https://twitter.com/s04_jp/status/516234545746567168
ダービー制した内田「ドルトムントらしくない」
「お互い勝ち点がそれほど拾えていない中での試合だったので、勢い付くという意味では大事な試合だった」。今季初勝利を飾ったブレーメン戦に続く連勝。「押し込まれると(相手に)勢いが付くし、極力、前に相手を押し込みたいなという気持ちもあった」と、内田自身、立ち上がりから積極的にプレーし、チームも前半10分、23分とセットプレーから2点を奪った。
「ラッキーと言ったらあれですけど、ドルトムントらしくないというか。強いチームはセットプレーでやられない雰囲気はありますけどね」
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?148206-148206-fl
うっちータッチ集 VSしんちゃんダービー 試合の動画
https://www.youtube.com/watch?v=qvTrIGGH5yY
スタッツ
ドル | シャルケ | |
---|---|---|
シュート数 | 17 | 11 |
枠内シュート数 | 6 | 8 |
ポゼッション | 54.09% | 45.91% |
ラン | 12.25 km | 10 km |
チーム走行距離 | 123.4 km | 118.2 km |
試合の感想とスタッツから見える戦術
ドルトムントは珍しくボールのポゼッションが高い。実は日本人の感覚からすると以外かもしれないがドルトムントは調子がいい時はそれほどポゼッションが高くなるチームではない。欧州のチームには偶にあるパターンなのだけど、むしろ相手にボールを持たせる事で前に選手を引き出し裏に空いたスペースに高速でカウンターを仕掛けるというスタイルをとっている。その点で言えばこの試合のシャルケは逆に上手くドルトムントにボールを持たせることでカウンターをされにくくしているともいえるだろう。それはシュート数と枠内シュートの数に如実に表れていて、ボールを持った状態で相手に引かれた時に相手を引き出す為にドルはミドルシュートが増える。その結果シュート数が増えるものの遠くから打つのでコースが限定され枠内に飛びにくくなる。
勿論、バルサのようにポゼッションを高める事で勝ちに行くというスタイルも存在しているのでポゼッションが高い事自体が問題ではないけど、それぞれのチームが目指すスタイルがあり、チームが得意としないスタイルを相手に押し付けたという点で、シャルケの作戦勝ち的な部分も感じる。そして今のドルのメンバーの場合、対抗策といっても怪我人が多く引いた相手に対抗できる選手が比較的クロスも上手い香川くらいしかいないという問題もあったと思う。特に今主力となっているオーバメヤンやラモスは圧倒的なスピードを生かした攻撃を好む選手でスペースがない場合には空気になりやすい。連携を得意としている選手はほとんどが怪我をしているという影響は大きいだろう。
シャルケでの内田の立ち位置
#内田 選手が強くなってフェルティンス・アレーナに戻ってきた! ドルトムントとのダービー #S04BVB、1対1を18度も制し(全選手中最多)、ボールタッチ数(64)でも1位を記録!#S04
https://twitter.com/s04_jp/status/516253604483584000
この試合で内田は怪我から復帰したのだが、全選手中最多のボールタッチ数を記録している。実は内田は以前からシャルケではボールタッチが非常に多く、シャルケの右サイドの攻撃の核は明らかに内田に依存していた。特にドラクスラーが来る以前は本当に内田とファルファンに依存した組み立てをしいて、この試合でもドラクスラーが出場していなかった為また以前のような内田による組み立てをするチームとなっていた。SBのボールタッチ数が多いことは若干不思議に思う人もいるかもしれないけど、欧州のチームでは比較的よくある事で、日本代表で言うトップ下的な攻撃の組み立てをSB(例えばラームやマイコンような)やDMF(例えばピルロやジェラードのような)が中心になって行うチームが実は多数派だったりする。その為タッチ数も一番多くなるのは司令塔となるDMFで、次がSBのタッチ数が一番多くなりやすい。場合によってはCBがタッチ数最多というチームというパターンもある。日本代表の場合攻撃の組み立てをトップ下に依存するという、昔のイタリアなどであったファンタジスタ的なサッカーを主体としているので若干違和感がある人もいるかもしれない。