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クエスチョン・オブ・オナー

ブラジルのワールドカップも近づいてきて盛り上っているので、サッカーの日本代表で良く耳にする「クエスチョン・オブ・オナー」と、そのサビについての話を。まず歌を知らない人向けに youtube で見つけた動画を下に。聞けばTVでよく流れているので思い出す人も多いかもしれない。

Sarah Brightman – A Question Of Honour from Roland Baldwin on Vimeo.

この Wikipedia の項目をみると面白い事が書かれている。

a question of honor(名誉の問題)とは

“It’s not a question of life or death, it’s a question of honour.(生きるか死ぬかの問題ではない。名誉の問題である)”という言葉は騎士道の精神を現す表現であり、現在でも“It’s not a question of life or death”の部分をいろいろ変えて使用されている。たとえばヤルタ会談においてウィンストン・チャーチルは「ポーランド問題」に関して「ポーランドをどうするかは、英国にとっては物理的な問題ではなく名誉の問題」と言い放っている[1]。また尊厳死推進団体が「どのように死ぬかは名誉の問題」などと使用している。

本楽曲では「あなたが勝とうが負けようが、それは名誉の問題」と歌われており、勝敗より名誉を重んじる伝統的な「騎士道精神」を踏襲した歌詞になっている。

なるほどねという話で、勝敗を超えた名誉の問題について取り扱ってるといえると思う。まああえてこれを取り上げたのは、この曲の和訳として、例えば youtube で検索するとすぐ出てくるこの動画の訳ではa question of honor(名誉の問題)を「それは栄光への試練だ」と訳していたり、和訳として検索するとトップにでるこのページでも「それは栄光への試練だ」となっている。恐らくこれはCDとかについてる日本発売のCDの公式の訳なのかなとは思ったものの、これではあまりに元の意味とかけ離れた意訳なんじゃないかと思って、実は前々から疑問に思っていたので、Wikipedia で紹介されていた“It’s not a question of life or death, it’s a question of honour.(生きるか死ぬかの問題ではない。名誉の問題である)”という常套句について紹介してみた。直訳かもしれないけど、この曲は「名誉の問題」と訳す方がまだ意味が分かるんじゃないかと思う。

ということで、W杯も勝つか負けるの問題ではなく、それは “a question of honor”。名誉の問題なのだと。