実力ではなく年功序列で選んでいるのではないかと思われるような雰囲気がどうしても漂っている。こういう現状を踏まえると酒井が早めの引退を選んだ意味も分かる気がする。

酒井選手W杯お疲れ様でした。今後のクラブでの活躍を楽しみにしてます。

「縦ポン」とは

縦ポン(たてぽん)とは

縦ポンとは、相手からボールを奪った後にすぐさまFWにロングパスを送るサッカーの戦術のことである。「縦一本」を略した略語。

縦ポンと言っても一つの戦術を意味するわけではない。例えば「スピードの速いFWをトップに置き、短時間で一気に攻めるカウンターサッカー」や「身長が高いFWをトップに置き、ヘディングで競らせるパワープレイ」や「FWがポストプレーで時間を作り、その間に他の選手が追い越してゴールを狙う」など、様々な戦術がある。

縦ポンは、中盤でショートパスを繰り返し、ボールを持ちながら相手を崩すポゼッションサッカーを好むサッカーファンからは、「縦ポンかよ」「縦ポンつまらん」など、しばしば批判されがちな戦術である。これは、ポゼッションサッカーと比べると、すぐにボールを蹴り出すため、攻める時間が短いことや自陣で守る時間が長くなることが原因と考えられる。

http://socceryougo.com/page/ta/144.html

という説明を見たけど、これは結構誤解を生みそうな気がする。

カウンターなら縦ポンって事もない

たとえば「カウンターサッカー」が必ずしも縦ポンかというとそうではない。一本でFWに出したりFWの裏に出してれば「縦ポン」だが、カウンターでもショートパスでつないだり、サイドから攻めたりしていれば特に縦ポンとは普通いわないと思う。そもそもパスも全然一本ではない。

ロングボールを使えば縦ポンではない

 たとえば、ベンゲルのアーセナルのサッカーはどちらかといえばEPLではパスを駆使したチームになると思うが、ベンゲルのサッカーはパスをするサッカーではあるがショートパスばかりをするタイプのサッカーではない。少なくともチキタカのリズムではなくもっとゆったりとしたリズムを刻む。かなりロングパスも多用する。ロングパスを使ってもベンゲルのサッカーを縦ポンとは誰も思っていないだろう。一本でなければロングパスを使ってつなげても普通は縦ポンとはいわない。縦に「一本」ではないのだから。

サイド攻撃も基本的には縦ポンじゃない

サイド攻撃の場合は一度サイドにだしてそこから「横に」クロスを上げる感じでワンクッション挟むのでそもそも「縦に一本ではない」と思う。だからあまりソレを縦ポンとは言わない。
 横からクロスとかした場合は縦ポンとは言われず、揶揄されても「放り込み」とかその類の言葉になる事が多い。マンU時代のモイーズはキックアンドラッシュのイギリスの中で見れば実際の所、少なくとも縦ポンではなかった。そういう意味で違う戦術は使っていたように思う。サイドアタックからのクロスばかりしていたのだから。

まとめると

 ・縦ポンは縦に一本の形
 ・パスがロングパスかショートパスかで縦ポンが分かれているわけではない
 ・横からクロスとかした場合は縦ポンとは言われず揶揄されても「放り込み」とかその類の言葉になる

 縦ぽんと言う言葉に含まれている意味合いは小学生の子供がゴチャゴチャボールによって着て縦に一本長いのを出したらみんなわーわーと走っていってゴールになるようなああいうイメージが根底にあると思う。「ワーワーサッカー」とかそれに通じるものがあると思う。極端な話になるがサッカーを見てても戦術的に意図してカウンターをして決めてるのならそれを縦ポンという人はまずいない。普通にカウンターという人が大半。つまりそこから類推されるのは「縦ぽん」はそもそもカウンターですらない何かなのだと思う。

日本代表シュート練習

日本代表のシュート練習の風景。前から言われてるけどDFがいない状態でも意外と入らない。

Just football