サッカーは走行距離が多いほど勝てるのか?

最近Jリーグでは色々なスタッツを公式サイトから見ることが出来るのだけど、その中に走行距離がある。オシム以来、走るサッカーというのが言われているが、走っているチームは本当に勝てるのだろうかという事が気になったので調べてみた。

トラッキングデータ 走行距離ランキング:Jリーグ.jp

まずはこちらが、Jのチームの走行距離。平均で出されているのもチーム傾向が分りやすくていい。そして次はチームの順位

Jリーグ 順位

なんというか、まず目に付くのが湘南、新潟、サガンで、この走行距離3トップがリーグでは最下位を争っており、走行距離では最下位近くにいる川崎が順位では1位。ひょっとしてこれはむしろ走らない方が強いのではないかという疑惑すら生まれる関係性。

勝手な感想

「走るだけじゃ勝てない」

データとしてみた時、上位と下位にはむしろ走行距離と順位は全く逆の関係性にあり、少なくともJリーグにおいては、ほぼ走行距離と勝率にあまり関係性はないようにみえる。まあ良く考えたら当たり前だよね。そういえばオシムも「走るサッカー」ではなく「考えて走るサッカー」を持論としていたわけで、考えなしに走っても意味ないのかもしれない。

ただし、データは注意深く見る必要があるとは思う。全体でみると走行距離上位の浦和と柏、ガンバなどJではここ数年勝ち続けている強豪が多いのも確か。必要以上に走るだけでは勝てないが、走らなければ勝てるわけではない。全体の走行距離が119kmの時は勝率が著しく落ちるが、116km前後ではむしろ勝率が高い。

ちなみに、ブンデスリーガでは走行距離とスプリント回数に勝るチームが勝つ確率が高いというデータがある。なぜJリーグ違うのかも気になるところ。以前から勝つためにスタッツを詳細に分析して来ていた欧州のチームと比べ、Jリーグではこの走行距離を公開しだしたのは比較的最近の話なので、単純にJではまだ分析が進んでいないのかもしれないし、そもそもスタッツ以前に戦術レベルがブンデスリーガと比べると劣る可能性も否定できない。なにしろ走っているのに勝てないということは完全に無駄に走っているという事になるわけで、これは選手の純粋な走力の問題ではなく戦術的な問題が大いにありそうだ。

バイエルンとドルトムントの比較(2015/2016)

2015/2016 におけるバイエルンとドルトムントのスタッツの比較。このシーズンは1位バイエルン2位ドルトムントとなっているが、実は2位のドルトムントも記録的なほど勝っていて「2位チームとしても歴代2位の勝ち点」を記録している。実はバイエルンにかなり迫っていたという意味でも、色々と見てると面白い。

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https://twitter.com/WhoScored/status/734036200051249158

スペイン人フィジカルコーチが語る「日本人はサッカーに適した、アスリート向きの人種」

やや以外だったけど、スペイン人の目線とデータから良くと日本人には色々特性があるらしい。

元フィジカルコーチが語る日本代表。驚いたのは乾、武藤、そしてヤット!?

「日本人はサッカーに適した、アスリート向きの人種です」

 そう断言するスペイン人がいる。

 ハビエル・アギーレが日本代表監督を務めていた頃、フィジカルコーチとして日本代表に帯同したフアン・イリバレンだ。

 アギーレの右腕として、オサスナやエスパニョールでフィジカルコーチを務めてきた。現在はアラブ首長国連邦のアルワハダでアギーレと共に働いている。

 日本代表のフィジカルコーチに就任する前、イリバレンは日本人のフィジカルについての知識はゼロだった。日本のクラブに携わったことも、欧州で日本人選手と仕事をしたこともなかったからだ。

 2014年夏、日本に渡った彼は選手を近くで見て、触れ、言葉を交わし、あらゆる種類の測定を行った。彼はまず、日本人のフィジカル、その特性を見出そうとした。
遺伝的に突出した爆発的なスピードと持久力。

 そこでイリバレンを驚かせたのは、ふたつの数値だった。

「スピードと持久力です。ヨーロッパ人と比較すると、日本人はこの数値が非常に高かった。爆発的なスピードを持っていながら、同時に持久力もある。どちらかで高い数値を持つ選手は多くいますが、高いレベルでこれを併せ持つ選手は限られます。後半など、疲労時のパフォーマンス発揮も素晴らしかった。

 これらの特性は遺伝的なもので、欧米人にはないものです。分かりやすい例は長友佑都です。スピードも持久力も一級品で、他にもこの資質を持った多くの選手がいました。

 一方で、ドイツ人やイングランド人など、アングロ・サクソン系の人種と比較した場合、筋量や骨格、サイズの面で差があります。私とアギーレはその差を日本人の特性で埋めようとした。スピードやアジリティ、持久力を生かしたサッカーです」

 アギーレはパス意識が強かった日本に、スピードと縦の意識を植え付けようと取り組んだ。イリバレンが見つけた、これらの特性を生かそうとしたのだ。

http://number.bunshun.jp/articles/-/825362

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代表の怪我人の多さはU23でも同じ傾向に・・・

U23代表 アジア予選優勝以降のけが人続出

9 U-名無しさん@実況・無断転載は禁止です (ワッチョイ 3b08-G0cz) sage 2016/05/22(日) 01:22:06.35 cYjPnVu50

1月メンバー(FPオンリー)
松原 怪我
山中 怪我
亀川 怪我 NEW!
奈良 怪我
室屋 怪我
岩波 怪我 NEW!
植田
三竿
大島 怪我→復帰
遠藤
原川
矢島
中島 怪我
豊川 怪我
南野
井手口 怪我→復帰
久保 怪我
武蔵 怪我
浅野 怪我→復帰
阿道

洒落にならん

http://hanabi.2sc.net/test/read.cgi/soccer/1463847551/

あんまりU23期にしてなかったけどこれは酷い。数人の怪我があるくらいならおかしくはないが、並んだメンバーを見るとむしろ怪我人の方が多いという。海外組みを使うと怪我人が多くなると長い間、日本代表は弁護されてきたと思うけど。これを見るとほとんどJリーグなので、海外組みと違って移動による負担で怪我をしているとは思えない。つまり代表とリーグ(J、海外リーグ問わず)の日程調整が全く機能していないとしかいえない。普通のチームでこれだけ怪我人が出たらフィジカルコーチは首になるレベルだと思うが。

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