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オーウェン、ファーディナンド:放出した選手で作るチームの方が強い


https://twitter.com/btsportfootball/status/674355160559124480

オーウェンやファーディナンドがファン・ハールの放出した選手からチームを組んでみれば、今日のヴォルフスブルク戦に出たユナイテッドには絶対勝つだろうという話をしている。具体的に出しているメンバーは「ナニ、ラファエル、チチャ、ヴィディッチ、エバンス、香川、クレバリー、ファンペルシ」など。

特にファーディナンドのナニとチチャを2度3度と名前を出している所を見ると相当にナニを推しているようだ。出ていない名前でも元マンUだと、ファルカオ、ディマリア、ヤヌザイ、アンデルソン、ウェルベック、などなど十分すぎる活躍が出来そうなメンバーがいる。

マンU・OB痛烈批判

元マンUメンバーの異常な豪華さ

元マンU選手や、最近出てない選手、マンUや干されそうな人も含めて考えると相当強いメンバーが出来そう。サブまでそろう気がする。

ファルカオ(ウェルベック)、チチャ(ペルシ/ルーニー)、ディマリア(ヤヌザイ)、香川、キャリック、フレッチャー(クレバリー)、ラファエル(バレンシア)、ヴィディッチ、エバンス、エブラ、リンガード

ややCBとDMFの控えが足りないものの、攻撃力は十分という感じ。

UEFA Europa League Round of 32 組み合わせ結果

UEFA Europa League Round of 32 draw

日本ではあまり注目されることがないが、このELとCLの抽選日というのは欧州サッカーにとってはお祭り的なノリの日で、抽選の様子がLiveで中継されて大変な話題性がある。

UEFA Europa League - Draws – UEFA.com

シードチーム
● グループ首位突破:モルデ(グループA、ノルウェー)、リバプール(B、イングランド)、クラスノダール(C、ロシア)、ナポリ(D、イタリア)、ラピド・ウィーン(E、オーストリア)、ブラガ(F、ポルトガル)、ラツィオ(G、イタリア)、ロコモティフ・モスクワ(H、ロシア)、バーゼル(I、スイス)、トッテナム・ホットスパー(J、イングランド)、シャルケ(K、ドイツ)、アスレティック(L、スペイン)
● UCLグループステージ3位終了チーム:ポルト(ポルトガル)、オリンピアコス(ギリシャ)、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)、バイヤー・レバークーゼン(ドイツ)

ノーシードチーム
● グループ2位突破:フェネルバフチェ(A、トルコ)、シオン(B、スイス)、ドルトムント(C、ドイツ)、ミッティラン(D、デンマーク)、ビジャレアル(E、スペイン)、マルセイユ(F、フランス)、サンテティエンヌ(G、フランス)、スポルティングCP(H、ポルトガル)、フィオレンティーナ(I、イタリア)、アンデルレヒト(J、ベルギー)、スパルタ・プラハ(K、チェコ)、アウクスブルク(L、ドイツ)
● UCLグループステージ3位終了チーム;セビージャ(スペイン)、バレンシア(スペイン)、ガラタサライ(トルコ)、シャフタール・ドネツク(ウクライナ)

UCL Round of 16 組み合わせ結果

UCL Round of 16 draw

The official website for European football – UEFA.com
http://www.uefa.com/uefachampionsleague/season=2016/draws/round=2000635/drawcentre/index.html

ヘント vs ヴォルフスブルク
ローマ vs レアル・マドリー
パリ・サンジェルマン vs チェルシー
アーセナル vs バルセロナ
ユベントス vs バイエルン・ミュンヘン
PSVアイントホーフェン vs アトレティコ・マドリー
ベンフィカ vs ゼニト
ディナモ・キエフ vs マンチェスター・シティ

CL 2015-2016 アシストランキング

UEFA公式の発表した今シーズンの UEFA CHAMPIONS LEAGUE で現時点のアシストランキング

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https://twitter.com/ChampionsLeague/status/676019884325752832

1. キングスレイ・コマン (Bayern Munich) 4 アシスト

2. ウィルフリード・ボニー (Man City) 4 アシスト

3. アレクシス・サンチェス (Arsenal) 4 アシスト

4. フッキ (Zenit St Petersburg) 4 アシスト

5. ネイマール (Barcelona) 4 アシスト

UEFA チャンピオンズリーグ 2015-2016 「ベスト16」

THE LAST 16

CV0I1R5XIAAgStj
https://twitter.com/ChampionsLeague/status/674705231809220608

グループステージを突破したチーム

  • レアル・マドリード
  • パリ・サンジェルマン
  • ヴォルフスブルク
  • PSV
  • ベンフィカ
  • アトレティコ・マドリード
  • マンチェスター・C
  • ユヴェントス
  • バルセロナ
  • ローマ
  • バイエルン
  • アーセナル
  • チェルシー
  • ディナモ・キエフ
  • ゼニト
  • ヘント

Jリーグを育成するサンフレッチェ

サンフレッチェ広島が優勝したらしい

サンフレッチェがJリーグの年間優勝していたのが中継されていた。Jリーグって何か今までだと優勝決定が近づいても何故かTVでは放映していなかった気がするけど、2シーズンになってTVで決定戦だけ放映しやすくなったのかもしれない。

サッカーJ1の年間優勝を争うチャンピオンシップ決勝の、サンフレッチェ広島とガンバ大阪の第2戦は、1対1で引き分けましたが、サンフレッチェが2試合の合計で上回り、2年ぶり3回目の優勝を果たしました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151205/k10010331141000.html

サンフレッチェ広島  SANFRECCE HIROSHIMA
サンフレッチェ広島の公式ページも優勝にあわせてこんな感じに

サンフレッチェのコストパフォーマンス

なんとなく色々見ていたらサンフレッチェがいいチームにおもえてきたので、その辺について色々書いてみる事にした。まず下の評はJ1のチームの総年俸。見てもらうと分るが、サンフレッチェは優勝したがランキング低い所に注目してもらいたい。

順位 チーム名 2015年 総年俸
1 ガンバ大阪 10億3880万円
2 浦和レッズ 9億9580万円
3 横浜F・マリノス 8億5010万円
4 ヴィッセル神戸 7億6960万円
5 FC東京 7億3780万円
6 名古屋グランパス 7億970万円
7 サンフレッチェ広島 6億3620万円
8 鹿島アントラーズ 6億1820万円
9 柏レイソル 5億6200万円
10 川崎フロンターレ 5億5880万円
11 清水エスパルス 5億1180万円
12 サガン鳥栖 4億1460万円
13 ベガルタ仙台 3億8200万円
14 アルビレックス新潟 3億7180万円
15 湘南ベルマーレ 3億5500万円
16 モンテディオ山形 3億2240万円
17 松本山雅FC 3億1520万円
18 ヴァンフォーレ甲府 2億6020万円

http://www.soccer-money.net/team/in_team.php

安くても優勝するサンフレッチェが意味する所

見たら分るようにサンフレッチェはJ1でも7位と総年俸が極端に高いわけではない。しかし優勝している。そして浦和レッズは「サンフレッズ」などと2chなどではよく言われているように、サンフレッチェから沢山の選手を引き抜いてきたので、浦和には以前サンフレッチェ所属だった選手が多い。年間勝ち点1がサンフレッチェで、2位がレッズなので、これは結構なことだと思う。

これが意味している事は「サンフレッチェがいい選手を育成している」ということだと思う。浦和に引き抜かれても次々にいい選手が出てこなければサンフレッチェが優勝できないわけで、しかも年俸が低いという事は他のチームから金で引き抜いているともいえない。外人に頼っているともいえない。これはかなり重要なことだと思う。

際立つガンバの稼働率

以前のクルピが監督だった時代のセレッソが次々にいい選手を輩出したように今はサンフレッチェとガンバは見るべき点があるチームだと思う。ガンバも年棒は高いがユースなどから育った選手も多く、しかも去年3冠だったため今年の試合数が異常に多い中での成績。ACLも捨てずにすべてしっかり試合をした点は見るべき点があるだろう。特にガンバでは宇佐美、今野(今野はスタッツを良く見る私としては凄い選手だと思うのだけど中々見合った評価がされていないように思う)は足跡を残したといえるのではないだろうか。これは浦和が事実上ACLを捨てたことと対照的にガンバを褒めていいところだと思う。

サッカー協会とJリーグの際立つおかしさ

勝つほど苦しくなる日程っておかしいでしょ。勝っても負けても試合間隔が極端に厳しくならないようにする調整が必要はあると思う。最低でも欧州のように選手の入れ替えで1チームの稼働率が上がっても大丈夫なように出来る工夫は必要。あまり対策がされていない点をみると、これはリーグ運営している側のな能力不足だと言わざるをえない。

W杯予選 カンボジアvs日本

カンボジア

カンボジア 0-2 日本
得点 オウンゴール(後半6分)
本田圭佑(後半45分)
ソス・スハナ(後半34分) 警告 槙野智章(前半30分)
山口蛍(後半12分)

採点

選手 採点 寸評
GK 西川周作 6.0 ほぼプレーする機会はなかったが無失点に抑えて代表の連続無失点記録を伸ばした
DF 長友佑都 5.5 後半はスタミナの差で攻撃の見せ場を作ったが、両SBが同時にあがり、SBの裏が攻撃されるというパターンもいつもどおり。攻撃時のリスク管理には課題を残した
DF 槙野智章 5.5 ドリブルで切れ込まれる場面もあったものの、ポジション取り自体は至って手堅く、自己犠牲的な守備で重要な場面を何度も止めた。
DF 藤春廣輝 5.5 縦への速さは見せたが、長友同様守備でのポジション取りで危ない所も
DF 吉田麻也 4.5 珍プレーと好プレーの繰り返しで激しい波があった。カンボジア相手という事を考慮すると安定性に問題があった
MF 遠藤航 4.5 守備が崩れたわけではなかったが、攻撃の組み立てでは違いを作ることが出来ず見せ場はあまりなかった
MF 香川真司 5.5 技術は見せていたが、連携が何度も失敗しておりチームとの意思疎通に課題が残った
MF 山口蛍 5.0 守備では重要なシーンは押さえたが、柏木が投入されるまでは明らかに攻撃が繋がらなかった
FW 原口元気 5.5 ドリブルでの突破では明らかに違いを見せたが、ゴールには繋がらずFWとしては物足りない
FW 岡崎慎司 5.5 ゴールへの嗅覚と飛び出しは良くオウンゴールを誘ったが、自らの得点はできずPKまで失敗し結果に繋がらなかった
FW 宇佐美貴史 4.0 縦へ抜くプレーもクロスも特に見せ場はなく、運動量の少なさなど悪い点が目立った。
MF 柏木陽介 7.0 途中出場で試合の流れを変えた。セットプレーでも高い精度をみせた。
FW 本田圭佑 6.5 サイドで出場したが中に入りCFの動きをみせ、相手との身長差を生かし空中戦を制して1ゴール。サイドとしては問題もあったが本田の得点力が生きた
MF 南野拓実 出場時間が短すぎて採点不能。
監督 ハリルホジッチ 5.5 最低限の目標であった勝利とサブのメンバーを試すことが出来た。カンボジアというアジアでも強いとはいえないチーム相手を利用してスタメンの選手を大幅に交代をした所は良かったが、あまり機能せず戦術的には課題を残した。またセットプレーも相変わらずで、セットプレーからの得点も柏木のクロスの精度によるオウンゴールで狙い通りとは言いがたかった。流れからの崩しはほぼ成功しておらず、クロスやロングボールで攻撃する形が多く見られたが1得点しか入らなかった。クロスやセットプレーが決まらない明らかな理由のひとつはターゲットになる高さで勝負するFWが1人もいなかった事と無関係ではないだろう。クロスを挙げる戦術を選ぶのなら高さがありポストプレーが出来る選手を入れていないのは良くわからない。
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

「勝利はした。しかし、前半には全く満足していない。後半は良くなったが、2点しか取れなかった」
「試合には満足していない。何人かの選手には怒っている」

日本代表の印象

 5バックで固めた相手に攻めあぐね前半はノーゴール。後半も柏木を投入して流れが変わるまでは効果的に相手の裏を付く事ができなかった。ほぼ空中戦に勝てる事を生かし、本田投入後は低身長の相手DFにクロスを繰り返し本田が競り勝ってゴール。高さを生かした攻撃を主体とするとしては現代表にはタワータイプのFWが不足しており結果的に本田のフィジカルを生かしてCFの代用で得点を決めるという形になった。

明らかに問題があるサッカー協会のコンディション管理

 個人的な意見としてはメンバーを入れ替えて実験した事事態は良かったと思う。むしろW杯予選でも最終予選ですらないわけで全ての試合でサブや試したことがない選手を使っても3点くらいはとって勝つのが普通だと思うので。親善試合に至ってはサブどころか久保や南野といった若手やJリーグの選手で調整すればいいのではないかと思う。ザックジャパンで起きたメンバー固定によるコンディションの極端な悪化を考えれば、無茶な日程は出来る限り避けるべきだろう。

 今回も実は怪我人が出ている。無理な日程で投入されていた清武が右第5中足骨を骨折。クラブでは中心選手で降格争いの大事な時期での怪我となってしまい非常に残念。前回のシンガポール戦で活躍した金崎夢生も打撲、武藤も調子が悪い。前回のシンガポール戦の感想でも書いたが、長谷部は頭をやられ出血していたし森重も膝への危険なプレーがあり、あの試合のラフプレーは酷かったので本来はサッカー協会がシンガポールに抗議して当然のレベルだと思う。この試合も長谷部や森重を入れ替えたのはコンディション面の問題が含まれていたのではないだろうか。

試合の総評

 試合は順当に勝ったが、一言で言うとある意味異常な試合だった。W杯公式の予選にもかかわらずボールが謎のベトナム製(一応FIFA公認ではあったらしい)、ピッチは人工芝でキックするとしたからゴムチップが舞い上がり、水もまかれておらずボールがやけに止まる。そして31度という高温。一見サッカーのようではあったが、野球の試合にテニスボールを使ったような不思議さがあった。正直W杯の予選としては競技以前の条件がかなり異なっていたことは事実だろう。

スタッツを一つ二つ

Cambodia vs. Japan - 17 November 2015 - Soccerway
続きを読む W杯予選 カンボジアvs日本

W杯予選 シンガポール vs 日本

シンガポール

シンガポール 0-3 日本
得点 金崎夢生(前半20分)
本田圭佑(前半26分)
吉田麻也(後半42分)
警告 森重真人(後半20分)

採点

交代選手

選手 採点 寸評
GK 西川周作 5.5 ほとんどシュートされる事もなかったが、無失点に抑えた
DF 長友佑都 5.5 何度も攻撃参加をみせたが左サイドを決定的に崩すには至らなかった。開始早々相手に削られるなど不運な面もあった。
DF 森重真人 6.0 相手に膝付近を蹴られるなど危険なプレーに苦しんだが、重要な場面では完全に押さえ込んだ
DF 酒井宏樹 5.5 何度も攻撃参加をみせたがクロスの精度には課題を残した
DF 吉田麻也 6.5 ハイボールの処理でクリアミスなどもあったが無失点に1ゴールで補って余りある
MF 柏木陽介 6.5 ワンポイントで違いを見せるパスも合ったが、不用意なパスミスも目立った。精度の高いクロスで吉田のゴールを呼び込んだ。守備では柏木も相手のダーティーなプレーにやや苦戦した。
MF 清武弘嗣 6.0 消えてしまう時間帯もあったが、高いボール精度のパスとセットプレーで違いもみせた
MF 長谷部誠 7.0 攻撃の組み立て、決定的な場面での守備と攻守に目立った。相手に削られ出血もしたが苦にせず中盤を制圧した。この試合のMoM候補
FW 本田圭佑 6.5 サイドというより相変わらずゴール前の動きで違いを作り、2点目のゴールでは相変わらず高い得点能力を見せた。スタミナが持たずに後半は足が止まり消えてしまった。
FW 武藤嘉紀 6.5 いい形は何度も作ったが自らはゴールは出来なかった。ゴール前の大事なシーンでは適切なポジションで絡みアシストは決めた
FW 金崎夢生 6.5 先制点で代表初ゴール。試合の流れを作った。相変わらずドリブルは一流だが沢山のシュートチャンスに決めきれずCFとしては物足りなさも感じた。サイドの方が生きるのではないだろうか。
MF 香川真司 6.0 相変わらずワンタッチの上手さは圧倒的だったが、得点に繋がることはなかった。
FW 原口元気 6.0 後半38分から途中交代で出場で時間は短かったが、攻守に大胆に走り回り時間帯を考えた戦略的な動きを見せた。
FW 宇佐美貴史 5.5 ドリブルでの勝負には可能性を感じたが、結果は出せなかった。
監督 ハリルホジッチ 5.5 最低限の課題であった主要メンバー以外での勝利は手に入れた。良かった点としては、まず勝利した。主要メンバー以外をスタメンに起用できた。清武と柏木を入れる事でセットプレーが一気に充実した。引き分けた前回のシンガポール戦よりは最後の決定力の部分で改善があった。

課題としては、相手が弱すぎてこのメンバーが通用するのかわからなかった事。ラフプレーを繰り返す相手に怪我人が出た事。組み立てが長谷部に重度に依存している事。相変わらずハイボールを処理できるFWを組み合わせておらず放り込みはもっぱらDFの吉田、森重の得点力に頼っている事。その為ハイボールのクロスがセットプレーでしか決定力を持っていないこと。守備でも相変わらず敵のロングボールや放り込みで冷やりとする部分が。MFやDFに清武や柏木、長友といった高さがなく攻撃的な選手を配置してSBによる攻撃をする場合に、強豪相手の試合となったら恐らくいつものように容易にDFが崩壊するのが目に見えておりW杯前から続く代表の守備の課題がむしろまた浮き彫りになっている。

試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

「まずは選手におめでとうと言いたいです」
「我々はもう少し点が取れたと思います」
「ディフェンスに関してしっかりボールを奪えてよかったと思います。オフェンスに関しても美しいアクションはあったが、慌てたことと少し運も悪かった」
「こういう試合はもうちょっと(点を)取るべきだと思います」

日本代表の印象

メンバーを入れ替えた事で不安定になるかと思われたが無失点。得点も3点と、コンディション面を重視したメンバーにして交代を生かすことで、かえって前回の引き分けたシンガポール戦より安定した。ただしチームの総合力としてはこのメンバーのレベルが必ずしも高いとはいえない部分もあったが、主要メンバーが抜けた状態での始めての試合という事を考慮すれば十分な成果があった。特に清武柏木のセットプレーには可能性を感じた。

試合の総評

圧倒的なアウェイでの試合であり、シンガポールも前半には危険なプレーを繰り返し削りに来るが何故かファールにはならず日本側だけが笛を吹かれるというパターンが続き苦しむ。開始早々長友が削られ少し痛め、森重は膝に向かって足裏で踏みつけられるなど最近の代表の試合では稀に見る汚さ。柏木は競り合いで相手の手で顔をやられ、長谷部は頭から出血。清武はユニフォームをつかまれて破れてしまうという事態も発生した。特に相手の21番と6番は危険なプレーが目立った。前半で2点入れて2-0で折り返した事で若干よくなったが危険なプレーは後半も続いた。

スタッツを一つ二つ

Singapore vs. Japan - 12 November 2015 - Soccerway
http://int.soccerway.com/matches/2015/11/12/asia/wc-qualifying-asia/singapore/japan/2028672/

ガリーネビルが分析するバルサのDFライン

個人的にプレミアの解説で見かけるなかではガリーネビルが一番気に入っているのだけど、まあ下の動画を見てもらいたい。ガリーネビルが解説するバルセロナのDFラインについての動画だが、前線からのハイプレスという発想と、DFラインの取る位置についての動画。


http://www.nicovideo.jp/watch/sm22300189

少し前にバイエルンの話では、バイエルンが守備ラインの裏をGKのノイアーが大きくカバーしているという話を書いた。ペップはバルセロナとバイエルンで同じ事をやっているように思われがちだが、基本構想は同じでも良く見ると実はかなりの違いがあるように思う。ガリーネビルが解説するバルサ時代は今からすると少し前の試合で、今のバイエルンのやり方と完全に同じというわけでもない。それに昔のバルサ時代のペップはそんなにGKが前に行っていた記憶はない。今のバイエルンではノイアーの役割がもう少し大きくGKの動きが少し違っているように思う。そういう意味では実は変化している。

ちなみに、これを見た所ではドルトムントの攻撃と比較がされていた。トゥヘルが監督となったドルトムントの攻撃ではかなり類似点があるのではないかと。そのドルトムントの攻撃はこちら

 以前からドルトムントはCBのフンメルスの高いパス能力に攻撃が依存していた部分があるので、その辺はトゥヘルになったから極端に変化したわけではない。ただし、トゥヘルはプレスやボール回しという部分で、確かにクロップに比べてよりバルセロナに近い部分がある。クロップ時代の場合、怪我の選手が多かった事も影響していると思うが、GKやCBからのロングボールで一発という攻撃も多用していた。初期のクロップはレヴァンドロフスキにボールを当ててポストプレーから素早い攻撃を主体としていた。これはレヴァに当てたボールがこぼれて敵に渡る事も想定した攻撃で、こぼれた所にゲーゲンプレスで詰め寄る前提となっていてブンデスを席巻していた。クロップ後期のドルではスピードのある選手の裏への飛び出しをDFラインからやっており、これにプレスとショートカウンターで素早く裏を突く攻撃を組み合わせている。全体に速くてリスキーな戦術だが破壊力はあるというもの。本人が自分の戦術をロックだといっていたのもプレーを見ると割りと納得できる部分がある。

 トゥヘルは、ロングボールは少なくもう少し後ろからショートパスで組み立てている。クロップ時代には相手に引かれてしまうと苦戦したが、トゥヘルの場合は戦術的に相手をひきつける事で裏のスペースを作る発想が見られる。

トゥヘルとクロップの類似点

トゥヘルがマインツでやって見せていたのはゲーゲンプレスを進化させたような守備だった。そういう意味ではトゥヘルとクロップには類似点がある。トゥヘルが元々ゲーゲンプレスをしていたクロップの後任となる脈絡も十分ある。全く新規性だけで選ばれているわけではないと思う。