酒井高徳「結果を残せなかった選手は代表に居続けるべきではない」

結果を残せなかった選手は代表に居続けるべきではない

日本代表からの引退についても改めてコメント。「今まで自分がやってきた立場を次の4年間でもう1度やる可能性を考えた際、
そこのポジションは僕の歳でやる必要はないかなと思う。やっぱり結果を残せなかった選手は代表に居続けるべきではない。
もちろん寂しいし、結果を残せなかったので悔いしかない。ただ、決心はついているので言葉は覆さない」と胸中を告白した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180723-00000141-spnannex-socc

これは潔い。

ポジションによる年齢の違い

一部で失敗し続けたが成長した吉田などと比較して、まだまだやれるという声もあるようだった。たしかに完全に引退するにはやや速い。しかし、これは以前から日本でよくあるサッカーの文化が少し足りてないから起きる感覚なのではないかとも思う。一般的に CB や GK というのは経験がモノを言うポジションなので、むしろ成熟するのは比較的ベテランになってからとなる。つまり吉田は今が旬の収穫期を迎えている選手で逆に若い時は成長を期待して使われていた選手だったと思う。

一方SBは上がり下がりが多いし、スピードやスタミナが勝負になるので体力が落ちたらその時点で能力は落ちてきてしまう。そして、次のW杯は来年ではなく4年後。4年後は32歳とかそれくらいになっているはずで、同じ走力を維持できる年齢かで考えた場合、体力面はやや落ちてしまう。それは客観的な判断だし後進を育てる意味でも抜けて4年の期間で若手が育つ土壌を作ると言うのも頷ける話。ただ、それで実際に辞めるとなったら中々渋る選手の方が多いと思う。これは中々イケメン。

サッカーにおける年齢の感覚

守備やGKはベテランが有利とか、こういうのは本当は野球で言えばショートは守備が上手い人がやるみたいなもので、ある程度の常識的な感覚があるような気がするが、日本においてはそういう文化があまり根付いていないので、感覚的に分かり難い問題かもしれない。

同じような例でいうとW杯ロシア大会はヤングプレーヤー賞に、19歳のエムバペが選ばれた。このヤングプレイヤー賞(最優秀若手選手賞)は、1つの大会で最も活躍した21歳以下の選手から選出される。しかし今大会の日本には該当する選手がおらず、最年少は23歳のGK中村。つまり日本代表には若手と呼べる選手は1人もいなかったという事になる。ただし日本代表の場合は高齢の選手も外す為、平均値で見ると他国の代表と大差ない数値になる。若手もベテランも全く採用せずに、恐らく一番いい時期と思われる選手だけに妙に偏って選出している。

これは今回だけの話ではなく以前も香川が南ア大会の時に素晴しい実績を上げていたにもかかわらず選ばれなかった。今回も中島や堂安など欧州での輝かしい実績を引っさげて登場していたが、選ばれることはなかった。若手もベテランも、どこか実力ではなく年功序列で選んでいるのではないかと思われるような雰囲気がどうしても漂っている。こういう現状を踏まえると酒井が早めの引退を選んだ意味も分かる気がする。

酒井選手W杯お疲れ様でした。今後のクラブでの活躍を楽しみにしてます。

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