「スタッツ」タグアーカイブ

Jリーグドリブル最速は誰か

Jリーグドリブル最速は誰か

2017年版のから、日本人だけ抜き出すと

ドリブル最速
山中亮輔 34.97km/h
杉本健勇 34.59km/h
タックル最速
永井謙祐 35.39km/h
藤谷壮 34.18km/h
塩谷司 34.05km/h

http://news.livedoor.com/article/image_detail/14622070/?img_id=17295995
2016年版のから、日本人を抜き出すと

ドリブル最速
岡田翔平 35.37km/h
小川大貴 35.04km/h
伊東純也 34.87km/h

http://www.football-lab.jp/column/entry/648/

キリアン・ムバッペ 34.9km/h
ロメル・ルカク 35km/h
オーバメヤン 35km/h
ジェイミー・バーディ 35.1km/h
ガレス・ベイル 36.9km/h
ウサイン・ボルト 37.6km/h

https://football-tribe.com/japan/2017/07/05/2711/5/

参考までに海外の選手やボルトを比較。最高速度だけならムバッペと山中は大差ない!?意外な事実。

欧州でフリーキックが上手い選手トップ20

20位-11位

■18位 スソ(ミラン)

キック数:22
ゴール数:3
成功率 :13.64%

■18位 ガエル・カクタ(アミアン)

キック数:22
ゴール数:3
成功率 :13.64%

■18位 ウィサム・ベン・イェデル(セビージャ)

キック数:22
ゴール数:3
成功率 :13.64%

■17位 ウェイン・ルーニー(エヴァートン)

キック数:29
ゴール数:4
成功率 :13.79%

■13位 ロメル・ルカク(マンチェスター・U)

キック数:21
ゴール数:3
成功率 :14.29%

■13位 ヤヤ・トゥーレ(マンチェスター・C)

キック数:28
ゴール数:4
成功率 :14.29%

■13位 ズラトコ・ユヌゾヴィッチ(ブレーメン)

キック数:35
ゴール数:5
成功率 :14.29%

■13位 ダヴィド・アラバ(バイエルン)

キック数:42
ゴール数:6
成功率 :14.29%

■12位 ミラレム・ピアニッチ(ユヴェントス)

キック数:76
ゴール数:11
成功率 :14.47%

■11位 マルクス・ズットナー(ブライトン)

キック数:27
ゴール数:4
成功率 :14.81%

10位-1位

■8位 マウリシオ・レモス(サッスオーロ)

キック数:20
ゴール数:3
成功率 :15%

■8位 アンリ・セヴェ(ニューカッスル)

キック数:20
ゴール数:3
成功率 :15%

■8位 セヤド・サリホヴィッチ(ハンブルガーSV)

キック数:20
ゴール数:3
成功率 :15%

■7位 マルヴィン・プラッテンハルト(ヘルタ・ベルリン)

キック数:37
ゴール数:6
成功率 :16.22%

■5位 フェデリコ・ヴィヴィアーニ(SPAL)

キック数:30
ゴール数:5
成功率 :16.67%

■5位 ハメス・ロドリゲス(バイエルン)

キック数:36
ゴール数:6
成功率 :16.67%

■4位 マルコス・アロンソ(チェルシー)

キック数:22
ゴール数:4
成功率 :18.18%

■3位 フィリペ・コウチーニョ(バルセロナ)

キック数:26
ゴール数:5
成功率 :19.23%

■2位 パウロ・ディバラ(ユヴェントス)

キック数:38
ゴール数:8
成功率 :21.05%

■1位 フアン・マタ(マンチェスター・U)

キック数:22
ゴール数:5
成功率 :22.73%

ランク外

■ズラタン・イブラヒモヴィッチ(マンチェスター・U)

キック数:91
ゴール数:4
成功率 :4.4%

■クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)

キック数:112
ゴール数:7
成功率 :6.25%

■リオネル・メッシ(バルセロナ)

キック数:165
ゴール数:11
成功率 :6.67%

■ハカン・チャルハノール(ミラン)

キック数:99
ゴール数:10
成功率 :10.1%

■ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)

キック数:35
ゴール数:4
成功率 :11.3%

■アレクシス・サンチェス(マンチェスター・U)

キック数:42
ゴール数:5
成功率 :11.9%

■ネイマール(パリ・サンジェルマン)

キック数:41
ゴール数:5
成功率 :12.2%

■ウィリアン(チェルシー)

キック数:31
ゴール数:4
成功率 :12.9%

https://www.fourfourtwo.com/features/revealed-20-best-free-kick-takers-european-football

UCL 2016 パス成功率ベスト4

UCLのパス成功率ベスト4

  • クロース95.7% (396 パス)
  • ヴェッラッティ 94.9% (356)
  • ハビ・マルティネス 94.5% (200)
  • チアゴ・シウバ 94.3% (315)

#UCL top passing % Kroos 95.7% (396 passes) Verratti 94.9% (356) Javi Martinez 94.5% (200) Thiago Silva 94.3% (315)

https://twitter.com/ChampionsLeague/status/683988020115148800

数値には読み方がある

2chでハリルジャパンでの通算得点の比較がでているのだけど、前も書いたように相変わらずデータの書き方がおかしい。どんなデータをしているのか、どこに問題があるのかについて。

出ているスタッツ

399: 名無しさん@恐縮です@\(^o^)/ 2015/10/10(土) 19:29:45.49 ID:8AWisEC80.net
アギーレ・ハリル通算成績 2015/10/09

本田  10G8A
岡崎  9G1A
香川  4G4A
柴崎  3G1A
吉田  3G
乾    2G1A
遠藤  2G
武藤雄 2G
山口  1G3A
宇佐美 2G2A
原口  1G2A
森重  1G2A
武藤  1G1A
豊田  1G
今野  1G
槙野  1G
川又  1G
長谷部 1A
遠藤航 1A
長友  1A
倉田  1A 
米倉  1A
太田  1A

このスタッツの出し方の何がいけないのか

1.90分あたりに換算されてない

まず、ほとんど出場できていない選手と出場時間の長い選手を同じように比較している点。これでは流石に控えメンバーはつらい。特に、代表戦のように試合数が少ない場合は1試合あたりに換算しないと全く無意味になってしまう。ほとんどのスタッツサイトではゴール数と1試合あたりのゴール数やシュート数を同時に掲載している。そうしないと控え選手の評価ができないからだ。

これは似たような事でタッチ数1回あたりで割るパターンもある。割る母数を時間とするか、タッチ数とするか、それぞれのデータごとに適切な母数で割らないと駄目なのだが、この単純な割り算が出来るサッカー好きは日本には極めて少ない。野球ならば「打率」として1打席あたりのヒットを打つ確率を誰もが当たり前のように比較するがサッカーでは日本人はまだ文化的に未熟な部分があるといわざるをえない。

2.ポジションの違いが無視されている

サッカーでは、ポジション毎に求められる役割に違いがある。FWとMFとDFは全て求められるものが違う。以前ミランで本田がゴールをしていない事が騒がれていた時期に色々書いたが、ミランの歴代の名選手といわれるMFは必ずしもゴール数が多いわけではない。そもそもMFの場合あまりゴールで評価されるわけではないのだ。だからまずFWとMFとDFは別々にしないと比較が出来ない。武藤と原口、宇佐美、岡崎あたりを比較するのとき、その中に1人遠藤航を入れて1Aしかないと非難しては全くナンセンスだ。

そういう点ではアギーレと、ハリルでは使われている選手も違えば、フォーメーションも違うため二つをたしてしまうと、当然、本田、香川、岡崎という変わらず使われている選手で、ゴールに近い選手が並ぶ事になる。あえて言えばゴールに近い位置で試合で出場した選手ランキングになってしまっているわけで。

多分、野球で言うと誰でもわかる

・打数より打率
・先頭番打者、4番打者をホームランの数で比較する奴はいない

日本のサッカーの文化は野球なら当たり前の打率やポジションの話すらほとんど理解されていないと言っていい。

日本人のストロングポイントとは一体何なのか?

最近読んだ日本代表に関する分析の話の一言が、個人的に非常に刺激されるものが合ったので、それを紹介してみたい。

日本人選手の特性に関する興味深い分析

 20~30メートルの日本選手のスプリント能力は高く、「縦に速い攻撃」の効果がよく出ていた。

 相手のディフェンスライン背後のスペースが20メートル以下になる前に仕掛けること。そうすれば日本のスプリント能力を生かすことができる。これは間違いなく日本が強くなるためのテーマの1つだ。しかし、「常に」それを狙うのは正しくない。

 いくらラインの背後が空いているといっても、精度の低いパスではチャンスにはならない。また、日本選手が速いのは20~30メートルだけで、それ以上走ってもさほど速くないし、プレーの精度も落ちる(もちろん個人差はあるが)。むやみに縦に急ぐだけでは当然上手くいかない。

 得点シーンは後方のポゼッションから生まれていて、カウンターアタックではない。スピードを生かす攻め方=カウンターとは限らないわけだ。縦に速いが雑な攻撃を繰り返した今大会の最後に良い形で得点できた。

http://www.footballchannel.jp/2015/08/10/post101153/

当初の狙いだったであろうカウンターは3試合ともあまり上手くいっていない。前線のターゲットにボールが収まらなかった。収められる人材がいないなら、ロンドン五輪のように永井の走力を生かしたほうが良かったかもしれない。

 ポゼッションして「間」をとり、奪われたら前線からプレス。それで中国に対して優勢だったことはとくに収穫とはいえない。低い位置に引き込んでカウンターという実験は失敗に終わっていて、このままではザッケローニ前監督時代の3-4-3と同様にフェードアウトの危険すらありそうである。

http://www.footballchannel.jp/2015/08/10/post101153/2/

「20~30メートルの日本選手のスプリント能力は高い」という一言から広がる戦術

 この記事には個人的には、物凄くワクワクする部分があった。

「20~30メートルの日本選手のスプリント能力は高い」

 その距離での速度の優位性が決定的ならば、それから必然的に決まる詳細な戦術だってあるのではないかと。そして、この記事を読んだらサッカーファンなら、思わず頭をよぎる戦術があるのではないだろうか。すっかり日本でもおなじみとなったドルトムントの戦術だ。思わず少し考えずにはいられなかった。

theThinker

ポゼッションの高さとDFラインの高さの関係性

 日本で注目されている戦術といえば、今もまだ少し前のバルサのようなポゼッションを重視する戦術だろう。ボールをつないでポゼッションを高め、パスワークによって相手を崩す。日本ではパスサッカーといわれるものだ。ドルトムントの戦術はそこから見ると少し分りにくい。まずポゼッションが高い方が負けやすいという不思議な傾向がある。少し混乱する事実だが、一般的に思われているのと少し違ってポゼッションが高ければ勝つというチームとポゼッションが高くても勝てないチームがある。つまり、ポゼッションは勝敗との決定的な相関関係があるわけではなく、チームが選択する戦術によって有利なポゼッションの数値が変化している。

 ドルトムントの場合は、ポゼッションが高くなっても相手に引かれると苦戦する。DF ラインの後ろにスペースがないと得意の攻撃パターンが作りにくいからだ。だから裏のスペースを意図的に発生させる戦術を取っている。あえて相手にボールを持たせ、DF ラインが崩れながら上がった所を狙いプレスを仕掛けショートカウンターを仕掛ける。このショートカウンターの威力でドルトムントが一気に注目されるチームになったといっても過言ではない。
 そのボールを奪う工夫の一つにゲーゲンプレスがある。相手にボールを持たせても奪えないのでは一方的に攻められるだけになってしまうので、そこに工夫をしていて、奪った時のポジティブトランジションの意識が異常に高い。極めて攻撃的な、攻撃をする為の守備になっている。川崎vsドルトムントの親善試合が少し前に日本で行われて 6-0 という結果だったが、これは川崎のポゼッションサッカーとドルトムントがボールを保持させてからの攻撃を得意とする戦術的な相性とも無関係ではないだろう。

 そしてもう一つ。日本代表と比較して「縦に速い」という言葉の意味が少し違う所がある。ドルトムントの場合、相手の裏のスペースを使う為に、結果的に攻撃が早くなる。ゆっくりとした攻撃では相手の DF が引いてしまうので、守備の隙間、スペースをどうやって作るかという空間をコントロールする為の早さといっていい。縦に速かったから結果的にスペースがあったのではなく、むしろ先にスペースがあり、そこを狙うために縦に速い。その辺も戦術の発想が違うと思う。だからスペースがなければ速い攻撃をするわけでもない。「速い攻撃」という発想が先に来てしまうと、いつでも速くなるが、相手がこちらの得意パターンにハマっている時だけ縦に速いわけだから、攻撃をいつ遅くしようとかいつ速くしようという発想自体がマズ生まれないと思う。チャンスだから急いで攻めるのであってチャンスじゃなければ焦って攻めないだけの話に集約される。

ラインコントロールを巡る戦い

 では次はその対策の話。特にブンデスでは色々なドルトムント対策がされている。一般的に日本では守備というと、ラインを高く保つ為に直ぐラインを押し上げ中盤を厚くし裏はオフサイドを狙うのが定番だが、最近のブンデスの戦略をみるとラインコントロールはそう単純ではないなと思う部分がある。例えば、守備の時にラインを下げてしまい裏のスペースをあまり作らないドン引き守備をしたりする。しかもこれがドルトムントに意外と効いてる。少し前の日本vsシンガポールのような構図だ。こういう場合は高い位置からハイプレスで支配するのではなく MF はあくまで攻撃を遅らせる事を目的にしていて一定のラインまで安全に後退しスペースがなくなった所でボールを奪う守備に切り替わる。結果的に逆にラインが高く足がそれほど速くないドルトムントの DF にカウンターを仕掛ける動きをしている。
 他にも、GK にラインの裏をカバーさせたりする工夫もある。バイエルンのようなチームの場合はラインはドン引きしないで、裏へのボールのかなりの部分を GK のノイアーが処理し事実上スペースを埋めている。これはブンデスでも強力な GK をもついくつかのチームが実践しているが、こうすることでラインも高くなり MF と DF の間の空間もないため選手の密度が高く中盤の守備力も高かまる。そしてハイプレスを高い位置から行い、基本的にMFでボールを取られないようにするため、ドルトムントが出来るカウンターの回数自体が極端に少なくなる。ノイアーが前に飛び出て守備しているのはノイアーの趣味ではなく、バイエルンのチーム戦術の一環だろう。
 ただし、逆にドルトムントから見た場合は、実は相手が高い DF ラインでボールをつなぐ状態というのはドルトムントの攻撃のための理想系の一つでもある。相手のボールはまだ最終ラインにあり、こちらのゴールからは遠い。自陣にはスピードが不足しても高さに対しては十分強い CB をそろえてハイボールの放り込みには強い。フィジカルは弱くても運動量が多くチェイスが上手い MF がそろっているのでフリーで放り込みをさせない。ドルトムントにとっては相手の最終ラインからの攻撃がいきなりハイリスクにならない自信がある。逆に相手 DF ラインの後ろにはスペースしかなくボールとゴールを挟むのは GK だけ。もしボールが奪えれば一瞬で優位に変化でき、相手側からボールをゴールに近づけるには時間がかかる。ドルトムント側のリスクは少なく相手側の攻撃リスクだけが一方的に高い。そういう状態が相手の DF ラインでボールをまわしている状態になる。

 あえて昨シーズンのドルトムントの難点を言えば、ハイボールでも下がりながら CB に処理させるとスピード負けして裏を利用されていたという点があった。ヴァイデンフェラーはノイアーのような守備範囲はないのでほぼ CB がハイボールを防ぐのだが、アーリークロスのように早めに裏に出されると純粋な足を止めての高さ勝負でなくなり守備ラインが崩壊していた印象がある。まあ、そもそも選手個人には動きを教えて戦術的な理解は本人に任せているのではないかなという気もするので、それぞれ違う意図でプレーしているかもしれないが全体としてはそういう風に見える。

スタッツから読み解かれていない日本人の強みを掘り起こせるのではないか

 ほとんどドルトムントの話になってしまったが、日本代表に戻すと。よく日本代表の走行距離などが表示されいるが、あまりスタッツが生かされていたとも思えない。一体日本人のサッカーの傾向としてどこに強みがあるのだろうか。小さな強みから手繰り寄せるように、圧倒的強みを構築していく欧州のチームの戦術と比べて、日本はまずどこに強みがあるかもよく分らないが、とりあえず海外で流行っているサッカーを真似てみたという感じが凄く強い。その点に関してはザッケローニは自分の戦術に固執せずに日本人に合わせた柔軟性のある戦術を提示していたし、十分面白かったと思う。ただ、長期にわたる選手の管理という面で、クラブチームと違い代表では選手が監督の手の届かない所にいるという点が失敗だったように思う。そしてコンディション管理に関して、日本代表のメディカルスタッフや興行的な日程を組むサッカー協会は信用できない。代表の試合後の怪我の多さは酷いものがある。

ELO レーティング

サッカーの世界で代表チームのランキングとして有名なFIFAランキングがあるが、この定期的に発表されるFIFA公式のランキングは怪しい算出方法によってランキングを決めており、そのいい加減さは割と定評があるランキングだ。一方あまり知られていない非公式なランキングとして、「ELO レーティング」(イロレーティング)でランキングしたランクが存在する。このELOレーティングはチェスの強さをなどを正確にあらわす為に算出する方法で、勝敗が突く競技などでは統計的な公平性が高い為広く使われている。

ELOレーティングの見方

レートの見方として覚えておくと良い点は以下の2つ

  • 平均のレートは1500(1500よりレートが大きいと強く、小さいと弱い)
  • 200点のレート差があると、レートの高い側が約76パーセントの確率で勝利する

この点を踏まえてみると、FIFAランキングよりは割りと体感的に納得できるランキングになるのではないかと思う。

ELOレーティングによる代表チームのランキング

ワールドフットボールイロレーティング - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%95%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

注意点

注意点としては、国の代表チームによる試合数は十分に多いわけではないので、元となるデータが少ないという点において問題は含んでいる。また代表の選手もかなり入れ替わる為、単純に強さを比較するのは難しい面もある。

参考

イロレーティング – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
World Football Elo Ratings
http://www.eloratings.net/

関連項目

ELO レーティングによる欧州クラブチームランキングTop100 footballologies
http://football.ologies.net/2015/02/23/elo-rating-fc-ranking-top-100/
ELOレーティングによるリーグの強さ footballologies
http://football.ologies.net/2015/03/02/league-elo-rating-goalimpact/

2014年と2011年の香川は何が変化したのか

ドルトムントに戻ってからも香川はゴールやアシストと言う面では、いまいち調子を取り戻していない面がある。そこで、以前のゴールを量産した時期と今の香川は何が違うかを www.whoscored.com でスタッツから調べてみた。特に差があると思った数値を下の表にしてみる。

年度 ゴール数 1試合当たりのシュート数 1試合当たりのドリブル回数 ディスポゼッション ボールコントロールミス
2014/2015 1 1.6 1.3 1.4 1.4
2011/2012 13 2 2 2.1 1.7

シュートが減りドリブルが少なくリスクをとらない

まず分かりやすく言うと、凄く守備的なプレーになっているといえると思う。まず、以前よりドリブルを仕掛けない、シュートを打たない。代わりにボールロストをさけコントロールミスが少ない。ただしここで大事な事はただシュートが減っているという単純な問題ではないという点だ。つまりシュート数が 1.6/2 に減ったとしても、それは 0.8 倍になったというだけに過ぎないからだ。13 ゴールに 0.8 倍しても 1 ゴールにはならない。それだけ最近の香川は決まらないシュートを打っているという事にもなる。何故決まらないのか、という問題にスタッツで答えるのは難しいが、大きく違う数値にドリブルがある。シュート回数の減少と決定率の低下は、決定的なシーンで香川がドリブルで仕掛けて成功しているかどうかや、決定的なシーンで香川にボールが来るかという問題と無関係ではないように思う。勿論コンディションや走力の低下、怪我などという問題もあるとは思う。

結果的にチャレンジしない代わりにポゼッションを高める効果は高いというような選手になっている。正直これはドルトムント専用機としての香川の価値としては落ちているといわざるを得ない。理由はドルトムントはポゼッションが高い時に負けやすい傾向にあり、ポゼッションを高く保つ前提を戦術に取り入れていないため、その中で香川がポゼッションを高めてチャレンジしない=カウンターの切れ味が落ちるという良くない効果が見える。バイヤンだったらこれも違う意味があったかもしれない。怪我人が多かった最近のドルでは意図的に守備の肩代わりをしている可能性もあるが、メンバーが揃って以後もこのプレーだった場合は、問題が出てくるだろう。

パスの変化「クロスが増えた」

1試合当たりで比較すると、実はパスはそれ程変化していない。キーパス、パス成功率、パス回数はほとんど変化しておらず違いは見られない。あえて言うならロングボールが若干増えてクロス回数が4倍になったが、元の数が少ないのでそれ程決定的な違いではない。

守備の変化「より堅実な守備に」

ドリブルで抜かれる回数は劇的に減っており、2014年の香川は、トップ下に配置されているが、ほとんどボランチのようなプレーをしているといえるだろう。