清武の幅の狭さと香川の仲間を見る目

清武の試合後のコメントが2chで出ていて面白かったので興味深く思った所とかを抜粋。

●清武弘嗣コメント

「どっちかと言うと、(香川)真司くんが常にトップ下にいる感じだったから、真司くんが右と左に両方動いていたので、最初はどこにいればいいのかなと思いながらプレーした」

Q:遠藤選手との関係性は?
「それは臨機応変にやっていたと思う。真司くんが前で動いてくれることで起点はできると思うけど、僕が引いてもよかったのかなと思う。センターバックは相手が引いているからボールを持てるので、僕が引いてもあまり意味がないかなと思った」

Q:香川選手と一緒にプレーする機会はザックジャパンではあまりなかったが?
「一緒にプレーしたら真司くんを生かしてあげればいいかなと思うし、紅白戦でやっているので。下がって受けて、散らしてという風にやれればいいかなと思ってやっていた」

Q:個人的によかったところは?
「そんなにないです。もうちょっとできると思うし、もっとリズムよくやれればよかった。ちょっと難しかった」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150112-00000037-ism-socc

個人的に思った事

遠藤が上手くできていた事を考えると清武個人のプレーの幅の狭さが際立ってしまった。今の清武にボランチ的な動きは無理だったのかもしれない。ただ、タッチ数のところでも話したように遠藤はプレーのインパクトと違い、実はタッチ数は清武と同じだけしか触っていない。出場時間数を考えると清武自身のイメージと異なり、実は清武は遠藤よりボールに強く関与していたと言う事になる。また清武と遠藤を両方足すと若干香川より多いタッチ数となるので、遠藤は香川よりオフザボールの動きが多く、清武は香川よりボールを持った動きかなり多かったと言う事になる。これは清武のイメージと違い実は清武が物凄くボールの周りで動いていた事を意味する。

アジア杯:日本 – パレスチナ 戦 の日本代表タッチ数
選手 タッチ数
酒井 101
長谷部 101
香川 86
本田 71
長友 63
遠藤 46
清武 46
29

同様に香川の方の問題も見えてくる。清武の能力を客観的に見て清武が戸惑ってしまう事が予想できていないという点だ。常に香川がベストと思う選択をしてしまうが、チームメートにはそのイメージが共有できてない事もある。遠藤のようにボランチでもプレーできるしトップ下でもプレーでき経験もあるベテランプレイヤーならば、香川の動きに合わせる事が出来るかもしれないが、清武の場合にはむしろ香川が清武のプレーに合わせないと機能しにくいという事だろう。清武自身もコメントしているように現時点での清武の選択肢では香川にあわせるのが難しいという意識があると言わざるを得ない。そういう意味では香川も味方に合わせて動くというプレーはあまりできないという問題があるといえる。マンUでの香川の浮いた感じなども、その当たりに原因があったのではないだろうか。

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