以前も代表での決定率を比較して日本代表で本田や香川が決定率が不当に低く見られているという話を書いたが、最近もまだその傾向が強い。最近の風評とは違い、統計的には実は香川も今のシュート能力自体は安定してる。問題はどちらかというと失敗を気にしすぎている事で、実際ドルトムントのほかのメンバーに注目すれば、そこまで致命的な問題とは思えない。他のメンバーのシュートがゴールになる確率を高い順にすると
■シュートに対しての得点率
オバメ 43.3%
ホフマン 33%
ロイス27.8%
ギンター 25%
ラモス20%
香川 15.4%
牛丼 0%
ヤヌ 0%
カストロ0%
ヴァイルグ 0%
ベンダー 0%
DFなのに点を決めているギンターなどの例外はいるものの基本的に決定率が高いのはゴールに近い位置でボールをもらえるFW。MFの中では、ホフマンの得点率がやや高いだけで、香川は2番目。他のMFは1ゴールも上げれていないので0%。香川がそれほど悪いわけでもない。ヤヌや牛丼、カストロなど香川とほぼ同じようなMFとして使われている選手もまったく点を取っていないので今のトゥヘルのスタイルでは最後の確実なボールをFWに集める戦略なんだろう。
また去年のゴール率と比較すると分るが去年はオバメですら19%だったので、20%前後というのは実はソコソコの数字。一定の試合数を重ねて平均値が落ち着いた状態で25%とかは実は素晴らしい数字。今のオバメは驚異的な数字でロイスとかも普通の状態から見れば悪くはない。ホフマンは33%と高いが出場時間が短いので偶々ゴールして確率が上がってるだけだと思う。
ちなみに見てみたところ香川は去年も決定率は16%程度、ハリルジャパンでも決定率は17%程度、ザックジャパンでも14%。大体長期的に見ると20~15%弱で安定している。
■参考
適当にトップ下付近もやりそうな有名選手の数値
デブ 23.1%
マタ 23.1%
シルバ 16.7%
ルーニー14.3%
メッシ12.5%
クリロナ 11.9%
主旨とは外れるけど、例のアイドル二人が今まさに絶不調中なのかよく分る。まあアイドルなので不調でも不調とは簡単にいえないのか、あんまり噂にならないけど
■面白かったのでついでに調べてみた選手
ゲッツェ 20%
トッティ 16.7%
エジル 12.5%
コスタ 4% ←これは意外
ポグバ 3.8%
ドラクスラー 0%
あと、シュートが入らないといっているイメージは恐らくドル初期やマンU初期のイメージからなんだと思われる。
■香川の決定率変遷
現在 15.4%
ドル復帰1年目 16.7%
モイマンU 0%
ガムマンU 37%
ドル 2年目 23%
ドル1年目 24%
香川のシュート決定率を見ていくとモイーズに破壊されるまではストライカーも驚愕する脅威の決定率を誇っていたわけで、どちらかというとMFとしては決定率が高い。得点力が高いタイプのOMFだとすらいえると思う。