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「縦ポン」とは

縦ポン(たてぽん)とは

縦ポンとは、相手からボールを奪った後にすぐさまFWにロングパスを送るサッカーの戦術のことである。「縦一本」を略した略語。

縦ポンと言っても一つの戦術を意味するわけではない。例えば「スピードの速いFWをトップに置き、短時間で一気に攻めるカウンターサッカー」や「身長が高いFWをトップに置き、ヘディングで競らせるパワープレイ」や「FWがポストプレーで時間を作り、その間に他の選手が追い越してゴールを狙う」など、様々な戦術がある。

縦ポンは、中盤でショートパスを繰り返し、ボールを持ちながら相手を崩すポゼッションサッカーを好むサッカーファンからは、「縦ポンかよ」「縦ポンつまらん」など、しばしば批判されがちな戦術である。これは、ポゼッションサッカーと比べると、すぐにボールを蹴り出すため、攻める時間が短いことや自陣で守る時間が長くなることが原因と考えられる。

http://socceryougo.com/page/ta/144.html

という説明を見たけど、これは結構誤解を生みそうな気がする。

カウンターなら縦ポンって事もない

たとえば「カウンターサッカー」が必ずしも縦ポンかというとそうではない。一本でFWに出したりFWの裏に出してれば「縦ポン」だが、カウンターでもショートパスでつないだり、サイドから攻めたりしていれば特に縦ポンとは普通いわないと思う。そもそもパスも全然一本ではない。

ロングボールを使えば縦ポンではない

 たとえば、ベンゲルのアーセナルのサッカーはどちらかといえばEPLではパスを駆使したチームになると思うが、ベンゲルのサッカーはパスをするサッカーではあるがショートパスばかりをするタイプのサッカーではない。少なくともチキタカのリズムではなくもっとゆったりとしたリズムを刻む。かなりロングパスも多用する。ロングパスを使ってもベンゲルのサッカーを縦ポンとは誰も思っていないだろう。一本でなければロングパスを使ってつなげても普通は縦ポンとはいわない。縦に「一本」ではないのだから。

サイド攻撃も基本的には縦ポンじゃない

サイド攻撃の場合は一度サイドにだしてそこから「横に」クロスを上げる感じでワンクッション挟むのでそもそも「縦に一本ではない」と思う。だからあまりソレを縦ポンとは言わない。
 横からクロスとかした場合は縦ポンとは言われず、揶揄されても「放り込み」とかその類の言葉になる事が多い。マンU時代のモイーズはキックアンドラッシュのイギリスの中で見れば実際の所、少なくとも縦ポンではなかった。そういう意味で違う戦術は使っていたように思う。サイドアタックからのクロスばかりしていたのだから。

まとめると

 ・縦ポンは縦に一本の形
 ・パスがロングパスかショートパスかで縦ポンが分かれているわけではない
 ・横からクロスとかした場合は縦ポンとは言われず揶揄されても「放り込み」とかその類の言葉になる

 縦ぽんと言う言葉に含まれている意味合いは小学生の子供がゴチャゴチャボールによって着て縦に一本長いのを出したらみんなわーわーと走っていってゴールになるようなああいうイメージが根底にあると思う。「ワーワーサッカー」とかそれに通じるものがあると思う。極端な話になるがサッカーを見てても戦術的に意図してカウンターをして決めてるのならそれを縦ポンという人はまずいない。普通にカウンターという人が大半。つまりそこから類推されるのは「縦ぽん」はそもそもカウンターですらない何かなのだと思う。