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W杯2018 セネガル vs 日本 2-2

セネガル
セネガル 2 – 2 日本
サディオ マネ 前半1分
ムサ ワゲ 後半26分
得点 乾 貴士 前半34分
本田 圭佑 後半33分
エムバイエ ニアン 後半14分
ユスフ サバリ 45分
シェイク エンドイエ 46分
警告 乾 貴士 後半23分
長谷部 誠 後半49分

採点

Pos No. 選手名 採点 寸評
GK 1 川島 永嗣 4.0 正面に来たクロスををパンチングで弾き1失点。チームとしては防げていただけに残念なプレーだった
DF 3 昌子 源 6.0 顔を手で叩かれるなどラフプレーに苦しみながらも素晴しい守備でマネを完全に封じ込めた
DF 5 長友 佑都 5.0 素晴しい攻撃参加と粘り強い守備。その反面あがったサイドを何度も攻撃される形になった。2失点目は左サイドの裏に入ったボールに乾が対応しきれず失点と乾やDMFとの連携もあまり上手くいっていなかった
DF 19 酒井 宏樹 5.0 攻守にフィジカルで負けない強さを見せた
DF 22 吉田 麻也 5.5 サイドから崩される形と遠目からのシュート以外にはほぼ形にされておらず、ゴール前の大事なシーンで防いだ
MF 7 柴崎 岳 5.5 比較的自由にプレー出来た為素晴しいパスをなんども魅せた。守備も以前に比べて非常に献身的に動いた。以前あった守備の弱いイメージは完全に払拭した
MF 8 原口 元気 5.5 後半30分out フィジカルを生かしたプレーでセネガルに対抗できていた。特に守備面で献身的名プレーをみせた
MF 10 香川 真司 5.5 後半27分out 要所で決定的なプレーを見せたが、消えている時間も長くなった
MF 14 乾 貴士 6.5 後半42分out 1得点目を決めた。その後もバーにあてる決定的なシュートを見せた。守備では対応しきれず失点につながるシーンもあったが、2得点目も本田にアシストを決めるなど攻撃面で補って余りあるプレーをみせた
MF 17 長谷部 誠 5.5 ファールをされて鼻から出血するなど激しい展開の中でも耐え切った。疲労を考えると次の試合に不安残る
FW 15 大迫 勇也 6.0 素晴しいフィジカルの強さでセネガル相手にも全く引けを取らないポストプレーでCFの仕事をした。守備面でも決定的なシーンで大事な役割を果たした。点が取れるチャンスがあっただけに惜しい試合となった
交代
MF 4 本田 圭佑 6.0 後半27分 動きは重かったが、交代直後にゴール前でゴチャゴチャした所から2点を決めた。走力は衰えたが決定力はまだ維持している
FW 9 岡崎 慎司 5.5 後半30分 2点目の時にGKをひきつけ決定的な仕事をした。ゴール前の動きは相変わらず日本代表の歴代でも屈指のレベル
MF 11 宇佐美 貴史 5.0 後半42分 短い時間のなか見せ場はあったが、結果にはつながらなかった
監督 西野朗 5.5 交代策が見事に的中したが、しかし1戦目に川島をGKに選んだ付けがここに着て出た気がする
試合後、西野監督のコメント

日本代表の西野朗監督は試合後のフラッシュインタビューで以下のように語った。

「勝ちきりたい試合だった。死力を尽くしました」

「(乾は)コロンビア戦で外してましたので、練習もしていて、修正できたのではと思います」

「(本田のゴールは)人やポジションを変えないと崩せないと思っていた。その中で圭佑がよくやってくれた」

「(最終節は)勝ちきりたい」

http://www.goal.com/jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/2%E6%88%A6%E5%90%88%E8%A8%88%E5%8B%9D%E3%81%A1%E7%82%B94%E6%B1%BA%E5%8B%9Dt%E3%81%B8%E5%89%8D%E9%80%B2%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E8%A5%BF%E9%87%8E%E6%9C%97%E7%9B%A3%E7%9D%A3%E6%AD%BB%E5%8A%9B%E3%82%92%E5%B0%BD%E3%81%8F%E3%81%97%E3%81%9F/elqux8ma8obm1eljb3c7d1xdj

試合後のシセ監督のコメント

宇都宮徹壱 @tete_room

セネガルのシセ監督、「日本の15番がわれわれにとって脅威だった」と会見で語っていました。

https://twitter.com/tete_room/status/1010937091092635648

イケメンだと言うとで何かと話題になっていたシセ監督だが、シセ監督が評価したのは背番号15。という事は大迫かな?

日本代表のスタメン

 ブラジルのW杯の時は明らかにコンディション管理に失敗していたが、今回のロシア大会では非常に選手の状態がいい。4年前に比べてコンディション面でコーチ陣が非常にいい仕事をしている。最後まで選手の足が止まることなくフィジカルコンタクトにも耐え、メンタル面でもリードされた状態から追いつく強い選手がそろっている。特にリードされても心が折れないで一丸となって戦えるのは大変チームの状態がいいのではないかと思わせた。
 次の試合までの試合間隔が短いので、ここでどれだけコンディションを持ち直せるかは気になる所。

試合の総評

あそこで相手のGKがあんなふうに前で出て、しかも本田の所に転がってくるのは流石に「もってすぎ」。

スタッツ

現時点でのグループH


この結果次の試合は引き分けでもいいらしい。

親善試合 パラグアイvs日本

試合前のスタメンを見た感想

これは前の試合よりは可能性が上がるけど、また勝てない組み合わせをなぜか選んでいる気がする。本田を外した所はまだ分かる。長友を外してもSBは割と人材がいるのでそれなりにはなる。香川を中心にしているのもいい。だけどこれは小学生とかがよくやる守備を考えないで火力ばかり入れ込むパターンのチームだと思う。守備に疑問が残る。

良い点

1.本田をサブで使っている。スタミナが持たない本田をスタメンで使うと交代枠を一つ削る事になるので交代枠が足りない
2.香川を中心にしている。現状のもっともよい攻撃的な選手は香川なので香川を抜きにした構成は考え難い
3.全体に平均年齢を下げて走力を挙げている(スタミナ的にも長谷部、本田、長友などを後から出すのは悪い案ではない)
4.調子の良い乾や、隠れているがいい植田、遠藤などを起用している
5.川島を外している点

良くない点

1.CBから吉田を外したら安定しない。
2.GKは正直今の代表では中村以外は他国に比べて明らかに守備で劣るってしまう。
3.柴崎をボランチにするとバイタルの守備力が落ちてカウンターを招く。(ザックジャパンの遠藤と同じ)
  +したがって柴崎を出すのならば、守備力が高い選手を固めて置かないと危ないが、同時に守備ができない乾を出しているので火力重視すぎて守備が安定しない

予想されるのは攻撃に出た後のカウンターで日本の柴崎サイドのバイタルエリアが薄くなってしまうパターン。これを書いていたら前半で既に大体思ったあたりを突破されて失点してしまった。遠藤のときもSBやボランチが上がると左サイドのバイタルが薄くなる構造だったので、同様に柴崎を出したら恐らくSBは常に柴崎の守備する場所をカバーしないとだめなんじゃないだろうか。

予想される形

火力とスピードがあるので本田を中心にした前のチームよりは点は取れるかも知れないが、守備力が不安定なので打ち合ったときに親善試合の手抜きパラグアイでも実力を考えると1点差位で打ち負ける可能性が一番高いと思う。

選手の寸評採点はなし

なぜならこの状態で選手の良し悪しよりもチームワークや戦術的な問題の方が大きすぎてしまうので。

Pos No. 選手名 採点 寸評
監督 西野 5.0 急遽監督就任した点で割と甘めの採点にしてみた。今回は本田を中心としたベテラン陣を排除しザックジャパン風からハリルジャパン風のスタメンでの試合となった。そのスタメン選考を選べた政治力でW杯に一応の期待は残した。このチームに若手が組み合わさっていたのならばと思われる出来。初めの代表選考が悔やまれる。

試合の全体印象

攻撃面
乾、香川で昔のセレッソのようなスピードのある攻撃が炸裂しており、2人の連携が良かった。本田を中心にしたチームに比べて攻撃スピードが速く縦に速いクルピセレッソ的な攻撃が目立った。よく考えたら山口もセレッソなので奪ってからの攻撃が一昔前のセレッソの形となって成立しているのかもしれない。

守備面
途中での交代で、GKを現在の代表では最良のGK中村に代え。柴崎のカバーが微妙だった遠藤を酒井に変えたことで全体に守備力が上がり硬くなった。更に大迫を入れた事で前線での高さ勝負に競り合えるようになり、運動量の上昇とあわせてボールのキープ力や競り合いからのロスト率が下がり攻撃の選手交代にもかかわらず守備力が上がった。これによりポゼッションもあげやすくなりスピードも落ちなくなった。

全体的にみるとパラグアイはW杯出場をしておらず、あまり試合に対してのモチベーションが高くなかったように思った。ラッキーな OG もあり、全体にテストとしては微妙ではあったが、W杯に向けて調子をつけるには丁度言い相手だったように思う。明らかに本田を中心にした本田ジャパンに比べれば、香川を中心にした香川ジャパンの方が切れ味に雲泥の差があった。ただし、予想ではW杯のグループHの相手をした場合、香川ジャパンでもグループ突破は難しいといわざるを得ず、基本的に相手のチームの不調やミスに期待する感じではあると思う。

それでも絶望的な本田ジャパンから比べるとかなり期待感はあがった。