ハイタッチに肩車…転倒する人も 渋谷スクランブル交差点
東京・渋谷のスクランブル交差点には、平日の夜にもかかわらず大勢のサポーターらが集結。皆で喜びを分かち合ったが、現場は大混乱となった。
日本代表の勝利後、歩行者用の信号が青になると同時に、横断歩道上に駆けだしたサポーターらがジャンプしながらハイタッチ。誘導のために交差点周辺に警視庁が設置した鉄柵が人の押し合いで倒れ、転倒する人も続出した。
信号が赤になってもサポーターらが横断歩道を渡りきれず、救急車両が通れなくなる場面もあった。
警視庁はこの日、トラブル回避のため数百人の機動隊員らを投入。ソフトな語り口で誘導することで知られる「DJポリス」が「ルールを守り、マナーのある行動をとってください」などとアナウンスしても、なかなか混乱は収まらなかった。
仕事帰りにスポーツバーでユニホーム姿となって観戦したという会社員の内田誠也さん(23)は「正直負けると思っていたが、最高にうれしい。日本が得点したときはテンションが上がった」と喜んだ。
東京ドーム(東京都文京区)で行われたパブリックビューイング(PV)会場も異様な熱気を帯びた。
集まったのは約1万1千人。サムライブルーのユニホームに身を包んだサポーターが、開放されたグラウンド部分を埋めた。
試合早々に先制点を奪うと、ハイタッチを交わして歓喜。後半に相手を突き放す2点目が決まり勝利をつかむと、総立ちになって日の丸を揺らした。試合後も会場周辺では「ニッポン」コールが続いた。
同僚らと訪れた東京都の会社員、野本奨さん(39)は「前回の雪辱も果たした。必死に戦った選手たちは最高だった」。学生の岸田晋也さん(22)は「大会前は負けが続き、不安もあったが良いスタートだ」と先を見据え、会社員の西圭子さん(32)は「厳しい相手に見事な戦い。得点では鳥肌が立った」と興奮した様子で語った。
スペシャルサポーターとしてPVに加わった元日本代表・戸田和幸さん(40)は「1次リーグ突破は次の試合が大切。選手もすでに切り替えたはず。私たちの応援も重要になる」と呼びかけ、元女子日本代表の丸山桂里奈さん(35)も「絶対得点を決める気持ちが伝わってきた。これからが大事。チーム全体で戦ってほしい」と期待を込めた。
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