CLで得点を重ねるザルツブルク南野

チャンピオンズリーグで秘めている真価を見せる南野

試合は43分にザルツブルクが先制すると、直後にも南野が強烈な右足のシュートをゴール左隅に叩き込み、2点のリードを奪う。後半にもゴールを追加し、4-1と快勝を収めている。ドイツ『スポックス』では、南野やアーリング・ハーランド、ファン・ヒチャンなどゴールを奪った3人に最高となる「1」の採点を与えた。

中でも、南野に関しては「マジック・ミナミノ」と題し、「この日本人は攻撃面で常に見つけることができ、前半終了間際にザルツブルクの2点目を奪った。後半にも力強いコンビネーションを見せ、危険なシーンを作った」と高く評価されている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191128-00010013-goal-socc

個人的には南野の評価は元々高いのだけど、中々結果として見せる場に立てていなかったという印象がある。それが最近はチャンピオンズリーグでもスタメンで出場し強豪相手に出場機会を得て、しっかりと結果につながってきている。南野はずいぶん昔からいるイメージがあるが、まだ24歳。なぜこういう年齢とイメージの食い違いが起きるかというとやっぱり大学の4年という問題があると思う。

 ゆっくりとしかし着実に南野拓実

以前書いたこの話。今から見ると4年前の2015年。まだ南野は20歳だった。この時の南野は実際の能力や秘めているポテンシャル以上に過小評価されていた気がする。それで自分はこのまだまだ南野には可能性があるという話を書きたくなって書いたわけだけど。この段階ではあくまで期待値で確率論的な意味で書いた。理論上普通に年齢を計算していけばそうなる確率が高いという話。だけど実際に南野はその予測に近い道を歩んでいる。
同時に当時話題になっていた若手選手として武藤がいた。だから武藤の未来予想を理論上普通に年齢を計算していけばそうなる確率が高いという話も書いた。こちらも残念なことにほぼ理論上の描いた通の道に通じてしまっていた。当時の武藤の評価は南野などよりもはるかに高かったと思うが。やっぱり理論上の評価の方が現実に起きてきている。

ここで問題になるのは1つは大学の4年間。そしてアンダー代表やJリーグでの若手の起用の組み合わせの問題。

大学はセカンドチャンス

 来季からサガン鳥栖に加入し、念願のJリーガーとなる明治大MF森下龍矢(4年=磐田U-18)。27日の加入内定会見で大学4年間での成長を語り、そして“大卒”という肩書きの意味について持論を説いた

https://web.gekisaka.jp/news/detail/?291461-291461-fl

 正直にいえばサッカーの本当にトップ選手になるためには大学って遠回りで可能性をつぶしてしまう4年間だと思う。しかし、一般的なサッカー選手にとってはセカンドチャンスという意味合いもある気はする。みんながトップ選手なわけでもないし、誰もが若い頃から注目されてる選手ばかりではない。有望視されている選手ならば、いきなり海外で成功する可能性もあれば、高卒ですぐにJリーグから呼ばれて試合に出れたりする可能性は今は十分ある。だけど、そうではない選手。一応Jの下部組織には呼ばれるけどとか所属はしても試合には出れないとかそういう選手の方がむしろ一般的に言えば多い。
 特に試合に出れない選手っていうのは実戦がないからどうしても成長もしにくい。その点は大学の方が大学生同士の試合などはあるわけで、成長が遅めの大器晩成型の人や、今は同世代の人と比べても見劣りしている選手が大学生の間にフィジカルが強くなってというパターンもある。
 そのいい実例として長友は大学に所属してフィジカルを磨いて日本代表に選ばれている。大学生の時期はまだ肉体的に身体能力が向上する余地があって、その期間に今はまだ負けてるけどという人が挽回するチャンスにはなりえると思う。極論からいえば、サッカー関係ないけど、大学に行けばサッカー選手にならないという道もできるのだから。

若手の起用の問題

 世界は日本人が思っているより若い

 これも以前に書いた話だけど、世界は日本人が思っているより若い。この問題は今の代表でも全く同じことが起きている。森保ジャパンになってから起用されるようになった中島は私が個人的に見ている限りでは、ロンドンオリンピックのころからすでに今の状態に近いレベルにある選手だった。むしろ今と当時で比較してほとんど成長は感じられない。その間の時間を無駄にしてそのあと代表に呼ばれたことで今若くない年齢で若手として海外に移籍して結果を求められている。これが南野と同じようなパターンだったならば、若い時期に今中島が受けている試練を受けて、26歳ごろにはそれを乗り越えた時間が訪れていた可能性が高い。

当時はそれが大迫や柿谷が若手扱いで、武藤は新人みたいな扱いだった。ただ実際の年齢は柿谷たちは中堅の年齢だったし、武藤は新人ではなく、若手ではあるけどプロ4年目であるはずの年齢だったと言わざるを得ない。これは今の代表でも中島や権田など明らかに若い時から突出した能力を見せていたにもかかわらず成長する機会が少ないまま年齢を重ねてしまっている中堅からベテラン枠に近い選手たちにも現在進行形で起きている問題だと思う。この状態で川島を選ぶとか山口を選ぶようなベテラン重視の選択があり得るのか大いに疑問。むしろ権田がベテラン枠で選ばれる存在だと思う。結果ピークを過ぎてしまったベテランを重複して選びすぎることで最近も目覚ましい活躍を見せているU22以下の代表世代が親善試合などの絶好のテスト機会にすら選ばれなくなってしまう。すると数年後に年齢を重ねすぎた柿谷や若手ではない中島としてまた出てくることになってしまうのではないかと思う。4年だって当時書いた内容は全く予想通りの展開を見せて同じ問題を今のA代表に突き付けている。

年齢の計算はどの選手でもそんなに外れない

「年齢の計算はどの選手でもそんなに外れない」最近はこの感覚を割と強く持ってる。ここに書いたか忘れてしまったが大迫のドイツ2部への移籍の時に初めてこれを意識して計算してみた。その時は大迫は結構Jで結果を出した後の強引の移籍だったから評判は悪かったが、あの年齢で移籍すると最速でブンデス1部の中堅で年齢がピークを迎えてしまうと思った。ただし、大迫の能力自体はおそらくブンデスでも屈指のCFの一人だとは個人的に思っているが、能力に見合った地位が与えられるかは年齢的な制限が結構あると思う。

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