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チャンピオンズリーグで通算100試合した監督はわずか4人

「UCL通算100試合を達成した4人の名将」というタイトルで uefa.com で前に記事が出ていたのだけど、たったの4人しかいないそうだ。しかも見てみると中々興味深かったので紹介

UCL通算100試合を達成した4人の名将 - UEFAチャンピオンズリーグ - ニュース - UEFA.com

監督としての戦績 — UEFAチャンピオンズリーグ(グループステージ以降決勝まで、敬称略)

カルロ・アンチェロッティ
112試合 57勝29分け26敗
勝率:51%
初采配:1997年9月17日、ACスパルタ・プラハ 0-0 パルマFC
50試合目:2005年2月23日、マンチェスター・ユナイテッドFC 0-1 ACミラン
100試合目:2010年10月19日、FCスパルタク・モスクワ 0-2 チェルシーFC

アレックス・ファーガソン
187試合 102勝48分け37敗
勝率:55%
初采配:1994年9月14日、マンチェスター・ユナイテッドFC 4-2 IFKイエーテボリ
50試合目:2000年9月13日、マンチェスター・ユナイテッドFC 5-1 RSCアンデルレヒト
100試合目:2004年2月25日、FCポルト 2-1 マンチェスター・ユナイテッドFC
150試合目:2009年4月15日、FCポルト 0-1 マンチェスター・ユナイテッドFC

ジョゼ・モウリーニョ
100試合 54勝26分け20敗
勝率:54%
初采配:2002年2月19日、レアル・マドリーCF 1-0 FCポルト
50試合目:2007年9月18日、チェルシーFC 1-1 ローゼンボリBK
100試合目:2012年11月21日、マンチェスター・シティーFC 1-1 レアル・マドリーCF

アーセン・ベンゲル
149試合 68勝39分け42敗
勝率:46%
初采配:1993年11月24日、ASモナコFC 4-1 FCスパルタク・モスクワ
50試合目:2002年10月30日、ボルシア・ドルトムント 2-1 アーセナルFC
100試合目:2007年11月7日、SKスラビア・プラハ 0-0 アーセナルFC

http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/news/newsid=1900019.html

相変わらず監督のいう事を聞いてない日本代表

ハリル

選手が監督の言うことを聞いているとは限らない

 4-5-1のブロックを築くシンガポールに対し、ハリルホジッチ監督が準備した対策は「逆サイドへの斜めのパスで揺さぶり、そこからクロスを入れる」攻撃だったという。左SBに太田宏介を起用したのもサイドから正確なクロスが必要だったためで「きょうはキミの試合だよ」と送り出したという。

 ところが指揮官の意に反して攻撃は中央に偏った。
「中央から崩すなら、もっとフリックを使ったり、2~3本のダイレクトパスを入れたりしなければ、フィニッシュは難しくなる」

 だが香川真司と本田圭佑が共存すれば、互いに距離を詰めショートパスを駆使して中央突破に傾くのは、今に始まったわけではない。もしサイドチェンジからのクロスに活路を求めるなら、最初から2トップにしてエリア内のターゲットを確保した方が効率的だったはずだ。またボールを動かしゴールへの道筋を切り拓くためには、運ぶタイプを増やすより、柴崎岳を起点として残しておくべきだったかもしれない。

http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=9703

他の記事でも言及されており大体まとめるハリルの攻略イメージは

  • SBのクロス
  • 斜めの動き
  • 中央から行くならフリックとダイレクトパス
  • カットインしたりドリブルで中央攻めるなら、せめてファールを取れ。きれいに攻めすぎ

日本代表の方が身長で有利になる珍しい相手だったことを考えると、クロス精度が高い太田を選んだ理由も明快。実際は、中央でこねたりカットインしたり、ドリブル突破を狙ったり裏へのパスを狙うシーンが非常に多く、色々試してダメだった時に戻して初めてSBがボールに触る流れが目立った。相手DFをゴール前に並べた後SBがクロスをあげているようなことに。

それも最近始まった事ではない

例えばザッケローニ時代も

 これまでにもFWハーフナー・マイクやFW豊田陽平ら高さのある選手を試してきたが、チーム戦術のオプションにならなかったことにも言及した。「時にヘディングの強い選手を終盤に入れて試してきたが、そういう選手が入ってもグラウンダーでつなぐサッカーをし、戦い方を変えなかった。子供のころからの慣れなのかなと思う」

 そしてたどりついた結論は「だから、5分以上はパワープレーはできないということは分かっている」ということ。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?141609-141609-fl

最終的にも、メンバー選考にマイクや豊田は選ばれなかった。ここでもその辺の話は何度も書いてるので気になる人はどうぞ

酷い場合いは勝手な采配をしている

それも1回や2回ではない

日本代表が0対1で敗れたベラルーシ代表戦を見ていて、非常に気になるシーンがあった。
 FWハーフナー・マイク(フィテッセ)が投入された後半40分以降、アルベルト・ザッケローニ監督がタッチライン際で何度も大きなゼスチャーを見せていた点だ。派手なボディーランゲージから伝わってくる選手たちへの指示は明確だった。
 「ハーフナーへクロスを上げろ」

 しかし、身長194cmのハーフナーの高さは、最後まで生きることはなかった。というよりも、あえて生かそうとしない周囲の選手たちがいたと表現したほうがいいかもしれない。
 ピッチ上の選手たちのプレーを見ていれば、彼らが何を狙っているのかはテレビ越しでもよく分かった。前線で孤立してしまったハーフナーが気の毒でならない。

ザックと選手の意図が大きくずれている

 ハーフナーの高さを生かそうとしない点だけではない。FW柿谷曜一朗(セレッソ大阪)の相手の裏に抜ける能力が生かされない点も、ザッケローニ監督と選手たちの意図が大きくずれていることを物語っているように思えてならない。

 ベラルーシ戦後には、セレッソのチームメイトであるMF山口螢がこんなコメントを残している。
 「ボランチの選手がボールを持ったときに、曜一朗君は背後を取るような動き出しを何度もしている」
 一方でMF遠藤保仁(ガンバ大阪)は「裏を取れない」と言っている。原因は何なのか。ただ単に前を見ていないのか。見ているけどタイミングが合わなくて縦パスを出せなかったのか。あるいは、タテ一発で素速く崩すサッカーを志向していないのか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131019-00000003-wordleafs-socc&p=2

本田や遠藤くらいの影響力を持っていると、遠藤が入ったらピッチの監督は遠藤になるという事。だから、ザックもザックジャパン終盤には遠藤を後半から投入する事でサッカーのスタイルを2つ持つことが出来るという別の強みで勝負していた。これは皮肉な話でもある。書いているのは「水沼貴史」。最近見ないけど割と本音だと思う。何しろ私が見ても何でかなと思うほど食い違う戦術と選手交代が何度もあったからだ。

遠藤がいなくなった今

遠藤がいなくなり、大幅にメンバーが入れ替わった現在、このような影響力が残っていそうなのは実は本田、香川くらいだと思う。長友はスタメンではなく、内田も怪我、そして何より内田と長谷部はザック引退時にわざわざ空港まで見おくりに言っていた点を考えてもそれほど監督と合わなかったとは思えない。逆に本田は自分たちのスタイルというものに明らかにこだわりがあるようなので、その影響力は良い意味でも悪い意味でも無視できないのではないだろうか。

日本代表がシンガポールに敗れた日に思った事

シンガポールに負けたので、日本代表の攻撃に関係してそうな事を知ってる事を簡単に

日本代表がシンガポールに負けて、あまりになんともいえない気分がしたので、日本代表について関係してそうな事を知ってる限り簡単に

シンガポール

日本代表の課題

以前からそうだが、日本代表は常に決定力不足といわれていた。確実に計算できるFWが少ない。今は岡崎しかいない。その岡崎は裏に飛び出すのが一番の武器だ。岡崎以外も裏に抜け出す強みのFWが多い。そして苦戦するのは、裏にスペースを作らない低いラインの相手。日本代表はミドルがある選手があまりいないし、高さのあるCFも多くはないし何故かまず選ばれない。

ジーコ監督はどうしていたか

昔も同じ問題が付きまとっていて、常々決定力不足といわれていて、そこで攻撃陣以外にSBや2列目の攻撃参加によって決定力不足を解消するという崩す方法が多用されだしていた。2列目のMFに中村や中田など才能が溢れていたこともある。また当時はカフーやロベルトカルロスなどが攻撃参加して異常な攻撃力を見せていたブラジルが最強だったので、ブラジル人のジーコもSBに攻撃的役目を要求しても何の不思議もない。まあ何故か代表のSBには不思議と都並、相馬、名良橋、アレックス、駒野、長友、内田と良いメンバーがそろっていたという幸運も関係していると思う。

しかしセットプレーでCBの中沢などが参加しない限りクロスではあまり勝てなかったのは同じで、それにも拘らずひたすらクロスをあげてロストした後にカウンターというやられ方が頻発していた。今と違うのは昔はそこに中村や中田、遠藤のFKという武器があって、こねている内にファールを取って一発勝負が出来た点。特にアジアレベルの相手にはセットプレーとMFの攻撃だけでも勝ててしまう程度には。

岡田監督はどうしていたか

南ア大会では万全の強豪を相手にしたとき、そもそも崩しきれないという前提が既に岡田監督にはあったと思う。だから南アでは普通に攻めるのを諦め、中村俊介など攻撃的な選手を外し、まず守備を固めて負けない形を取った。結果的に攻撃はカウンターをすることになり、それが機能した。しかも元々SBによる猛烈な駆け上がりと、それに合わせる攻撃を前の時代から頻繁にしていたため、カウンターでも無尽蔵なスタミナでSBが追随できた。恐らく偶然に。そして本田のパス能力を潰してまでシュートは上手かった本田をCFにし、さらに裏に抜け出しが上手い岡崎と、ドリブル突破が上手い松井を並べるという作戦。攻撃参加人数が少なくてカウンター攻撃ならばスペースがあり、突破力のある松井や裏への抜け出しが上手い岡崎が生きたし、本田もFWに並んでいる事でハブとしてボールを集めるとパスが機能した。

ザッケローニ監督はどうしていたか

ザック時代は少し違った。まず、あまりクロスをあげない。監督の支持でCFに豊田やマイクハーフナーを置いても、まったくクロスもあげないしパワープレーもしないという極端な傾向があった。交代メンバー的にいって矛盾しているので、それはザックの指示というより選手の判断だろう。代わりに打開するために使われていたのは、長友であり内田というSBだった。それでも崩せないならと遠藤や今野まで攻撃に参加した。以前スペイン人コーチの日本代表評を紹介した事があるが、個人的にはなぜ日本代表が守備を放棄してSBやボランチが攻撃参加していたのかは、部分的には代表を擁護できる所もある。それは長年日本代表が歩んできた攻撃のスタイルと無関係ではないし、決定力不足に悩んでいたからだと思う。だからSBやボランチが攻撃参加するリスクをとって数を投入して崩すというやり方を選んでいた。その為の突破力のある長友であり、崩しや組み立ての上手い内田だった。

更に、それが故に起きる長友のスタッツから見える苦悩についても、ここでも書いたが、だからといって長友だけがダメだとはいえなかった理由もここにあると思う。長友は上がりすぎてはいたが、長友がいないと崩せないという現実もあった。

そしてハリル監督になってのシンガポール戦である

歴史は繰り返すというか、ぶり返すというか、なんか同じものを感じた。ここで得点不足を解消するためにボランチやSBがやたらと攻撃参加しだしたら大体本当に同じ経緯をたどることに。

補足:一方オシム監督はどうしていたか

W杯には出ていなかったが、オシムの話も凄く興味深いと思う。オシムのインタビューが面白いので引用しておく

――4年前のあなたのチームには欠けていたものでしょうか?

「勇気が? それとも運が?」

――両方です。

「どうだか……。岡崎(慎司)はまるで矢のように動く。しかも斜めに走り込むスプリントだ。李も同じで、よく前に出て行く。ふたりとも、機会があるごとにボールに向かって飛び込んでいく。だが巻(誠一郎)と矢野(貴章)は……、彼らもどうしたらいいかは分かっていた。私はアグレッシブにプレーするようにと常に語っていた。『君らは日本で最も大きなサイズの選手で、それだけの身体があれば相手にショックを与えることができる。チームメイトも恩恵にあずかれる』と。だが彼らは、私が望んだ通りにはプレーしなかった。加地(亮)や駒野(友一)も、内田(篤人)や長友(佑都)に劣らない知性とフィジカルがあった。しかし彼らにしても、自分が何をするべきかを、恐らくは正確に理解していなかった」

凄く言いたいことはわかる。しかもJリーグで監督をしていれば、あえて体が大きい巻や矢野を選んだ事もよくわかる

――あなたのチームは、そこまでは行かなかった。

「私がやろうとしたのは、シンプルなことばかりだった。遠藤(保仁)と(中村)俊輔、(中村)憲剛。優れた選手で優れたプレーができる優れたチームを作る。彼らが走れず、フィジカルが十分でないのもわかっていたが、周囲の選手たちが彼らに走る必要を感じさせなかった。ところがザッケローニのチームは、岡崎、香川(真司)、内田、長友、本田(圭佑)など、若い選手たちが欠点を補った。彼らはいずれもポリバレントで、攻撃もできるうえ戻ってよく守備もする。そんな選手たちがいれば、遠藤もプレーはずっと容易だ。彼らの中に入って、同じように動けばいいのだから。若い選手たちが走るから、彼も必然的に走らざるを得ない。それが私のチームとの大きな違いだった」

http://number.bunshun.jp/articles/-/811574?page=2

そして、今はその時の若手が今やベテランとなって走力不足に苦しんでいる気がする。特に怪我の本田、長友、内田などは、同じく怪我だった中村や、走れなかった遠藤と同じような問題に苦しんでいる気がする。それ所か守備の課題まで・・・

――その通りではありますが……。

「(2007年アジアカップ準決勝の)サウジアラビア戦でも、2点目のゴールを許すことはなかったはずだ。阿部(勇樹)がうまく対応できずにヘディングシュートを決められたが、その前のシーンでは遠藤が左サイドの守備に入っていた。試合前に私は、駒野に守備で遠藤を助けるように言っていた。相手のサイドバックが攻め上がったときはカバーして、2対1の状況を作れと。だが遠藤は抜かれ、クロスを上げられて失点した。普通ではあり得ないことだ。私は駒野を怒った。彼はしょんぼりしていた。さらに、3点目もミスから生まれたゴールだ」

http://number.bunshun.jp/articles/-/811574?page=4

まったく同じ話で面白い。ザッケローニ時代でも同様に駒野の変わりに長友が遠藤のカバーをしていたが、攻撃参加で上がった裏を付かれ遠藤は追いつけずに失点するというシーンが何度もあった。今は柴崎が別の意味でロストしやすい。色々な監督が海外から着て日本を指導するが、面白いように似たような問題に取り組んでいる。

関連項目

イビチャ・オシムが何故持ち上げられるのか footballologies

中村俊輔の語る武藤、宇佐美、柴崎

武藤

武藤選手は代表の試合を観ているだけで能力が高いのとセンスを感じます。カタチがない。左利きだったら左利きの持ち方ってあるんですけど、彼は両方でも持てます。両方でもターンできる。

宇佐美

若い時から力ありますし、いつ今の代表に入ってもおかしくない。スピードだけじゃなくシュートセンスもある。一人で3分の1のゾーンから出来てしますというのはなかなか日本人でいないんで、もう一回海外に挑戦して貰いたい

http://news.livedoor.com/article/detail/9401970/
柴崎

「あの子はボランチじゃないよね。トップ下か3ボランチの右とかで生きる。代表でもそうだったし」
「そのレベルじゃない」

10年後の自分は?

「監督。上からチームを見てるっていうのもいいかもしれないですけど、現場でグラウンドに立ってたいというのはあります。(横浜Fマリノス?)もちろん、できれば」

http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20140920-1369684.html

Shunsuke2 20080622

スペイン人スカウトの見る日本代表は「正気の沙汰ではなかった」

全員が(守備を無視して)ペナルティエリアの中に入り、後ろにはほとんど誰もいなかった

ハリルホジッチ

「(2014年ワールドカップの)コロンビア戦を思い出してほしい。信じられないほどナイーブな試合だった。全員が(守備を無視して)ペナルティエリアの中に入り、後ろにはほとんど誰もいなかった。あんな戦いは二度と見たくはない」

Algérie_-_Arménie_-_20140531_-_Vahid_Halilodzic_2

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%92%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%81

両SBが左右同時に駆け上がり、ダブルボランチまでが攻めに回り、一斉に攻撃を仕掛ける様子は正気の沙汰ではなかった

スペイン人スカウトのミケル・エチャリ

 共著「日本サッカースカウティング127選手」では、スペイン人スカウトのミケル・エチャリが、継続してスカウティングしている日本代表についてこう評している。「09年の岡田監督の率いる日本代表は、両SBが左右同時に駆け上がり、ダブルボランチまでが攻めに回り、強引に得点を狙っていた。“残り数分で得点を入れないと負ける”というわけでもないのに、一斉に攻撃を仕掛ける様子は正気の沙汰ではなかった。南アフリカ・ワールドカップの岡田監督は、最終ラインの前に阿部勇樹をアンカーとして置くことにより、守備面の問題をどうにか解消していた」

「ザッケローニが率いるチームはより攻撃性が強くなった。“日本には攻撃的キャラクターの選手が大勢いる”という感想を私は強くした」

「しかし攻撃に強い意気込みを感じさせる一方、守備に対するリスクマネジメントの意識は決定的に低かった。前線からの激しいプレッシングも、攻めたくてうずうずしている、もしくは守っているのに耐えられない、というように見えた。そのうずきは高いレベルのフットボールにおいて、極めて危険に映った。なぜなら、無邪気さは相手につけ込まれる要素になるからだ」

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150409-00010004-sdigestw-socc

こういうのを見るたびに、W杯の日本に足りなかったのは本当に決定力だったのか、疑問に思わずにはいられない。ただ、実はこれらの指摘は以前からされており、何も最近になって急激に言われだしたのではない。私ですら長友やSBが攻撃参加した上に遠藤や今野が上がるのは流石に左サイドに穴を開けすぎではないかとここでも何度も書いていたくらいで、サッカー好きはみんな多少はそう思っていたのではないだろうか。声の大きなマスコミを除いては

ミケル・エチャリ

1946年9月18日、スペイン、ギプスコア生まれ。15年間、3部リーグなどでプレー。27歳で引退した後、指導者に転身した。名門レアル・ソシエダで強化部長などさまざまなポストを歴任。監督養成学校の教授も務め、世界中で講習会に招かれる。現在はバスク代表監督

ゴラッソとは

ゴラッソ(golazo)=素晴らしいゴール

golazo(ゴラッソ)は、サッカーにおいて見事で華麗なゴールが決まった際に言うスペイン語のスラング。「素晴らしいゴール」という意味。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B4%A5%E9%A5%C3%A5%BD

「ゴラッソ(golazo)」とは、スペイン語で「ゴール」を表す「gol」に
増大辞(=大きい、多いなどの意味を表す)「-azo」がついたもの

golazo! はスペイン語・ポルトガル語で、素晴らしいビューティフルゴールが決まった時に叫ぶ言葉です。
転じて、サッカー以外の場でも「すげえ!」という意味で使われます。俗語なので辞書には載っていないそうです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q147861719

実際に調べようとすると、辞書に載ってないと言うだけあって、単に「ゴール」と訳されてしまうところばかりでなんだか意味が分からない感じになってしまう。大きいという意味が付いている事から直訳的に言うとビックプレーとかビックセーブみたいなような感覚なのかもしれない。スペイン語なので英語実況などで頻繁に耳にするわけではないが、何故か日本国内の掲示板などでは当たり前のように使われている。雑誌の影響かもしれない。

「ホーム・グロウン・ルール」

「ホーム・グロウン・ルール」ってなんだ?

最近プレミアリーグで導入されたルールに「ホーム・グロウン・ルール」というのがある。何の事かよく分からないので調べてみると、どうも若手育成のシステムらしい。

 プレミアの新ルールでは、1軍登録メンバーに占めるシニア(22歳以上)選手の数が最大25名に限られる。そのうち最低8名は、21歳の誕生日を迎えるシーズンが終了するまでに少なくとも3年間を国内(ウェールズ含む)のクラブで過ごしていることが前提となる。また、各クラブは夏の移籍市場閉幕までに上記の条件を満たす登録リストをリーグに提出する義務を負う。リストには21歳以下の選手であれば随時追加登録できるが、シニア枠の内容は4カ月後に冬の市場が開幕するまで選手の入れ替えすら許されない。

http://number.bunshun.jp/articles/-/42971

22歳以上というのが気になる。最近話題の武藤の場合はこれには適応されないのではないか。

興味深く読んだ話

ベンゲル監督がホームグロウンルールに異論 「二流選手を守ることになる」 | SoccerMagazine ZONE WEB/サッカーマガジンゾーンウェブ
http://www.soccermagazine-zone.com/archives/7985

数字で見る香川真二とドルトムント

2chで見かけたドルトムント関係と香川の数字が面白かった。これを見ると個人的に思った事は実はグロクロの不調の方が香川の不調より遥かに大きく影響しているのではないかという事。ムヒタリアンに関しても数字は面白い。「どうしてムヒと香川を一緒にクロップが出すのか」とかムヒのチームに与えている影響力などを数字から見ていくと実に興味深い。まあまず数字を見てもらいたい。

14 :名無しに人種はない@実況・\(^o^)/:2014/11/28(金) 07:46:40.49 ID:8R+Qorg20.net
09/13 [BL03] ~ 11/26 [CLGS5] 得失点
オーバメヤン出場時 1081分 得点 20 / 失点 16 (+4) 得点率 1.67 / 失点率 1.33 (+0.34)
オーバメヤン不出場 359分 得点 7 / 失点 2 (+5) 得点率 1.75 / 失点率 0.5 (+1.25)

香川出場時 1009分 得点 20 / 失点 5 (+15) 得点率 1.78 / 失点率 0.47 (+1.31)
香川不出場 431分 得点 7 / 失点 13 (-6) 得点率 1.46 / 失点率 2.71 (-1.25)

ムヒタリアン出場時 978分 得点 20 / 失点 11 (+9) 得点率 1.84 / 失点率 1.01 (+0.83)
ムヒタリアン不出場 462分 得点 7 / 失点 7 (0) 得点率 1.36 / 失点率 1.36 (0)

グロスクロイツ出場時 824分 得点 12 / 失点 16 (-4) 得点率 1.31 / 失点率 1.75 (-0.43)
グロスクロイツ不出場 557分 得点 15 / 失点 2 (+13) 得点率 2.42 / 失点率 0.32 (+2.10)

ロイス出場時 651分 得点 13 / 失点 7 (+6) 得点率 1.80 / 失点率 0.97 (+0.83)

インモービレ出場時 628分 得点 14 / 失点 11 (+3) 得点率 2.01 / 失点率 1.58 (+0.43)

ラモス出場時 521分 得点 9 / 失点 6 (+3) 得点率 1.55 / 失点率 1.04 (+0.51)

15 :名無しに人種はない@実況・\(^o^)/:2014/11/28(金) 07:47:35.43 ID:8R+Qorg20.net
09/13 [BL03] ~ 11/26 [CLGS5] 得失点
上段 香川と同時起用している時 下段 香川と同時起用していない時
オーバメヤン 680分 得点 12 / 失点 4 (+8) 得点率 1.59 / 失点率 0.53 (+1.06)
401分 得点 6 / 失点 12 (-6) 得点率 1.35 / 失点率 2.70 (-1.35)

ムヒタリアン 608分 得点 14 / 失点 1 (+13) 得点率 2.07 / 失点率 0.15 (+1.92)
370分 得点 6 / 失点 10 (-4) 得点率 1.46 / 失点率 2.43 (-0.97)

ロイス 526分 得点 12 / 失点 2 (+10) 得点率 2.05 / 失点率 0.34 (+1.71)
125分 得点 1 / 失点 5 (-4) 得点率 0.72 / 失点率 3.62 (-2.90)

グロスクロイツ 489分 得点 8 / 失点 5 (+3) 得点率 1.47 / 失点率 0.92 (+0.55)
335分 得点 4 / 失点 11 (-7) 得点率 1.08 / 失点率 2.96 (-1.88)

インモービレ 350分 得点 8 / 失点 4 (+4) 得点率 2.05 / 失点率 1.03 (+1.02)
278分 得点 6 / 失点 7 (-1) 得点率 1.94 / 失点率 2.27 (-0.33)

ラモス 291分 得点 6 / 失点 2 (+4) 得点率 1.86 / 失点率 0.62 (+1.24)
243分 得点 3 / 失点 4 (-1) 得点率 1.11 / 失点率 1.48 (-0.37)

23: 名無しに人種はない@実況・\(^o^)/ 2014/11/28(金) 09:11:23.24 ID:JFHk0PSB0.net
>>14>>15
これ面白いね
一番得点率高いのがインモが出てるときで
一番失点率高いのが香川が出てないときか

ちなみに得失点差の数字大きい順に並べてみたらこうなったよ

1.グロスクロイツ不出場時 +2.10
2.香川出場時 +1.31
3.オーバメヤン不出場時 +1.25
4.ムヒタリアン出場時 +0.83
4.ロイス出場時 +0.83

http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/football/1417123450/

ドルトムントの心臓グロスクロイスの不調

何れの選手の出場時間も何試合分も考慮されるので、いつもの2chで出てくる1試合だけの話しに比べると随分いいデータといえるだろう。ここから言える事は、香川の圧倒的なポジティブな影響力だ。そして不調にしてもやりすぎだろといえるグロスクロイツの失点率がヤバイ。もしグロクロがもう少し失点率が低ければ何か違ったのではないかとさえ思える数字だ。ドルトムントにとって怪我人が大量にでる中、このグロクロの不調というのは本当に致命傷になっていたのではないか。そして後半戦になりグロクロは外されて試合に出ておらず最近のドルはかなり勝率が高い。

クロップがムヒタリアンと香川を一緒に出す理由

もう一つ実に興味深い数字がある。興味深いムヒタリアンと香川の話だ。2chなどでは盛んにムヒと香川の相性が悪いと言う事が声高に叫ばれているが、数字を見るとむしろムヒは香川と一緒に出ないと本当に酷いロストマシーンと化しているといえるだろう。

香川と一緒のムヒ 608分 得点 14 / 失点 1 (+13) 得点率 2.07 / 失点率 0.15 (+1.92)
香川と一緒にでないムヒ 370分 得点 6 / 失点 10 (-4) 得点率 1.46 / 失点率 2.43 (-0.97)

香川にとっては相性がいいとは言いがたいムヒタリアンだが、ムヒタリアンから見ると実は香川は非常に相性がいい選手だ。最近頻繁にクロップがムヒと香川を同時に投入するのは、香川ファンにとっては不満が残る采配なのだが、怪我人だらけのチーム事情を考えてムヒを有効活用するしかないクロップからすると、香川と一緒にムヒを出す事で、ムヒの悪い失点への影響を最小限に抑える事が出来るといえるわけだ。ただし、ムヒと一緒に出ると香川は守備やパスコース作りにばかり回るので本人の成績としては攻撃面で数字が残らないのではないかと思う。香川ファンからは不満が残る面でもあるだろう。

実際数字を見ると香川は前線の選手としては圧倒的に守備が上手い。そしてボールをキープするわけではないが、パスコースを作ってカバーする能力も高い。これはマンU時代ですらそうで得失点で見ていくと香川が入っている方が守備力が圧倒的に上がっていた。元々ボランチだった香川は、ボランチとしてみれば守備力が高いとはいえないかもしれないが、トップ下としてみた時は確実に守備がうまい選手に入る。何故か香川が守備が出来ないと思っている人が2chなどでは多いようだが、実際にはドルでも日本代表でも前線の選手としては本当に屈指の守備力を誇っていると思う。得点を取れなくなった香川の今の良さは前は全くダメだったパス能力が高くなり、散したりスルーパスをだしたりと多彩になった。しかも豊富な運動量を生かしたプレスやインターセプトの能力が今の香川は異常に高い。若干目には見え難い利点となったが、今の香川のプレースタイルも以前とは違う利点は確かにあると思う。

最近の香川とムヒとドルトムントの勝率の関係性

上の得失点のデータは去年の年末頃までのデータ。今年に入ってからは以前よりドルの調子が良く、実はこの前のバイヤン戦で負けるまではリーグではほぼ負けなしで着ていた。ただし、相変わらずムヒの問題は残っている。スタメンによる勝敗の違い。

103 :名無しに人種はない@実況・\(^o^)/:2015/04/05(日) 09:48:35.98 ID:Bnl72edE0.net
香川スタメンで使えば負けは無かったな
後半戦13試合 香川スタメン6勝2分0敗(勝率75%)ムヒ抜きなら全勝ですが

01/31(土)26:30 [BL18] A△0-0 レヴァークーゼン グロクロロイスカンプル
02/04(水)28:00 [BL19] H●0-1 アウクスブルク カンプルロイスオバメ
02/07(土)23:30 [BL20] A ○3-0フライブルク ロイス香川カンプル
02/13(金)28:30 [BL21] H ○4-2マインツ 05 ロイス香川カンプル
02/20(金)28:30 [BL22] A ○3-2シュトゥットガルト ロイス香川カンプル
02/24(火)28:45 [CL16] A ●1-2ユベントス ロイスムヒオバメ
02/28(土)23:30 [BL23] H ○3-0シャルケ 04 ロイス香川ムヒ
03/03(火)28:30 [DFB4] A ○2-0ディナモ ドレスデン ロイス香川クバ
03/07(土)23:30 [BL24] A △0-0ハンブルガーSV ロイス香川ムヒ
03/14(土)26:30 [BL25] H △0-0ケルン ロイス香川ムヒ
03/18(水)28:45 [CL16] H ●0-3ユベントス ロイスカンプルムヒ
03/21(土)23:30 [BL26] A ○3-2ハノーファー96 ロイス香川クバ
04/04(土)25:30 [BL27] H ●0-1バイエルン カンプルロイスクバ

ムヒスタメン1勝2分2敗(勝率20%)

http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/football/1428179049/

ムヒの調子は最近になっても戻っておらず、チーム全体としてみるとかなりの悪影響があるといわざるを得ないだろう。

Suedtribuene
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%88

ゆっくりとしかし着実に南野拓実

南野アシスト!オーストリア・ウィーン戦 4月4日

https://www.youtube.com/watch?v=WpVKP0vepr4

レッドブル・ザルツブルクに所属している南野は、セレッソでクルピの元では輝いたが、その後は若干伸び悩み一部では酷評されていた。しかし、個人的にはあれはセレッソというチームの問題の方が大きかったように思う。なんだかわけのわからないマーケティングに走り監督が交代して実質骨抜きになったチームを柿谷とフォルランの宣伝だけで売り抜けようという。「セレ女」だとか「柿谷曜一郎TV」だとか、そもそもスポーツとしてやり方が間違っていたとしか思えない。そして南野はザルツブルクに移籍したわけだが、今の所7試合で2ゴール2アシスト。現時点では超一流とはいいがたいが、19歳(今は20歳かな?)の成績としては十分な可能性を残している。4月4日のオーストリアウィーン戦でも1アシストを記録。このペースで1年終われば5ゴール5アシスト程度にはなり、セレッソなどで悲観されていた状況から考えてそこまで悪いとは思えない。ただ、そのまま常にオーストリアで5点程度の選手になるのか、それとも大きなリーグで活躍できるのかが大事だと思うので次の1~2年での勝負がとんでもなく大きな分かれ道になるのではないだろうか。23歳くらいまでのその分かれ道でそれてしまうと次の挽回をするのが本当に大変。そういう意味では宇佐美や南野はチャレンジもして、そこそこの持ち直しを見せているし、若いとそういう時間的な可能性がある。

武藤の失った4年は思っている以上に大きいと思う

最近騒がれている武藤などはその点は本当はずっと厳しい。大学にいってしまって22歳まで勝負が始まっていないので、実はプロ選手としては勝負する前に、いきなり状況的には挽回しなければいけない。23歳程度で1年Jで素晴らしい結果をだすとして、次はもう24歳で海外に行っても若手ではない。さらに、素晴らしい成果が続き、海外でも直ぐに結果がでたとして1年小さなリーグの首位チームや2部などで結果をだして25歳。さらにブンデスやプレミアの1部に移籍できるほどのとんでもない成功ができたとして、やっとブンデス降格圏やプレミア降格圏チームのベンチ枠という可能性が高い。そこでも素晴らしい結果を出したとして、次の移籍が26歳。これが大学の4年分速くチャレンジしてれば・・・22歳とかの勝負になるわけで・・・。それがまさに宇佐美とか南野の立ち居地だと思う。まだもう一度試す時間すらある。しかも年齢を重ねると怪我や病気がなく順調にいける確率も相当に低い。日本代表でも怪我に苦しむ内田、長友、本田、長谷部などをみれば直ぐ分かる。ある程度年齢になって1年潰すような怪我というのは実は引退がちらつきだすような出来事で手術して直るとかそういう問題ですらなくなってくる。

ザルツブルクスタメン年齢

2chにあったザルツブルクのスタメンの年齢。これで一応オーストリアでは優勝できるチーム。

       29歳   21歳
20歳(南野)           19歳
      20歳    23歳
20歳               24歳
      22歳    25歳
         24歳

交代出場  22歳 19歳 20歳

驚愕する日本人も多いかもしれないが、実は南野は特別若いというわけではない。むしろ欧州ではビックリーグがあるので、周辺の小さなリーグは大体若手中心か戻ってきたベテランの構成になるわけで。そんなに特殊な話でもないと思う。

世界は日本人が思っているより若い footballologies
http://football.ologies.net/2015/02/15/%e4%b8%96%e7%95%8c%e3%81%af%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%ba%ba%e3%81%8c%e6%80%9d%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%82%88%e3%82%8a%e8%8b%a5%e3%81%84/