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森保一というプレイヤー

すっかり日本代表監督として知名度が上がった森保監督だが、実はプレイヤーとしても日本代表だった選手であり、少し年齢が上のサッカーファンならみんなが知ってる「ドーハの悲劇」の時にも選手としてその場にいたりした人である。そのプレイヤーとしての森保監督のインタビュー記事があってボランチについて語っているのが今見ると中々おもしろい。なるほど森保監督は時代的にもイタリアのサッカーやセリエA、ゾーンプレスなんていう時代にプレーをしていた人だと強く感じた。特に守備面はサンフレッチェ広島や今の代表でも結構手厚い守備をしているので、DMF出身ということと無関係ではないような気がする。

 ボランチ。ポルトガル語の「舵」。あるいは「ハンドル」。しかし、もはや日本語なのかもしれない。いまボランチと耳にしたなら、ほら、森保一の懐かしい風貌が思い浮かんだりする。

 ポイチこと森保一は、日本リーグのマツダ-Jリーグの広島-京都-広島-仙台、それにハンス・オフトの日本代表で「守備的ハーフ」から「ボランチ」の時代をひょいとまたいで生き抜いた。引退後は指導者の道へ。

 その新進コーチが言った。

 「まあ、ほとんどボランチですね。トレセンでもU-18でも。ポジションは?― みんなボランチだって。ボランチってなに……って感じもしますけど」

 一億総ボランチですか。で、ボランチってなんですか。

 「自分自身では守備的MF、ディフェンシブハーフと思ってました。とくに代表では守備が7で攻撃は3、あるいは8-2くらいに考えていたので」

 13年前のキリンカップ。日本代表はアルゼンチン代表に0-1で敗れた。クラウディオ・カニージャ、ガブリエル・バティストゥータら南米選手権を制した重厚な布陣を向こうに順当な結果かもしれなかった。ただし、この試合には重大な発見があった。

 森保一である。それまで姓が「森」で名が「保一(だからポイチ)」と誤って覚えられたりもした無印の好漢は、代表デビュー戦で、敵将バシーレとカニージャに称賛された。かいつまんで述べれば「日本にもよきボランチがいるではないか」。実際に「ボランチ」なる言葉は用いられなくとも、危機管理や攻守の均衡に心身を尽くす中盤の地味な働きに世界の光は当たった。ほどなく、そんな仕事は「ボ」で始まる響きとともに広く認められ、現在の隆盛にいたる。

 山口素弘、名波浩、小野伸二、明神智和、稲本潤一、福西崇史、遠藤保仁、ひょっとすれば中田英寿ですら。なるほど、みんなボランチだ。我々の多くは、ボランチの勇士諸兄の仕事ぶりを敬うにとどまらない。きっと「ボランチそのもの」が好きなのである。

 攻守・時間・地域のバランスを保つ。

 危機と好機の予知。

 滑らかな配球。

 追う、ふさぐ。削り、奪い、当たる。

 以上、ボランチに求められる主要な任務なら、それは「よきサッカーをする」ということにほかならない。おおむね世界の潮流にあってボランチは「センターハーフ」に吸収される。それでもなお日本における「ボランチ」は特別である。どこかロマンの気配すら投影されているようでもある。

 あらためて森保コーチに確かめる。ボランチとディフェンシブハーフ、攻撃的か守備的かの差なのですか。

 「僕の中ではニュアンスが違うというか。ボランチはヨーロッパのプレーメーカーのようなイメージがある」

 ビハインド・ザ・ボール。オフト監督の掲げた標語のひとつである。森保一は「ビハインド・ザ・ボールの申し子」だった。ボール保持者の影となる。まずカバーリング。ついで攻撃の行き詰った際に後方でパスの受け手を務める。

 「簡単そうですけど、これ、実際にやると難しいんですよ。ボールにつられて近づきすぎると次の局面で選択肢が狭くなる。相手が僕とボール保持者をいっぺんに見られる。あとは角度ですね。たとえば右サイドの選手がペナルティエリアの右隅あたりにいる時、真後ろにサポートに入るなと(オフトには)言われましたね。単純な話で、斜め後ろだとパスの選択肢が増えるからですよね」

 ボランチとくればバランスである。当然、誰かが前なら自分は後方という均衡に注意を払う。平面での前後左右だ。「個人的にはダブルボランチでも役割がはっきり分かれてるほうがチーム戦術として戦いやすい。僕は守備、もうひとりはプレーメーカーというように」。ピルロとガットゥーゾ。ピアニストとピアノ運搬人。彫刻家と削り屋。

 もうひとつのバランスは表と裏だ。そこには時間軸や人間の心理も関わってくる。

 「自分たちが攻めてる時、相手の逆襲のポイントをケアしておく。前がかりにブレーキをかけて危なくなりそうなところに立ったり。逆に押し込まれていれば、まずその状況をしっかり受け止めて、どこで守から攻へ転ずるかを意識する」

 ボランチは敵のボランチと戦うものなのですか。流れの引っ張り合い、とでもいうのか。

 「あ、ありますよ」

 森保一は、うれしいではないか、日本リーグの時代を例に挙げた。

 「日産のエバートン(のちに横浜M-京都)とは、いつも走り合いするんですよ」

 走り合い?

 「どちらかが剥がれると、そこを起点として走り勝ったほうに流れがいくわけです。わざと空走りしてるな、そう思いつつもついていく。そして、こっちの攻撃局面に切り替わった瞬間、こんどは走り返す」

 勝手に走らせてはいけないんですか。

 「そう。どんどん走られると後ろがズタズタになる。バランスが崩れる。こぼれ球を拾えなくなる」

 森保さん、足、ちょっぴり遅かったですよね。そこは考えるスピードで補う?

 「サッカー、フライングのないスポーツなんでね。相手の走るコースに入っちゃえばね。ファウルをもらえたりして。まあ、いくらでも長所を消すことはできます」

 昨今のボランチ志望者の増大に思ってしまうことがあります。ボールにはさわりたい。でもプレッシャーの少ないところで……。

 「そこが間違いなんですよ。プレッシャーあるっちゅうねん。逆に考えれば、プレッシャーをかけないと。アルゼンチンみたいにどっからでもガツガツいかなくては」

https://number.bunshun.jp/articles/-/12161

U-22日本 vs マカオ 8-0

A代表とU-22代表の監督を兼任する森保一監督に代わり、横内昭展コーチが監督代行として指揮を執った一戦で、最もインパクトを残したのは後半から出場した上田綺世だ。

 前半をスコアレスドローで折り返した日本は、後半から先発したボランチの齊藤未月に替えてFWの上田を投入。3‐4‐2‐1から3-5‐2にフォーメーションを変更し、前田大然と2トップを組ませた。

 すると、この采配がピタリと当たる。51分に、三好康児のCKに町田浩樹が頭で合わせて先制点を挙げた、その3分後だった。前田が右サイドから切り込んで崩した後、低めのクロスを入れると、上田がDFを背負いながらも右足で合わせ、ゴールネットを揺らしたのだ。

 これで完全に波に乗った若き日本代表は、60分にも三好からのクロスを上田が右足でボレーシュートを決める。67分に遠藤渓太、69分に前田が続くと、70分には上田がこの日3点目となるゴールを決めてハットトリックを達成。72分に前田、78分には途中出場の久保建英のCKを板倉が決め、ゴールショーは幕を閉じた。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190323-00056022-sdigestw-socc

今の時点での大会の熱気が冷めた視点でいうと、もっと若い選手を入れた方が強い気がしている。CFも大迫の控えとしては鈴木、前田や上田、オナイウ。南野の控えでも鎌田や伊藤。乾の所も三好や久保など可能性が転がっている。CBも板倉中山、それに杉岡もいい選手だと思う。CBはそれに加えて植田も居るわけで、4年後が下り坂の先にしか見えない槙野、佐々木あたりとどこかでパフォーマンスの曲線は交差して若手の方が良くなると思う。4年は長いので。あと個人的な第一印象では上田は只者ではない。

http://football.ologies.net/2019/02/02/asia2019/#more-1055

でも書いたが、個人的に見た印象では、上田は只者ではない。まだ若く、相手もマカオとあまり強意図は言えない相手。しかし、秘めているポテンシャルは明らかで。この前の試合でも上田の素晴らしい試合を何試合か見た。U22ではなく堂安のようにA代表に呼ぶべき一人だと思う。おそらくA代表はもっと若い選手を入れたほうがむしろ強くなると今も思ってる。

スタッツ

日本 マカオ
70% ボール支配率 30%
37 シュート 0
12 枠内シュート 0
662(84%) パス(成功率) 129(50%)
0 オフサイド 3
6 フリーキック 13
19 コーナーキック 1
0 ペナルティキック 0

AFC U-23選手権タイ2020予選 日本代表メンバー

「AFC U-23選手権タイ2020予選」U-22日本代表

■GK
小島亨介(大分トリニータ)
オビ・パウエルオビンナ(流通経済大)
波多野豪(FC東京)

■DF
板倉滉(FCフローニンゲン/オランダ)
町田浩樹(鹿島アントラーズ)
大南拓磨(ジュビロ磐田)
立田悠悟(清水エスパルス)
原輝綺(サガン鳥栖)
橋岡大樹(浦和レッズ)

■MF
中山雄太(PECズヴォレ/オランダ)
三好康児(横浜F・マリノス)
長沼洋一(愛媛FC)
伊藤達哉(ハンブルガーSV/ドイツ)
藤谷壮(ヴィッセル神戸)
遠藤渓太(横浜F・マリノス)
岩崎悠人(北海道コンサドーレ札幌)
松本泰志(サンフレッチェ広島)
杉岡大暉(湘南ベルマーレ)
齊藤未月(湘南ベルマーレ)
久保建英(FC東京)

■FW
前田大然(松本山雅FC)
上田綺世(法政大)
田川亨介(FC東京)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190314-00917615-soccerk-socc

何故だろう、このアンダーは凄くワクワクする。FWも前田、上田、田川と人が揃っているし。MFには久保、齊藤、岩崎、三好。DFも板倉、原などDFも揃っている。やや気になるのは中山雄太や杉岡大暉は以前はDF登録だったような気がする。

50m 走 5.75秒より速いタイムの日本人はいない

50m走の記録

日本記録 朝原宣治 5秒75
世界記録 ウサイン・ボルト 5秒47

 50m走の日本記録は、100mでも日本歴代4位となる10秒02の記録がある朝原宣治が持つ5秒75。世界記録保持者のウサイン・ボルトでさえ5秒47だ。つまり、毎年甲子園には日本記録を上回る選手が何人も出場しているということになる。

「野球選手がみんな申告通りのタイムを競技場で出せたら、100mで日本人が9秒台を出すのにこんなに時間がかかっていませんよ(笑)。俊足のひとつの基準なんだろうけど、陸上選手と比べるなら測定の方法や気象条件くらいはしっかり書いてほしいよねぇ」

 そんなぼやきをこぼす陸上関係者が多いように、結論から言えばこれらの記録は陸上競技で採用される正式な測定方法では、ほぼありえないと言っていい。

https://bunshun.jp/articles/-/8621

50m走のタイムに関する常識
 公式には 50m 走 5.75秒より速いタイムの日本人はいない。甲子園の主導のストップウォッチの記録でとんでもない俊足の 50m 記録を持つ選手の話がよくでてくるが、その殆どが正確な計測をしていないだけという話を見て、なるほどなぁと思ったのでこれはサッカーでも有り得る話なのではないかと。

キリンチャレンジカップ2019

🏆キリンチャレンジカップ2019 📅3/22🆚コロンビア@神奈川 📅3/26🆚ボリビア@兵庫 SAMURAI BLUEメンバー発表! 👇下記にてメンバー発表会見ライブ配信中 http://www.jfa.jp/samuraiblue/news/00020724/ …

https://twitter.com/jfa_samuraiblue/status/1106058437807333377

■選手
GK
東口順昭(G大阪)
シュミット・ダニエル(仙台)
中村航輔(柏)

DF
西大伍(神戸)
佐々木翔(広島)
昌子源(トゥールーズ)
室屋成(FC東京)
三浦弦太(G大阪)
安西幸輝(鹿島)
畠中槙之輔(横浜FM)
冨安健洋(シントトロイデン)

MF
乾貴士(アラベス)
香川真司(ベシクタシュ)
山口蛍(神戸)
小林祐希(ヘーレンフェーン)
宇佐美貴史(デュッセルドルフ)
柴崎岳(ヘタフェ)
中島翔哉(アルドゥハイル)
南野拓実(ザルツブルク)
守田英正(川崎F)
堂安律(フローニンゲン)

FW
鈴木武蔵(札幌)
鎌田大地(シントトロイデン)

個人的な感想

ついに鎌田が出てきた。中島が戻ってきた。香川も入った。中島堂安南野+香川は楽しみ。大迫が居ない所を武蔵に期待。CBも昌子が戻ってきた。冨安もいる。更に、アジア杯で問題になっていた遠藤の所の選手が守田、小林、山口と本気で吟味しているので控えもココに来て層が熱くなりそう。最悪既に代表で海外とも何度も戦って計算できる山口が居るので最低限の水準は満たす構成なのもよく考えられている。

若干物足りない所。大迫の代わりって武蔵だけだとタイプが違うので上手く連携が出来なかった場合に大迫の代役探しは振り出しに戻りそう。鎌田は完全なCFというより、南野の代役も兼ねるようなプレーなので、大迫の代役はこなせるとは思えない。北川のように場合によっては全く機能しない可能性もある。ただし、今回はベテランの香川がいるので南野でだめな場合に香川に変えれば別の崩し方で鎌田や武蔵が機能する可能性が残されている。その分だけ北川より今度の二人はラッキーだと思う。北川も後ろが南野じゃなくて香川や山口みたいな組み合わせならば機能した可能性も否定はできないので。

日程

SAMURAI BLUE(日本代表)対 コロンビア代表
開催日時:2019年3月22日(金) 19:20キックオフ(予定)
会場:神奈川/日産スタジアム

SAMURAI BLUE(日本代表)対 ボリビア代表
開催日時:2019年3月26日(火) 19:30キックオフ(予定)
会場:兵庫/ノエビアスタジアム神戸

http://www.jfa.jp/samuraiblue/20190322/news/00020752/

Jリーグドリブル最速は誰か

Jリーグドリブル最速は誰か

2017年版のから、日本人だけ抜き出すと

ドリブル最速
山中亮輔 34.97km/h
杉本健勇 34.59km/h
タックル最速
永井謙祐 35.39km/h
藤谷壮 34.18km/h
塩谷司 34.05km/h

http://news.livedoor.com/article/image_detail/14622070/?img_id=17295995
2016年版のから、日本人を抜き出すと

ドリブル最速
岡田翔平 35.37km/h
小川大貴 35.04km/h
伊東純也 34.87km/h

http://www.football-lab.jp/column/entry/648/

キリアン・ムバッペ 34.9km/h
ロメル・ルカク 35km/h
オーバメヤン 35km/h
ジェイミー・バーディ 35.1km/h
ガレス・ベイル 36.9km/h
ウサイン・ボルト 37.6km/h

https://football-tribe.com/japan/2017/07/05/2711/5/

参考までに海外の選手やボルトを比較。最高速度だけならムバッペと山中は大差ない!?意外な事実。

日本の公共スポーツ施設サッカーと野球の比較

公共スポーツ施設

陸上競技場 911
野球場・ソフトボール 6,855
球技場 1587

調査種別・施設種別 体育・スポーツ施設設置箇所数 より
http://www.mext.go.jp/prev_sports/comp/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2017/04/25/1383052_1_3.pdf

これは学校とかは別の表になっているので公園などに設置されているタイプのものだと思う。そして多分サッカー場は球技場に含まれていると思うが、球技場の中にはおそらくラグビー場やアメフトみたいな類似のコートが使えるあらゆる球技が一緒にカウントされている気がする。あと野球場多すぎ

アジア杯2019 どうすればよかったのか考えてみた

何が足りなかったのか

 まず感じたのは控えの選手層が薄かった。特にDMFとCFは怪我人が相次ぎ、カタール戦では遠藤が外れたことで守備的な安定性が失われていた。大迫の変わりも見当たらなかった。完全に大迫と同じプレーをする必要はなかったが代えた時に上手く行く形が必要だった。代わりの選手にも大迫と同じものを求めたが、その割には呼ばれた選手のタイプがあまりに違いすぎた。
 例えば、北川が呼ばれていたが大迫の代わりに入った彼は明らかに大迫とタイプが違い同じ動きでは機能しなかった。かといって控えの選手を活かすような組み合わせの戦術の幅もなかった。決定力を持っており逆転できるような力を発揮したのは大迫をCFとした形のみだったのだ。

メンバー選考が戦術の幅を狭めた
  • 特定のポジションの控え選手の人数
  • 物足りない戦術の組み合わせ

 DMFに関しては、遠藤が出た試合は無失点だが、遠藤が居なかった試合は全ての試合で失点した。遠藤以外の組み合わせはCBが吉田冨安、槙野三浦など色々代えていたが遠藤が出なかった3試合は全て失点した。代わりに出た塩谷はCBもプレーする選手だったがむしろ守備面よりミドルでの得点や鋭い縦パスでのアシストなど攻撃面で目立った活躍をしており、守備固めとしては遠藤より硬さを感じさせなかった。
 そして控えの選手はDMFやCFには不足していたがCBなどはむしろ必要以上にいた。吉田冨安が安定していたが、そこに三浦がいて槙野もいて、CBもできる塩谷、佐々木がいた。

戦術的な幅の狭さが交代枠をも狭めた

 CFで言うならば、武藤、北川は大迫とは違った持ち味は持っているが、北川が戦術的に上手く機能している感じはせず大迫と変えるとチームの攻撃力が落ちてしまっていた。武藤が唯一機能した得点は日本代表のものというより、室屋と武藤とういうFC東京の組み合わせの動きで、恐らくSBをあまり攻撃参加させない選択をしていた森保ジャパンとしては珍しい室屋の突破からのクロスで得点だった。
 機能する組み合わせという意味では、親善試合から見ていっても大迫、南野、堂安、中島の4人が基本的に揃っている前提の成立する幅が狭い戦術。その中で中島が欠け、大迫もコンディションが良くなかった。

 そのため交代枠も必然的に比較的機能していると思われる狭い範囲でされることになったし、戦術的な取れる選択の少なさが選手の交代も狭めていた。

交代枠の狭さが疲労を蓄積させた

 大会ではターンオーバーを一応大会中にすることが出来たが、そのサブがあまり機能しなかったことで試合結果が益々大迫への依存を生み出し、その交代枠の狭さが戦術を限定し、カタールの大迫対策を生み出し、そして選手の疲労を蓄積させた。そしてコンディションの条件が交代枠を更に狭めるというスパイラルに入っていた。

出来うることをしたのではなく、出来ることがほとんどなくなっていたといったほうがいい。

連鎖するボタンの掛け違い

 それはよく考えてみればそれは全て親善試合から続いていた。親善試合で堂安南の中島を試すことで若返った気持ちになっていたが、控えの選考を甘くしていたことでDMFが遠藤しか居なくなってしまっていたし、CFも既にW杯で実力の把握できていた大迫ばかり試していた。土壇場の場面でそれが攻撃を代えたいときの控えのカードを狭め、DMFが負傷して控えすら呼べなくなって塩谷を呼び、決勝では塩谷が出場するしか無くなっていた。塩谷は攻撃面で確実に成果を出したが、明らかに想定した戦い方とズレてしまっていた。塩谷はまるで柴崎の変わりのように攻撃の仕事をし守備はむしろ不安定になった。

 FWやDMFだけでなくCBについてもSBについても同じで、中島が居なくなったときの控えはある程度はっきりしていて年齢的にも今後の成長もほぼない原口しかなかったし。急遽呼んだ乾もあまり試す形はしていなかった。そして交代枠の2枚はいつも時間ギリギリで怪我を意識した保守的な交代。カタール戦でも追いつく為の交代はわずかに結果が出ていた武藤しか居なかった。が、結果を出した大きな要因だった室屋ははじめからスタメンに選ばれていなかった。

 メンバー選考が戦術を狭め、戦術の狭さが交代選手の運用を減らし、それが更に疲労や怪我した時の対応にまでつながって連動している。

その時点でやれることはやった症候群

 個人的な印象では、決勝の段階では取れる選択肢が少ない状況だったと思う。決勝の時点に置いては、出来うる事はしているかのような見えた。だが多分それは勘違いだ。西野ジャパンの時も感じたが、よく考えてみればやれる事を全然やってなかったなと思ったようなものを強く強く感じた。あの時は西野ジャパンは急遽監督交代していたため時間がなく試す時間はなかったし仕方がなかったかもしれない。でも今回は違った。コレはもしかして日本人監督のある種の壁なのではという疑惑が頭をもたげてきている。
 その時点。追い込まれた土壇場では確かにやれることはやっていたが、問題はソコじゃなくてその前のところにあったと思う。怪我人がで続けたDMF、CFの控え。そしてそれがまさにそのまま順当に決勝で出たのではないかと。予想通りに順当な結果に過ぎないのではないかと。

 予想される展開は、乾に限らないが、吉田、長友などベテラン陣の疲労。さらに試合から遠ざかっている柴崎や、控え選手のCFが物足りないため明らかに負担が大きくなりそうな大迫。さらに控えで居るはずの選手も長友の代わりはやはりベテランの佐々木。層の薄いDFMの控えもやはり怪我で爆弾を抱えている青山と。ターンオーバーをして戦うチームとしてみた場合はかなりの不安が残ると言わざるを得ない。サウジ、豪州、イラン、韓国とそれぞれ1試合だけ戦うのならばむしろ日本の方が勝率は高いと思うが。これをこの日程で連戦して勝つ確率は仮に1試合が8割位の確率で勝てたとしても優勝する確率は40%程度。条件が悪くなる後半は明らかに8割も日本が勝てるとは思わないので、日本が優勝する確率は2~3割程度ではないかなと予想。

http://football.ologies.net/2019/01/06/%e3%82%a2%e3%82%b8%e3%82%a2%e6%9d%af2019-%e9%96%8b%e5%b9%95%e5%89%8d%e3%81%ae%e4%ba%88%e6%83%b3/

 よく考えたら自分ははじめから予想していた。DMFの層は薄く。実際に青山は怪我で途中離脱。CFの大迫は負担が大きかったのかコンディションは最後まで不安を残した。大迫の控えのカードはじめからなかった。吉田や長友の終盤での疲労や崩れもはじめから想定内だった。優勝確率は開始前の段階でかなり低いと予想していた。でも決勝の段階では何故か勝てる気がしていた。ある種の不思議な感覚、大会前には想定していて書いた事が全て頭から消えていたし何か森保監督の打った手も対応がやや遅すぎた点以外は妥当にすら思えた。

 サッカーは見ていると段々入れ込んできて、妙な熱気みたいなもので行けると思ったり駄目だと思ったりする。けど、結果は本当はもっと早い段階で客観的に感じている違和感が単純に積み上がっていて、引いて見てた時の目線の方が正しかったりする。大会中は優勝できるような気になってみていたけど、実際は2~3割しか優勝確率はないだろうと確かに自分は冷めた目線で書いてたのだ。試合中は戦術的な問題に目を向けたりもしてたが、ただの選手選考の問題と考えると1+1が2になるような単純さ。

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アジア杯2019予選 日本 vs カタール 1-3

日本 1 – 3 カタール
南野 拓実 後半24分 得点 アルモエズ アリ 前半12分
アブデルアジズ ハティム 前半27分
アクラム アフィフ 後半38分

柴崎 岳 前半20分
吉田 麻也 後半37分
酒井 宏樹 後半41分
警告 アクラム アフィフ 後半38分
ペドロ コレイア 後半48分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 12 権田 修一 5.0 オーバーヘッドで1失点し流れを作られてしまったが、コースが良かったためある意味1失点目は仕方がなかった面もあった。2失点目も同じくミドルレンジから少し入った所のシュートで、権田のやや課題であるとも言えるミドルへの対処能力の低さが目立った。ただし3失点したがシュートはどちらも素晴らしい精度で、残りもPKとGKのプレーで止めれなかったとしても仕方がない内容だった
DF 5 長友 佑都 4.5 サイドをえぐられこそしなかったが、左サイドからのカットインで崩されてしまっていた。攻撃では追う場面でリスクを取って勝負した
DF 16 冨安 健洋 5.5 中央を突破されての2失点。攻撃でも何度も見せ場を作りCKのチャンスもあったが決めきることはできなかった
DF 18 塩谷 司 5.0 守備で期待されたが、遠藤の代わりとはなれなかった。逆に攻撃面では予想通り遠藤では出せない素晴らしいパスで1アシスト
DF 19 酒井 宏樹 5.5 サイドからの攻撃はほぼ押さえ込み、攻撃面でも崩す形を何度か見せたが崩し切ることが出来なかった
DF 22 吉田 麻也 3.0 失点はいずれも中央を突破されてからのシュートで決められており、最後の場面でのよせで吉田のマッチアップから失点。さらにハンドでPKを与えてしまい試合を決定づけ吉田の試合となってしまった。攻撃では惜しい場面でのヘッドも見せたが決めきることができなかった
MF 7 柴崎 岳 5.0 決定的な崩しの場面でやや連携が取れなかったが、引いてきた相手にいいパスも何度も見せた
MF 8 原口 元気 4.5 ハードワークしたが攻撃面ではやや消えており、決定的な形を作ることが出来なかった
MF 9 南野 拓実 7.0 失点してからメンタル面の強さを感じさせるプレーは他の選手と1段階違うレベルにあった。勝機を見出す能力が高く後半に裏に抜け出し1ゴール。後半は特に攻守で超人的な粘りを見せた
MF 21 堂安 律 5.5 右サイドからの攻撃は崩す形を見せたが結果にはつながらなかった。武藤が交代で入ってからはトップ下へポジションチェンジして再三に渡りゴール前で惜しいシーンを作ったが決め来れなかった
FW 15 大迫 勇也 5.5 前線でボールを収め何度も形をつくったが、カタールに上手く対策されていた。後半はサイドでもボールを受けるなど攻め続けた
交代
FW 13 武藤 嘉紀 6.0 後半17分IN 取り返す場面で、消ややえていた原口に代わり投入。ヘッドで惜しいシーンを何度か見せ、武藤が入ったことで裏へのボールが効果を見せ流れを作った
MF 14 伊東 純也 後半38分IN 塩谷と変わって出場したが、塩谷が居なくなったことでボールが取れなくなりかえって守備的な形になってしまい伊東の持ち味を見せることができなくなった
MF 10 乾 貴士 後半44分IN 時間が短すぎて採点不能
監督 森保一 4.5 試合前から予測されていた遠藤の所の処理が甘く、中央のところから2失点。戦術的に何らかの対応が必要だったと言わざるを得ない。攻撃面でも控えメンバーの中に反撃できる切り札が作れておらず、終盤にはDMFの塩谷を外して攻撃枚数を単純に増やしたためかえってボールが奪えなくなり試合をひっくり返すことは出来なかった

試合後、森安監督のコメント

「優勝を期待してもらっていたので優勝できなかったのが残念。選手たちは優勝を目標にしてチームでやってこれたことは誇りに思う」
「負けたということは相手のほうが強かったということ。この試合を分析して、この大会を分析して、次にステップアップしていければと思います」

日本代表スタメン

 前回のイラン戦で負傷した遠藤に変わり、塩谷がスタメンとしてDMFに。イラン戦でも遠藤の働きで守備が安定していたため守備ではチャレンジングなスタメンとなった。ただし、攻撃ではややコンディションの良くないとされていた大迫がスタメンで出場し、前回全得点に絡んだ南野、期待の若手の堂安、イラン戦でも1得点した原口など攻撃力は十分の構成となった。

試合の総評

 試合会場がUAEでカタールとUAEの中が悪いという話なので現地が中立の状態になるのが期待されたが、実際に開始してみると完全にアウェイで会場はカタールを応援しており、審判もややカタールよりで期待された中立の状態ではなくアウェイの雰囲気。
 試合内容も試合前から予想されたとおりカタールの火力は十分で、日本の守備をきれいに崩して1失点。特に前線の選手はUAE戦の2得点目でも見せたような素晴らしいコースへのシュート精度を見せた。遠藤が居ないことで日本はややDMFの守備力にいつもと違う部分があり、そのすきを上手く付かれた形になった。2失点目も吉田の前の所で、塩谷吉田長友の辺りからカットインしてシュートで失点。やや権田のミドルの弱さ(権田はポジショニングがよく前にでたりするプレーは上手いがミドルのセーブ率はややシュミットより劣る印象)も目立った。
後半は日本の攻撃が目立ち塩谷のアシストから南野が素晴らしい粘りで1ゴール。しかしその後吉田がハンドでPKを取られて3失点目。時間が無くなってから伊東、乾を投入したが時間切れで試合終了。

 全体としては1-3ほどの差はなく、PKでの1失点で、日本もかなりいい形での攻撃を何度も見せ1点取り返せたのは大きな進歩だった。ただ本当の強豪ベルギーのように3点取り返すほどの控えの選手層とメンタル管理は出来ていなかったように思う。その中でも南野や塩谷など点に絡んだ選手だけでなく、冨安や堂安などむしろベテランよりも若手の選手にメンタルの強さを見せた選手がいた点は評価できると思う。

スタッツ

59% ボール支配率 41%
13 シュート 9
2 枠内シュート 3
506(80%) パス(成功率) 308(77%)
1 オフサイド 0
9 フリーキック 19
13 コーナーキック 2
0 ペナルティキック 1