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IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟) とは

IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟) とは、サッカーのクラブチームなどの世界ランキングなど(クラブチーム以外のランキングも作っている)を出している組織。ただしFIFAとは関係がない。*FIFAによる説明

最近発表されたIFFHS(国際サッカー歴史統計連盟) のクラブワールドランキングが報道されて、その関係でこのサイト以前紹介していたページに来る人が結構いたようなので、混同しやすい部分を補足しておく事に。

報道されていたニュース

地に落ちたミラン、世界クラブ・ランクで驚愕の159位…1位はレアル

 IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が2014年の世界クラブ・ランキングを発表し、日本代表FW本田圭佑が所属するミランが159位となっていることが分かった。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が13日に報じている。

http://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20150114/270971.html

 国際サッカー歴史統計連盟が13日、2014年の世界クラブランキングを発表。Jリーグで最上位は157位のJ1川崎Fだった。

 国際サッカー歴史統計連盟は、世界中の公式戦結果を元に同ランキングを作成。チャンピオンズリーグ2013-14シーズン王者のレアル・マドリードが1位に輝き、2位には同大会4強のバイエルンMが入った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150114-00000127-spnannex-socc

こんな感じでミランの順位が低かった事で2chなどでは散々な酷評がされていたが、このランキングの特殊性というのに付いてまず理解しておかなければいけないだろう。

CLUB WORLD RANKING(CWR)の特殊性と注意点

ランキングは毎月発表される

まず、このCWR(クラブワールドランキング)は実は毎月発表されているので、刻々と変化していく。ちなみに2014年の1月のランキングではミランは26位で極端に低いわけではない。

2014年1月のランキング Top 30

(1st February 2013 – 31st January 2014)

Pos (dec/13) Club Nation/level Points
1 = FC Bayern München Deutschland/4 370,00
2 = Real Madrid CF España/4 292,00
3 = Chelsea FC, London England/4 275,00
4 = Club Atlético de Madrid España/4 253,00
5 = FC Barcelona España/4 247,00
6 = Paris Saint-Germain FC France/4 244,00
7 +1 Tottenham Hotspur FC, London England/4 240,00
8 1 FC Basel 1893 Schweiz/3 239,00
9 1 Clube Atlético Mineiro, Belo Horizonte Brasil/4 238,00
10 +1 FC Rubin Kazan’ Russia/3 223,50
11 1 SL Benfica, Lisboa Portugal/3 219,50
12 +3 Arsenal FC, London England/4 218,00
13 +1 Club Independiente Santa Fe CD, Bogotá Colombia/3 217,00
14 2 BV Borussia 09 Dortmund Deutschland/4 216,00
15 2 FC Viktoria Plzeň Ceská Republika/3 214,50
16 1 Manchester City FC England/4 214,00
17 +21 ACF Fiorentina, Firenze Italia/4 206,00
18 +1 Juventus FC, Torino Italia/4 203,00
19 +4 Celtic FC, Glasgow Scotland/3 202,00
20 +1 SC FC Steaua Bucureşti România/3 200,50
21 +1 Club Libertad, Asunción Paraguay/3 199,50
22 +2 CA Vélez Sársfield, Buenos Aires Argentina/4 197,00
23 +4 Club Atlético Nacional SA, Medellín Colombia/3 195,50
24 4 SS Lazio, Roma Italia/4 194,00
25 = Trabzonspor AŞ Türkiye/3 193,00
26 +10 CFP Universidad de Chile, Santiago Chile/3 188,00
26 +9 AC Milan, Milano Italia/4 188,00
28 +18 SSC Napoli Italia/4 188,00
29 12 Club Olimpia, Asunción Paraguay/3 187,50
30 4 Manchester United FC England/4 187,00

http://www.iffhs.de/cwr-january-2014/

ポイントの計算の特殊性

では、何故ミランのポイントが極端に低く算出されていたのかというのが気になると思うので、その辺の説明。このランキングは過去のタイトルなどを考慮に入れず、単純に期間内の試合の勝敗のポイントを加算していく。つまり、一般的にイメージするクラブチームのブランドや長い目で見たときの平均値は反映されずピンポイントで計測期間内に行われた試合の結果だけが影響している。そして、CLなどの試合が行われたリーグの種類に応じて勝敗で加算される点数に違いがある。ポイントの加算がどうなっているのかが公式ページの表に出ているので紹介してみる。

CONTINENTAL COMPETITIONSpoints/match

W

D

L

UEFA Champions’ League

14

7

0

UEFA Europa League

12

6

0

UEFA Super Cup

14

7

0

Copa Libertadores (CONMEBOL)

14

7

0

Copa Sudamericana (CONMEBOL)

12

6

0

CAF Champions’ League

9

4,5

0

Confederations Cup (CAF)

7

3,5

0

AFC Champions’ League

9

4,5

0

AFC Cup

7

3,5

0

AFC Presidents Cup

4

2

0

CONCACAF Champions’ League

9

4,5

0

OFC Champions’ League

5

2,5

0

FIFA Club World Cup (final not included)

14

7

0

FIFA Club World Cup (final)

21

10,5

0

http://www.iffhs.de/explanations-cwr/

見たら分かるように、CLの勝敗で付くポイントがかなり高い。ミランはリーグで順位落としておりCLに出場できなくなっているので、当然去年のミランはCLの試合が1試合もない。したがってポイントも低くなる。更に、リーグでもあまり勝てていない事を考えると勝敗だけでポイントを見た場合伸びる理由がない事になる。ただ、所属しているリーグによってレベルが4段階に分けられており、レベル4のリーグならば少ない勝ち星でもポイントが延びやすいため、それなりにミランのポイントも維持されJリーグのほとんどのチームよりは順位が高くなる。リーグは下の表ように4段階に分けられている。

DOMESTIC LEAGUESpoints/match

W

D

L

Level 4

4

2

0

Level 3

3

1,5

0

Level 2

2

1

0

Level 1

1

0,5

0

example: Germany/4, Portugal/3, Austria/2 or Kazakhstan/1

このシステムだと負けても減点がないので、単純に試合数が多い方がポイントが稼ぎやすいという穴があるような気はする。

世界のサッカーリーグの平均年俸

『国名/リーグ名/1選手あたりの平均年俸』

1.イングランド/プレミアリーグ/約4億1400万円

2.ドイツ/ブンデスリーガ/約2億6500万円

3.イタリア/セリエA/約2億3900万円

4.スペイン/リーガエスパニョーラ/約2億2000万円

5.フランス/リーグ1/約1億8000万円

6.ロシア/プレミアリーグ/約1億6400万円

7.ブラジル/カンピオナート・セリエA/約1億600万円

8.イングランド/チャンピオンシップ/約8800万円

9.トルコ/スュペル・リグ/約8100万円

10.メキシコ/リーガMX/約4800万円

(中略)

24.日本/Jリーグ/約2300万円

http://www.footballchannel.jp/2014/11/15/post56138/

平均年俸

http://www.reddit.com/r/soccer/comments/2ma0i7/average_salaries_in_the_worlds_major_football/

世界のフットボールクラブチームランキングTop200(その2)

前回紹介したクラブチームランキングとは別の組織による、世界のフットボールクラブチームランキング。こちらは IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟) によるもので、以前のは footballdatabase.com によるもの。どちらも違う基準があるようで若干順位が違う。ポイントについては違うポイントの基準らいしく全く別の数字になっている。

IFFHS のページは http://www.iffhs.de/club-world-ranking/ こちら。そのランキングを日本語で紹介しているページがあったので、ランキング表はそちらから紹介する。

サッカー クラブ世界ランキング(2013年版) IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟) - ULTRAZONE
http://ultra.zone/IFFHS-Club-World-Ranking

松木安太郎の監督としての成績は意外といい

いつもネタで馬鹿にされてる松木安太郎。実は監督としての実績は結構なものだという事は意外と知られていない。Jリーグの歴代の監督でも実は日本人では勝率が2番目に高く、他に勝率上位に並ぶ監督は助っ人で来た外人監督ばかり、今やアーセナルの名将となったベンゲルに並んでそこには松木安太郎の名前が。

順位 監督名 試合数 勝率
1 鈴木 政一 73 59 6 8 80.82
2 バウミール 34 26 0 8 76.47
3 ハビエル・アスカルゴルタ 66 45 0 21 68.18
4 エメルソン レオン 82 55 1 26 67.07
5 ゼ・マリオ 32 21 1 10 65.63
6 ホルヘ・ソラリ 20 13 0 7 65
7 オタシリオ 62 40 0 22 64.52
8 アーセン・ベンゲル 73 47 0 26 64.38
9 レネ・デザイェレ 30 19 0 11 63.33
10 松木 安太郎 128 78 0 50 60.94

ちなみに、名監督と思われてる監督を並べるといっそう際立つ

西野朗 52.88 % (勝数は最多)
関塚 隆 52.68 % (1試合あたりの得点数は日本人監督では歴代2位)
レヴィー クルピ 50.56 %
長谷川健太 44 %
反町 康治 43.88 %
岡田武史 43 %
早野宏史 41 %
原博実 41 %

松木 安太郎 60.94 %

 監督時代のチームが強かったという事を含めても突出した成績といえると思う。というわけで、当サイトでは密かに松木安太郎の汚名を返上する為に勝率を書いてみた。解説してる時も2chなどで居酒屋で観戦しているおっさんと思われているが、実は大分普通に監督をしていた人だという所をあえてピックアップしたい。
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