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ヴェローナ戦3-1 本田2得点

ヴェローナ相手に、敵地で本田2得点でミランが勝利。この2得点により、現在の本田がセリエA得点ランキングトップタイ。以前紹介したように、少し前に既に得点ランキングでは首位に立っていたが、この試合でも2得点決めた事でトップを維持した形になった。

Marcatori - legaseriea.it

本田1点目

19日に行われたセリエA第7節、エラス・ヴェローナ対ミランの一戦は、3-1でアウェーのミランが勝利を収めた。MF本田圭佑は先発出場し、85分までのプレーで2得点。今季のゴール数を6とし、得点ランク首位タイに立つなど好調を維持している。

http://www.goal.com/jp/match/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%8A-vs-%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%B3/1836227/report

試合ハイライト


https://www.youtube.com/watch?v=pXV9FR8e8dk

この試合も全体を通してかなり攻められており、これがインザーギの戦術的な作戦なのかは分からない。意図的に相手にボールを渡しカウンターを狙っていたのか、それとも本当にMFがボールをコントロールできなかったのかは分からないが、いずれにしてもインザーギの采配はほぼ的中して勝利に結びついており、ファンの間では不評だった交代策も今の厚いとはいえないミランの選手層を考えれば、次の試合に向けた温存やターンオーバーの作戦としてはほぼ完璧だったとすら思う。個人的には選手の活躍も勿論あるが、以前も書いたように、あの状態からほとんど選手の補強なく元々いた選手などを上手くやりくりして、ここまでまとめてきたインザーギの監督としての手腕は今後も注目に値するだろう。

honda
https://twitter.com/Milanello/status/523862795503153152

ブンデスとセリエの両リーグで得点ランキング1位が日本人になった日

以前紹介したように現在のブンデスリーガの得点ランキングで岡崎が1位になっている。更に今節もゴールを得点し現在は2位に2得点差をつけた単独1位に。

Player Stats - Bundesliga - official website

また、先ほど紹介したように本田も現在セリエAの得点ランキングで1位タイになっている。

Marcatori - legaseriea.it

ブンデスリーガとセリエAの両リーグでの現在の得点ランキング1位が共に日本人になると言う信じられない状態になっている。

エンポリ戦で1ゴール本田

エンポリ戦で本田がまたもゴールを決めた。これでセリエAの得点ランキングで1位タイ。

本田のゴール

試合のスタッツ

インザーギのコメント

「残念ながら最初の30分はエンポリに与えてしまった。2点もセットプレーで失点してはならない。その後はいいミランだった。とにかくいいシーズンのスタートの切り方だ。こんな勝ち点は2009年以来のこと。今日は途中で4-2-3-1にシステムを変更したが、それはうまく機能した。今すぐにこのシステムに切り替えるのはまだ早いと思うが、少しづつこのシステムを使って行く。使える選手にはボナベントゥーラ、エルシャーラウィ、本田、メネズがいる。4-2-3-1だとメネズとフェルナンドトレスを中央に置ける。もっと時間をかけたかったが、今から3、4日あるので、ミラネッロで練習して次の試合で起用するかもしれない」

http://www.nikkansports.com/soccer/world/news/f-sc-tp3-20140924-1371858.html

インザーギ監督のコメントでも出ているようにここ最近のミランは低迷しており2009年以来の勝ち点となっている。今シーズンのミランは勝ちきれないこの状態でもかなり良くなってきているといわざるを得ない状態。現在セリエAで4位につけるという快挙。皮肉ではなくここ最近の成績からすれば割と本当に素晴らしいチームの建て直しを見せている。

Classifica - legaseriea.it

パルマ戦1G1A 滲み出る本田復活の兆し

hondakチームとしては不思議な試合でミランの快勝ではなかったものの、パルマ戦で本田は1ゴール1アシスト。調子はじわじわと戻している。前に書いたようにこの混沌とした試合を勝利に結び付けたインザーギの監督としての手腕は、やはり名将の雰囲気を漂わせており、ミランのチームとしての状態も徐々に良くなりつつある。本田個人としては依然として不安要素は残しているが、霧の中にいるような状態からは脱出し本田の進むべき道が見えてきた。トップ下以外のポジションを学習しコンディションを一歩ずつ確実に戻しつつある。万全ならまだしも本田のコンディションを考えるとミランの10番に用意される道は恐ろしく険しいが、少なくともはっきりと頂上の場所は見えている。体調を考えれば本田のミランでの挑戦はまさに始まった所だと言って良いだろう。


https://www.youtube.com/watch?v=w9Lso8ouFrk

個人的に興味深く見た所はゴール直後にチームがベンチに走るシーンで、ミランのチームのメンタル面が以前よりかなり良いのではないかという印象を受けた。それともう一つはメネズの79分のこの信じられないようなゴール

ありえないw

2014年の欧州のリーグ毎の移籍金額と移籍人数

夏の移籍市場で5大リーグで費やされた移籍金

Latest figures; $2.14B spent by the #BIG5 countries this summer. #transferdeadlineday is over

この夏にビッグ5は移籍に 2.14 billion (21.4 億ドル) 費やした

この夏の移籍で5大リーグで契約した選手の人数

day is closed; 1164 players engaged this summer by ENG, ESP, FRA, GER & ITA.

この夏、イギリス、スペイン、フランス、ドイツ、イタリアで1164人のプレイヤーが契約した

ミラン開幕戦勝利:「インザーギから漂う名将の雰囲気」

昨シーズン散々な結果に終わり、最近のミランの順位の落ち込みは、あの名門ミランが・・・と思わせるような酷い状態になっている。勿論そこに加入したわけだから本田も簡単ではないことは分かっていたが、予想以上に苦戦した前シーズンとなってしまった。まあ本田に関してはロシア後半からスタッツはかなり全面的に数値が落ち込み酷いコンディションだという事は容易に想像できたので仕方がない面もあるとは思う。今年はそこに新監督としてインザーギを迎えての開幕戦となったが、その試合を見たら確かにミランのDNAが復活しつつあるような驚きがあった。そして何より本田がゴールを決めた。

インザーギから漂う名称の雰囲気

同監督は前日会見で、次のように語った。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えている。

「とても興奮しているよ。このチームを2カ月率いてきて、選手たちはミランのDNAを取り戻したと言える。毎日努力して仕事をする意欲を取り戻した。それで十分かは分からない。だが、出発点として良い土台だ」
「私はとても自信を感じている。チームは自分たちのクオリティーにあまり自信を持てていなかったし、うまく仕事をするのが難しかったよ。だが、今は良い仕事をしている。私は落ち着いているよ」

http://www.goal.com/jp/news/1867/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2/2014/08/31/5072266/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AFdna%E3%82%92%E5%8F%96%E3%82%8A%E6%88%BB%E3%81%97%E3%81%9F?ICID=HP_PN_10

インザーギの発言は「試合の前日会見」である所が注目に値すると思う。少なくともこの試合に関しては、ある程度目処が付いていたのではないかと思えるからだ。そして試合を見て思ったのは去年に比べて格段に守備が安定していると言う点だ。現役時代も本能で点を取るとか日本ではよく言われていたけど、個人的には恐ろしく頭脳派だと思っていたのでそれほど不思議でもないが、攻撃面ではなく守備固めのラインコントロールやボランチの所から固めていて、しかもそれが機能していたのには驚いた。まあミランといえば昔からゾーンプレスで、コンパクトなサッカーで世界を席捲したチームなのでよく考えれば当たり前なのかもしれないが、個人的にはまず点取り屋だけに攻撃面からかなという気がどこかでしていたので、そこには意外性を感じた。そしてあの資金不足に苦しみ選手が揃えれないミランを僅かな時間でここまで守備を立て直したと言う手腕に驚きもある。若干気になるのは交代選手の層がまだ薄い気がする点だが流石にメンバー不足はいたし方がない所だろう。

開幕戦のゴールを決めた本田の一言

「この試合の前はすごくナーバスでした。昨季は難しいシーズンでしたしね。だから満足していますよ。監督からは、ハードワークとプロフェッショナルであることが必要だと言われました。アタッカーとしてプレーするためのトリックをたくさん監督が教えてくれているんです」

http://www.goal.com/jp/news/1867/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2/2014/09/01/5074668/%E9%96%8B%E5%B9%95%E6%88%A6%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%9C%AC%E7%94%B0-%E6%BA%80%E8%B6%B3%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B?ICID=AR_RA_2

本田の一言で注目すべき点は「アタッカーとしてプレーするためのトリックをたくさん監督が教えてくれているんです」と言う点だ。既に前のことなので知らない人も多いかもしれないけど今のミラン監督のインザーギというのは現役時代はFWの選手で欧州カップ戦でも史上最多の70得点を記録するなどゴールを量産したストライカーだった。しかもかなり特徴のある面白いFWだったと言っていいだろう。まず、ボールの扱いが飛びぬけて上手かったり、足が速かったり、加速がずば抜けていたり、体が強かったり、背が高くとかそういう身体的にずば抜けた優位性のある選手ではなく、しかも、相手の裏に抜けでたり、こぼれ球に反応したり、体のどこかに当ててで気づいたらゴールを量産しているというような本当にゴールを取る事に特化したような選手だったのだ。ヨハン・クライフは「彼はサッカーをまったくしていない。ただ常に的を射た場所にいるだけだ」といい、ゲルト・ミュラーは「彼がしている事の全てはゴールを決めることだ」とのコメントを残している。しかし、今のフィジカルコンディションに苦しむ本田にはこれほどいい指導者はいないのではないかとふと思った。