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アジア杯2019予選 サウジアラビア vs 日本 0-1

サウジアラビア 0 – 1 日本
得点 冨安 健洋 前半20分
ファハド アルムワラド 後半10分 警告 武藤 嘉紀 前半39分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 12 権田 修一 6.0 ゴール前の上手いボールの処理からCKに繋がり、権田の上手さを見せた。セービングでも枠に飛ぶシュートも全てセーブし無失点で抑えた
DF 5 長友 佑都 5.5 後半の苦しい時間で手堅い守備を見せ、後半になるほどメンタル面でもベテラン持ち味を見せた
DF 16 冨安 健洋 7.0 先制点を柴崎のCKから得意のヘディングでゴール。持ち味である攻撃面の良さが発揮された。守備面でも足元へ入ってくるボールを効果的に防いだ
DF 19 酒井 宏樹 6.0 相手がボールを持ちクロスを上げる時間も多かったため酒井の高さやフィジカルが生きる展開になった
DF 22 吉田 麻也 6.0 守勢に立たされる場面がかなりあったが、中に来るタイミングで尽く防いだ
MF 6 遠藤 航 6.0 守備での奪い合いで硬さを見せた。遠藤がDMF入ることで守備的な落ち着きをもたらすことができていた。特に守備的に展開したこの試合に置いて非常に重要な役割をした
MF 7 柴崎 岳 5.5 消えている時間も長かったがセットプレーでキック精度をみせた。CKで先制点をアシスト
MF 8 原口 元気 5.5 激しい奪い合いがあり、原口のフィジカルや走力が攻守にいい影響をもたらした
MF 9 南野 拓実 5.0 後半32分OUT 耐える時間が長かったためやや消えている時間もあったが、何度かゴール前での決定的な場面はあった。肩でトラップしたシーンは何故かハンドを取られるなど笛にも恵まれなかった。スタミナや気持ちが切れるのがやや早かったのは気になる所
MF 21 堂安 律 5.5 後半44分OUT いつもよりややミスが目立ったが、中盤からのドリブルで何度かチャンスを作ったが、ゴールにはつながらなかった
FW 13 武藤 嘉紀 5.5 後半47分OUT 攻撃面では目立たなかったが、守備面での貢献が大きくよく走った。持久力の強さを見せた
交代
DF 18 塩谷 司 後半44分IN 出場時間が短すぎて採点不能。前回の試合で得点もしており、調子も良さそうなだけにもっと早い時間に交代で見たかった
MF 14 伊東 純也 5.5 後半32分IN 苦しい時間に入る事でスピードで相手を崩したが、決めきることはできなかった
FW 11 北川 航也 交代後半47分IN 出場時間が短すぎて採点不能
監督 森保一 5.5 勝つという目標は達成したが、綺麗なカウンターは決まらず狙い通りのサッカーとはいいがたかった。セットプレーでの失点が多かった日本にとってセットプレーから得点できたのは分析やチーム戦略の成果に感じられた。選手交代に関しては毎試合5~10分遅いという印象。恐らく慎重に判断しているのだと思われるがかえってリスクを高くしている。何試合も判断が遅いため、交代のタイミングだけは採点的にはマイナスせざるを得ない

試合後、森安監督のコメント

「想像以上に厳しい試合になった。選手たちが頑張ってくれた」

「日本も攻撃を仕掛けたかったがサウジアラビアが攻撃力があるチームだと分かっていた」

「次の試合にも最善の準備をして試合に望みたい」

日本代表スタメン

 前の試合で大幅に選手をターンオーバーをして休ませたことで疲労の面では有利な状況で試合を開始できた。CFの大迫はコンディションが悪く代わりに前の試合で得点していた武藤がCF。大迫とは少し持ち味が違うが武藤もよく守備走ったことでバランスは崩れなかった。DFラインは吉田冨安長友酒井とほぼフルメンバーで非常に守備が固く、MFも遠藤原口が守備的に動いて中盤に安定をもたらした。カウンターで武藤南野堂安の3人程度で崩す形が多くリスク管理をした。
 交代に関しては5分はタイミングが遅く、選手が疲れ切ってから交代しており、後半には南野は運動量が落ちて武藤は足がつってからの交代と後手後手に回っている。また時間稼ぎのタイミングで入った堂安と塩谷との交代は変則的な交代で、ポジションが入れ替わるため集中力が落ちている時間の交代としてはやや不安を感じた。またDMFとして入っていた青山がチームから離脱しておりDMFの選手層にはやや不安が残るが、控えの塩谷の調子がいいのが救い。

試合の総評

 試合会場はかなり気温が高く日が高い時間でスタミナの辛い試合だった。前半はサウジアラビアがかなりポゼッションを取る形で試合が展開し、審判のファールもややサウジアラビアよりという印象でサウジ側はセットプレーを何度も繰り返したが、中で上手く日本の守備陣が弾き返し、逆に日本側の柴崎のCKを冨安がヘッドで合わせて先制点。コレで試合の流れを作った。後半は試合が膠着し、耐える時間が長かったが、ほとんど試合の流れは変わらず1-0のまま試合は終了して日本の勝利となった。
 試合を通して守備の選手が非常に目立ち、吉田と遠藤が、無失点に防ぎ切る重要なプレーを見せた。得点も守備でも上手くプレーしたCBの冨安が決めたのでMoMは冨安。

スタッツ

29% ボール支配率 71%
5 シュート 15
2 枠内シュート 1
183(59%) パス(成功率) 653(84%)
3 オフサイド 1
16 フリーキック 27
4 コーナーキック 6
0 ペナルティキック 0

特に気になった点

ウズベキスタン人のイルマトフ氏は、2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)や2014年のブラジルW杯、2018年のロシアW杯で複数試合の主審を務めるなど、アジア屈指の名レフェリーとして知られているが、原口は「(ボールを)取りに行ったら、全部ファウルになる。でも見てもらったら分かると思いますが、まあ普通じゃないかなと」と、強度の高い守備を見せるとFKを取られるリスクがある中でのプレーに苦しんだ様子をのぞかせた。それでも、「彼ら(サウジアラビア)の間合いも、最初はなかなか掴めなかったですが、20分くらいからチーム全体としても僕としてもうまくアジャストできたかなと思います」と語り、チームとして“我慢の守備”ができたことには一定の満足感を示した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190122-00010001-goal-socc

サウジアラビア戦のハンド?

W杯 2018 予選 サウジアラビア vs 日本

サウジアラビア 1 – 0 日本
フハド アルムワラド 後半18分 得点
フハド アルムワラド後半19分 警告 吉田 麻也前半20分
Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 1 川島 永嗣 5.5 失点は1だが、それが試合を決めたという意味では大きな分かれ目になった
DF 3 昌子 源 5.5 CKでのチャンスなどもあり昌子が悪かったとも言い切れないが、1点で決まる試合においてはDFの試合に占める影響力は大きかった
DF 5 長友 佑都 6.0 前回引き続きい良い意味で堅実なプレーが目立った
DF 19 酒井 宏樹 5.5 何度かサイドを崩されてしまい若干スタミナの問題が気になった
DF 22 吉田 麻也 4.5 吉田の対応から失点したシーンになっておりその1点が試合を分けた。失点シーン以外でも何度か危険な守備があった
MF 2 井手口 陽介 6.0 何度かいいプレーがあったが決定的な違いを作ることはできなかった
MF 7 柴崎 岳 4.5 何度もパスカットでのボールロストが目に付いた。相手にパスが読まれており同じ所を狙うならばもう少し速いボールでなければいけなかった気がする 交代:後半35分
MF 16 山口 蛍 5.5 長谷部の代役は務まらなかったがほとんどの場面で中盤で相手を止めることはできていた
FW 4 本田 圭佑 5.0 プレーの遅さが目立った。スタジアムは高温だったらしく本田はもう少しコンディションがいい状況でなければスタミナ的な問題があるように見えた 交代:後半0分
FW 8 原口 元気 6.0 守備面でボールの奪取では目立っていたが、攻撃では以前の勢いは感じられなくなっている
FW 9 岡崎 慎司 5.5 何度かチャンスはあったが決め切れなかった 交代:後半22分
FW 11 久保 裕也 5.5 短い時間だったがシュートチャンスがあった。しかし決めることができなかった 交代:後半35分
FW 15 杉本 健勇 5.0 大迫の代役は務まらなかった 交代:後半22分
FW 18 浅野 拓磨 6.5 相手の裏をつくいいプレーを何度も見せたが得点にはつながらなかった 交代:後半0分
監督 ハリルホジッチ 5.5 W杯予選全体を見れば悪くないスタメン選抜だったが、この試合に限ってみれば選手の選抜で交代策は機能していなかった。ただ長期的な視野で見た場合怪我人を出さずに上手く試合をまとめたともいえると思う
試合後、ハリルホジッチ監督のコメント

「敗戦になってしまいました。敗戦に値した内容かは分かりませんが、結果、負けてしまいました。チャンスはいくつか作りましたが、そこで決め切れなかった。もちろん、勝ちたいという気持ちはありました。そして勝つためのチャンスはいくつか訪れましたが、今日の試合では、そこで決めることができませんでした。勝利を収めたサウジアラビアを称えたいと思います」

「本田がトップコンディションでないことはわかっていた。ゲーム勘が欠けていたこともわかっていたので、45分限定で使った」
「リズムの面でトップレベルにない。今後も努力して取り戻してもらいたい」

既にW杯予選突破が決まっており、長谷部や怪我明けの香川などはチームから離れており、無理をしないチーム選抜だったと思う。結果は伴わなかったが、安全な選抜であり最近選ばれなかった選手へのチャンスにもなっている。そういう意味では悪い選抜とは言い切れないが、絶対に勝つためのチーム構成でもなかったと思う。

日本代表の印象

本田に関しては正直右サイドがあっていないと改めて感じた。スピードがなく裏に抜けることができない。かといってクロスを上げないのでクロスに期待できず逆サイドで長友や井手口がクロスを上げていたのと対照的な形になっていた。本田をどうしても使うというのならキック精度を生かしてもっとクロスを上げさせて中の選手にあわせるか、ポジションをFWにして0トップのような形で本田のフィジカルをいかしてポストプレーで大迫の代役をさせるような形、または柴崎の位置まで下げてパスの出してとして使う(本田の守備能力が低くとも柴崎の守備能力も高いとはいえないので)などの方が右サイドよりは良かったのではないかと感じた。
また長谷部の代わりも相変わらず山口しかおらず山口の持ち味はあるが戦略的な視点において長谷部の経験値に山口が勝てる部分はほとんどないといった印象。相変わらずボランチの人材問題は課題を残している。あえて言えば井手口の活躍で攻撃面では運動量の多さで守備を、得点力でかつて代表で遠藤が担っていた攻撃面をかなりカバーしているのではないかと思った。

試合の総評

スタジアムは暑く、日本代表の動きがよかったとはいえない。移動と時差の影響もあったのではないだろうか。そういう過酷な環境でサウジの方がなれた環境といういみで有利でもあったように思う。ただ、それでもサウジは勝てる相手でもあったし、勝たなければいけなかったように思う。試合は1-0でサウジの勝利となったが決定的なシーンは両チームにあり最後はDFとFWのプレーの僅かな質の違いで決まった。チーム力としては分かりやすい差はなかった。

スタッツを一つ二つ

9 シュート 13
13 直接FK 14
2 間接FK 4
1 CK 6
0 PK 0
10 GK 13
2 オフサイド 2

W杯予選 日本vsサウジアラビア

saudi_arabia

日本 2 – 1 サウジアラビア
清武 弘嗣 前半45分
原口 元気 後半35分
得点 オマルイブラヒム オスマン 後半45分
酒井 宏樹 後半43分 警告 アブドゥルマレク アルハイブリ 前半9分
オマルイブラヒム オスマン 前半10分
オサマ ハウサウィ 後半3分
オサマ ハウサウィ 後半47分
ナシル アルシャムラニ 後半48分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 12 西川 周作 4.5 終盤で乱れて1失点は余計だった。終盤の失点はDFとのボールの受け渡しで何度か危ない場面がありやや連携で気になった。
DF 5 長友 佑都 5.5 原口との連携はあまり上手くいかなかったが、本田香川との連携は相変わらずよかった。攻撃面では目だったが最後の時間に失点したのはよくなかった。
DF 6 森重 真人 5.0 安定した守備だったが最後の1失点は余計だった。
DF 19 酒井 宏樹 5.0 縦への突破が目立った。守備でも右サイドも完全に崩されるシーンはほとんどなかった。
DF 22 吉田 麻也 5.5 攻守に日本の高さを補った。セットプレーでも惜しいシーンがあった。
MF 13 清武 弘嗣 7.0 司令塔として存在感を見せ、高いパス精度で攻撃での違いを作った。PKから1ゴール
MF 16 山口 蛍 5.0 守備面では貢献したが、試合終了間際にはプレスが機能しなくなっていた
MF 17 長谷部 誠 6.0 大事な場面での守備で貢献し、老獪な立ち回りを見せた。PKの場面や、終了間際の危ない場面など要所でベテランの持ち味が出ていた。
FW 8 原口 元気 6.5 やや攻め急いでシュートを外すシーンなどもあったが1ゴールで試合を決めた。
FW 14 久保 裕也 4.5 良い位置にいてシュートは打てたがややシュートの精度に精彩を欠いた。またパスの連携でのミスも目立った。あえて久保の立場でいえば、そもそもこの試合でいきなりの出場が厳しい。若手なのだから負けれないこのW杯予選ではなく、むしろ前回のオマーン戦で出すべき選手だったと思う。
FW 15 大迫 勇也 6.5 ハイボールでの競り合い、ポストプレー、そして裏への飛び出しに、体を張った競り合いも強く、攻撃ではあらゆる面で際立った。
MF 10 香川 真司 5.5 清武にはセットプレーの精度では及ばなかったが、違いを見せる連携で本田長友のワンツーから香川のタッチでアシストし原口のゴール。このゴールが決定打となった
FW 9 岡崎 慎司 出場時間が短すぎて採点不能
FW 4 本田 圭佑 5.5 途中出場ながら、2点目のシーンで重要な役割を果たした。
監督 ハリルホジッチ 5 無難な勝利。ただしW杯予選でここまで追い詰められている時点で勝利が大事なので意味はあった

日本代表の印象

大迫清武原口が連動し日本の左サイドからの攻撃で圧倒した。また守備も終盤になり運動量が落ちるまではしっかり機能していたように思う。久保はやや残念な所もあったが、彼がまだ若い選手であるということを考えれば及第点だといえると思う。問題は大事な試合でそんなテストをしたという点にあると思う。大失敗にならなかったからいいものの、万が一負けていたらW杯予選落ちという可能性が出てくるような場面でテストをするべきだとは思えなかった。直前にオマーンとの親善試合があったのだからむしろテストする機会は他にあったのではないかと。

試合の総評

サウジアラビアも一瞬のプレーの質は見せたが、基本的には日本が圧倒した。試合は2-1で日本の勝利となったが、シュートチャンスは多く本来は2-0か3-0で勝てる試合だったように思う。特に枠に飛んだシュート回数からすると、もう1点から2点追加点があってもおかしくない試合。逆に相手のシュートは少なく、危険な攻撃も数回しかなかった。またサウジのプレーは荒く、ファールも多かった為、日本側はPKでホームアドバンテージも生かせた部分もあったと思う。

個人的に思ったこと

毎回思うんだけど日本は負傷したプレイヤーを長くピッチに残しすぎているように感じる。例え軽症でもある程度のファールを受けた場合は速めに交代を優先した方がいいのではないだろうか。日本代表の怪我率は通常のチームと比べると異常なほど高いのだからなんらかの理由があるだろうし対策も必要だろう。なぜ重症になる可能性がある選手が居るにもかかわらず毎回続行させるのだろうか。このやりかたで何人選手を駄目にすればいいのだろうか。

それ以前にハリルの交代が毎回やや遅い気がする

終盤の失点には日本側の気の緩みがあったように思うが、ただ、足が止まる苦しい時間だったので本来はもっと交代を上手く無失点で終えれる試合だったのではないだろうか。明らかに疲労し運動量がおちていた選手がいたのだから、どこでもいいから交代で運動量を上げるべきだったと思う。また怪我をした清武ももっと早く交代するべきだったように思う。前回に続き交代策が少しずつ遅い印象。

ただし、そもそも試合日程や怪我の判断、スタメンの決定、交代の判断のどこまでが監督の裁量なのか分からないので監督だけの問題ではない。怪我の判断をしている医療スタッフや、選手のコンディション管理をしているスタッフ、宿泊や移動の日程、試合日程を管理しているスタッフなどの総合力の問題なので、それを監督一人の問題としがちなマスコミ風潮には賛同し難い。だからそういう部分でみえるのは選手や監督以外のスタッフのレベルの向上も大事なのではないかと思った。