数値には読み方がある

2chでハリルジャパンでの通算得点の比較がでているのだけど、前も書いたように相変わらずデータの書き方がおかしい。どんなデータをしているのか、どこに問題があるのかについて。

出ているスタッツ

399: 名無しさん@恐縮です@\(^o^)/ 2015/10/10(土) 19:29:45.49 ID:8AWisEC80.net
アギーレ・ハリル通算成績 2015/10/09

本田  10G8A
岡崎  9G1A
香川  4G4A
柴崎  3G1A
吉田  3G
乾    2G1A
遠藤  2G
武藤雄 2G
山口  1G3A
宇佐美 2G2A
原口  1G2A
森重  1G2A
武藤  1G1A
豊田  1G
今野  1G
槙野  1G
川又  1G
長谷部 1A
遠藤航 1A
長友  1A
倉田  1A 
米倉  1A
太田  1A

このスタッツの出し方の何がいけないのか

1.90分あたりに換算されてない

まず、ほとんど出場できていない選手と出場時間の長い選手を同じように比較している点。これでは流石に控えメンバーはつらい。特に、代表戦のように試合数が少ない場合は1試合あたりに換算しないと全く無意味になってしまう。ほとんどのスタッツサイトではゴール数と1試合あたりのゴール数やシュート数を同時に掲載している。そうしないと控え選手の評価ができないからだ。

これは似たような事でタッチ数1回あたりで割るパターンもある。割る母数を時間とするか、タッチ数とするか、それぞれのデータごとに適切な母数で割らないと駄目なのだが、この単純な割り算が出来るサッカー好きは日本には極めて少ない。野球ならば「打率」として1打席あたりのヒットを打つ確率を誰もが当たり前のように比較するがサッカーでは日本人はまだ文化的に未熟な部分があるといわざるをえない。

2.ポジションの違いが無視されている

サッカーでは、ポジション毎に求められる役割に違いがある。FWとMFとDFは全て求められるものが違う。以前ミランで本田がゴールをしていない事が騒がれていた時期に色々書いたが、ミランの歴代の名選手といわれるMFは必ずしもゴール数が多いわけではない。そもそもMFの場合あまりゴールで評価されるわけではないのだ。だからまずFWとMFとDFは別々にしないと比較が出来ない。武藤と原口、宇佐美、岡崎あたりを比較するのとき、その中に1人遠藤航を入れて1Aしかないと非難しては全くナンセンスだ。

そういう点ではアギーレと、ハリルでは使われている選手も違えば、フォーメーションも違うため二つをたしてしまうと、当然、本田、香川、岡崎という変わらず使われている選手で、ゴールに近い選手が並ぶ事になる。あえて言えばゴールに近い位置で試合で出場した選手ランキングになってしまっているわけで。

多分、野球で言うと誰でもわかる

・打数より打率
・先頭番打者、4番打者をホームランの数で比較する奴はいない

日本のサッカーの文化は野球なら当たり前の打率やポジションの話すらほとんど理解されていないと言っていい。

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