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アジア杯の日本代表とオースラリアの意外なスタッツ

興味深い日本代表とオーストラリアのスタッツの比較

日本人の感覚としては、オーストラリアといえば大きな体を生かしたタックルや守備そして高さがあるけど、代わりに日本代表はパスなら勝てるはずと思っていたけど、現実のAFCアジア杯のスタッツは何だか予想外のものだ。少なくとも現時点では。

日本 オーストラリア
パス成功率 86.9% 87.4%
タックル勝率 74.5% 72.4%
1対1の守備勝率 50.3% 47.8%

まず、意外な事にパス成功率がオーストラリアのほうが高い。まあパス回数は日本の方が多いので、パス主体で攻めているのは日本だといえるがパスの成功率自体は僅差なので日本とオーストラリアにそんなに差はない。こういう数値をみると攻撃のスタイルの好みで日豪は分かれているだけなのではないかとも思える。また守備については更に興味深く日本の方がタックルが上手い。しかも1vs1の守備も日本の方が勝率が高い。

「平静を保ち、ケーヒルにクロスをあげよ」

tim_cahill

Keep Calm and Cross it to Cahill

第二次世界大戦中のイギリスで作られた「Keep Calm and Carry On」(平静を保ち、普段の生活を続けよ)という標語をもじったもの。「Keep Calm and Carry On」と言う標語自体は古いものだが、2005年頃に再発見されて人気となっていたらしい。昨日のアジア杯のオーストラリアvs中国戦でこれをもじった「keep calm and cross it to cahill」(平静を保ち、ケーヒルにクロスをあげろ)という文字が書かれた旗が得点したケーヒルの交代の時に画面に写っていた。日本だとクロスを多用する戦術をやりたくてもハイボールに強い選手は多くはないが、オーストラリは確かにケーヒルがいるのならばパスを回すより単にクロスをあげればいいと思う。それがイギリスのサッカーの伝統に近いし、しかもアジアにおいては恐らく十分通用する。

CBの森重がサイドで見せる謎の突破力

森重の謎の突破力が発揮される右サイド。前のザンビア戦の時も思ったが、森重はCBをやっているがSBをやらしても多分かなり出来るのではないだろうか。特に攻撃面では上がるタイミングやサイドでのドリブル突破、クロスなど重要な点をほぼ兼ね備えている。

ザンビア戦

オーストラリア戦

正直この試合の一番の興味深かった点は、森重の攻撃力が代表でもまぐれではなくある程度可能性があるというのが見て取れた所だった。一度ならまぐれかもしれないが、2度目である。リスクを恐れずにやろうと思ったら一定の確率で成功させる事が出来るという事だろう。後、岡崎のヒールはお洒落だった。大田は前もここで書いたように、若干攻撃では見劣りする部分はあるが守備面では問題なく、長友の控えとしては十分計算が出来る選手だと思う。実は年齢が長友と大差ないという若手ではなかったという点が惜しい点だ。武藤も相変わらずボディバランスのよさを見せていて、高さなら豊田、足元で受けてのポストプレーや反転なら武藤という感じに見えた。