日本 | 2 – 1 | サウジアラビア |
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清武 弘嗣 前半45分 原口 元気 後半35分 |
得点 | オマルイブラヒム オスマン 後半45分 |
酒井 宏樹 後半43分 | 警告 |
アブドゥルマレク アルハイブリ 前半9分 オマルイブラヒム オスマン 前半10分 オサマ ハウサウィ 後半3分 オサマ ハウサウィ 後半47分 ナシル アルシャムラニ 後半48分 |
採点
Pos | No. | 選手名 | 採点 | 寸評 |
GK | 12 | 西川 周作 | 4.5 | 終盤で乱れて1失点は余計だった。終盤の失点はDFとのボールの受け渡しで何度か危ない場面がありやや連携で気になった。 |
DF | 5 | 長友 佑都 | 5.5 | 原口との連携はあまり上手くいかなかったが、本田香川との連携は相変わらずよかった。攻撃面では目だったが最後の時間に失点したのはよくなかった。 |
DF | 6 | 森重 真人 | 5.0 | 安定した守備だったが最後の1失点は余計だった。 |
DF | 19 | 酒井 宏樹 | 5.0 | 縦への突破が目立った。守備でも右サイドも完全に崩されるシーンはほとんどなかった。 |
DF | 22 | 吉田 麻也 | 5.5 | 攻守に日本の高さを補った。セットプレーでも惜しいシーンがあった。 |
MF | 13 | 清武 弘嗣 | 7.0 | 司令塔として存在感を見せ、高いパス精度で攻撃での違いを作った。PKから1ゴール |
MF | 16 | 山口 蛍 | 5.0 | 守備面では貢献したが、試合終了間際にはプレスが機能しなくなっていた |
MF | 17 | 長谷部 誠 | 6.0 | 大事な場面での守備で貢献し、老獪な立ち回りを見せた。PKの場面や、終了間際の危ない場面など要所でベテランの持ち味が出ていた。 |
FW | 8 | 原口 元気 | 6.5 | やや攻め急いでシュートを外すシーンなどもあったが1ゴールで試合を決めた。 |
FW | 14 | 久保 裕也 | 4.5 | 良い位置にいてシュートは打てたがややシュートの精度に精彩を欠いた。またパスの連携でのミスも目立った。あえて久保の立場でいえば、そもそもこの試合でいきなりの出場が厳しい。若手なのだから負けれないこのW杯予選ではなく、むしろ前回のオマーン戦で出すべき選手だったと思う。 |
FW | 15 | 大迫 勇也 | 6.5 | ハイボールでの競り合い、ポストプレー、そして裏への飛び出しに、体を張った競り合いも強く、攻撃ではあらゆる面で際立った。 |
MF | 10 | 香川 真司 | 5.5 | 清武にはセットプレーの精度では及ばなかったが、違いを見せる連携で本田長友のワンツーから香川のタッチでアシストし原口のゴール。このゴールが決定打となった |
FW | 9 | 岡崎 慎司 | – | 出場時間が短すぎて採点不能 |
FW | 4 | 本田 圭佑 | 5.5 | 途中出場ながら、2点目のシーンで重要な役割を果たした。 |
監督 | ハリルホジッチ | 5 | 無難な勝利。ただしW杯予選でここまで追い詰められている時点で勝利が大事なので意味はあった |
日本代表の印象
大迫清武原口が連動し日本の左サイドからの攻撃で圧倒した。また守備も終盤になり運動量が落ちるまではしっかり機能していたように思う。久保はやや残念な所もあったが、彼がまだ若い選手であるということを考えれば及第点だといえると思う。問題は大事な試合でそんなテストをしたという点にあると思う。大失敗にならなかったからいいものの、万が一負けていたらW杯予選落ちという可能性が出てくるような場面でテストをするべきだとは思えなかった。直前にオマーンとの親善試合があったのだからむしろテストする機会は他にあったのではないかと。
試合の総評
サウジアラビアも一瞬のプレーの質は見せたが、基本的には日本が圧倒した。試合は2-1で日本の勝利となったが、シュートチャンスは多く本来は2-0か3-0で勝てる試合だったように思う。特に枠に飛んだシュート回数からすると、もう1点から2点追加点があってもおかしくない試合。逆に相手のシュートは少なく、危険な攻撃も数回しかなかった。またサウジのプレーは荒く、ファールも多かった為、日本側はPKでホームアドバンテージも生かせた部分もあったと思う。
個人的に思ったこと
毎回思うんだけど日本は負傷したプレイヤーを長くピッチに残しすぎているように感じる。例え軽症でもある程度のファールを受けた場合は速めに交代を優先した方がいいのではないだろうか。日本代表の怪我率は通常のチームと比べると異常なほど高いのだからなんらかの理由があるだろうし対策も必要だろう。なぜ重症になる可能性がある選手が居るにもかかわらず毎回続行させるのだろうか。このやりかたで何人選手を駄目にすればいいのだろうか。
それ以前にハリルの交代が毎回やや遅い気がする
終盤の失点には日本側の気の緩みがあったように思うが、ただ、足が止まる苦しい時間だったので本来はもっと交代を上手く無失点で終えれる試合だったのではないだろうか。明らかに疲労し運動量がおちていた選手がいたのだから、どこでもいいから交代で運動量を上げるべきだったと思う。また怪我をした清武ももっと早く交代するべきだったように思う。前回に続き交代策が少しずつ遅い印象。
ただし、そもそも試合日程や怪我の判断、スタメンの決定、交代の判断のどこまでが監督の裁量なのか分からないので監督だけの問題ではない。怪我の判断をしている医療スタッフや、選手のコンディション管理をしているスタッフ、宿泊や移動の日程、試合日程を管理しているスタッフなどの総合力の問題なので、それを監督一人の問題としがちなマスコミ風潮には賛同し難い。だからそういう部分でみえるのは選手や監督以外のスタッフのレベルの向上も大事なのではないかと思った。